日本経済新聞 2003/12/27
今年の企業再編 主役は・・・
「強者連合」「ファンド主導」 国際競争に対応
アジアに視線
この中で、今年目立つ特徴の一つは「強者連合」を目指す動き。事業の選択と集中を終えた企業が、アジア市場など今後の国際競争での勝ち残りを見据えての決断だ。
後退する銀行
レコフによると、投資会社によるM&Aは127件(1−12月途中、発表べース)と2002年通年の3.5倍に達した。
2003年に発表・実施された主な企業再編・経営統合
▼投資会社による買収 |
・米リップルウッド・ホールディングスが日本テレコムを買収(11月) ・米サーベラスがあおぞら銀行を買収(8月) ・米コロニー・キャピタルがダイエーの福岡事業(球場とホテル)を買収(04年2月末まで) ・野村プリンシパル・ファイナンスがハウステンボスに出資(04年6月) |
▼事業会社による合併・買収: :* |
・コニカとミノルタが経営統合(8月) ・ニチメンと日商岩井が経営統合(4月) ・熊谷組と飛島建設が合併(05年4月) ・山之内製薬と藤沢薬品工業が経営統合を検討中(04年3月末までの最終合意目指す) ・レナウンとダーバンが経営統合(04年3月) ・博報堂、大広、読売広告社が経営統合(10月) ・日本酸素と大陽東洋酸素が合併(04年10月) ・YUASAと日本電池が経営統合(04年4月) ・スクウェアとエニックスが合併(4月) ・NTTがIIJに31.6%出資し、傘下に(9月) |
▼グループ内の資本関係強化・統合 : |
・松下電器産業が松下電工を子会社化(04年3月) ・UFJ銀行が日本信販を子会社化(05年3月) ・川鉄商事とNKKトレーディングが経営統合(04年10月) |
▼事業統合 : |
・カネボウと花王が化粧品事業を統合(04年3月、07年3月の二段階で) ・松下電器産業と東芝がブラウン管事業を統合(4月) ・日立製作所と三菱電機が半導体事業を統合(4月) ・新日本製鉄と住友金属工業がステンレス事業を統合(10月) ・日鉱金属と三井金属が銅精錬事業を統合(4月) |
▼破談になった合併・統合 : |
・三井化学と住友化学工業が経営統合を白紙撤回(3月発表) ・帝人と杏林製薬が医薬医療事業の統合を白紙撤回(4月発表) ・ナムコ、セガヘの合併提案撤回(5月発表) |
(注)時期はメドを含む