日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめ
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尿素水                    

日産化学が高品位尿素水に参入

モーターショーで「尿素」注目 排ガス対策の切り札に

日産ディーゼル 大型トラックに尿素SCRシステムを世界で初めて搭載

三井化学 ディーゼル車排出ガスNOx還元剤(高品位尿素水)の販売開始

  三井化学 尿素水生産 9倍に

三菱化学、次世代超低公害ディーゼル車用尿素水の販売開始


尿素水能力

日産化学  富山工場(富山市)と名古屋工場(名古屋市)  年4万トン

三井化学  大阪工場(大阪府高石市)   2万トン

三菱化学(日本化成) 黒崎工場(北九州市)と小名浜工場(福島県いわき市) 3万6千トン

 


朝日新聞 2004/11/06

モーターショーで「尿素」注目 排ガス対策の切り札に

 千葉市の幕張メッセで7日まで開催される商用車の東京モーターショーで、化粧品にも使われる「尿素」が、ディーゼル車の排出ガス浄化の切り札として注目されている。
日産ディーゼル工業は新技術を採用した大型トラック「Quon(久遠)」を出品、11月中にも売り出す計画だ。三菱ふそうトラック・バスもエンジンを展示している。尿素の供給などインフラ整備が課題だが、来年10月に始まる世界一厳しい排出ガス規制に向け、各社とも売り込みに余念がない。

 新技術は、エンジンの燃焼温度を上げて粒子状物質(PM)の発生を抑制。その過程で増える窒素酸化物(NOx)に、尿素を水に溶かした尿素水を噴射して、水と窒素に分解する仕組み。高温燃焼のため燃費が良いことも利点だ。


2004年10月7日 日産ディーゼル工業

平成17年(新長期)排出ガス規制対応技術「FLENDS」を実用化
〜今秋発売予定の大型トラックに尿素SCRシステムを世界で初めて搭載〜
http://www.nissandiesel.co.jp/newsrelease/2004/1007scr.html

 日産ディーゼル工業(株)(社長 仲村 巖)は、平成17年(新長期)排出ガス規制対応技術として、超高圧燃料噴射と尿素SCR触媒※1を組み合わせた尿素SCRシステム「FLENDS(フレンズ)」※2を実用化する。
 この尿素SCRシステムは今秋発売予定の平成17年(新長期)排出ガス規制適合大型車に世界で初めて搭載予定である。

※1 SCR:Selective Catalytic Reduction(選択還元型NOx触媒)
※2 FLENDS:Final LOW Emission New Diesel System

 

1.平成17年(新長期)排出ガス規制への対応

 平成17年(新長期)排出ガス規制では、PM 0.027g/kwh、NOx 2.0g/kwhという規制値まで低減しなければならない。 当社の対応として、まず、超高圧噴射により、PMを大幅に削減する。この際、トレードオフ
※3により、NOxが大幅に増加するため、これを尿素SCR触媒で削減する。(イメージ図) これら一連の反応を総合的に制御するシステムが「FLENDS」である。

※3 トレードオフ:PMは低温時・燃料の不完全燃焼時に発生しやすく、NOxは高温時・燃料の完全燃焼時に発生しやすいという全く相反する性格を持っている。

(イメージ図)

2.「FLENDS」について

1)超高圧燃料噴射
 新世代のユニットインジェクタを採用し、燃料噴射圧力を高圧化することで、燃料が微細化し、空気との混合が促進され、完全燃焼することでPMの発生を抑えることができる。
 これにより、燃焼効率を大幅に向上させ、PMを低減するとともに、低燃費を実現した。

2)尿素SCR触媒
 NOxにAdBlue(尿素水)を混合すると、無害な水と窒素に分解されることから、エンジン内での超高圧燃料噴射とエンジン回転数に対応して、尿素水を適切な量とタイミングで添加する。
 触媒にAdBlue(尿素水)を添加することで、超高圧燃料噴射システムで増加するNOxを低減することができる。

3)システム図

4)環境性能
 新短期規制に対して、PMを85%、NOxを40%削減している。

3.「AdBlue」(尿素水)について
1)特長
 JASO(Japanese Automobile Standards Organization:日本自動車規格)にて制定された規格 「AUS32JASOE502」
※4の無色・無臭・無害、尿素32.5%の水溶液であり、取扱上の資格は不要。

※4 AUS:Aqueous Urea Solution

2)供給インフラ
@製造・流通・販売ルートについて
 AdBlue(尿素水)製造は
三井化学(株)殿、流通は三井物産(株)殿、販売は鈴与トラックステーション(株)殿をはじめコーナンフリート(株)殿、太陽鉱油(株)殿、(株)一光殿、(株)宇佐美鉱油殿、(株)新出光殿、等に担当して頂く。


2004/08/03 三井化学

ディーゼル車排出ガスNOx還元剤(高品位尿素水)の販売開始について
http://www.mitsui-chem.co.jp/whats/040804.pdf

 当社(社長:中西宏幸)は、日産ディーゼル工業株式会社(社長:仲村巌、以下「日産ディーゼル」)が、今秋、新長期排出ガス規制(平成17年規制)適合車として尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)システムを搭載した大型トラック(ディーゼル車)を発売開始されることに対応し、同システムに排出ガス(NOx)の還元剤として使用される高品位尿素水を新たに製造販売することと致しました。

<概要>
1.製 品:ディーゼル車排出ガスNOx還元剤(高品位尿素水)
2.商品名:AdBlue
3.製造設備:当社大阪工場内に設置
4.生産能力:20,000トン/年
5.スケジュール:着工:2004年7月
           完工:2004年9月
           販売開始:2004年10月
6.売上高:50億円(07年度)


平成16年11月2日 三菱化学/日本化成

次世代超低公害ディーゼル車用尿素水の販売開始について
http://www.m-kagaku.co.jp/newsreleases/2004/20041102-1.html

 三菱化学株式会社(本社:東京都港区、社長:冨澤 龍一)は、今般、次世代超低公害ディーゼルトラックに導入される尿素SCRシステムに対応する高品位の尿素水の開発に成功しました。本年12月1日より、三菱化学グループの無機事業の中核を担う日本化成株式会社(本社:福島県いわき市、社長:一万田 道敏)において製造・販売を開始いたします。


日本経済新聞 2005/8/18

高品位尿素水に日産化学が参入 ディーゼル車向け

 日産化学工業は
ディーゼル車向けの高品位尿素水事業に参入した。尿素水は排ガス中に噴霧し、窒素酸化物(NOx)を大幅に減らす。
 日産化学は富山工場(富山市)と名古屋工場(名古屋市)でディーゼル車向け高品位尿素水の量産を始めた。生産能力は合計で
年4万トン。設備は既存の尿素関連プラントを転用し、タンクや品質を見る分析装置などを導入した。

 
三井化学は大阪工場(大阪府高石市)で生産している。年産能力は2万トン

 
三菱化学は子会社の日本化成を通じて事業を展開している。黒崎工場(北九州市)と小名浜工場(福島県いわき市)で合計3万6千トンの生産能力を持つ。


日本経済新聞 2005/12/9

三井化学 尿素水生産 9倍に

 三井化学は2006年度中に、ディーゼルトラックの排ガス対策に使う高品位尿素水を9.6倍の年産24万キロリットルに増産する。
日産ディーゼル工業が尿素で窒素酸化物(NOx)を分解するタイプの新型トラックを投入しているのに対応。尿素水の販売拠点も大阪、横浜の2カ所から8カ所に増やし、全国規模で供給体制を整える。
 同社は大阪工場(大阪府高石市)と、横浜市で委託生産している分を合わせて年産2万5千キロリットルの能力を持つ。来年度に数億円を投じ、北海道砂川市や福岡県大牟田市など6カ所に尿素水プラントを新設。09年前後には大阪工場の尿素の能力増強も検討する。