ライヒホールド社接着剤事業売却に関する契約締結について
当社は去る11月14日公表の通り、100%出資の米国合成樹脂メーカー、ライヒホールド社の接着剤事業についてフォーボ社(スイス)へ売却する計画を進めていましたが、このほど両社の間で最終合意に達し、契約を締結しました。今後両社は、関係当局の許認可を数週間のうちに取得し、契約を実行に移す予定です。
ライヒホールド社の接着剤事業は、約2億5000万米ドル(約300億円)の売上高を持ち、約600名の従業員を擁していますが、当社が“選択と集中”の観点から全体的な事業の見直しを進める中で、他社とのアライアンスや売却などを検討していました。
一方フォーボ社は、接着剤事業で約2億5000万スイスフラン(約180億円)の規模を持っていますが、競合メーカーの事業統合・再編の進む中で、何件もの買収を実現するなど、コア事業として事業基盤のさらなる強化を図っていました。
ライヒホールド社はラテックス事業についても、昨年汎用ラテックス事業をダウ・ケミカル社へ売却し、ライヒホールドが強みを持つ特殊ラテックス事業については今年1月に同社との合弁会社を設立しています。このたびの接着剤事業の売却によりライヒホールド社は、不飽和ポリエステル樹脂などを扱うコンポジット事業と塗料用樹脂を扱うコーティング事業の2つのコア事業への経営資源の集中をさらに強めていく方針です。
なお、売却対象資産は次の通りです。
(1) | 単独で接着剤事業を営む欧州子会社Swift Adhesives Ltd.(イギリス)、Swift Adhesifs S.A.(フランス)他の株式 |
(2) | (1)以外の会社の接着剤事業に係る資産(売上債権、棚卸資産、有形固定資産他) |
(3) | 移管人員(約600名) |
ライヒホールド社接着剤事業の売却計画について
当社は現在、100%出資の米国合成樹脂メーカー、ライヒホールド社を通じて、同社が欧米および中国において展開する「Swift」ブランドの製品を含む接着剤事業について、床表面材や接着剤などの工業用スペシャリティの世界的なメーカー、フォーボ社(スイス)に売却する方向で交渉を進めており、今年末までには最終契約を締結する予定です。
今回売却を予定している接着剤の世界市場は約220億米ドル(約2兆6400億円)と推定されていますが、同市場では現在、グローバル規模での統合・再編が進んでおり、大手化学会社数社とスペシャリティを手がける多くのニッチ企業とに集約されつつあります。
当社は、“選択と集中”の観点から全体的な事業の見直しを進めており、ライヒホールド社についてもコア事業のさらなる強化策とノンコア事業の売却について検討を進めていました。同社の接着剤事業は、部品組み立て、自動車、包装資材、グラフィックアーツ、建築等の用途を中心に年間約2億5000万米ドル(約300億円)の売上高を持ち、約700名の従業員を擁しています。
一方フォーボ社は、接着剤事業をコア事業として位置づけており、建築・建設用途と、自動車、部品組み立て、靴、木工、包装材料等の工業用途に約2億3000万スイスフラン(約169億円)の規模を持っていますが、競合メーカーの事業統合・再編の進む中で、今年に入り数件の買収を実現するなど、事業基盤の一層の強化を図っていました。
この計画実現により、ライヒホールド社は今後、不飽和ポリエステル樹脂などを扱うコンポジット事業と塗料用樹脂を扱うコーティング事業の2つのコア事業への経営資源の集中をさらに強めていく方針です。
なお、ライヒホールド社は選択と集中による事業の再構築の一環として、本年6月には同社のラテックス事業について、ダウ・ケミカル社との間で特殊ラテックス事業の合弁会社設立および汎用ラテックス事業の同社への売却を決定し、現在、同案件は米国・連邦取引委員会(FTC)の審査中となっています。
ライヒホールド社概要
ライヒホールド社(Reichhold, Incorporated)
本社 : 米国ノースカロライナ州リサーチ・トライアングル・パーク 資本構成 : 大日本インキ化学工業株式会社100%出資 会長 & CEO : 川島義之(Yoshiyuki Kawashima) 売上高 : 11.5億米ドル(2000年12月期) 事業内容 : コンポジット(不飽和ポリエステル)、コーティング(塗料用樹脂)、
エマルジョン(ラテックス)、接着剤
化学工業日報 2001/5/29 注 会社側はこれを否定
独ヘンケル セメダイン買収へ
技術・ブランド力評価 友好的に株取得
独ヘンケルは接着剤大手のセメダインの経営権取得に乗り出す。ヘンケルがセメダインを実質的に傘下に収めることについて、両社の経営首脳はその大枠を確認している。敵対的買収をせず、友好的に株式を取得する公算が大きい。ヘンケルは化学品事業を売却し、接着剤などの「工業用システム」と、化粧品・トイレタリーなどの「ブランドネーム製品」に経営資源を集中することを決めている。日本でも両事業の拡大に取り組んでおり、ヘアカラー大手の山発産業を買収し、「ヘンケルライオンコスメティックス」の社名で事業を展開している。同社が技術やブランド力を高く評価するセメダインをグループに入れると、アジア地域の最重要市場である日本で工業用システム分野の基盤も一気に強固にすることになる。
ヘンケルとセメダインは99年、包括的業務提携を結んだ。この提携を機に、ヘンケルがセメダインに資本参加するとともに、セメダインが67%の出資をした自動車用接着剤・シーラントの合弁会社の「セメダインヘンケル」を設立している。
包括的な業務提携に基づいて、ヘンケルはセメダインの第三者割当増資による151万7千株を引き取り、セメダインの総発行株式の10%を握って第2位の株主になっている。
ヘンケルがセメダインヘの出資を引き上げ、経営権を取得するためには、ヘンケルがセメダインの事業にいかに貢献していけるかを明確にすることが条件の1つとの認識を両社の経営首脳は示している。このため当面は業務提携の成果を引き出すことに全力をあげるが、同時にヘンケルはセメダインの経営権取得を視野に入れた事業活動も進めることになろう。ヘンケルは、セメダインヘンケルの運営のほか、セメダインの製品をヘンケルのルートを通じて欧州などで販売する活動などで成果が求められよう。
ヘンケルは友好的買収によって事業規模を拡大する手法に定評がある。接着剤でもロックタイトなどを相次いで買収してきた。セメダインについても敵対的買収は念頭になく、同社の第三者割当増資時の株式取得や既存株主からの買い取りなどを検討することになろう。
ヘンケルは過去3年間で日本における事業を急速に拡大してきた。セメダインとの提携に加え、ライオンとも洗剤や化粧品などの家庭用品分野で包括提携し、普通株の約5%も取得している。ヘンケルライオンコスメティックスの運営もこの提携に基づいている。近畿大学との共同研究プロジェクトや日本パーカライジングとの技術提携なども進んでいる。
セメダイン株式会社(CEMEDINE CO., LTD.) http://www.cemedine.co.jp/
本社 〒141-8620 東京都品川区東五反田4-5-9 設立 昭和23年4月22日(創業大正12年11月) 資本金 30億5,037万5千円 主要株主 鐘淵化学工業株式会社
ヘンケルKGaA
セメダイン共栄会
三菱商事株式会社
株式会社大和銀行
東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社従業員数 415名 主な事業内容 接着剤・シーリング剤・粘着剤・ 特殊塗料・コーティング剤および
その加工品の製造販売接着および防水等に関する施工および請負
化学工業日報 2002/5/16
セメダイン、米子会社をヘンケルに売却
セメダインは15日、自動車産業向けの接着剤やシーリング材などを製造販売している米国の100%子会社、セメダインUSAを独ヘンケルグループに売却することで基本合意したと発表した。売却額は2390万ドル、売却時期は6月28日を予定。セメダインとヘンケルは包括的な業務提携関係を結んでいるほか、日本国内に自動車向け接着剤の合弁会社を設立している。米子会社をヘンケルに売却した後も技術・顧客サービスを含めた事業協力関係は継続し、グローバル対応を強化していく。
化学工業日報 1999/12/15
三井化学と住ベ 木質系接着剤事業を統合 来春に新会社 製販研の一貫体制
三井化学と住友ベークライトは14日、両社の木質系接着剤事業を統合、2000年4月に新会社を設立すると発表した。三井化学、住友ベークライトでは生産設備の一部を移管、製造・販売・研究開発の一貫体制で収益体質を確立する。また残る設備については事業統合会社から生産受託などのかたちで一部生産を継続するが、基本的には両親会社が設備廃棄や転用を進めていく。合板木質ボード用の接着剤は住宅着工件数の低迷、東南アジアからの合板輸入の増大などにより国内需要は減少の一途をたどっており、事業構造改善を迫られていた。シェアは三井化学が16%で第1位だが、住友ベークライト9%を加えた新会社はさらに拡大、23%のトップシェアとなる。
三井化学、住友ベークライトは共同出資で木質系接着剤の新会社を2000年4月3日付で設立、ユリア樹脂系、メラミン樹脂系、フェノール樹脂系など熱硬化性接着剤の製造・販売を移管する。出資比率は三井化学が60%、住友ベークライト40%で資本金7億円。社名、本社は未定、社長は三井化学、副社長は住友ベークライトからそれぞれ派遣する予定で、従業員は50名。初年度売上高は約50億円を見込んでいる。
現在、三井化学は北海道工場、大阪工場、下関工場および関係会社に年産218千トン、住友ベークライトは藤枝工場と関係会社2社に8万トンの合板用接着剤の製造設備を持っている。このうち三井化学は98千トン、住友ベークライトは23千トンの設備をそれぞれ新会社に移管、新会社は年産122千トンの製造設備、設備能力で生産の集約・統合など効率化、再編成を実施する。また研究開発は住友ベークライトの藤枝に集約する計画。残る設備のうち三井化学の北海道工場、東北ユーロイドの設備は新会社からの生産受託用に活用するが、名古屋のユーラミン工業の5万トンは廃棄・転用する。一方、住友ベークライトも藤枝は親会社に移管するが、秋田住友ベークおよび姫路接着剤工業の設備は廃棄する計画。
また三井化学のインドネシア、マレーシア、シンガポールの合板木質ボード接着剤の事業拠点、住友ベークライトのインドネシアの合弁会社は新会社に移していく予定。
建築に使用される合板は約10年前にインドネシアが原木の輸出を禁止、合板輸出に切り替えたことなどから、南洋材に依存していたわが国合板業界は直撃を受けた。これを契機に合板輸入が飛躍的に増加、また国内住宅着工件数の減少も加わって合板向け接着剤の国内需要は減少傾向をたどっており、過剰設備、過当競争など構造問題が表面化していた。三井化学は合板木質ボード事業で30億円、住友ベークライト20億円の事業規模だが、事業構造改革が急務と判断、新体制で生産の集約、研究開発統合など相乗効果による競争力のある接着剤事業を構築していくことにした。
本 社 :東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビル 設 立 : 2000.4 資本金 : 7億円 株 主 : 三井化学60%、住友ベークライト40% 事業目的 : 木質系接着剤等の製造、販売
海外新会社の設立について
当 社(本社 大阪市 社長土屋
広)は精密化学品および機能材製品の競争力強化と事業の拡大、発展を図るため、海外での立地を検討してまいりましたが、今回中国およびインドに生産拠点として新会社を設立することになりました。
1 . 中国における新会社
会社名 :田岡(天津)有機化学有限公司 所在地 :天津市「天津市東麗経済開発区」 資本金 :192 万US ドル(約2 .3 億円) 出資者 :当社 100 %出資 代表者 :董事長 土屋 広(田岡化学 社長) 事業内容 :現在当社淀川工場で生産している電子材料用中間体、記録材料用
中間体の一部、主として前工程の生産を移管する。
将来は品目の拡充を図り、事業規模を拡大する。
当面の生産規模 200 トン/年 売上高 2億円/年従業員 :25 名(操業開始時) 操業開始 :2003 年春予定
2 . インドにおける新会社
会社名 :アナボンド田岡(インド)有限会社 Anabond Taoka India Private Limited 所在地 :チェンナイ市「マドラス輸出特別区」 資本金 :60 万US ドル(約72 百万円) 出資者 :当 社 45万US ドル(75%)
アナボンド社 15万US ドル(25%)代表者 :Chairman 小野山 充(田岡化学 常務取締役) ; 事業内容 :シアノアクリレ−ト系瞬間接着剤「シアノボンド」の汎用グレ−ドの原体を生産し、
海外市場の拡大を図るとともにインド国内でのマ−ケットを開発する。
当面の生産規模 600トン/年
売上高4億円/年従業員 :20 名(操業開始時) 操業開始 :2003年春予定
(ご参考)
アナボンド社の概要 会社名 :Anabond Limited 所在地 :インド チェンナイ市 資本金 :13 ,975 百万Rs (約40 百万円) 売上高 :172 ,177 百万Rs (約480 百万円)(2001 年度) 事業内容 :接着剤、シ−ラント、潤滑材等の製造販売 従業員 :215 名
田岡化学 シアノボンド http://www.taoka-chem.co.jp/
シアノボンドはα-シアノアクリレートを成分とする瞬間接着剤です。一液でしかも常温で、プラスチック、ゴム、金属、セラミックス等を数秒ないし数分の間に接着するという優れた性能を発揮します。 シアノボンドは超速硬化タイプのRP-Xシリーズ、高強度タイプのPXシリーズ、粗面 に対応したゼリー状タイプのGLをラインナップ。あらゆる材質およびニーズに対応いたします。
1961年、田岡化学は国内で初めてシアノアクリレート系瞬間接着剤の製造、販売を開始しました。当時魔法の一滴と称された接着剤の革命児“シアノボンド”の誕生です。 今日まで各産業分野において、生産性の向上、省力化、簡素化、時間短縮、信頼性の向上に大きく貢献してきました。 これからもお客さまのご要望に満足いただけますよう、研究開発に取り組んでいきたいと考えています。
化学工業日報 2001/4/6
田岡化学、国内外で相次ぎ接着剤増産
田岡化学工業は接着剤事業を強化、相次ぎ増産に乗り出した。昨年夏に本社工場(大阪市淀川区西三国)でエポキシ系接着剤「テクノダインAH」設備を3倍近くに増産・稼働させたのに続き、今年7月には主力のシアノアクリレート系瞬間接着剤「シアノボンド」の中国拠点隣接地で新建屋を完成、生産を倍増させる。とくに輸出向けが増加しており、さらに拡大も予想される。同社では今後も世界市場を視野に基盤を強化していく。
9420 Santa Anita Avenue, Rancho Cucamonga, CA 91730
http://www.pacertech.com/Founded in the early 1970's as a maker of hobby airplane kits, Pacer quickly evolved into a manufacturer of adhesives and sealants used to assemble hobby products. In the late 1970's the Company acquired plastic injection and blow molding machinery and began to manufacture plastic packaging for its products. This brought cost savings and further contributed to manufacturing top quality products that remain with us today. Pacer went public in 1978 and by the early 1980's entered the industrial market and started to produce adhesives for automotive, aerospace and electronic applications.
Today, Pacer is a manufacturer and distributor of items we all know, use and see in stores everywhere. Branded products include Super Glue, Zap® hobby products, Pro Seal® and Bondini®. Pacer is also a "behind the scenes" private label manufacturer for many major cosmetic, industrial and household adhesives.
Pacer's mix of products is varied, however, there are two components that "tie it all together". First, we are in total control of the basic manufacturing process. We know how to maintain quality and meet production deadlines within tight budgets. Second, we benefit from excellent relations with the top retailers in the nation and around the World. Becoming an approved vendor of Wal-Mart, Albertson's, The Home Depot, Walgreen's, Kmart, Fred Meijer's, Eckerd, The Kroger Company and other stores of this size and stature requires significant planning and operational efficiencies.
The fact is, as the market merges and consolidates into fewer large retail operations, it puts pressure on these larger companies to deal with fewer vendors. It is simply easier for these companies to deal with a select group of suppliers who can handle a full line of products. Instead of devoting shelf space to two similar but competing product lines, more retailers are consolidating vendors. This trend gives retailers enormous clout, and they can and do demand concessions such as readily available inventory, price competitiveness and rapid turnaround times. Pacer is known for its ability to respond to these demands.
Pacer Technology already covers five key areas of retailing: mass merchandisers, drug, grocery chain, hardware and home centers, and hobby and craft outlets. We produce a strong line of household industrial strength adhesives, Super Glue being the best known brand among these. The license agreement of the Bondini product line, gives us even more shelf presence. We are in the automotive aftermarket with our Pro Seal® "Instant Seal" gasket line.
We will continue to adhere to excellence in manufacturing and build on our vast distribution network while developing new products, which provide synergy to our core business.
化学工業日報 2002/4/2
田岡化学、中国でポリ容器型接着剤生産スタート
田岡化学工業は、接着剤の小詰め包装・最終商品化拠点である中国拠点において、ポリ容器による商品化に乗り出す。従来のアルミチューブ品とは別のラインを設けるもので、世界的に普及するポリ容器による需要拡大を目指す。今月からの本格稼働に向け、近く充てん機が据え付けられるという。当面は年間1000万本を供給していく。
東亞合成 http://www.toagosei.co.jp/
接着剤
東亞合成が生んだ世界のロングセラー「アロンアルフア」。プラスチック、ゴム、金属、木材など幅広い用途に対応した200種類以上の製品が、スピードアップとコストダウンを実現します。家庭用、自動車、精密機器のほか、プリント基盤や医療用など、まさに世の中になくてはならない接着剤です。最近では、皮膚への接着性を弱めた女性や子どもにも使いやすいタイプも加わり、アイディアを実現する技術力は今でもマーケットを広げています。
その他、ネジやボルトなど金属のわずかな隙間に塗布するだけで化学的に硬化する「アロンタイト」、1300℃までの耐熱性を持つ「アロンセラミック」、構造接着剤「アロンマイティ」、接着の難しい材料向けに開発されたホットメルト接着剤「アロンメルトPES、PPET」、缶用接着剤「キャニーボンド」など、きめ細かなラインアップで産業界のニーズに応えています。
東亞合成は、1990年に瞬間接着剤アロンアルフアの販売力強化の一環として米国ボ−デン社(現.エルマーズ・プロダクツ・インク)と合弁で販売子会社を設立し、94年には米国オハイオ州コロンバスに充填・包装工場を完成させ、北米、南米地区に対する供給拠点を確立したのをかわきりに、95年には中国の珠海にも工場を建設し、香港、シンガポ−ルの販売拠点を通じて、接着剤ビジネスを拡大しております。
1963 瞬間接着剤「アロンアルフア」の生産開始。 1994 当社初の海外現地工場を米国オハイオ州に設立。
アロンアルフア(米国名クレージーグルー)の充填・包装を開始。1996 中国本土でのアロンアルフアの充填・包装工場「東亞合成(珠海)有限公司」生産開始。
エイ・シー・アイ ジャパンを買収
−接着剤事業拡充を狙う−
東亞合成は、エバーグリップの商標で知られている接着剤メーカー、エイ・シー・アイ・ジャパン(英国法人)の全株式を9月4日に取得しました。新社名は「アロン エバーグリップ リミテッド」とし、東亞合成グループの一企業として新たにスタートする事となりました。
東亞合成は自社の国際的な商品である瞬間接着剤「アロンアルフア」を軸として、嫌気性固着剤「アロンタイト」、ポリオレフィン系及びポリエステル系ホットメルト接着剤「アロンメルト−PPET,−PES)」、反応型高機能接着剤「アロンマイティ」、可視光硬化型接着剤「ラックストラック」等高機能接着剤の製造、販売にその特色を発揮しています。
一方エイ・シー・アイ・ジャパン社は自動車、電子、電気、木工等の各産業向けゴム系、EVA系ホットメルト等の汎用型接着剤の製造、ユ−ザ−に対する接着工程の合理化提案、生産システム開発等のサ−ビィスを活用した販売にその特色を発揮しています。両社は取扱う接着剤も市場分野も殆ど重複しておらず、相互に補完的関係にあります。
新会社アロンエバーグリップの社長は東亞合成機能製品事業部長が兼務・就任し、両社の接着剤事業が同一方針に沿いかつ有機的に管理、運営される体制をとる事としました。今後両社の持つ製品群、技術開発力、販売及びユーザーサービィスシステム、情報収集力等々の力を結集、再構築し、シナジー効果を発揮し、東亞合成グループのコアービジネスの一つとして接着剤事業の一層の拡大を図り、三年後本事業の年間売上、連結ベースで200億円を目標としています。
ACI Japan Limitedの概要
本支店 東京本店、大阪支店、名古屋支店、九州支店 工場 茨城工場(つくば市):溶剤系接着剤
神奈川工場 (秦野市):非溶剤系接着剤商標 エバーグリップ(Ever-Grip) 資本金 1億4,800万円 歴史 1859 フレーザー商会として長崎に創業 1933 セール・チルニー社と社名変更 1962 茨城県筑波市に溶剤系接着剤製造工場を建設 1971 神奈川県秦野市に非溶剤系接着剤の工場建設 1982 オーストラリア多国籍企業、ACIインターナショナル社の傘下に入る 1983 セール・チルニー社からエイ・シー・アイ・ジャパン・リミテッドに社名変更 1988 ACIグループが英国コングロマリットBTR社の傘下に入る エバーグリップ事業部(接着剤製造・販売事業)
・世界の接着剤「エバーグリップ」は、欧米諸国との技術交流と独自の自社技術によって
製造販売しています。
・メーカーとしての研究開発を踏まえ、さまざまなユーザーに対する接着工程の合理化、
生産のシステム開発などのコンサルテーションを実施。最も効率的、合理的な接着方法を
お薦めします。
・更に、特殊な条件、特殊な接着対象物、新しく開発された素材に必要な接着剤の開発にも、
積極的にアタックしています。事業内容 ・接着剤の製造・販売
・接着工程の合理化&生産システム開発のコンサルタント
・アプリケーター、コーテイング、接着剤を使用した産業資材のシステム販売
・ ファインケミカルとしての接着剤の開発
注:貿易事業部は1998年6月末に分社化されている。
東亞合成、米で一般用瞬間接着剤の低価格品市場に参入
東亜合成は、米国で一般消費者向け瞬間接着剤の低価格帯製品市場に参入する。販売提携先の米エルマーズ・プロダクツが2000年に買収した接着剤メーカーであるROSSの一般用瞬間接着剤を、東亜合成が5月から全面的に供給する。東亜合成は米国の一般用瞬間接着剤市場で過半のシェアを握っているが、製品は高価格帯に属している。一方、ROSS製品は低価格帯のため市場で競合せず、東亜合成はROSS製品の供給を通じて米国で瞬間接着剤の裾野を広げ、トップシェアの座をより強固にする。
Elmer's Products, Inc. http://www.elmers.com/
Elmer's Products, Inc., is a company rich in history and tradition. Headquartered in Columbus, Ohio with manufacturing facilities in Bainbridge, New York, Elmer's has been producing the most well known line of consumer adhesives for over fifty years.
In 1947, the first consumer white glue was introduced and marketed by Borden® under the trade name "Cascorez Glue." It was packaged in glass bottles with "ice cream pop" type wooden sticks attached with a rubber band. Shortly thereafter, the glue was repositioned under the name "Elmer's Glue-All", after Elmer, the spouse of Borden's corporate symbol, Elsie the cow.
In the years to follow, Elmer's would become the most trusted name in consumer adhesives. Throughout history, the company has continued to grow based on its longstanding commitment to quality and innovation to meet changing consumer needs.
Today, Elmer's markets over 200 products from School Glues to Home Repair & Woodworking products. The range of products in the Elmer's line covers nearly every adhesive and home solution need of students, crafters, do-it-yourselfers and even the professional contractor. That line-up includes All-Purpose Glues, School Glues, Glue Sticks, School Glue Gels, Crafting Glues, Creative Learning Tools, Wood Glues, PolyurethaneGlues, Wood Fillers and a variety of Hardware/Do-It-Yourself products.
Elmer's also markets the number one instant adhesive in the U.S., Krazy Glue, with recent innovations including Advanced Formulas, precision applicators, and Krazy Glue Skin Guard, which bonds nearly everything instantly except skin.
Elmer's is proud to be a name consumers have grown up with and trust with all their adhesive needs.
コニシ梶@沿革 http://www.bond.co.jp/
1870 | 創業 明治維新前より現本店所在地において、小西屋の屋号で薬種商を営む。 | |
1884 | アサヒ印ビールを製造。現在のアサヒビールの前身となる。 * 1889 朝日麦酒(株)の前身である大阪麦酒会社設立 |
|
1925 | 株式会社小西儀助商店に改組。資本金50万円。アルコールの小西儀助として名が高まる。 | |
1952 | 合成接着剤ボンド販売開始(東京工場設立)。 | |
1964 | 東京工場が業界初の酢ビ系木工用JIS表示許可工場となる。 | |
1976 | コニシ株式会社に社名変更。 |
日刊工業新聞 2002/11/19
日本フーラー、接着剤事業拡大で提携を模索
日本フーラー(静岡県浜松市、ロバート・E・マクガイヤー社長)は接着剤事業を急拡大するため、他社との提携や合併を模索し始めた。
同社は世界有数の総合接着剤メーカー、米H・B・フーラーの日本法人で、グループ全体の接着剤の売り上げは約1000億円だが、日本フーラーの売り上げは40億円弱にとどまっている。提携や合併で数年中に100億円以上の売り上げを目指す。
日本フーラーは紙や不織布、木工などに加熱・冷却して使うホットメルトという接着剤が主力で、紙おむつなどの不織布向けは3割強の国内シェアを持つ。一方、化学反応(重合)設備を持たず、同設備が必要な樹脂系接着剤は生産していない。
今後は重合設備が必要な接着剤を含めて扱い品目を広げ、H・B・フーラー同様の総合提案営業を目指す。
About H.B. Fuller http://www.hbfuller.com/
H.B. Fuller provides adhesives, sealants, and coatings for the manufacture of other, more familiar brand-name merchandise. We create products you’ve maybe never heard of, but that are used in the essentials you’d rather not live without.
Founded in 1887, H.B. Fuller manufactures and markets specialty chemicals used in thousands of formulations, and hundreds of thousands of applications worldwide. The company has direct operations in 43 countries in North America, Latin America, Europe and Asia Pacific. Distributors and licensees increase H.B. Fuller’s presence to more than 100 countries.
H.B. Fuller is headquartered in St. Paul, Minn., and employs 4,900 people. Global sales totaled $1.274 billion in 2001.
H.B. Fuller’s operations are organized into the following marketing groups:
・ Global Adhesives represents the company’s core adhesives business, focused on delivering quality products on time, at a reasonable cost.
It is comprised of two segments:
Industrial Products serves large global and regional accounts in the Converting, Graphic Arts, and Nonwoven markets that seek a quality product at a reasonable cost, consistently delivered on time, with few or no extra services.
Performance Products has a similar commodity orientation, but customers are typically smaller and more local in nature, and are concerned with the performance of the products over extended periods of time. It encompasses Assembly, Footwear, and Packaging markets.
・ EFTEC serves the automotive industry through a joint venture with EMS-Chemie. Customers require innovation and service, and cost is a critical component in the purchase.
・ Full-Valu offers customers an integrated package of products, services, knowledge and capabilities, with a focus on delivering a total solution that benefits both direct customers and end-users. Businesses in this group include Adalis Corporation and the Window business unit.
・ Specialty includes four self-contained businesses presenting a unique product and service offering. Valued for strong brand identity in their respective markets, specialty businesses include Consumer Products, Foster Products Corporation, the Global Coatings Division, and TEC Specialty Products, Inc.
2003/8/8 アイカ工業
アイカ工業(株)中国東北地区に接着剤生産工場設立へ
当社は、中国遼寧省瀋陽市に現地法人を設立すべく三井物産株式会社、中国私営企業2社と4社合弁事業契約調印を8月6日に行った。出資比率は、アイカ工業株式会社40%、瀋陽浩博実業有限公司40%、三井物産株式会社10%、大連百克工貿有限公司10%となる。
当社は本年5月に江蘇省昆山市で化成品部門の生産工場現地法人設立をしており、中国現地法人設立の第2弾となる。2003年秋に工場稼動させる計画で現地法人化を目指す。
現地法人
名称: 瀋陽愛克浩博化工有限公司
(英文:Shenyang Aica-Hope Kogyo Co., Ltd)
住所:
中華人民共和国遼寧省瀋陽市大東区瀋鉄路28号
現地法人は、資本金110万米ドル、投資額110万米ドルで設立予定。工場は、合弁相手である瀋陽浩博実業有限公司の敷地内となり、製造設備、工場建家は現存の物を改造しイニシャルコストを抑えての工場立ち上げとなる。生産能力は約4000t/年で生産品目は集成材用接着剤を主力として行い、将来的には自動車関連向け工業用接着剤も行う予定。瀋陽市は人口700万人の中国東北地区最大都市である。東北地区には集成材製造工場が集中しておりこれらの製造工場への接着剤供給をメインに営業展開していく。
アイカ工業株式会社 http://www.aica.co.jp/
Aica Kogyo Company, Limited
本 社 愛知県西春日井郡新川町西堀江2288番地 創 立 昭和11年10月20日 資本金 98億9,170万円 従業員数 909人(平成15年3月現在) 売上高 736億3,220万円(平成15年3月期) アイカ工業株式会社は、◎化学合成技術 ◎積層技術 ◎化粧板加工技術 ◎木材加工技術 ◎エレクトロニクス技術の5つの技術をもとに、「化成品」「化粧板」「住器建材」「電子製品」の4つの部門で事業を展開しています。人と空間の新しい関係の創出、それがアイカの中心テーマです。
1936年10月 : 愛知時計電機株式会社から化学部門が分離独立し、愛知化学工業株式会社として資本金100万円、本社は愛知時計電機株式会社内(名古屋市南区千年字船方15番地)に設立。取扱品目は航空機用点火栓、安全ガラス、強化ガラス、接着剤。 1939年2月 我が国初のユリア樹脂接着剤「愛知無敵糊」を発売。 1966年6月 社名をアイカ工業株式会社に変更。
日刊工業新聞 2003/12/1
発表
サンスター技研、中国で自動車用窓ガラス接着剤を生産へ
サンスター技研(大阪府高槻市、安岡重人社長)は自動車ボディーに窓ガラスを固定する接着剤の中国生産を04年4月始める。スイスのエフテック社(ロマンショーン市)に生産委託、これまでの日本からの輸出を、エ社の中国工場(長春市)での生産に切り替える。生産能力は04年度で2000トン(乗用車約200万台分に相当)を計画している。
サンスター技研は現在、中国向けの窓ガラス用接着剤は山梨工場(山梨県南アルプス市)で年400トン規模で生産、輸出している。ただ中国での需要が日系メーカーを中心に拡大しているため、現地拠点を持つエ社に生産委託し、販売を強化することにした。4月から順次委託を始め、7月をめどに中国需要分はほぼ長春工場で生産。
サンスター技研はサンスターのグループ会社。一方のエ社は自動車用接着剤およびシーリング材のメーカーで、今後はアジア地域以外の協力関係構築も模索していく。
エフテック社と提携
中国で自動車窓ガラス用接着剤の現地生産開始
http://www.sunstar-engineering.com/sunstar-engineering/pdf/PR_031128_SE.pdf
サンスター技研株式会社(本社:大阪府高槻市、代表取締役兼執行役員社長:安岡重人)は、中国における自動車生産の拡大に対応して、エフテック社(EFTEC AG 本社:スイスRomanshorn(ロマンショーン)、社長:Mr.H.M.Feix
、自動車用接着剤・シーリング材メーカー)と生産委託契約を締結し、中国市場において初の自動車窓ガラス用(ダイレクトグレージング用)接着剤工場となる、エフテック社
長春工場において現地生産を開始します。
サンスター技研株式会社は、サンスター技研株式会社山梨工場で生産し日本から輸出している窓ガラス用接着剤を、2004
年4
月以降エフテック社長春工場での生産に順次切り替えます。アジアにおけるサンスター技研株式会社の自動車用接着剤・シーリング材の生産拠点としては、1993
年に設立したグループ会社のサンスターケミカルタイランド社に次いで三番目となり、急成長している中国を含めた主要アジア地域をカバーし、販売強化とシェア拡大をめざしてまいります。
今後アジア地域だけでなく、エフテック社の協力関係により自動車用接着剤・シーリング材の製造・販売をグローバルに展開し、コスト競争力の強化、品質・生産効率の向上および販売力の増強を推進し、市場への対応力を高めてまいります。
生産開始時期 | 2004年4月を予定 | |
生産能力 (2004年) |
2,000 トン(乗用車約200 万台分に相当) | |
生産地 | 中華人民共和国、長春市 | |
中国での連絡先 | 中華人民共和国廣州保税区廣保大道三路89号、廣保現代工業中心5D サンスター技研株式会社 廣州事務所 TEL :020-82225199 、 FAX :020-82225197 |
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<参考資料> ■サンスター技研株式会社 概要 サンスター株式会社(大証1 部上場:4913)と同じ「サンスターグループ」の非上場企業 |
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代表者 | 代表取締役 兼執行役員社長安岡重人 | |
設立 | 1954 年 | |
所在地 | 大阪府高槻市朝日町3 番1 号 | |
資本金 | 31 億2,500 万円 | |
事業内容 | モーターサイクル用スプロケット・ブレーキディスクの開発・製造販売、および建築用、自動車用接着剤・シーリング剤・特殊塗料の開発・製造販売。 | |
工場 | サンスター技研山梨工場(接着剤シーリング材の製造) サンスター技研 滋賀工場(二輪車用部品の製造) サネックスインク(接着剤シーリング材および二輪車用部品の製造) サンスターエンジニアリングインドネシア(二輪車用部品の製造) サンスターエンジニアリングタイランド(二輪車用部品の製造) サンスターケミカルタイランド(接着剤シーリング材の製造) |
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HPアドレス | http://www.sunstar-engineering.com |
EFTEC http://www.eftec.com/e/portrait/frame_portrait_e.htmThe expert for bonding, coating, sealing.
EFTEC is a joint venture between EMS-CHEMIE Holding AG and H.B. Fuller Company.
We are a company which since 1985 has been a member of the world class EMS Group. Our OEM activities have been reinforced by the cooperation with H.B. Fuller Automotive USA. With this joint-venture under the name EFTEC, we are one of the leading international suppliers for adhesives, sealants and coatings for the automotive industry.
January 14, 2004 Henkel
Henkel strengthens its Adhesives
business in Asia
http://www.henkel.com/int_henkel/channelpress/index.cfm
The Henkel Group strengthens its
Adhesives business through the takeover of the Korean sealant
manufacturer
Lucky Silicone Industry Co. Ltd. headquartered in Jincheon, Korea. The
company is the market leader in Korea's sealants segment.
The Henkel Group acquired the Korean
company Lucky Silicone Industry Co. Ltd. at the end of 2003. This
enterprise, which was founded in 1978 and has a workforce of 46,
primarily develops, produces and sells sealants in Korea. As the
market leader in Korea, Lucky Silicone Industry Co. Ltd. realized
sales of around 30 million euros in fiscal 2002.
"The company is an excellent
complement to our existing Adhesives business in Korea",
explained Alois Linder, Executive Vice President Consumer and
Craftsmen Adhesives. "This acquisition gives Henkel a
strategically important position in the rising Asian sealants
market."
"Henkel - A Brand like a
Friend". Henkel is a leader with brands and technologies
that make people's lives easier, better and more beautiful. The
Henkel Group operates in three strategic business areas - Home
Care, Personal Care, and Adhesives, Sealants and Surface
Treatment. In fiscal 2002 the Henkel Group generated sales of
9.66 billion euros and an operating profit (EBIT) of 666 million
euros. 50,000 employees work for the Henkel Group worldwide.
People in 126 countries around the world trust in brands and
technologies from Henkel.
This information contains
forward-looking statements based on the current beliefs and
estimates of Henkel's management. They are not guarantees of
future performance. These forward-looking statements are subject
to certain risks and uncertainties that could cause the Company's
actual results or performance to be materially different from
those expressed or implied by such statements. Many of these
risks and uncertainties relate to factors that are beyond
Henkel's ability to control or estimate precisely, such as future
market and economic conditions and the behavior of other market
participants. Henkel does not intend nor assume any obligation to
update these forward-looking statements.
2004/03/19 セメダイン
自動車部門子会社株式一部売却のお知らせ
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=67753
当社はHenkel KGaA(以下ヘンケル社)と、当社が保有する合弁会社セメダインヘンケル株式会社(以下CH社)の株式の一部をヘンケル社に売却することで原則的に合意しましたのでお知らせします。なお、CH社は当社の特定子会社であり、この売却の結果、当社の子会社でなくなります。
1.売却株式の内容
(1)売却時期 平成16年3月31日(予定)
(2)対象株式数 1,440株(発行済み株式の18%)
(3)売却額 234百万円
(4)株主構成の異動
売却前 当社67% ヘンケル社33%
売却後 当社49% ヘンケル社51%
2.売却理由
当社とヘンケル社との間で締結された1999年9月27日付合弁契約書では合弁会社CH社設立3年経過後又は両社が合意した短い時期に於いてヘンケル社は当社が保有するCH社の株式を51%に至るまで買い取るオプションを持っており、今般ヘンケル社はオプションを行使するものです。
3.当社の業績に与える影響
平成16年3月期連結及び単体の決算において、当該株式の売却益を特別利益として約1億6千万円計上いたします。
4.その他
売却成立の条件として、株式売買契約書が署名執行されること等があります。
5.売買当事者の概要
( | 1)CH社 | ||
名称 | セメダインヘンケル株式会社 | ||
代表者の氏名 | : | 荒井 進 | |
本店所在地 | 東京都品川区東五反田4−5−9 | ||
設立年月日 | 平成11年10月5日 | ||
主な事業の内容 | 自動車産業向け接着剤、シーリング材、特殊塗料類等の製造販売 | ||
決算期 | 12月 | ||
従業員数 | 50名 | ||
株主資本の額 | 389百万円 | ||
直近事業年度の業績 平成15年12月期 |
売上高 2,974百万円 経常利益 101百万円 当期純利益 59百万円 |
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( | 2)ヘンケル社 | ||
名称 | Henkel KGaA | ||
代表者の氏名 | ウルリッヒ・レーナー | ||
本店所在地 | ドイツデュッセルドルフ市 | ||
設立年 | 1876年 | ||
主な事業の内容 | 洗剤、ホームケア、化粧品、トイレタリーズ、消費者用・工業用接着剤、表面処理技術 | ||
決算期 | 12月 | ||
従業員数 | 48,328名 | ||
株主資本の額 | 3,386百万ユーロ | ||
直近事業年度の業績 平成15年12月期 |
売上高 9,436百万ユーロ 経常利益 768百万ユーロ 当期純利益 530百万ユーロ |
積水化学工業と米国H.B.フーラー社との接着剤事業合弁会社設立について
積水化学工業株式会社(社長:大久保尚武、以下積水化学)と米国のH.B.フーラー社(社長:アルバートP.L.ストローケン、以下米フーラー)は、この度、接着剤事業で日本と中国に合弁会社を設立することに合意し、合弁契約書に調印しましたのでお知らせいたします。
T.背景
米フーラーは世界33カ国に生産・販売拠点を持つ工業用接着剤では世界シェアNO.1のメーカーです。日本と中国にも製造・販売会社を置き、衛生材料用ホットメルト系接着剤のシェアでは高いシェアを持ち、同分野におけるシェア確保とともに、包装用ホットメルトにおいても売上拡大に注力してきました。
一方、積水化学は日本市場において包装用ホットメルトではトップメーカーであり、変成シリコーンにも強みを持ち、安定した売上を確保していますが、一層の事業拡大のためにはホットメルト分野の拡大が不可欠でした。また、需要が拡大する中国においても接着剤事業の進出を検討していました。
※包装用=段ボール、カートンなどの製造用、衛生材料用=紙おむつ、生理用ナプキンなどの製造用
U.ねらい
両社はホットメルト系接着剤を主力としていることから、販売面、原料調達、生産統合によるメリットが大きいと判断しました。日本においては両社が互いの粘接着剤技術の強みを持ち寄り、ホットメルト系接着剤で市場優位性を強固なものにするとともに、中国においても両社の製品群を統合し売上拡大を図ります。
(1)両社が製品、技術における強みを持ち寄り、日本市場における優位性を強固なものとする。
|
→ | 日本市場における 優位性確保・強化 |
(2)原料調達および生産におけるコスト競争力の強化を図る。
1)積水化学は米フーラー社のグローバルな購買力を活用する。
2)両社の生産拠点を統合して運営することで、効率化を図る。
(3)中国をはじめとするグローバル展開の強化
1)拡大する中国市場において、日本で強みを持つ積水化学の製品を拡販する。
2)積水化学の独自製品を米フーラーの販売拠点を通じて世界展開する。
V.日本と中国における合弁の概要
1. 日本
(1) | 米フーラーの100%子会社である日本現地法人 日本フーラー(株)の接着剤事業を吸収合併し、積水化学の100%子会社であるセキスイエスダイン(株)を存続会社とした新会社を設立する。 |
(2) | 円滑な統合のため、第一段階として積水化学60%、米フーラー40%出資とし、2年間の移行期間を設け、50:50の折半出資とする予定。 |
<スケジュール>
2005年2月12日 合弁契約書調印
2005年4月1日 新会社発足
2.中国
(1) | 米フーラーが新たに持ち株会社を設立し、同社の中国の子会社である富楽(中国)粘合剤(製造・販売会社)、富力膠貿易(上海)(輸出及び輸入販売)を傘下に置く。 |
(2) | 円滑な統合のため、第一段階として積水化学20%、米フーラー80%出資とし、2年間の移行期間を設け、30:70の出資比率とする予定。 |
<スケジュール>
2005年3月中旬
米フーラーが持ち株会社設立
2005年4月1日 積水化学が20%出資
【日本】 【中国】
積水化学 出資比率 米フーラー社
積水化学 出資比率 米フーラー社
第一段階60%:40%(2005/4/1)
第一段階 20%:80%(2005/4/1)
第二段階50%:50%(2007年度予定)
第二段階 30%:70%(2007年度予定)
↓ ↓ ↓ ↓
新会社:積水フーラー株式会社
持ち株会社
↓
富楽(中国)粘合 富力膠貿易(上海)
有限公司 有限公司
W.事業目標
1. 日本
売上高 2004年度(現
日本フーラー、セキスイエスダインの合算)155億円
2005年度(合弁後)
162億円
2.中国
売上高 2004年度(現
富楽(中国)粘合有限公司)256百万人民元
2005年度(合弁後) 321百万人民元
X.合弁会社の概要(2005年4月1日からの新体制)
1. 日本
積水フーラー株式会社(Sekisui Fuller Co., Ltd.)
・事業内容 接着剤の製造及び販売
・本社所在地
大阪市北区西天満2丁目4−4
・資本金 400百万円
・設立 2005年4月1日(予定)
・出資比率 積水化学 60%、米フーラー 40%
・役員 社長
未定(積水化学より選任)
(他の役員 積水化学2名、米フーラー2名)
・従業員 約150名
・生産拠点 滋賀水口工場(現 積水化学)
所在地:滋賀県甲賀市水口町泉1259番地
静岡浜松工場(現 日本フーラー)
所在地:静岡県浜松市松島町700番地
2.フーラーモーリシャス株式会社(H.B.Fuller
Mauritius Ltd.)
・事業内容 中国合弁に対する持ち株会社
・本社所在地
モーリシャス共和国ポートルイス
・資本金 未定
・設立 2005年3月中旬予定
・出資比率 米フーラー80%、積水化学20%
・役員 社長
未定(米フーラーより選任)
(他の役員 積水化学1名、米フーラー3名)
3.中国
(1)富楽(中国)粘合剤有限公司(H.B.Fuller(China)Adhesives
Ltd.)
・事業内容 接着剤の製造及び中国国内への販売
・本社所在地
中華人民共和国広州経済技術開発区錦秀南路碧華街10号
・資本金 98百万人民元
・設立 1998年
・役員 董事長 トーマス・ヒル(米フーラー)
(他の役員 積水化学1名、米フーラー3名)
・従業員 約140名
・生産拠点 本社所在地に同じ
(2)富力膠貿易(上海)有限公司(H.B.Fuller(Shanghai)Trading
Ltd.)
・事業内容 接着剤の輸出及び輸入販売
・本社所在地
中華人民共和国上海市外高橋保税区加楓路28号2312室
・資本金 35百万USドル
・設立 2004年
・役員 董事長
未定(米フーラーより選任)
(他の役員 積水化学1名、米フーラー3名)
・従業員 1名
Y.親会社の概要
積水化学工業株式会社(Sekisui Chemical Co.,Ltd.)
・事業内容 ユニット住宅、合成樹脂製品の製造及び販売
・本社所在地 大阪市北区西天満2丁目4−4
・設立 1947年
・資本金 1,000億円
・代表者 大久保尚武
・売上高 8,148億円(2004年3月末連結)
・従業員数 16,987名 (2004年3月末連結)
H.B.フーラー社(H.B.Fuller Company)
・事業内容 接着剤の製造及び販売
・設立 1887年
・本社所在地 米国ミネソタ州セントポール市
・資本金 28百万USドル(2003年11月末)
・代表者 アルバート
P.L.ストローケン(Albert P.L.Stroucken)
・売上高 1,287百万USドル(2003年)
・従業員数 4,500名(2003年)
【ご参考】
1. ホットメルト系接着剤
熱で溶融し接着する接着剤の総称。常温では固形で、加熱すると液状になり、液状で被着体へ塗布。圧着の数秒後で急速に冷えて固まり接着剤として機能します。したがって、作業効率がよく、有機溶剤を含まないので安全性に優れています。用途としては段ボール、カートンケースの製函・封函(包装用)をはじめ、工業用(電気部品等)組立、建築材料の組立、紙オムツ等衛生用品の組立等、幅広く使用されています。
(1)反応性ホットメルト
ホットメルト系接着剤の一種で、塗布から接着する際に空気中の湿気で化学反応(硬化)し、高い耐熱性能を有する接着剤です。主な用途としては建築材料の組立に使われています。
(2)オレフィン系ホットメルト
ポリオレフィンを主原料としたホットメルト系接着剤であり、従来使用されているEVA系(エチレン、酢ビ重合体)接着剤に比較して熱安定性が高く、主に包装用に使われています。
2. 変成シリコーン
空気中の湿気に反応し、硬化するポリマーの総称。硬化すると良好な伸び、弾性を有し、
水密性、気密性、接着性、追従性に優れ、各種建築物の外装、内装の接着やシーリング材として使用されています。
インドでの包装フィルム用接着剤の現地生産開始について
http://www.dic.co.jp/release/050117-1.pdf
大日本インキ化学工業株式会社(本社:東京都中央区、社長:小江紘司)のインド子会社DIC
Coatings India Ltd.(DIC コーティング・インド、本社:インド・コルカタ市)は、このほどバンガロール工場(同バンガロール市)において包装フィルム用接着剤(製品名:DICDRY[ディックドライ])の製造プラントを完成し、生産を開始しました。当初の生産能力は年産1,200
トンで、主にインド国内市場向けに供給します。
インドでは近年生活水準の向上に伴い、食品包装向けフィルム用グラビアインキ・接着剤の需要が急激に増加しており、今後も年率10%以上の成長が期待されています。このうちグラビアインキについては、当社グループですでに約30%のシェアをインド市場において確保していますが、今回の接着剤の現地生産開始を契機に、得意先に対しインキと接着剤を組み合わせて提供することで、一層の販売拡大を図っていく方針です。また将来的には、東南アジア・オセアニア市場向けに製品の輸出を行っていくことも計画しています。
なお、DIC Coatings India は、DIC India Ltd.(DIC
インド、当社65.76%出資)の100%子会社で、主に製缶用塗料・ニスの製造販売を行っています。
子会社の異動に関するお知らせ
http://www.toyoink.co.jp/news/2005/05032801.html
当社は平成17年3月28日の当社取締役会におきまして、関連会社の東洋モートン株式会社の新規発行株式を引受け、当該社および当該社子会社である東洋モートン韓国を連結子会社化することを、下記の通り決議いたしましたのでお知らせいたします。
1.異動の理由
東洋モートン株式会社は当社と米国ローム&ハースケミカル社の合弁会社であり、コンバーター向けのラミネート接着剤事業を主に行っておりますが、当社の包装用印刷インキ事業との連携をより一層強化するために、連結子会社とすることを決定致しました。
なお、合弁パートナーであるローム&ハースケミカル社とは従来同様良好な関係を継続し、当該社の発展のため協力していく旨合意しております。
東洋モートン株式会社の連結子会社への異動に伴い、当該社の子会社である東洋モートン韓国も連結子会社となります。
2.異動する子会社の概要
東洋モートン株式会社
所在地 東京都中央区京橋2丁目3-13
代表者氏名 代表取締役社長 柳澤 宏之
設立年月日 昭和50年4月3日
主な事業の内容
接着剤、プライマー、コーティング剤、合成樹脂の製造販売
決算期 3月
従業員数 63名
資本の額 4億9千8百万円(当該増資後4億9千810万円)
大株主および所有割合
東洋インキ製造株式会社 50%
ロームアンドハースケミカル社 50%
最近事業年度における業績(百万円)
平成16年3月期 平成15年3月期 売上高
7,070
7,204
経常利益
850
900
当期利益
445
500
総資産
5,982
5,947
株主資本
3,720
3,483
東洋モートン韓国株式会社
所在地 韓国 ソウル市
代表者氏名 代表取締役社長 長崎謙二
設立年月日 平成15年4月1日
主な事業の内容
韓国におけるラミネート接着剤の輸入、販売
決算期 3月
従業員数 4名
資本の額 1,000百万ウォン
大株主構成および所有割合
東洋モートン株式会社 100%
最近事業年度における業績(百万ウォン)
平成16年3月期
売上高 1,875
経常損失 47
当期損失 32
総資産 922
株主資本 67
3.東洋モートン株式会社についての取得議決権数および取得前後の所有議決権の状況
異動前所有議決権個数 498,000個(当社所有割合 50%)
取得する議決権個数 100個
異動後所有議決権個数 498,100個(当社所有割合 50.005%)
なお、所有株式数につきましては、当社が普通株式100株の引き受けを行うのと同時に、ロームアンドハースケミカル社が100株の無議決権株式の引き受けを行いますため、所有株数割合に変更はありません。(それぞれ498,100株所有)
4.異動日程
平成17年4月1日 増資引き受け予定。
5.今後の見通し
連結子会社となるのは、次期からであるため、今期業績に影響はありません。次期の業績見込みには、今後当該事項を折り込んで公表していきます。