米国における水処理事業の合弁会社の設立について
http://www.toray.co.jp/news/water/nr000627.html
東レ(株)は、このたび、世界最大級の水処理プラントメーカーである米国アイオニクス(IONICS)社及び米国三井物産との間で水処理事業に関する合弁会社を設立することを決定し、去る14日に合弁契約調印を行いました。東レが51%を出資し経営権を取得、アイオニクス社が43%、米国三井物産が6%を出資いたします(資本金7百万US$)。合弁会社の社名は「トーレ・メンブレン・アメリカ(TORAY MEMBRANE AMERICA,INC.)(TMA)」社で、米国マサチューセッツ州ボストン郊外ウォータータウン(Watertown)のアイオニクス社敷地内に6月下旬に設立し、2000年9月から営業を開始します。
合弁会社の概要
1. 社 名 | : | TORAY MEMBRANE AMERICA,INC.(TMA) |
2. 本社所在地 | : | アメリカ マサチューセッツ州 |
工場所在地 | : | アメリカ マサチューセッツ州 ウォータータウンのアイオニクス社敷地内 |
3. 代表者 | : | 会長 :
高口 典之(非常勤、東レ) 社長 : Theodore Papastavros(アイオニクス社出身) |
4. 払込資本金 | : | 7百万$ |
5. 出資比率 | : | 東レ 51% アイオニクス社 43% 米国三井物産 6% |
6. 事業内容 | : | ROエレメントの製造・販売及び高効率2段法プラントの販売 |
7. 営業開始 | : | 2000年9月 |
アイオニクス社の概要 | ||
1. 社 名 | : | IONICS,INCORPORATED |
2. 設 立 | : | 1948年 |
3. 本社所在地 | : | アメリカ マサチューセッツ州 ウォータータウン(ボストン市の西約10km) |
工場所在地 | : | 同 上 |
4. 代表者 | : | 社長 : Mr.Arthur L.Goldstein(兼 会長及びCEO) |
5. 払込資本金 | : | 175百万$(1999年) |
6. 事業内容 | : | 水処理事業 (1)
膜関連装置・プラントの設計・建設 (2) BOO(Build、Own、Operation)方式による水売り事業 (3) 一般消費者向けボトル水事業 |
7. 売上高 | : | 358百万$(1999年) |
8. 従業員数 | : | 2600名(全世界) |
9. 主要株主 | : | 社長 4% 一般株主 約 92% |
水処理事業のグローバル展開について
http://www.toray.co.jp/news/water/nr001212.html
東レ(株)と三井物産グループは、この度、水処理事業において欧州での逆浸透膜(RO)の供給拠点を強固なものとするべく、逆浸透膜販売会社であるロプール(ROPUR)社(スイス)に出資いたしました(東レ29%、三井物産プラント10%、現地資本61%)。
<ロプール社>
1. 社 名 : Ropur AG 2. 本社所在地 スイス バーゼル市郊外 3. 社 長 K.Kallenberg氏 4. 従業員数 16名(1998年) 5. 設立年 1983年 6. 資本金 125万SFr(約80百万円) 7. 事業内容 (1) 東レROエレメントの輸入販売
(2) RO平膜購入によるエレメントの製造・販売
(3) 圧力容器・薬品の仕入販売8. 売上高 15.2百万SFr(988百万円)(1999年) 9. 株主構成 EUVERA社(*1) 90%
NARA社 (*2) 10%
↓EUVERA社 51%
東レ 29%
NARA社 10%
三井物産プラント 10%(*1…ROPUR社長Kallenberg氏が66.7%、同副社長Flammer氏が33.3%所有する持ち株会社)
(*2…ROPUR社副社長Kalbfuss氏が100%所有する持ち株会社)
2001/9/22 東レ
水処理事業の新会社設立について
http://www.toray.co.jp/news/water/nr010922.html
東レ(株)はこのたび、当社水処理事業の国内メンテナンス業務を専門的に行う「東レ水処理メンテナンス株式会社」を設立しました(2001年9月1日付、資本金3千万円、東レ100%、社長: 宮本 昌祐)。
<新会社概要>
1. 社 名 : 東レ水処理メンテナンス株式会社 2. 本社所在地 滋賀県守山市守山4丁目13番7-203号 3. 代表者 宮本 昌祐 4. 資本金 30百万円(全額東レ出資) 5. 設 立 2001年9月1日 6. 社員数 17名 7. 事業内容 (1)水処理システムプラントのメンテナンス
(2)上水・下排水プラント営業支援請負
(3)技術サービスの実務請負
(4)水処理薬品類の営業販売他
(5)水道事業及び民間水処理システムの運営委託業務
2002/10/22 東レ
水処理用逆浸透膜生産能力の増強について
http://www.toray.co.jp/news/water/nr021022.html
東レ(株)はこの度、愛媛工場(愛媛県伊予郡松前町(まさきちょう))において、海水淡水化プラントや半導体製造工程用の超純水製造装置に使用される逆浸透膜エレメント"ロメンブラ"の膜生産設備増強に着手致しました。最新鋭技術に基づく高速ポリアミド複合膜製造設備を導入し、来秋には、逆浸透膜の年間生産能力を造水量換算で従来の2.5倍に当たる400万m3/日相当まで引き上げ、今後の世界的な逆浸透膜市場の拡大に対応するとともに、一層の品質向上を図ります。
2004/2/2 東レ
ロプール社の社名変更について
http://www.toray.co.jp/news/water/nr040202.html
東レ(株)は、このたび、1月16日付けで、欧州にある水処理会社「ロプール(Ropur AG)」社を社名変更し、「トーレ・メンブレン・ヨーロッパ(Toray Membrane Europe AG)」社(略称:TMEu)にいたしました。
当社は昨年3月にロプール社の持株比率を29%から60%に引き上げ、経営権を取得したのを受け、2004年1月1日付けで、東レ出向者を社長兼CEOに就任させました。
なお、新会社の概要は下記の通りです。
新社名 : TORAY MEMBRANE EUROPE AG
(トーレ・メンブレン・ヨーロッパ)社長 : 尾崎 由雄(東レ出向者) 本社 : スイス バーゼル市郊外 事業内容 : (1)東レROエレメントの輸入販売
(2)ROエレメントの製造・販売 ほか資本金 : 125万SFr(約110百万円)
*出資比率(2004年1月末現在) 東レ 60%
現地資本 30%
三井物産プラント 10%歴史 : 1983年 ロプール社設立
2000年 12月 東レ資本参加(29%)
2003年 3月 東レ経営権取得
2004年 1月 尾崎社長就任
トーレ・メンブレン・ヨーロッパに社名変更
東レは、このたび、製糖工場で発生する余剰バガス1)を原料として、各種バイオ化学品生産の共通原料となるセルロース糖2)を製造する技術実証を行うため、三井製糖との合弁会社をタイに設立することを決定しました。
今回の技術実証は、東レが保有する水処理分離膜技術とバイオ技術を融合した「膜利用バイオプロセス」の研究・技術開発の一環です。
膜利用バイオプロセスとは、糖化、精製のプロセスに水処理用分離膜を使用することにより、非可食バイオマスから高品質、かつ低コストな糖原料の製造と精製エネルギーの約50%を削減可能にする技術で、非可食バイオマスを原料とする素材や化学品の実現に貢献するものです。
また今回の取り組みは、NEDO国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業に係る「余剰バガス原料からの省エネ型セルロース糖製造システム実証事業」について、セルロース糖製造システム普及の事業化検討を目的としています。
なお、タイ国は世界有数のサトウキビ生産国、かつアジア最大の糖輸出国であり、バイオマスを活用した事業や研究技術開発を推奨しており、実証事業推進に適しています。
本事業における実証プラントの設備能力は、バガス15t/日(乾燥重量)であり、粉砕・前処理、酵素糖化、膜分離工程を経て、約4.2t/日のセルロース糖を製造します。
年間生産能力はセルロース糖1400トン、オリゴ糖450トン、ポリフェノール250トン。バガスから製造するプラントでは世界最大規模となる。一般的な製法と比べ利用するエネルギーコストを半分に抑える。東レの水浄化技術を活用して糖液の不純物を10分の1に抑えるほか、糖濃度も2倍にできるという。
本実証プラントでは、東レの水処理分離膜を活用した糖濃縮精製技術により、省エネルギーを実現しながら高品質なセルロース糖を製造することが可能になります。セルロース糖は、エタノール、乳酸、コハク酸などの各種バイオ化学品製造の共通原料として使用できるため、未利用バガスからバイオ化学品への新たなサプライチェーンを実現することができます。
また、当実証プラントでは、セルロース糖に加え、飼料等へ展開可能なポリフェノールやオリゴ糖を同一原料・同一プロセスにて併産することにより、バガス利用の経済性を高めることも可能であり、実証事業を通じて、事業化検討を進めます。
東レは「すべての事業戦略の軸足を地球環境に置き、持続可能な低炭素社会の実現に向けて貢献していく」という経営方針の下、日本の総合化学企業としていち早く、LCA思想に基づくLCM環境経営を推進しています。 当社はその一環として、今後、「膜利用バイオ変換技術」に関して、異業種間でのオープン・イノベーション(連携と融合)を積極的に推進し、サプライチェーンの構築とソリューションの提供を進めて参ります。
1) 余剰バガス :
サトウキビを搾汁した後に残る固形物。バガスは、製糖工場のボイラーで燃焼され電気としてエネルギー回収が行われているが、未利用として残った分を余剰バガスと定義した。
2) セルロース糖 :
非可食バイオマスに含まれるセルロースを加水分解することで得られるグルコースを主成分とする糖液。
タイはアジア最大のサトウキビ生産国で世界でも4位。政府は石油など輸入燃料の使用を抑えるため、植物由来の燃料の普及に力を入れている。バイオ燃料は一定比率をガソリンに混ぜることを補助金で促している。
<新会社の概要> | |||||
1.会社名 | Cellulosic Biomass Technology Co., Ltd. (略称:CBT) | ||||
2.所在地 | 本社:タイ王国バンコク市、 事業所:タイ王国ウドンタニ県 | ||||
3.設立時期 | 2017年1月 | ||||
4.資本金 | 680百万バーツ | ||||
5.出資額 |
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6.事業内容 | 膜利用糖化プロセスの技術実証 |