中央日報(韓国) 2003/8/4

日本が太陽発電「全盛時代」…世界生産量の50%

 日本が
太陽発電の全盛時代を迎えている。 ニューヨークタイムズ(NTY)は最近「輸入エネルギーに依存してきた日本が、十数年間にわたり代替エネルギー開発に取り組んできた結果、最近その成果が表れ始めている」と報じた。
 太陽光発電協会(JPEA)によると、日本は現在、世界太陽エネルギー生産量の半分を占めている。 日本の太陽発電関連市場はこの10年間で5倍に成長、年間40億ドルにのぼる。
 日本政府は太陽発電を促進するため、関連技術に年間2500万ドルを投じてきた。 これとは別に1994年からは、太陽発電に必要な光電池を設置する家庭に総1160億円を支援してきた。 日本政府は太陽熱産業が国家のエネルギー費用を低下させるだけでなく、未来輸出産業にもなると判断している。
 シャープなど一部の企業はすでに米国とメキシコ、日本などに現地工場を設立、太陽光電池パネルなどを生産している。
 しかし太陽発電は家庭や小規模な建物にしか適さないという限界がある。


The New York Times  July 29, 2003

With Sun on Roof, More Yen in the Pocket    Ken Belson/NYT

 Yoshiko Takahashi is no environmental activist, but in the past year she has become an ardent fan of the solar panels that generate most of the electricity for her home.
 Using solar power, which was included with the new 100-square-meter, or 1,100-square-foot, home that she and her husband bought a little over a year ago, has not only cut the family's electricity bill by 17 percent but also made her feel good about helping fight global warming.
 "We feel our roof panels are contributing to a great cause," she said, with her 7-year-old daughter at her side. "And it's better to use the sunshine right above your head than depend on the electric company."
 Takahashi's family is among 70 that live in this compact neighborhood, the largest collection of solar-powered homes in Japan. The development's success is part of the reason Japan has become the world's largest market for solar energy. The builder, Hakushin, is now constructing another 87-home complex nearby.

 Japan is almost completely dependent on imported fuel, which makes its electricity prices among the highest in the world. In response, the country has worked for a decade to build up renewable energy resources, and the effort is starting to pay off.
 Japan now generates half of the world's solar power, and the market here for solar technology is expected to grow fivefold to about $4 billion by the end of the decade, according to the Japan Photovoltaic Energy Association.

 The government is also pushing to meet targets for reducing greenhouse gases as set out in the Kyoto protocol six years ago. Though the Bush administration remains opposed to committing the United States to those goals, Japan, as the host of the Kyoto conference, is eager to honor its agreements.
 Japanese lawmakers and bureaucrats support alternative energy as a good homegrown business that can help cut energy costs; they also see it as another potentially strong export industry. To promote the use of solar power, Tokyo funnels about 3 billion, or $25 million, a year to help companies develop more efficient solar technology. Since 1994, it has spent a further 116 billion on rebates for consumers who install photovoltaic panels on their roofs. With demand expanding, Japan has overtaken the United States as the world's leading producer of solar panels. By 2010, the government wants solar power generation to grow more than tenfold, to 4.82 million kilowatts, 40 percent more than the United States is forecast to generate by that time. To reach that target, 1 million homes - eight times as many as now use solar power - will need to be outfitted with solar panels.

 Reaching these targets is far from assured. Solar panel makers face competition from generators of wind power, biomass and other clean energy sources. Though solar panels are suitable for homes and small buildings, wind power generates energy for as little as 20 percent of the cost of photovoltaic panels. Most crucially, the cash-strapped government is trying to phase out its subsidy programs, which have typically covered one-third of the cost of panels for home use. The subsidies paid per kilowatt of installed solar panels have been gradually reduced and are set to expire in two years. Unless manufacturers cut their prices to make up the lost subsidies, consumers may turn sour on solar energy, which requires an initial investment of about 2.25 million, or 25 percent more than what Americans pay.
 Some of the lost subsidies from the central government are being offset by grants from more than 200 local governments, but programs vary widely.
 The government is removing another big incentive by deregulating the electricity market. To reduce the cost of doing business in Japan, it is allowing companies to generate their own power, an activity that has been dominated for half a century by 10 regional utilities.
 "Japan's energy policy is now at a turning point," said Toshihiko Nakata, a professor of science and technology management at Tohoku University. "If there are no subsidies, consumers won't buy solar panels. And as the government deregulates the utilities, electricity prices will come down, so it will take longer for consumers to recoup the cost of installing the panels."

 But solar prices are falling, and that should help the industry fight back. The cost of residential solar power systems has dropped by about 80 percent in the past decade, to720,000 for each kilowatt of generating capacity. Most solar homes install 3 kilowatts of capacity, enough to meet half of a typical home's power needs. Though the Japanese market is growing, manufacturers are also starting to look overseas. Sharp has begun making cells in Memphis, Tennessee, and Sanyo assembles solar panels in Monterrey, Mexico. Kyocera will begin making solar modules in China in October.

 But demand overseas has been spotty. In Europe, Germany is promoting solar energy most aggressively. In 2001, the European Parliament passed a law to promote renewable energy but left each country to draw up its own targets. Demand in America is less predictable. In 1997, President Bill Clinton started a program to install 1 million residential solar power systems by 2010. But the subsidies needed to compete with relatively cheap fuel are uneven. California has the most generous program, but other states offer few if any incentives.


2003/11/04 大日本印刷

循環型社会に対応した 太陽光発電システムのリユースを可能にする充填材シートの開発
  
http://www.dnp.co.jp/jis/news/2003/20031104.html

 大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、このたび、使用済みの太陽光発電システム(以下太陽電池)モジュールからガラスやセルなどを完全に分離し、リユースすることを可能にする、全く新しいタイプの太陽電池モジュール用充填材シートを開発し、10月からの量産体制を整えました。 

 太陽電池は、国内で2003年度までに累積約100万KWの導入が計画され、2010年度の累積導入量を約500万KWまで拡大することが経済産業省の目標とされています。しかし、太陽電池の普及に伴ない、将来的に使用済み太陽電池の大量廃棄が危惧されており、廃棄物抑制に対する社会的関心が一層高まる中で、クリーンエネルギーを標榜する"太陽電池"も環境への負荷が少ない循環型社会に適合する、リサイクル(再生利用)・リユース(再利用)システムの構築が必須となってきます。

 従来、太陽電池のリサイクル処理技術としては、高温高湿処理によってモジュールを構成するバックカバーフィルムなど一部の部材を分離させる方法が検討されていましたが、充填材として使用されているEVA(エチレン‐酢ビ共重合樹脂)は強固に硬化されているため、セルやガラスからの分離は困難とされていました。

 特にガラスは、太陽電池モジュール総重量の約80%を占めており、そのリサイクル・リユースが必要とされていますが、EVAとガラス間の接着が強固で完全な分離ができないため、現状は太陽電池モジュールを破砕後に材料別に分別し、回収ガラスの高温処理によってEVAを除去する方法などが試されていました。しかし、LCA(ライフサイクルアセスメント)上からも非効率なため、容易にガラスとセルを分離可能な充填材の登場が待たれていました。

 DNPでは、製造工程や廃棄焼却時に環境負荷の少ない太陽電池モジュール用部材(バックカバーフィルムや充填材シートなど)の開発を続けてきましたが、今回DNPが開発した新しい充填材シートは熱可塑性のオレフィン系新規材料からなり、太陽電池が使用される環境下ではガラスやセルとの充分な接着強度を保っていますが、廃棄時に高温処理することによって容易に且つ完全に構成部材との分離を可能としました。

 今年5月に大阪で開催された太陽光発電世界会議(WCPEC3)で技術発表して以降、太陽電池メーカーから大きな反響があり、量産化の準備を進めてきました。

 量産対応は千葉県柏市のDNP100%子会社 大日本樹脂で製造し、生産キャパは500万m2/年まで対応できます。 2004年度の売上目標は年間9億円を予定しています。


2004/02/13 鐘淵化学

省エネタイプの太陽光発電システムを新たに開発
  自社5拠点に410キロワットの太陽光発電システムを設置
  
http://www.kaneka.co.jp/news/n040213.html

 鐘淵化学工業は、高砂工業所(兵庫県高砂市)、大阪工場(大阪府摂津市)、滋賀工場(滋賀県大津市)、鹿島工場(茨城県鹿島郡)の4工場と100%子会社である(株)カネカソーラーテック(兵庫県豊岡市)に、同社で製造された太陽電池モジュールを使用した系統連系太陽光発電システムを設置し、3月から運転を開始する。

 新たに設置するのは断熱材一体型太陽電池モジュールで、5拠点合計で  410キロワット(一般家庭約135世帯相当分)の出力を予定しており、各工場内の照明や空調用の電力源の一部として使用する。本設備は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の平成15年度太陽光発電新技術等フィールドテスト事業、として設置される。  

 今回設置する太陽電池モジュールは、遮熱効果の高い発泡体を断熱材として貼り合わせ一体化した省エネ構造となっている。このタイプに使用する発泡体は、当社が独自に開発した発泡アクリル樹脂成形体で、優れた耐候性を有しているため、長期間にわたる屋外での使用が可能である。
カネカソーラーテックでは、断熱材の有無による発電効率の比較実験と屋根への遮熱効果の検証を行うこととしている。  

 更に、当社のアモルファスシリコン太陽電池は、低角度(5度)・高密度のフラット設置が可能であり、夏場の冷房負荷がコンクリート屋根において約20%、折板屋根では約30%も改善されるというシミュレーション結果が得られている(当社調査による)。
 現在大学の研究機関と連携して、戸建て住宅の省エネ化の実証研究を開始している。 


朝日新聞インターネット 2004/5/28
 
紙のように薄い太陽電池、シャープが開発
http://www.asahi.com/science/update/0528/001.html

 シャープが、紙のように薄く、曲げたり筒状にしたりできる太陽電池を開発した。年内の量産開始を目指す。太陽光をどのくらい電気に変えるかを示す「変換効率」は28.5%。住宅に取りつける多結晶シリコンの太陽電池が14%程度とされるのに比べ、飛躍的に効率を上げた。携帯電話、衣類、自動車などに付け、移動しながら電化製品に電力を供給することが可能になるといい、太陽電池の普及を加速させそうだ。

 シャープは6月4日、この新技術をパリで開かれる国際会議で発表する。

 同社は変換効率が高いため、人工衛星などに使われる「単結晶化合物」の太陽電池技術を応用した。この「単結晶」だと通常、厚みは約200マイクロメートル(マイクロメートルは1000分の1ミリ)。だがシャープは、半導体の配線部品や土台を組み込まなくても、いったん取りつけてはがすだけで半導体の働きをする基板技術を開発、厚みを1〜3マイクロメートルに抑えた。重さも100分の1。「化合物フレキシブル太陽電池」と名づけている。

 名刺を2枚合わせた大きさの重さは約1グラム、発電量は2.6ワット。1グラムあると自転車ライトの電力がまかなえる。電極をつなぎ、カーテンやテントの素材として日光を遮りながら発電したり、自動車の外面にはったり、円柱に巻き付けたりして使うことも可能。蓄電池と接続し、携帯電話などの充電に役立てることもできるようになる。

 シャープは今後、針を刺すなどして穴があくと壊れやすい点を改善し、年内にもサンプル(見本)出荷を始める方針。価格は需要動向と生産規模を見極めたうえで決めるが、1〜2年以内に名刺大で1000円程度を目指す。

 薄型の太陽電池は、国内外のメーカーが開発中。主流のシリコンのほか、花などの色素を使う色素増感型があるが、変換効率の低さが課題だった。

 同社の富田孝司・ソーラーシステム事業部長は「太陽電池の普及加速と、石油資源への依存度軽減に役立ちたい」と話している。


2005/12/19 ホンダ

Honda、次世代型薄膜太陽電池の量産化を決定
http://www.honda.co.jp/news/2005/c051219.html

 Hondaは、製造時の必要エネルギーやCO2発生を従来の半分に抑える事を可能にした独自開発の非シリコン系次世代型薄膜太陽電池を、2007年より熊本製作所内に年産27.5MW(メガワット)の太陽電池量産用新工場を設け生産開始する計画を決定した。

 また販売については、生産技術開発子会社 ホンダエンジニアリング(株)(社長:岩田秀信、本社:栃木県芳賀郡芳賀町 略称EG)にて生産する太陽電池を2006年秋より地域限定で開始する予定である。

 今回Hondaが量産する次世代型太陽電池は、素材に
銅-インジウム-ガリウム-セレン(CIGS)化合物薄膜を使用することで、製造過程で必要とされる消費エネルギーを、従来の結晶シリコン系太陽電池と比較して約半分に抑え、これによって生じるCO2を削減した製造時から環境に優しい太陽電池である。また、薄膜電池としては最高レベルの光電変換効率(一般的な結晶シリコン系とほぼ同等レベル)を実現している。

 この太陽電池は2002年春より、細江船外機工場、EG本社、Honda和光ビルなどHondaの国内12事業所と海外3事業所に設置され既に活用されている。

 地球環境保全に役立つ太陽電池の普及のためには低コスト化と光電変換効率の向上が求められており、非シリコン系薄膜太陽電池はこうした課題を解決するものとして注目されてきた。しかし、性能を安定させて量産する技術が課題となっていた。今回の量産化は二輪車や四輪車、エンジンやハイブリッドモーターなどの製造設備や生産技術などを開発するEGが独自に開発した薄膜太陽電池量産プロセスによって実現したものである。

 Hondaは環境負荷低減の為に自動車排出ガスのクリーン化や、CO2削減に積極的に取り組んでおり、国内の四輪車を例に取ると平成22年度燃費基準を全重量カテゴリーで達成済み。これらの環境負荷低減に加えて、自動車メーカーとして初の太陽電池事業進出により、化石燃料を使用しないクリーンなエネルギー源の製造・販売でCO2削減による地球温暖化防止に貢献して行く。Hondaの2010年ビジョンでは、新領域へのチャレンジや、地球に優しい持続可能なエネルギー技術の開発を謳っており、この度の独自開発による太陽電池事業進出はこの2010年ビジョンを具現化したものである。

新量産ライン概要
場所 : 本田技研工業(株) 熊本製作所 現敷地内を予定
設立時期 : 2007年後半立ち上り
建屋面積 : 12,000平方メートル
規模 : 年間27.5MW(メガワット)(一般家庭一軒を3.5KW分とすると約8千世帯分に相当)
用途 : 個人住宅用及び公共産業用


2006年2月1日 カネカ

薄膜系太陽電池のトップメーカーとして太陽電池事業の競争力を強化
―  年産55メガワットに能力倍増。新たに変換効率12%太陽電池を上市  ―
http://www.kaneka.co.jp/news/n060201.html

 株式会社カネカ(本社:大阪市。社長:大西正躬)は、当社の重点戦略事業の一つである太陽電池事業の競争力を強化し、急速に拡大する太陽電池市場に対応する。

◎ 生産能力の大幅増強
  〜ほぼ倍増の55メガワット。70メガワットへ検討中〜
 当社100%出資子会社であるカネカソーラーテック梶i本社:兵庫県豊岡市。社長:小林良亘)の生産能力を増強する。平成19(2007)年春の稼働予定で、現在の能力である年産30メガワットから55メガワットへほぼ2倍に増強する。投資額は工場建屋等を含めて約50億円。続いて平成20(2008)年の稼働を目標に、年産70メガワットに生産能力を拡大する検討をしている。今後のマーケット動向を判断しながら、更なる能力増強を計画していく。

◎ 新ハイブリッド太陽電池を上市
  〜業界最高レベルの変換効率12%を達成〜
 アモルファスシリコンと薄膜多結晶シリコンを積層したハイブリッド型で、変換効率12%を実現し、平成19年春の稼働予定に合わせ新製品として上市する。結晶系太陽電池に比べ、生産に要するエネルギー使用量が小さいため環境にやさしく、コスト等の面でも優位性がある。欧州市場において従来のアモルファス太陽電池が、地上設置を中心に展開してきたのに対し、本製品は屋根設置やファサードなど新しい用途に向けて積極的に展開を進める。

◎ 欧州における顧客対応力の強化
  〜モジュール組立拠点の設置〜
 太陽電池の最大市場である欧州にモジュール組立拠点(チェコ共和国オロモウツ市)を新たに設置する。本年春より稼働予定で、当面年産組立能力10メガワットでスタートするが、近い将来30メガワット程度まで拡大する計画である。納入リードタイムの短縮により、短納期・小口販売といった欧州での顧客ニーズに迅速に対応することが可能となり、加えて物流費、組立コストなどトータルコストにおいて競争力を強化する。

◎ 新製品開発をスピードアップ
  〜「開発センター(仮称)」の設置〜
 今般上市する12%ハイブリッド型太陽電池をはじめとする競争力ある新製品開発を重点的に進めるため、カネカソーラーテックの隣接地に土地・建物を取得(敷地面積:約9000平方米、建物延床面積:約2500平方米)し、新たに「開発センター(仮称)」を、本年4月に設置する。生産部門との充分な連携のもと、太陽電池の製品開発拠点として整備強化する。
 本センターでは、生産部門と連係した製膜技術の開発と、顧客のニーズを組み込んだ競争力ある製品を開発するためのセル設計、モジュール設計、システム開発まで一貫した技術開発を担当する。


日本経済新聞 2006/6/2

太陽電池 生産能力を強化 シャープや三洋・京セラ 欧州で体制整備
 売電普及、需要増に対応

 電機各社は欧州で相次いで太陽電池の生産能力を拡大する。シャープが英国での生産能力を2倍に増やしたほか、三洋電機や京セラもそれぞれ現地で倍増する。欧州ではドイツを皮切りに電力買い取り制度が普及。売電目的に太陽電池を自宅に設置する個人などが急増している。材料のシリコン不足で足元での増産は困難だが、欧州市場拡大を背景に現地メーカーも台頭。世界シェアで上位を占める国内各社は対抗して体制整備を急ぐ。

 世界最大手のシャープはこのほど英拠点での組み立て能力を50メガ(メガは100万)ワットから2.2倍の年産110メガワットに拡大。京セラも年内にもチェコで2倍強の年産24メガワット規模に引き上げる。
 三洋はハンガリーで2007年度中に倍の年産100メガワットまで引き上げる。基幹部品の「セル」生産量も同時期に約6割増の同250メガワットに増強する。セルは二色の浜工場(大阪府貝塚市)を中心に既存設備の改良や生産ライン追加で増産する。
 米PVニュースによると、05年の太陽電池の世界生産量は前年比45%増の1727メガワット。シェア上位5社にシャープなど国内4社が入ったが、欧州の市場拡大などを追い風にドイツのQセルが04年の5位から2位に躍り出るなど海外勢も頭角を現してきた。
 ドイツ以外にイタリアやスペインなどでも電力の買い取り制度が始まった。電力会社は個人が自家発電した電力の買い取りに応じる義務がある。太陽電池の需要は日本でも拡大しているが、環境意識も高い欧州市場の伸びは圧倒的に大きい。
 材料のシリコン価格高騰は徐々に製品価格に転嫁される見通しだが、「需要は底堅く先行きに大きな懸念はない」(三洋電機)という。
 太陽電池のパネルを住宅、ビルの屋根や壁面に設置して使用。日本では住宅用が9割弱を占めるが、欧州最大市場のドイツでは5割が産業用で、4割が住宅用。残る1割が発電施設向けだ。

基幹材料確保には苦心 多結晶シリコン品不足 半導体と争奪激しく 

 太陽電池の生産急増の影響で、半導体にも使う基幹材料の多結晶シリコンが極度の品不足に陥っている。取引価格も大幅に上昇。需給逼迫の解消には2−3年かかる見通しで、業界間の材料争奪戦が過熱しそうだ。

多結晶シリコン
 化学メーカーが中国やノルウェーから良質な珪石(けいせき)を購入し、純度を高めた材料。加熱して単結晶の塊などにして薄く切断し、半導体ウエハーや太陽電池のセル(太陽光を電力に変換する部品)に使う。

 「太陽電池だけでなく半導体向けも全く足りず、新規の注文になかなか応じられない」。多結晶シリコンで世界生産シェア約2割を握るトクヤマの中原茂明社長は話す。
 シリコンの06年の大口取引価格は半導体向けが1キロ65−70ドル前後、太陽電池向けは50−55ドル前後。ともに2年連続で値上がりし前年比3−4割高い。
 多結晶シリコンの逼迫感は強まるばかり。海外のスポット(当用買い)市場では「大口価格の2−4倍という異常な高値も出始めた」(国内の太陽電池メーカー)。
 太陽電池各社は対応を急ぐ。シャープはシリコンの厚さを主流品の100分の1程度に薄くできる薄膜シリコン太陽電池の生産拡大などで乗り切る構え。材料価格の上昇を理由に海外向けパネルの価格を5−6%値上げすることも検討している。
 ウエハー各社にとっても対岸の火事ではなく、多結晶シリコンの安定確保に向けて「3−5年の長期契約を相次ぎ結び始めた」(野村証券の尾脇庸仁シニアアナリスト)。
 トクヤマなど各社は多結晶シリコンの増産を検討中だ。ただ06年は「少なくとも4万トンある」(外資系シリコンメーカー)需要に対し、生産量は3万2千ー3万3千トンにとどまる見通し。品不足解消は早くて08年とみられ、07年も値上がりが続きそうだ。


日本経済新聞 2006/8/4

中国の太陽電池大手「尚徳」日本企業345億円で買収 同業のMSK 先端技術に触手

 中国の大手太陽電池メーカー、尚徳太陽能電力(江蘇省、施正栄董事長)は同業の日本メーカー、MSK(東京・新宿、笠原唯男社長)を買収する。買収総額は最大で3億ドル(約345億円)で、中国企業による日本企業のM&A(合併・買収)では過去最大となるもよう。中国政府は技術力向上などを目的とする海外企業のM&Aを後押しする構えで、今後、先端分野で有力中国企業が日本企業への投資を加速する可能性もある。
 尚徳はニューヨーク証券取引所の上場企業で、太陽電池の中核部品で太陽光を電気に変換するセルや、何十枚ものセルを強化ガラスで覆ったモジュールを生産する大手メーカー。MSKは他社から購入したセルをモジュールにするメーカーで、特に屋根材と一体化した製品で実績がある。
 尚徳は9月末までにMSKが実施する第三者割当増資をすべて引き受けるとともに、一部の既存株式と合わせ発行済み株式の3分の2を1億700万ドルで取得する。
 残りの3分の1は2007年末までに株式交換で取得する。交換の際に割り当てる株式の総額はMSKの業績に応じて5300万ドルから1億9300万ドルの間とする。日本政府が外国企業に対し来年5月に解禁する株式交換方式での企業買収事例となる可能性もある。
 尚徳の施董事長はMSKの買収で「先駆的なモジュール製品と太陽電池システムの設計能力を得ることができる」としている。
 中国企業による日本企業のM&Aでは、電機大手の上海電気集団が02年にアキヤマ印刷機製造を、04年には工作機械メーカーの貝買を買収した例などがある。経営破綻した企業を安く買い取るケースが多く、買収額も池貝の場合で約20億円(資金支援を含めた発表べース)にとどまっていた。

▼MSK
 1967年に電子部品の輸出入会社として設立。81年に太陽電池の販売を、84年には同モジュール生産を始めた。「BIPV」と呼ぶ建材一体型の太陽電池モジュールを得意としている。従業員は約260人。2006年6月期の売上高は201億円だったとみられる。本社は東京で、長野県佐久市と福岡県大牟田市などに工場を持つ。

▼尚徳太陽能電力
Suntech Power
 太陽電池のセルやモジュールの生産・販売会社。オーストラリアで博士号を取得した施正栄氏(董事長)が01年に設立した。05年12月期には売上高2億2600万ドルに成長し、05年12月にニューヨーク証券取引所に上場した。本社は江蘇省無錫市。英語名称は「Suntech」。


日本経済新聞 2006/9/16          REC発表

シャープ 太陽電池増産へ原料確保 600億円分 住商と長期契約

 シャープは15日、太陽電池の原料であるシリコンウエハーを住友商事から長期購入する契約を結んだ。2007年から6年間、住商の出資先であるノルウェーのウエハーメーカーから総額600億円分を購入する。太陽電池の需要は高まっているが、原料不足が増産の足かせになっていた。太陽電池世界最大手のシャープは住商と組んで原料を安定的に調達できる体制を整え、シェア拡大を狙う。
 ノルウェーの
リニューアブルエナジー(REC)が、多結晶シリコンウエハーを製造。住商が輸入してシャープの太陽電池製造拠点である葛城工場(奈良県葛城市)に納入する。
 シャープがRECからウエハーを購人するのは初めて。
 太陽電池は家庭向けに加え、欧州では発電所での利用も拡大。世界市場(発電量換算)は04年の87万キロワットから06年には200万キロワット程度まで増える見通し。これに伴いシリコンウエハーの需給が逼迫して価格が上昇。最近はウエハー購入の長期契約を結ぶ太陽電池メーカーが増えていた。
 シャープは太陽電池の世界市場でシェア24%を握り、05年度の太陽電池売上高は1500億円。06年度には2千億円に引き上げる計画だが、原料不足で一段の生産拡大が難しい状況だった。RECとの長期契約により増産余地が生まれる。
 住商は排出権取引やバイオ燃料など環境事業に力を入れている。04年に約7億円を投じてRECに出資。現在は約1.5%の株式を保有、シリコンウェハーとウェハー原料について日本を含むアジアでの販売権を持っている。
 RECは年内にウエハ一の年産能力を現在の28八万キロワットから47万キロワットに増強。ウエハー原料であるポリシリコンの年産能力も現在の6千トンから2倍に増やす。


2006/9/15 REC

REC ASA - REC secures a NOK 3.1 billion contract for the supply of wafers to Sharp

REC has entered into a long-term agreement with Sumitomo Corporation for the supply of multicrystalline silicon wafers to Sharp, the world's no. 1 solar cell and module manufacturer. Under the agreement, REC will deliver wafers to Sharp worth approx. NOK(ノルウェー ・ クローネ ) 3.1 billion over the next 6 years.  
REC's subsidiary REC ScanWafer, which is the world's largest manufacturer of multicrystalline silicon wafers for solar cell production, has signed a long-term agreement with Sumitomo Corporation for the supply of wafers to Sharp. The agreement, which is structured as a take-or-pay contract, has a value of approx. NOK 3.1 billion.  
Sumitomo Corporation, with whom REC has had a long standing business relationship in polysilicon and monocrystalline wafers, will act as REC's commercial representative towards Sharp.  
'This significant sales agreement is further evidence of REC's strong commitment to growth and we look forward to working together with Sharp to that end. We are also pleased to extend our cooperation with Sumitomo Corporation into multicrystalline wafers', says Erik Thorsen, President and CEO of REC ASA.  
Sharp is the world's leading manufacturer of solar cells and modules. According to Photon International, Sharp's solar cell production reached 428 MW in 2005, equivalent to a market share of 24%. This was more than 2.5 times the size of the second largest cell manufacturer. Sharp has solar cell and module manufacturing facilities in Japan and solar module manufacturing facilities in the UK and the US.  
'As the leading manufacturer of multicrystalline silicon wafers we are very proud to be associated with the world's unrivaled no.1 in solar cell manufacturing. We are convinced that our cooperation with Sharp will stimulate product development and further improve our competitive position', says John Andersen, Jr., Executive Vice President Wafers of REC ASA.  
Including ongoing expansion projects, REC will double its current wafer production capacity to approx. 600 MW. As additional polysilicon becomes available from the expansion projects in REC Silicon, the contract portfolio of REC now forms the basis for further wafer expansion projects going forward.  
About REC
REC is uniquely positioned in the solar energy industry as the only company with a presence across the entire value chain. REC Silicon and REC Wafer are the world's largest producers of solar grade silicon and wafers for solar applications. REC Solar produces solar cells and solar modules. REC Group had revenues in 2005 of 2.454 MNOK and an operating profit of 601 MNOK. Please also see www.recgroup.com

REC  http://www.scanwafer.com/default.asp?V_ITEM_ID=440

The REC Group is uniquely positioned in the solar energy industry as the only company with a presence across the entire value chain. REC is the world's largest producer of solar grade silicon and wafers for solar applications, as well as a significant producer of solar cells and modules.

REC's business activities are organized in three divisions: REC Silicon, REC Wafer and REC Solar. REC Silicon covers the polysilicon activities; REC Wafer covers production of multicrystalline wafers and monocrystalline ingots, while REC Solar covers the downstream activities of producing and marketing cells and modules.

REC Silicon
REC Silicon produces solar grade polysilicon for the photovoltaic industry and electronic grade polysilicon and silane gas for the electronics industry at two facilities in the USA. REC Silicon is the world
s largest dedicated producer of solar grade silicon.

REC Wafer
REC Wafer produces multicrystalline wafers for the solar cell industry at two production facilities in Norway, as well as monocrystalline ingots for wafer production at a separate plant in Norway. REC Wafer is the world
s largest producer of multicrystalline wafers.

REC Solar
REC Solar produces solar cells at its plant in Norway and solar cell modules at its facilities in Sweden. The division also comprises the small systems installation company SolEnergy/Solar Systems Ltd. in South Africa.


20061027日 住友化学

太陽電池事業での合弁会社設立について

 住友化学は、米国ローズ・ストリート・ラボ社(以下、RSL社)と、フルスペクトラム太陽電池の開発・製造・販売を目的とした合弁会社「RSLエナジー社」(以下、RSLE社)を、下記の通り設立することといたしました。
 RSLE社は、RSL社が米国のバークレー研究所およびコーネル大学から既に得ている、従来品と比べ大幅に広範囲な光波長を活用できる半導体素子に関する特許の独占ライセンス権を引継ぎます。住友化学とRSL社は、今後合弁会社を通じ、それら特許をベースにした技術を活用し、3年後を目途に、次世代の高効率太陽電池の商業化を推進していく所存です。
 
バークレー研究所の開発した「マルチバンド技術」は、構造のシンプルさやコスト面ではシングルジャンクション素子レベルでありながら、発電効率はトリプルジャンクション素子と同等レベルの高さを実現しうる独特な技術で、本年9月には、毎年世界で最も優れた技術100件に与えられる「R&D100賞」(「R&D」誌選定)を受賞しました。また、これに加え、コーネル大学とバークレー研究所が共同開発した、マルチバンド技術同様広範囲な光波長の吸収を可能とする、化合物半導体(InGaN:窒化インジウムガリウム)を用いた「マルチジャンクション技術」を活用し、高効率太陽電池の早期商業化を目指していきます。
 本技術の完成後は、太陽電池の発電効率を、現在主流のシリコン系に比べて約3倍の48%以上に向上できるものと期待しております。
住友化学は、化合物半導体事業で長年にわたり蓄積した幅広い技術を通じて、RSL社、コーネル大学、バークレー研究所と協力し、本技術の確立を早期に実現していく考えです。

1.会社名  RSL Energy,Inc.
2.設 立  2006年11月初旬予定
3.所在地  米国アリゾナ州フェニックス市
4.資本金  当初6.6百万米ドル
5.出資比率  住友化学50%:RSL社50%
6.製 造  住友化学の関係会社
Sumika Electronic Materials, Inc.が、RSLE社の主要原料(化合物半導体等)および製品を製造する第一優先権を有する。
7.販 売  住友化学は、RSLE社の製品を日本およびその他アジア諸国で販売する第一優先権を有する。

【ご参考】
ローズ・ストリート・ラボ社(
RSL社)の概要
 会社名 :
Rose Street Laboratories, LLC
 本社所在地: 米国アリゾナ州フェニックス市
 設立年 :
2003101
 CEO :
Bob Forcier
 従業員 : 260
 売上高 :
40億円

【用語解説】
フルスペクトラム太陽電池
  太陽光(短波長〜長波長)を万遍なく吸収し、電力を発生する太陽電池。

マルチバンド技術
  半導体には固有の吸収帯があり、ある一定領域の波長の光しか吸収できない。一方、今回開発されたマルチバンド技術を利用すると、ひとつの半導体で、あたかも複数の半導体が積層されたかのように広範囲の太陽光を効率的に吸収することが可能となり、結果として効率的に電力を発生することができる。

シングルジャンクション素子
 太陽電池はp型およびn型半導体を接合(ジャンクション)させてダイオードとして機能している。シングルとはこの接合が一つ(単層)であるという意味。

トリプルジャンクション素子
 ダイオードが3層積み重なっている素子。ダイオード1層あたり一つの接合があるため、トリプルと呼称する。

マルチジャンクション技術
 p型およびn型半導体を接合させてダイオードとするが、これを複数にわたって接合させる技術。 3層の場合は上記のようにトリプルジャンクションと呼称。

太陽電池の原理  英語ではPV(Photovoltaic:光発電)

性質の異なる2種類(P形、N形)の半導体を重ね合わせたもので、太陽の光が当たると電子(−)と正孔(+)が発生し、
正孔はP形半導体へ、電子はN形半導体側へ引き寄せられます。
この2つの半導体を電線でつなぐと電流が流れるしくみです。
(太陽光発電協会)

RoseStreet Labs

RoseStreet Labs (RSL) was founded with the vision to commercialize breakthrough intellectual property that promises to improve quality of life. Since its founding, RSL has ventured into products and services in the life sciences, renewable energy, and homeland security markets, and has licensed or acquired more than 40 patents. By leveraging its founder's backgrounds in advanced material science, semiconductors, and sensors, RSL continues to move forward with a unique set of skills in transforming R&D prototypes, ideas and concepts into viable high volume product lines.

Products
  • Health Monitoring - LifeStyle Monitor(tm) in commercialization
  • High Efficiency Photovolatic Cells - in commercialization
  • Diagnostics - in commercialization
Services
  • Wafer Level Packaging & Wafer Bumping
  • Wafer thinning & Dicing, Tape/Reel
  • 3D & System in Package Development-FabLab
  • Reliability Lab
  • Polymer Lab

In 2005, RSL entered into exclusive IP license agreements with Lawrence Berkeley National Laboratory (Berkeley Lab) and Cornell University for Multi-Band Semiconductors and High Efficiency Solar Cells.

RSL plans on spinning out a substantial solar company that will commercialize ultra-high efficiency photovoltaics, for the flat panel and concentrator/distribution markets. The IP is unique and powerful in that the dcells are non-silicon based and operate at a much higher efficiency than the current generation of solar cells due to their ability to pick up more energy from the solar spectrum.


December 6, 2005

RoseStreet Labs Announces License Agreement with Lawrence Berkeley National Laboratory for Multi-Band Semiconductors and High Efficiency Solar Cells

RoseStreet Labs announced today an exclusive license agreement with Lawrence Berkeley National Laboratory (Berkeley Lab) for
Multi-Band Semiconductors and High Efficiency Solar Cells. This agreement will support RoseStreet Labscommercialization of full spectrum photovoltaics for terrestrial, distributed energy, military and space applications. Rose Street Labs expects to spinout its solar operations by year end into an entity named RSL Energy.
Rose Street Labs believes that Berkeley Lab
s technology can potentially achieve efficiencies above 48% in a single junction device, and encompasses a breakthrough multi-band material that may significantly reduce the complexity and manufacturing costs associated with high solar efficiencies. RSL Energy will commercialize Berkeley Labs technology at its Phoenix R&D Laboratory and introduce an Intermediate Band Solar Cell product series (IBSC) with the technology. This license complements and expands RoseStreet Labsexisting exclusive license for full spectrum solar cells utilizing unique multijunction technology announced April 19, 2005 with both Berkeley Lab and Cornell University. Both the Berkeley Lab multi-band technology and the Berkeley Lab/Cornell multijunction technologies are nonsilicon based and not subject to the shortages in polycrystalline silicon materials.

Berkeley Lab Research Highlight
Multi-Band Semiconductors Synthesized for High Efficiency Solar Cells
Theory Suggests that Conversion Efficiencies Surpassing 50% Are Possible

A team of researchers led by Kin Man Yu and Wladek Walukiewicz in the Electronic Materials Program of the Materials Sciences Division has synthesized a new semiconductor material with multiple energy gaps. Such a material might allow the fabrication of ultra high efficiency solar cells.This type of multiband semiconductor had been theoretically predicted but never before made.

The power conversion efficiency limit for a solar cell employing a single semiconducting material is 31%. The primary basis of this limit is that no single material can absorb light across the full range of solar radiation, which has usable energy in the photon range of 0.4 - 4 eV (infrared to ultraviolet). Light with energy below the bandgap of the semiconductor will not be absorbed and thus not be captured for energy conversion. Light with energy above the bandgap will be absorbed, but the excess energy above the bandgap will be lost in the form of heat. Decades of research in developing singlematerial solar cells has led to cell efficiencies close to the theoretical limit; the best cell of this type has an efficiency of 25.1%.

One approach to obtaining higher efficiencies involves using stacks of semiconductors, each with a different band gap. In this design, the higher gap materials capture higher energy photons, but do not absorb lower energy photons which then pass through to the lower gap materials (MSD Highlight 02-8). These cells have been demonstrated to have efficiencies of of up to 35%. In the mid-1970s it was predicted that even higher ultimate efficiencies could be realized if the materials themselves had multiple energy gaps. However, no material of this type had ever been synthesized.

The key to producing such a multiband material lay in basic research that developed an understanding of the properties of so-called
highly mismatched alloys(HMAs, MSD Highlight 99-4). HMAs are compound semiconductors in which a small fraction of the anions are replaced with more electronegative atoms. This alloying produces a material with a new band that can have a strong quantum mechanical interaction with either the occupied valence band or the empty conduction band of the host semiconductor. Using this analysis, it was predicted that a II-VI semiconductor compound for example, (ZnMnTe) in which a small fraction (~1%) of the group VI constituent (Te in this case) is replaced by O could be a multiband semiconductor. However, growth of this material under equilibrium conditions is not possible since the solubility of O in II-VI compounds is too low. This problem was overcome in the successful preparation of substituted II-VI oxide (ZnMnOTe) thin layers by a non-equilibrium synthesis method recently developed at LBNL. In this method the desired amount of oxygen is implanted into a host semiconductor and then the implanted layer is melted by a single laser pulse. Rapid regrowth from the melt traps O atoms into the crystal lattice, forming a thin layer (200 nm thick) of, in this case, homogeneous ZnMnOTe. Optical measurements proved that this new multiband material has two optical transitions at 1.8
and 2.6 eV that are distinctly different from the fundamental band gap transition of the matrix ZnMnTe (2.32 eV).

This new II-VI oxide is the first practical realization of a semiconductor with a narrow intermediate energy band, and thus is a good candidate for the multi-band semiconductors envisioned for high efficiency photovoltaic devices. Theoretical evaluation indicates that a single junction solar cell fabricated from this material can achieve an ideal power conversion efficiency of 56%. Also, it is noted that changing the Mn content or replacing Mn with Mg may provide another way to vary the band structure for further optimization of solar cell performance.


April 19, 2005

RoseStreet Labs Announces Full Spectrum Solar Cell Commercialization Agreement with Cornell University.

RoseStreet Labs announced today a Solar Cell Commercialization Agreement to develop
full spectrum photovoltaics, commonly referred to as PV's or solar cells, utilizing licensed technology jointly developed by Cornell University and Lawrence Berkeley National Laboratory. These solar cells will be the first commercialized that capture the broad spectrum of the suns energy utilizing thin film technology, a single material system and with potential efficiencies exceeding 55%.
RoseStreet Labs plans on leveraging its high volume semiconductor bumping foundry in Phoenix, FlipChip International, to produce an excellent low cost renewable energy solution.
The new agreement between RoseStreet and the Cornell Center for Technology, Enterprise and Commercialization (CCTEC), Cornell
s intellectual property management and licensing arm, also extends to the related research at Lawrence Berkeley National Laboratory (Berkeley Lab). Both research organizations will continue their studies in this area as RoseStreet Labs completes the commercialization of the solar cells.


An unexpected discovery could yield a full spectrum solar cell

Researchers in the Materials Sciences Division (MSD) of Lawrence Berkeley National Laboratory, working with crystal-growing teams at Cornell University and Japan's Ritsumeikan University, have learned that the band gap of the semiconductor indium nitride is not 2 electron volts (2 eV) as previously thought, but instead is a much lower 0.7 eV.

The serendipitous discovery means that a single system of alloys incorporating indium, gallium, and nitrogen can convert virtually the full spectrum of sunlight -- from the near infrared to the far ultraviolet -- to electrical current.

"It's as if nature designed this material on purpose to match the solar spectrum," says MSD's Wladek Walukiewicz, who led the collaborators in making the discovery.

What began as a basic research question points to a potential practical application of great value. For if solar cells can be made with this alloy, they promise to be rugged, relatively inexpensive -- and the most efficient ever created.

In search of better efficiency
Many factors limit the efficiency of photovoltaic cells. Silicon is cheap, for example, but in converting light to electricity it wastes most of the energy as heat. The most efficient semiconductors in solar cells are alloys made from elements from group III of the periodic table, like aluminum, gallium, and indium, with elements from group V, like nitrogen and arsenic.

One of the most fundamental limitations on solar cell efficiency is the band gap of the semiconductor from which the cell is made. In a photovoltaic cell, negatively doped (n-type) material, with extra electrons in its otherwise empty conduction band, makes a junction with positively doped (p-type) material, with extra holes in the band otherwise filled with valence electrons. Incoming photons of the right energy -- that is, the right color of light -- knock electrons loose and leave holes; both migrate in the junction's electric field to form a current.

Photons with less energy than the band gap slip right through. For example, red light photons are not absorbed by high-band-gap semiconductors. While photons with energy higher than the band gap are absorbed -- for example, blue light photons in a low-band gap semiconductor -- their excess energy is wasted as heat.

The maximum efficiency a solar cell made from a single material can achieve in converting light to electrical power is about 30 percent; the best efficiency actually achieved is about 25 percent. To do better, researchers and manufacturers stack different band gap materials in multijunction cells.

Dozens of different layers could be stacked to catch photons at all energies, reaching efficiencies better than 70 percent, but too many problems intervene. When crystal lattices differ too much, for example, strain damages the crystals. The most efficient multijunction solar cell yet made -- 30 percent, out of a possible 50 percent efficiency -- has just two layers.

A tantalizing lead
The first clue to an easier and better route came when Walukiewicz and his colleagues were studying the opposite problem -- not how semiconductors absorb light to create electrical power, but how they use electricity to emit light.

"We were studying the properties of indium nitride as a component of LEDs," says Walukiewicz. In light-emitting diodes and lasers, photons are emitted when holes recombine with electrons. Red-light LEDs have been familiar for decades, but it was only in the 1990s that a new generation of wide-band gap LEDs emerged, capable of radiating light at the blue end of the spectrum.

The new LEDs were made from indium gallium nitride. With a band gap of 3.4 eV, gallium nitride emits invisible ultraviolet light, but when some of the gallium is exchanged for indium, colors like violet, blue, and green are produced. The Berkeley Lab researchers surmised that the same alloy might emit even longer wavelengths if the proportion of indium was increased.

"But even though indium nitride's band gap was reported to be 2 eV, nobody could get light out of it at 2 eV," Walukiewicz says. "All our efforts failed."

Previously the band gap had been measured on samples created by sputtering, a technique in which atoms of the components are knocked off a solid target by a beam of hot plasma. If such a sample were to be contaminated with impurities like oxygen, the band gap would be displaced.

To get the best possible samples of indium nitride, the Berkeley Lab researchers worked with a group at Cornell University headed by William Schaff, renowned for their expertise at molecular beam epitaxy (MBE), and also with a group at Ritsumeikan University headed by Yasushi Nanishi. In MBE the components are deposited as pure gases in high vacuum at moderate temperatures under clean conditions.

When the Berkeley Lab researchers studied these exquisitely pure crystals, there was still no light emission at 2 eV. "But when we looked at a lower band gap, all of a sudden there was lots of light," Walukiewicz says.

The collaborators soon established that the alloy's band-gap width increases smoothly and continuously as the proportions shift from indium toward gallium, until -- having covered every part of the solar spectrum -- it reaches the well-established value of 3.4 eV for simple gallium nitride.

Promising signs
At first glance, indium gallium nitride is not an obvious choice for solar cells. Its crystals are riddled with defects, hundreds of millions or even tens of billions per square centimeter. Ordinarily, defects ruin the optical properties of a semiconductor, trapping charge carriers and dissipating their energy as heat.

In studying LEDs, however, the Berkeley Lab researchers found that the way indium joins with gallium in the alloy leaves indium-rich concentrations that, remarkably, emit light efficiently. Such defect-tolerance in LEDs holds out hope for similar performance in solar cells.

To exploit the alloy's near-perfect correspondence to the spectrum of sunlight will require a multijunction cell with layers of different composition. Walukiewicz explains that "lattice matching is normally a killer" in multijunction cells, "but not here. These materials can accommodate very large lattice mismatches without any significant effect on their optoelectronic properties."

Two layers of indium gallium nitride, one tuned to a band gap of 1.7 eV and the other to 1.1 eV, could attain the theoretical 50 percent maximum efficiency for a two-layer multijunction cell. (Currently, no materials with these band gaps can be grown together.) Or a great many layers with only small differences in their band gaps could be stacked to approach the maximum theoretical efficiency of better than 70 percent.

It remains to be seen if a p-type version of indium gallium nitride suitable for solar cells can be made. Here too success with LEDs made of the same alloy gives hope. A number of other parameters also remain to be settled, like how far charge carriers can travel in the material before being reabsorbed.

Indium gallium nitride's advantages are many. It has tremendous heat capacity and, like other group III nitrides, is extremely resist to radiation. These properties are ideal for the solar arrays that power communications satellites and other spacecraft. But what about cost?

"If it works, the cost should be on the same order of magnitude as traffic lights," Walukiewicz says. "Maybe less." Solar cells so efficient and so relatively cheap could revolutionize the use of solar power not just in space but on Earth.

The Berkeley Lab is a U.S. Department of Energy national laboratory located in Berkeley, California. It conducts unclassified scientific research and is managed by the University of California.

 


日本経済新聞 2006/11/5

シヤープ 太陽光発電 効率最高に 主流型の2倍 欧州で来年発売


 シャープは太陽光を電気に変える効率(変換効率)を世界最高水準に高めた太陽光発電システムを開発した。集光追尾型と呼ぶタイプで、変換効率は37%超と主流の多結晶シリコン系太陽電池の約2倍。来年に太陽光発電の需要が高い欧州を中心に出荷し、海外の大規模発電所などでの採用を目指す。
 新システムは太陽の位置を常に追いかけながら、通常の太陽光をレンズを使って集め、700倍に高めてから太陽電池パネルにあてて発電する。パネルの原料は人工衛星などに用いるガリウムヒ素を採用した。多結晶シリコン系太陽電池が直面している原料不足への対策にもなる。
 ガリウムヒ素から作ったパネルはシリコン系に比べて小型化でき、原材料の使用量も減らせる。小規模のパネルを何枚も分散して設置するシステムから1枚の大型パネルを設置する方式まで顧客の要望に合わせることもできる。
 主流の多結晶シリコン系太陽電池の変換効率は20%前後。原料のシリコン不足もあり、各社とも需要に供給が追いつかない状態が続いている。欧州では太陽光で発電した電力を一般電力より高く買い上げる補助制度が普及し、太陽光発電への関心が強い。シャープは変換効率が高く、非シリコン系の太陽光発電システムを競合他社に先駆けて売り込み、欧州市場への浸透を目指す。


2007/11/30 新日本石油

定置用燃料電池事業にかかわる新会社の設立について

新日本石油株式会社(社長:西尾 進路、本社:東京都港区、以下「新日石」という。)と三洋電機株式会社(社長:佐野 精一郎、本社:大阪府守口市、以下「三洋電機」という。)は、2008年4月をめどに燃料電池事業にかかわる新会社を設立することについて合意しましたので、お知らせいたします。

 地球環境保全への期待が高まるなか、普及が期待される定置用燃料電池については、国の助成事業として2005年度から実施されている「定置用燃料電池大規模実証事業」が2008年度で終了予定であり、2009年度からは本格販売が始まるものと想定されます。

 このような状況の下、両社が将来にわたり燃料電池事業分野の市場で主導的な地位を確保するためには、開発のスピードアップ、システムの性能および信頼性の向上、製造効率最適化によるコストダウンが喫緊の課題となっております。

 今回、本事業分野で提携関係にある両社で様々な検討を行った結果、合弁により新会社を設立するのが最適であるとの結論に達したものです。

 今後もこれまで築き上げてきた技術力や各種ノウハウを基に、将来の燃料電池の普及に向けて様々な施策に取り組んでまいります。

1.新会社の概要
(1) 会社名称       : 未定
(2) 代表者           : 未定
(3) 役員               : 代表取締役社長、取締役2名、監査役1名(新日石より派遣)
(4) 本社・事業所 : 群馬県邑楽(おうら)郡大泉町坂田一丁目1番1号(三洋電機 東京製作所 内)
(5) 資本金           : 1億円
(6) 株主構成       :  新日石 81%、三洋電機 19%
(7) 設立日           : 2008年4月(予定)

2.新会社設立方法
  新設分割により三洋電機が定置用燃料電池事業の新会社を設立し、その発行済み株式の81%を新日石が取得するもの。

3.対象事業
  定置用燃料電池事業

4.事業概要
(1) 新会社で、燃料電池システムの開発企画・システム設計・生産管理を実施
(2) 製造・組み立てを、三洋東京マニュファクチャリング株式会社(以下「STMC」)に委託
(3) 新日石は、新会社からシステムを仕入れ、お客様へ販売


2007年12月11日 カネカ

世界トップ水準の技術を武器に、競争力の更なる強化
― 130MWへの能力増強を計画 ―
― 薄膜系太陽電池、能力をほぼ倍増の年産130MWへ ―

 株式会社カネカ(本社:大阪市。社長:大西正躬)は、100%出資子会社であるカネカソーラーテック株式会社(本社:兵庫県豊岡市。社長:浜口訓路)の生産能力を、今春計画通り55メガワット(以下MW)に増強し、引き続き2008(平成20)年秋稼働を目標に、
70MWへの能力増強工事に着手した。設備投資額は約20億円。
更に、旺盛な需要に対応するため、2010(平成22)年の稼働を目標に、生産能力を130MWに引き上げることを検討している。設備投資額は、付帯設備を含めて約100億円の予定である。

 CO2削減をはじめとする環境問題の解決に有効な新しいエネルギーとして需要が期待されている太陽電池市場は、世界で2004(平成16)年に1000MWを超え、今後も年率20〜25%程度の成長を続け、2010年には3000MWを上回ると予想されている。
特に欧州では、ドイツをはじめスペインやイタリアなど約20カ国に太陽電池で発電した電力の買い取り制度が広く普及しており、世界シェア50%以上を有する市場に成長している。また日本市場においても、住宅向けを中心に拡大を続けており、今後もドイツに次ぐ市場規模を確保する見通しである。


― 新たな加工拠点の設置検討を開始 ―

 当社の生産能力の増強に伴い、加工拠点(モジュール生産拠点)の能力増強も同時に進めていく。まず既存拠点であるチェコの能力を、2008(平成20)年に、現行20MWを30MWに増強する。
更に、拡大が予測される米国や東南アジアの需要に対応するために2008(平成20)年末稼働を目標にベトナム、メキシコなど新規加工拠点設置の検討を開始した。

 世界の太陽電池メーカーは、市場拡大に対応して生産能力の増強を進めてきているが、結晶系太陽電池メーカー間のシリコン原料獲得競争の激化もあり、薄膜系太陽電池分野への新規事業参入が加速している。
その中で、当社はハイブリッド型太陽電池を武器に、地上設置用途、住宅などの中小規模から大規模の屋根設置、ファサードなどの用途にも積極的に展開し大幅な市場拡大を図ることで、薄膜系太陽電池のトップメーカーとしての競争力をより一層強化する。


2007/1/5 日本経済新聞

コスト半減の太陽電池参入 TDK・太陽誘電 シリコン使わず
 10年に製品化 薄く曲がり用途拡大

 TDKと太陽誘電はそれぞれ太陽電池に参入する。有機色素を原料に使う新方式を採用、2010年の製品化を目指す。シリコンを原料とする現行方式に比べ発電劾率は低いが、材料費が安く製造コストを半分以下に抑えられるとみている。世界的に需要が拡大する太陽電池分野では、シリコン価格高騰を背景に新方式の開発競争が起き、異業種の参入が相次いでいる。技術革新の進み具合により業界勢力図は一変する可能性がある。

 両社が開発を進めるのは「色素増感型」と呼ばれる太陽電池。色素が一部の波長の光を吸収して電子を放つ性質を利用して電気を起こす。現在主流であるシリコンを使う方式に比べ、直射日光下の発電効率や寿命は半分程度だが、光の弱い場所でも安定して発電でき、悪天候時や日陰での効率は従来より高いという。
 太陽電池や半導体の材料として使われるシリコンは世界的に需給が逼迫し、足元の価格は04年の2倍に高騰。安定調達にも懸念が出ている。色素増感型は材料が豊富で生産工程も簡素なため、製造コストを大幅に削減できる。プラスチックを基板に使えるため折り曲げられ、半透明で光を通すので建物の壁や自動車の窓に取り付けるといった新用途も見込める。
 TDKと太陽誘電はそれぞれ光ディスクや電子部品で培った色素技術や製造技術を転用することで新規参入可能と判断した。TDKはすでに、高性能の蓄電池と組み合わせた試作品を開発しており、太陽誘電もプラスチックを基板に使った製品を試作した。今後、発電効率や寿命を改善して商品化を目指す。
 色素増感型の太陽電池を巡っては、スイス連邦工科大学の技術者が保有する製造上の基本特許が今年中に切れるため、シャーブも研究開発を進めている。桐蔭横浜大とベンチャー企業のペクセル・テクノロジーズ(横浜市、宮坂力社長)も産学連携方式で開発中で、09年に窓のブラインド型として2万ー3万円程度で発売する方針だ。
 太陽電池の世界市場は06年で2500メガワット。環境問題の高まりを背景に前年比で4割増えた。「近い栂来に市場は10倍に拡大する」(片山幹雄シャープ社長)との見方もあるが、原料シリコンの価格高騰と調達難が事業拡大の足かせになっている。
 このため世界首位のシャープや5位の三洋電機はシリコン使用量を従来の100分の1にできる「薄膜型」の量産に注力。シャープは09年度に堺市で薄膜型太陽電池工場を稼働させる計画。さらにホンダや昭和シェル石油はシリコンを使わず、銅などの薄膜を形成して作る「化合物型」で本格参入した。色素増感型は発電効率などに課題があるが、大掛かりな製造設備が不要という特徴があり、製造コスト面では優位な立場にある。

主な太陽電池の比較

主原料 特徴 主なメーカー
シリコン 【単結晶型】 発電効率高いが高コスト シャープ、三洋電機など
【多結晶型】 単結晶より低コストだが材料調達がネック シャープ、Qセルズ、京セラなど
【薄膜型】 シリコン使用量少ない。量産がスタート シャープ、カネカなど
化合物半導体 レアメタル使い、生産時のエネルギーも少ない ホンダ、昭和シェル石油など
有機色素 発電効率低いが生産コスト安い。開発途上 TDK、太陽誘電、シャープなど

 


日本経済新聞 2008/7/2

太陽光パネル 昭シェルが最大級工場
 投資1000億円 11年に建設 年産1000メガワット 石油補う収益の柱に

 昭和シェル石油は2011年に1千億円強を投じて世界最大級の太陽光発電パネル工場を建設する。年間に生産するパネルの総発電量は原子力発電所1基分に当たる1千メガワット規模。従来型より製造コストが安い新世代型を量産し、シャープなどに次ぐ世界大手に浮上する。住宅向け太陽光パネルは政府が補助金創設の方針を打ち出し、市場拡大が見込まれる。ガソリン販売が減少する中、昭シェルは太陽光パネル事業を新にな収益の柱に育てる。


 昭シェルは銅やインジウムなどの
金属化合物を使う新世代太陽光パネル製造の独自技術を持つ。現在主流の従来型はシリコンを大量に使うが、シリコンは需給逼迫で価格が高騰している。シリコンを使わない金属化合物型のコスト競争力が高まったため大型投資に踏み切る。
 昭シェルは07年7月に宮崎県に新世代パネルの工場を新設し年20メガワットの生産を開始した。原油価格の高騰で自動車の低燃費化や消費者のクルマ離れが進み、国内ガソリン販売が減少するのは避けられないとみて、生産量を一気に1千メガワットに引き上げ、数千億円の売り上げを目指す。
 太陽光パネル工場ではシャープの葛城工場(710メガワット)などが世界最大規模とみられるが、昭シェルの新工場はこれを上回る見通し。
 太陽光パネルは欧州や中東でも需要が急拡大している。このため新工場は日本、欧州、中東のいずれかに建設する計画。複数拠点に分散させる可能性もある。詳細は09年中に決める。
 福田康夫首相が6月に発表した地球温暖化の総合対策(福田ビジョン)では、太陽光発電の導入を20年に現在の10倍、30年に40倍に拡大する目標を掲げた。経済産業省は家庭向け補助金制度や優遇税制を検討。現在年200メガワット程度の太陽電池の国内出荷量は大幅に拡大する見込みだ。
 昭シェルは半導体・液晶製造装置大手のアルバックと提携、新世代パネルの低価格化にも取り組む。09年2月に約70億円を投じて神奈川県に研究施設を建設する。現在、昭シェルの新世代パネルは住宅向けで200万円強と従来型パネルと同一水準だが、政府の補助金と合わせて100万円程度を目指す。
 昭シェルの親会社である英蘭メジャー、ロイヤル・ダッチ・シェルは、食料以外の原料からバイオ燃料を生産する技術の研究投資を拡大。欧米では大型の風力発電事業に乗り出すなど、再生可能エネルギーの事業化を急いでいる。
 新世代パネルをシェルが世界各国で販売する可能性もある。
 太陽光パネルの07年の世界生産量は約3700メガワットで前年比5割増加した。国内最大手のシャープが薄膜型太陽電池の生産量を10年に1千メガワットに引き上げるほか三洋電機や三菱電機など大手の増産計画も相次いでいる。


2008/9/30 三洋電機/新日本石油

薄膜太陽電池共同出資会社の設立協議を開始 - 三洋電機、新日本石油共同プロジェクト

 三洋電機株式会社と新日本石油株式会社は今後市場が拡大することが予想される薄膜太陽電池の分野で、事業化に向けた共同出資会社の設立について、今後、具体的な協議を開始することを、本 日、相互に確認致しましたのでお知らせいたします。

 薄膜太陽電池は、現在市場が急拡大している太陽電池の中でも、最も安価なコストの実現が見込まれる太陽電池であり、既存の太陽電池メーカーだけではなく、異業種からの参入が急増しています。

 三洋電機は、現在世界最高レベルのセル変換効率を実現するHIT太陽電池※を製造販売しておりますが、さらなる太陽電池事業の拡大を図るために、従来より薄膜シリコン太陽電池の技術開発を進めて参りました。HIT太陽電池に関しては、今後とも三洋電機単独での事業拡大を 推進して参りますが、薄膜太陽電池に関しては、今後早期に主力事業に育てるために必要な技術、投資を考慮し、同事業を次期事業の柱のひとつとして検討して いる新日本石油との共同出資会社設立について検討を進めることと致しました。

 新日本石油は、総合エネルギープロバイダーとして燃料電池、太陽電池、蓄電池等新エネルギー関連事業を次期事業の柱の 一つと位置づけております。低発電コストを実現する薄膜シリコン太陽電池を安定調達し、国内大規模発電や公共産業向けの用途開拓ならびに住宅用途への投入 を推進したいと考えており、同太陽電池で既に技術を有する企業との協業が必要であるとの判断から、三洋電機との共同出資会社の設立について検討を進めるこ とと致しました。

 三洋電機と新日本石油の両社は、こうした両社の持つ事業戦略とリソースを背景に、高性能・低コストの薄膜太陽電池の2010年度中の事業化を目指して、2009年4月の共同出資会社の設立に向け、詳細の検討に入ります。

※HITはHeterojunction with Intrinsic Thin layerの略。
HIT太陽電池は、三洋電機が開発した独自構造の太陽電池セルで、結晶シリコン基板とアモルファスシリコン薄膜を用いて形成したハイブリッド型。高変換効率・温度特性等の優位性により、設置面積当たりの発電量世界NO.1(2008年9月30日時点)を誇るものです。


2009/2/10 日本経済新聞夕刊

環境省 太陽光発電「20年に26倍」
 自然エネルギー可能性を試算 雇用創出60万人

 環境省は国内で見込める自然エネルギーの導入量を試算した。普及策を講じることにより、太陽光発電の発電能力は2020年までに05年の26倍に相当する3700万キロワットへ引き上げが可能と指摘。風力発電なども大幅増が見込め、関連装置の製造などで60万人の雇用を生み出す効果があると試算した。ただ、産業界との調整など実現に向けた課題は多い。
 自然エネルギーの導入可能性を網羅的に示したのは初めて。同省は試算結果を、10日午後に開く中央環境審議会(環境相の諮問機関)の地球環境部会で提示する。試算した自然エネルギーは、太陽光発電や風力発電のほか、農業用水路などに設置する小水力発電、地下の熱水を利用する地熱発電など。設置や運転に伴う費用などを考慮して可能な導入量を示した。
 太陽光発電は設置費用の補助に加え、発電した電気を電力会社が固定価格で一定期間買い取る制度の採用を想定。約30年かかる太陽光パネル設置費用の回収年数を10年に短縮することで、家庭などへの普及が進むとみている。発電能力は15年には世界首位のドイツを抜き、30年には現状の50倍以上に達する見通しと試算している。
 同様の普及策などで風力発電も陸上・洋上建設を合わせて20年までに05年実績の10倍、小水力は15倍へ、地熱は2倍の発電能力に拡大することが可能と見積もった。こうした自然エネルギーの導入で4700万トンの二酸化炭素の排出を削減できるという。1990年のでC02排出量の4%分に相当する。
 実現には、設備投資などで20年までに13兆円の費用がかかるが、石油や石炭といった燃料費の抑制などを通じ約2倍の経済効果が得られると試算した。太陽光パネルをはじめとする関連装置の増産により、約60万人の雇用創出につながるとの見方も示した。


毎日新聞 2009/2/22

高効率、省資源へ 太陽光発電開発 2050年目指し「宇宙発電」も研究進む

 太陽光発電は現在、太陽エネルギーの一部しか活用できておらず、大量導入には多くの原材料が必要だ。このため、各メーカーや研究機関は薄い材料の実用化による省資源化や、集光して太陽光のすべての波長をフル活用し発電効率を上げる技術の開発に力を入れている。宇宙発電構想も進行中だ。

◆厚さ1ミリ以下
 「我が国の太陽電池技術は世界一だ」。12日に開かれた民主党の勉強会で、東京工業大の小長井誠・太陽光発電システム研究センター長は日本の技術力の高さを強調した。「絶え間ない技術革新のおかげだ。薄膜などの強い分野を強化し、他国の追随を許さないことが日本の進むべき道だ」と意気込む。
 現在の太陽電池は、シリコン(ケイ素)の塊を使う「結晶シリコン」システムが一般的で、技術的には成熟してきた。しかし、太陽光から電力の変換効率が市販用では10%台とまだ低い。また、大規模に導入すると、シリコン不足が懸念されることから、政府は昨年7月、「新材料・新構造を利用し、30年以降に発電効率40%以上で1キロワット時あたりの発電コストが(原子力発電並みの)7円の太陽電池」を実現する方針を決めた。
 こうした状況の中、少ない材料で効率よく発電できる「薄膜型」太陽電池の開発に力が入れられている。その一つが銅、インジウム、ガリウム、セレンで構成する「CIGS薄膜」だ。文字通り、厚さ1ミリ以下の「薄い膜」で、シリコンを使わない太陽電池として有力視されている。
 CIGSは実用化してはいるが、市販用の効率は10%前後だ。産業技術総会研究所(茨城県つくば市)の仁木栄・太陽光発電研究センター副センター長らは昨年、それを17.7%まで引き上げることに成功した。
 効率だけなら他に上回る成果があるが、仁木さんらは電池の基板を工夫して曲げられるようにし、平面でなくても設置可能にした。取り付け不可だった場所にも導入が進むことが期待される。仁木さんは「約20%の効率は現状ではかなり高効率といえる。早期に実用化したい」と話す。
 このほかシリコン自体や、別の材料による薄膜化も研究・開発が盛んだ。

◆光をフル活用
 豊田工業大の山口真史教授らは、太陽光をレンズで集光し、併せて可視光以外も発電に利用する「太陽光フル活用」システムの開発を目指す。
 太陽光の波長は200〜1800ナノメートル(ナノは10億分の1)。山口教授によると、現在のシリコン型電池は可視光の領域(500〜900ナノメートル)しか使っていない。紫外線や赤外線を活用できれば効率は上がるが、それには多くの材料による多層構造にする必要がある。
 これまでは波長900〜1800ナノメートルの近赤外線を電力変換する材料がなく、フル活用が難しかった。最近、窒素系化合物半導体で有力な材料を発見し、実験段階では3〜4割の効率が達成可能になった。
 一方、集光すれば電池の設置面積は小さくてよく、省資源、低コストになる。同じ発電量なら集光率500倍で理論上、面積は500分の1で済む。
 約400倍の集光率と太陽を自動追尾するシステムを併用し、多層構造の太陽電池で発電実験した結果、既存のシリコン型に比べて同じ面積での発電量が約1.7倍になった。山口教授は「集光率1000倍で効率40%の太陽電池なら、原発と同程度の費用で発電できる」と話す。

◆「夢ではない」
 国は50年までに宇宙太陽光発電の実現を目指すが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の佐々木進・高度ミッション研究グループ長は「夢の技術ではなく、30年には実現できる」と強調する。
 JAXAの計画では、赤道上空約3万6000キロメートルの軌道上に設置、長径約3.5キロ、短径約2.5キロの楕円形の大型反射鏡 2基で太陽電池に集光して発電し、マイクロ波に変換して地上に送る。地上には直径約2キロの受電装置を設け、電力に再変換する。規模は原発1基分相当の100万キロワット。昼夜を問わず1年中、安定した発電が可能だという。
 宇宙発電は米国が1960年代に計画したが、80年代に中断した。90年代以降日本で研究が活発化し、米が開発を再開した。この経緯から佐々木さんは「日本が宇宙発電の最先端だ」と説明する。
 現在、地上でマイクロ波の送受信実験に着手している。10年代後半には、100キロワット級の小型装置を打ち上げ、実際に「ミニ宇宙発電」を試す予定だ。


2009/6/24 日本経済新聞

昭和シェル サウジ国営と太陽光発電 まずサウジで 新興国へ展開

 昭和シェル石油はサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコと共同で太陽光発電事業に参入する。昭和シェルの太陽電池を使い、まず2010年にサウジに小規模分散型の発電所を建設、家庭や公共施設に電力を販売する。12年をめどに合弁会社を設立し、中東のほか東南アジアなどの新興国でも事業を展開する。地球温暖化防止への対応で石油やガソリン需要の減少が見込まれる中、日本とサウジの石油大手が手を組み太陽光発電を新たな収益源に育成する。

 両社は送電網の整備が遅れている地域を対象に、小型の太陽光発電所を複数建設して発電事業を手掛ける。火力発電や原子力発電のような大規模投資が不要なため、急速に人口が増加している新興国の地方都市などで需要が大きいとみている。
 まずサウジ国内で地方の集落を数カ所選び、1000〜2000キロワット程度の発電所をそれぞれ建設。各集落で家庭や病院、学校など200〜400カ所に電力を供給する。発電規模は計1万ギロワット程度、事業費は数十億円の見込み。発電や配電設備の運用で東京電力が協力する。
 太陽電池は昭和シェルが宮崎県の工場で生産する金属化合物型の製品を使う。シリコンを使わないため生産コストが安い。販売量が増えれば、発電事業の採算も取りやすくなるとみられる。
 サヴジでの事業が軌道に乗った段階で合弁会社を設立する方針。資本金や出資比率は今後詰めるが、中東のほか東南アジアやアフリカ、中南米などで発電事業を検討。サウジで太陽電池の新工場建設も視野に入れる。
 昭和シェルはガソリンなど石油製品の国内需要の急減に対応するため、太陽電池事業を新たな収益の柱に育てる方針。宮崎県の日立製作所のプラズマパネル工場を買収して太陽電池向けに転用する交渉を進めるなど、現在8万キロワットの生産能力を11年をめどに100万キロワットに拡大する計画だ。
 世界最大の国営石油会社アラムコは04年に昭和シェルに資本参加し、現在の出資比率は約15%と英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルに続く第2位。昭和シェルはアラムコの資金力や世界中に持つ販売網を活用し、太陽電池の拡販が期待できるほか、新エネルギー事業の拡大を一気に進められる。


2009/8/25 日本経済新聞夕刊

欧州で「太陽電池バブル」崩壊 助成縮小で需要失速

 欧州の太陽電池メーカーの業績に急ブレーキがかかっている。景気低迷に加え、市場拡大を後押ししてきた公的助成を縮小する動きが出てきたためだ。「在庫整理にあと3年は必要」との見方もある。最近の世界景気は各国政府の補助金頼みの面があるが、その危うさが浮き彫りになった。

 太陽電池は2006年までシャープが世界のトップメーカーだった。ところが、ドイツが00年に家庭の太陽光発電で生まれた電力を通常の電気料金の3倍で買い取る助成制度を導入。これを追い風にドイツのQセルズが07年に首位に躍り出た。
 そのQセルズが13日に発表した4ー6月期決算は、売上高が1億4140万ユーロ(約191億円)と、3四半期連続の減収。最終損益は3億500万ユーロ(約412億円)の赤字と前四半期に続いての大幅赤字となり、2600人の従業員のうち約500人を削減することになった。
 そこまで悪くはないが、ノルウェーのRECグループや中国のサンテックパワーも失速気味で、昨年から今年にかけて赤字を計上する四半期もあった。自動車メーカーなどと異なり、昨秋からの経済危機に直面しても、生産調整を棚上げしてシェア拡大に走り、一気に反動が出たためだ。
 ドイツやスペインが家庭からの電力の買い取り単価を下げ始めたことも、不振の一因。各国の財政事情もさることながら、補助金目当てで次々に企業が参入した。コスト削減努力など二の次の経営をすることへの批判も強まっていたという。
 欧州の太陽電池バブルは崩壊気味でも、世界に波及しているわけではない。米国の需要好調を背景に、世界第2位の米ファーストソーラーは増収を続け、4ー6月期も1億8060万ドル(約174億円)の利益を確保した。
 それでも、米国の調査会社アイサプライは世界市場全体では「今年の製造分のうち売れるのは半分。在庫整理に12年までかかりそうだ」と分析している。世界の太陽光発電関連銘柄を組み入れる米国の上場投資信託(ETF)も、価格が1年前の約3分の1に下がったままだ。
 日本では国や自治体の補助金が復活・拡充され、市場拡大の機運が高まっている。「家庭用の太陽光発電は、設置費用を10年以内に回収できる地域も出てきている」(東京大学サステイナビリティ学連携研究機構の村沢義久特任教授)。だが、欧州での需要失速は、輸出攻勢を強めていた日本メーカーの懐にもじわりと効いてくるだろう。
 いま業界が過剰在庫に苦しんでいるのは、太陽光発電の大型プロジェクトが少ないためだろう。ただ、先進国は50年までに温暖化ガスの80%削減で合意している。「例えば日本で国土面積の1%、全国38万ヘクタールの耕作放棄地に太陽電池パネルを敷き詰めれば、総発電量約1兆キロワット時の半分をまかなえる」と村沢氏。補助金のほかに、自然エネルギー拡大の大構想が必要な局面かもしれない。

Q-Cells 決算 100万ユーロ

  2006 2007 2008   2008/
1-6
2009/
1-6
Sales  539.5  858.9  1251.3    579.5   366.2
Export ratio  53.3%  60.7%   70.1%    70.3%  48.9%
EBITDA  147.2  222.0   250.8    139.1   -12.2
EBT  138.0  209.8   225.2    107.1  -706.2
Net income   97.1  148.4   190.6     82.1  -696.9
             
Operating
Activity
         119.1   -47.6
Income from
equity method
           4.1  -418.4
Loss on sales
of investment
           0  -211.2

08/13/2009

Q-Cells Reports Continued Losses

German solar giant Q-Cells SE announced continuing losses in 2Q09 and a set of measures the company hopes will improve fiscal performance.

In the first six  months of 2009, the company reported an operating loss of EUR 47.6 million compared to a profit of EUR 119.1 million in the same period a year ago.

Influenced by a further write-down in connection with the sale of its share in Renewable Energy Corporation ASA in May, the period loss incurred for the first half of 2009 was EUR 696.9 million.

Production has remained almost constant at 272.2 megawatts-peak(MWp), while sales fell to EUR 366.2 million from EUR 579.5 million a year ago.

Q-Cells said its business was harmed by negative pricing trends in the industry and reduced customer volumes.

The business performance shows how quickly and dramatically the markets have changed for us. In order to take rapid and comprehensive countermeasures, we have developed Q-Cells Reloaded, a three-tier set of measures with which we will adapt Q-Cells to market conditions which have structurally changed. The aim is to grow profitably at a sustainable rate again in the medium term,said Anton Milner, CEO of Q-Cells SE.

As a result of the oversupply of silicon wafers, the market price for this preliminary product in the short-term has, since the beginning of the year, been below the price level that Q-Cells agreed with its suppliers in its contracts for 2009. In the first half year alone this resulted in a competitive disadvantage of around EUR 50 million. Q-Cells said in 2010 the contracts will be brought into line with the market price so that this disadvantage will largely be eliminated.

Q-Cells Board has also decided to shut down older production lines in Thalheim, Germany, which operate at costs about 30% above international competition due to lower scale production levels and older technology. Q-Cells said around 500 jobs will be cut permanently.

Within its technology portfolio, Q-Cells said it will concentrate on the thin-film companies Solibro (CIGS) and Calyxo (CdTe) in which it holds a controlling interest. The Executive Board of Q Cells has requested that Calyxo proves its technological potential in mass production by the end of 2009. The efficiency of Solibros best thin layer modules has most recently been 11.7%. Solibro started mass production in 2008 and has since then produced about 9 MWp of thin-film modules. For its other investments, Q-Cells said it will continue working with partners to further expand these companies.

Q-Cells said all investment projects, especially those for 2010, will be reviewed again and the capital commitment in projects and stocks reduced. In contrast to the original plan, Q-Cells expects a reduced outlay of up to ?300 million.

"With the change in the photovoltaic markets, new sectors and regions will also open up,"the company said in a release. In addition to its core business Q-Cells said it plans to engage more in systems integration by building on the project development business of Q-Cells International, which has been a growth leader within the company.