参考 トクヤマ 廃棄物再資源化
        http://www.tokuyama.co.jp/care/index5.html

 トクヤマは産業廃棄物の再資源化を通じて資源循環型社会の実現に貢献します

 ガス温度は最高1,800度を超える。―――――
 この高熱の、長い巨大なキルンの中で石灰石などの地球資源は、セメントに生まれ変わります。
 セメントだけではなく、私たちの暮らしには膨大な地球資源が形を変えて価値あるものとして存在しています。やがて役割を終えたものは社会から廃棄されていきます。そのような廃棄物も、このキルンの中で再び資源としてセメントの原料に生まれ変わることができます。

 トクヤマは、可能な限りの廃棄物を受入れ、「ゼロ・エミッション」−廃棄物の排出をゼロにする−を理想とした資源循環型社会の実現に貢献します。

廃棄物・副産物再資源化プロセス

受入対象廃棄物

廃プラスチック燃料化事業

ごみ焼却灰セメント原料化事業

(追加)塩ビ原料化


廃棄物・副産物再資源化プロセス

 当社では、セメント工場を活用して様々な廃棄物・副産物を受入れております。廃棄物・副産物の多くは、セメント原料である石灰石、粘土、けい石などと共通の成分を含んでいるので、セメント製造の原燃料として利用することができるのです。
  また、セメントキルンの中は1,000℃〜1,800℃と非常に高温のため、可燃性の成分は完全に燃焼してしまいます。更に、燃焼後の灰分はセメントの成分として利用されます。
 当社南陽工場のセメント生産能力は550万トン/年と国内最大級の規模であり、キルンを3本有していることから、廃棄物を安定的に大量に受入れることが可能です

【廃棄物・副産物再資源化処理フロー】



受け入れ対象廃棄物

廃棄物名称

品目

廃プラスチック(塩ビは除く) 廃プラスチック(軟質・硬質)
汚泥 建設汚泥、上水汚泥、下水汚泥、製紙スラッジ、燃料汚泥、工場廃水汚泥
残土 建設残土
焼却灰 ごみ焼却灰
ばいじん 石炭灰、重油灰
廃タイヤ 廃タイヤ
動物性残渣 牛肉骨粉
木屑 木屑
廃液 写真現像廃液、期限切れ飲料、可燃性廃液、廃アルカリ
燃え殻 クリンカ灰、燃え殻
鉱さい 高炉スラグ、転炉スラグ、製鋼スラグ、中和滓

廃プラスチック燃料化事業

 当社では、廃プラスチックの再資源化について早くから開発に取り組んできており、この結果、破砕された廃プラスチックをキルン前部より安定的に大量に吹き込む技術を開発致しました。これに基づき、1999年に国内セメントメーカーで初めて廃プラスチックのサーマルリサイクルを目的に、廃プラスチック燃料化(破砕)プラント(破砕能力:15,000トン/年)を設置致しました。その後も、廃プラスチックの受入拡大要請が強いことからプラントの増設を行い、現在では85,000トン/年の廃プラスチックの受入破砕、燃焼能力を有しております。将来的には165,000トン/年の能力に増強する計画です。

  第4期増設後 125,000トン

【廃プラスチック再資源化処理フロー】