朝日新聞 2002/10/22
決め手は日焼けサロンの技術 スーパーカミオカンデ復活
東大宇宙線研究所の素粒子観測装置、スーパーカミオカンデ復旧の決め手は、街の日焼けサロンにあった。ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊・東大名誉教授の研究を受け継ぐ同装置は昨年11月、心臓部の光センサーが割れる事故で観測不能になった。だが、日焼け灯用を改良したアクリル製カバーを各センサーに取り付け、今月から観測再開にこぎつけた。 カバーを作ったのは、合成繊維大手で化成品などへの多角化を進めるクラレ。