住友化学発表、サウジにエチレン130万トン、プロピレン90万トン
世界最大の石油・化学「統合コンプレックス」建設で合意
日本経済新聞 2004/5/10
サウジ合弁 住友化学、5000億円投資 合意発表 世界最大プラントに
サウジヘの大型投資に伴うカントリーリスクについては、日本貿易保険を利用することなどで対応。1千億円の投資につき年4億円の保険料で950億円までカバーできる」(同社宮脇一郎常務)という。
住化はシンガポールで英蘭系メジヤー、ロイヤル・ダッチ・シェルとも石化事業を手がけているが、サウジでの合弁生産が実現すれば、増設計画は見送る方針も示した。
住友化学とアラムコの合弁計画、業界に驚きと反響
住友化学が9日発表した、サウジ・アラムコとの合弁事業化計画は、わが国石化業界に反響を呼んでいる。43億ドル(約5,000億円)という投資規模もさることながら、ラービグ製油所の大型トッパー(日量処理能力40万バレル)をまる飲みにして、世界最大級のエチレン、プロピレン設備を建設するというスケールの大きさに、感嘆の声があがっているのだ。
ラービグ製油所の生産効率についても、専門家の中には「あのプラントは1985年にサウジ政府がギリシャとのJVで建設したが、当時はあまり生産効率が良くないという話だった。技術的に解決していればいいが、どうなったのか気になる」と指摘する人もいる。
経産省内部は「すごい計画だ。何年ぶりだろう」と、化学業界が元気を取り戻したことの表れといわんばかり。眞鍋隆化学課長も「サウジの安い原料に、住友化学の技術力が加わって現地に石油化学の足場が築かれる。グローバル化に向けた積極的な取組みとして評価したい」とコメントしている。
化学工業日報 2004/5/10
住化、サウジに大型石化拠点、アラムコと折半出資
08年エチレン120万トン、随伴ガス原料に、PE・PPなど統合展開
解説 世界に挑む新戦略決断
基盤強化を最優先
川下展開力に評価
3拠点で最適生産
国内再編にも影響
リスクを乗り越え
米倉・住化社長「ラービグ計画」に強い意欲と自信
「安価原料の調達、戦略的意義大きい」
日本経済新聞 2004/5/11
住友化学サウジ合弁 原料調達 強カな足場
アジアの石化需要増にらむ 潜む地政学的リスク
住化が短期間に大胆な決断ができた要因はふたつある。第一に同社の基盤であるアジアの石化製品需要が中国、インドの経済成長などによって今後も確実に増加すること。第二に石化製品の競争力が今後一段と原料に依存することだ。
住化が決断を急いだのは、この優位性を他社に奪われることを恐れたためと見られる。 「三井化学と経営統合していたらできなかった」との見方もある。三井化学の前身の三井石油化学、三井東圧はともにIJPCの事後処理に苦労しており、中東への投資には二の足を踏んだ可能性が高いからだ。
今回のプロジェクトは規模、コスト競争力で欧米に見劣りする日本の石化メーカーが世界に飛躍するチャンス。だが、そこには地政学的リスクも潜んでいることを見逃すべきではない。
日本経済新聞 2004/5/16
サウジヘの大型投資、成算は?
住友化学工業社長 米倉弘昌氏
割安原料でコスト競争力
Arab News 2004/5/10
Saudi Aramco Chief Says Oil Facilities Are Well-Protected
http://www.arabnews.com/?page=1§ion=0&article=44671&d=10&m=5&y=2004
A huge security
operation is in place to ensure normal operations at oil
facilities and protect personnel, the head of Saudi Aramco said
yesterday, dismissing the recent attack on a petrochemical
facility as an isolated incident.
Yonekura, whose company is Japan's second-largest chemical
manufacturer, said security was “of utmost importance,” but his concerns related to the Middle
East as a whole rather than the Yanbu attack.
“We are concerned about what's going on in
the Middle East... I think the Yanbu incident is a kind of
isolated event... Of course, we have to rely on the government to
(maintain the) pressure to keep terrorist movements under
control,” he said. Saudi Arabia is
Japan's major supplier of crude oil.
Update: Signing
Kicks Off Rabigh's Future
http://www.saudiaramco.com/
The
top executives of Saudi Aramco and Japan's Sumitomo Chemical Co.
Ltd. have signed a landmark memorandum of understanding here that
will kick off an intensive joint feasibility study (JFS) of the
planned development of an integrated refining and petrochemical
complex at Rabigh, on the Red Sea.
The new plant, projected to open in 2008, would be "the
largest such facility built at a single stroke," Saudi
Aramco president and CEO Abdallah S. Jum'ah said in a speech
after the signing ceremony on May 9, held at the Saudi Aramco
Exhibit and attended by Sumitomo Chemical president and CEO
Hiromasa Yonekura and other senior executives of the two
companies.
2004/5/28 日経産業新聞
発表
「住友化学のサウジ事業、石化プラント設計、英フォスター受注。」
英大手エンジニアリング会社、フォスター・ウィラー(FW)は住友化学工業とサウジアラビアの国営石油会社、サウジアラムコが同国に建設する石油精製・石油化学プラントの基本設計業務を受注した。一年かけて開発、運営にかかるコストを積算する。
2004/5/26 Foster Wheeler
Foster Wheeler Awarded FEED Contract to Develop World-Scale
Integrated Refinery/Petrochemical Complex by Saudi
Aramco/Sumitomo
http://www.corporate-ir.net/ireye/ir_site.zhtml?ticker=fwlrf.ob&script=416&layout=-6&item_id=575922
Foster
Wheeler Ltd. announced today that its subsidiary Foster Wheeler
Energy Limited has been awarded a Program Management Services
contract by Saudi Aramco and its partner, Sumitomo Chemical Co.,
Ltd. of Japan, for the planned development of a large, integrated
refining and petrochemical complex at the Red Sea town of Rabigh,
Saudi Arabia.
Under the scope of the contract, Foster Wheeler will undertake
the 12-month Front-End Engineering Design (FEED), develop capital
and operating cost estimates and prepare bid packages. The terms
of the contract were not disclosed.
日本経済新聞 2004/6/1 サウジ治安
産油国テロ 対応割れる 住友化学 撤退せず
サウジアラビア東部のアルホバルで起こったテロ組織による外国人襲撃事件を受けて31日、日本企業の間で社員や帯同家族を一時避難させるなどの緊急対応策を打つ動きが出てきた。
住友化学工業はサウジアラビアの国営石油会社、サウジアラムコと合弁で2008年後半に同国紅海沿岸のラービグに大型石化プラントを建設する計画。宮脇一郎常務は同日、「事業化調査のスケジュールや内容に影響することはなく、当初通りの検討を進める」と改めて語った。
「アラムコは関連施設の警備に約5千人の社員を動員しているほか、衛星監視システムで24時間監視している」(住化幹部)という。欧米の複数のリスクコンサルタントも活用し「地政学的リスクは十分管理できる範囲府にある」(米倉弘昌社長)としている。
日本経済新聞 2004/12/3
サウジの石化複合プラント 日揮が基本設計受注 アラムコと住化から
日揮はサウジアラビアで住友化学工業と同国国営石油会社サウジアラムコが計画している世界最大の石油精製・石油化学複合プラントの基本設計業務を受注した。契約額は3億円程度とみられるが、日揮は資材調達・建設業務も一括受注する可能性が高まった。その場合受注総額は1千億円以上になる見通し。
「流動接触分解装置(FCC)」と呼ぶ中核設備の基本設計を受注した。
☆ラービグ計画のEG技術、シェル/三菱化学勢がライセンス供与へ
住友化学とサウジアラムコがサウジアラビアでの共同石化投資計画の生産品目に盛り込んだエチレングリコール(EG、ポリエステル原料)の製造技術を、英蘭ロイヤルダッチシェルグループがライセンス供与することになった。シェルは三菱化学と共同開発した高収率プロセス「オメガ法」を投入する。同技術が中東で採用されるのはこれが初めて。
日本経済新聞 2005/3/23
日揮、1000億円プラント受注
天然ガソリン回収で最大 サウジ国営石油から
新プラントの完成は2008年初め。首都リヤドの南東270キロにあるハウイヤ地区に建設する。日量31万バレルのNGLを回収する。日揮がプラントの設計、機材調達、建設工事を手掛ける。4月にも正式契約を結ぶ。
新プラントは同国内で調達した精製ガスの80%を占めるメタンを分離して、エタンが主成分のNGLを回収。さらに他社が建設するプラントでエタン、コンデンセート(超軽質油)、液化石油ガス(LPG)に分離する。このうちエタンは、アラムコが同国西部のラービグで計画している石油精製・石化複合プラントでのエチレン材料として利用される見込み。
日本経済新聞 2005/5/13
サウジ合弁の石化プラント 建設費10億ドル増 鋼材高で 住友化学、追加投資へ
住友化学とサウジアラビアの国営石油会社、サウジアラムコの合弁による石油精製・石油化学プラントの総投資額が当初予想より10億ドル(約1050億円)以上増える見通しとなった。鋼材など資材価格高騰やプラントメーカーの受注価格上昇などが主な要因。住化は建設コストの上昇分を手元資金や追加融資で賄う考えで、「撤退はない」としている。
2005年5月13日 石油化学新報
住友化学/アラムコのサウジ・ラービグ計画、投資額が大幅に増加
一プラント資機材価格高騰で70億ドル近<に〜資本増額も検討か一
住友化学とサウジアラビア国営石油(サウジアラムコ)がサウジアラビアで推し進める石油精製・石化統合コンプレックスプロジェクト、通称「ラービグ計画」が投資コストの大幅増に直面している。資機材価格の高騰でプラントの建設コストが予想以上に膨らみ、当初見込みの43億ドルから70億ドル近くに拡大しそうな雲行きだ。住化は資金の過半をプロジェクトファイナンスで調達したい考えだが、大幅なコストアップを前に予算の見直しは必至。払込資本の増額や第3のパートナー招へいなどの可能性も指摘されている。
2005/5/16 化学工業日報
住友化学、ラービグ計画で7月にも契約調印住友化学の米倉弘昌社長は決算会見の席上、サウジアラムコと最終的な事業化調査(FS)を進めているラービグ石化・精製計画の進捗状況について説明し、7月末にも合弁契約に調印したいとの意向を示した。また建設費の高騰などにより当初見通しの43億ドルに対し、上昇する可能性の高い投資額の見通しについては、6月あるいは7月までにプラスマイナス10%の範囲まで投資額の見通しを落とし込むとしたうえで、「仮に投資額が上がったとしても、原油価格が当初想定した1バーレル22ドルを上回っているため、ラービグ計画の投資収益性はむしろ向上している」と計画実行に対して強い意志を表明した。
日本経済新聞 2005/8/1
住友化学
サウジ石化 投資膨張、2倍の9000億円 既報 発表
素材高、開発に重し 三菱商事の事業も5割増
住友化学がサウジアラビアで進めている世界最大級の石油化学事業の総投資額が、資材価格の高騰などで当初計画の2倍の約80億ドル(約9千億円)に膨れ上がる見通しとなった。三菱商事が出資するサウジの石化事業も同様に当初の5割増の負担になるもよう。ロシア・サハリン沖のガス・石油開発「サハリン2」の総事業費の倍増も鋼材価格の上昇が一因とされており、素材高が日本企業の資源開発の収益に響き始めている。
住化とサウジの国営石油会社サウジアラムコが合弁で建設する石油精製・石油化学プラントの総投資額は当初約43億ドルを見込んでいた。鋼材など資材価格の値上がりを背景に、受注残を抱えたエンジニアリング会社の提示額が想定を上回った。計画になかった発電設備や造水プラントを新設することも建設費を押し上げる。
三菱商事、国際協力銀行などが出資する日本とサウジの国家プロジェクト、イースタン・ペトロケミカル(SHARQ)も08年1−3月期に稼働する石化プラントの総投資額が当初の23億ドルから10億ドル程度増大しそうだ。鋼材価格が04年初めに比べ一時は約5割上昇し、コスト増につながった。エチレン生産量を当初より10万トン多い年産130万トンとしたことも事業費増加の一因。
石化製品は通常、原油から作るナフサ(粗製ガソリン)を原料とするが、中東ではナフサの5分の1以下と安いエタンガスを使って石化製品を量産できるのが強み。原油高の現状ではエタンガスのコスト競争力が高まるため、住化、三菱商事とも事業化を続行する。
住友化学 三菱商事
08年稼働にこだわり サウジ石化投資額増大 アジアで投資鈍化も
2005年8月1日 住友化学
Aramco発表
社長会見
サウジアラビア
ラービグ計画の実施に向けた合弁契約の締結について
http://www.sumitomo-chem.co.jp/japanese/gnews/news_pdf/20050801_1.pdf
住友化学とサウジアラビアン・オイル・カンパニー(サウジ・アラムコ)は、サウジアラビアのラービグにおける石油精製と石油化学との統合コンプレックス事業計画(ラービグ計画)について、共同で事業化調査を進めてまいりましたが、このほど両社は本計画の高い事業性を確認し、合弁契約を締結、合弁会社の設立に着手いたしました。
合弁会社名はラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー(ペトロ・ラービグ社)で、当社とサウジ・アラムコ社の折半出資会社として設立いたします。今後は、設備建設のためのエンジニアリング、資材調達、建設工事等の契約および、銀行団との融資契約を年内に締結し、来年はじめに着工、完成は当初計画どおり2008年後半を予定しています。計画にかかる総投資額は85億ドルとなる見込みですが、その過半はプロジェクトファイナンスで調達する予定であり、民間金融機関だけでなく国際協力銀行およびサウジアラビアの政府系金融機関からの融資を受けたいと考えています。なお、当社の資金負担額は1,500億円程度となる見通しです。
総投資額は、事業化調査を開始した昨年5月に公表いたしました43億ドルと比較して増加していますが、これは昨今の資材価格や建設費用の高騰とともに、今回、新たに計画の範囲に電力や工業用水の大型付帯設備等を加えたことによるものです。
2005/8/1 Chemnet Tokyo
同社の宮脇一郎専務は1日、東京で記者会見し、要旨次のように語った。
(1) 基本合意が成立した(04年5月)当時、1バレル35ドルだった原油価格は、最近は60ドルまで上昇している。世界の経済情勢も大きく変わり、中国や中東、インドなど各地でリファイナリーや石油化学プラントの建設が行われている。コントラクターは工事能力を上回る受注をかかえ、建設資材なども高騰している。 (2) 当初は外部購入する予定だった電気、蒸気などのユーティリティを自前で確保することにした。このため、新たに10億ドルをかけてプラントを建設する。 (3) 当初予算から見ると、建設コストは1.6倍に増え、これにユーティリティ部門の10億ドルが加わったことになるが、事業採算面からいえば、原油・ナフサ価格が上昇したことで、安価なエタンをベースとした今回のプロジェクトは一層競争力がついたということもできる。 (4) サウジ・アラムコのもつ日量40万バレルという製油所の規模は、日本の年間石油輸入量の約10%に当たり、エネルギーの安定確保をめざす日本にとっては決して小さくはない。半分はジャパン・オイルということになる。経産省や外務省からもサポートをいただいているので、今後ともしっかりやっていきたい。
Company, Sumitomo Sign
Rabigh Accord
http://www.saudiaramco.com/
Saudi Aramco and Sumitomo
Chemical Co., Ltd. Monday signed an agreement to become joint venture partners
in the development of a large, integrated refining and
petrochemical complex in the Red Sea town of Rabigh, on Saudi
Arabia's west coast.
Abdallah
S. Jum'ah, seated right, president and CEO of Saudi
Aramco and Hiromasa Yonekura, president of Sumitomo Chemical, sign the historic joint venture to develop a large, integrated refining and petrochemical complex in Rabigh, Saudi Arabia. |
Agreement of the
Parties
Saudi Aramco and
Sumitomo Chemical have agreed to form a Saudi Arabian limited
liability joint venture company with equal ownership.
Saudi Aramco and
Sumitomo Chemical successfully negotiated the joint venture to
implement the Rabigh Project in parallel with the joint
feasibility study, which confirmed the project's technical,
marketing and economic viability, as well as its capital and
operating costs, among other factors.
The new company
will be called the Rabigh Refining and
Petrochemical Company,
or for short Petro-Rabigh.
The Project
In addition to
contributing its world-class capabilities in hydrocarbon
production and refining, and its decades-long experience of
collaboration with the Kingdom's petrochemicals industry, Saudi
Aramco will supply the Rabigh Project with crude oil, ethane and
butane and will market the refined products produced by the
project. Sumitomo will provide its extensive and proprietary
petrochemical technology and marketing base to the venture.
The initial plans
for the project include, as the centerpiece of the expanded site,
a high olefins yield fluid catalytic cracker complex integrated
with a world-scale, ethane-based cracker, producing approximately
1.3 million tons per year of ethylene, 900,000 tons per year of
propylene, and 60,000 barrels per day of gasoline as well as
other refined products. Downstream petrochemical units are to be
included to convert all of the olefin production to downstream
products.
The following
olefin derivative units are included in the project
configuration:
* Sumitomo's
proprietary Easy Processing Polyethylene (EPPE) unit.
* An LLDPE unit.
* An HDPE unit.
* Two polypropylene
units, producing a full range of polypropylene polymers -
homopolymer, block copolymer, random and terpolymer.
* A propylene oxide
unit utilizing Sumitomo's proprietary technology.
* A Mono-Ethylene
Glycol (MEG) unit.
* A Butene-1 unit.
日本経済新聞 2005/8/3 丸紅発表
丸紅・日揮 伊藤忠 サウジで発電・淡水化 1200億円投資
住化合弁に供給
丸紅など3社はサウジの独立系発電事業者、ACWAパワーと組んで事業会社を設立。住化とサウジアラムコが建設する石油精製・石化コンビナートの敷地内に海水淡水化装置や蒸気タービンなどを含む設備を造る。住化・アラムコのプラントに38万キロワットの電力、毎時7405トンの水など供給する。年間売上高は平均約1億8千万ドルの見込みで、独立系の発電・造水事業ではサウジ最大規模。建設は三菱重工業が請け負い、06年1月に着工し、08年6月に完成させる。
総事業費の2割を丸紅などが出資し、8割を住化・アラムコの合弁会社から借り入れる。出資比率は丸紅30%、日揮25%、伊藤忠20.1%。設備は完成から25年後に住化・アラムコに無償提供する。
注 既存リファイナリーは買電。PO生産の為大量の蒸気必要となった。
サウジアラビアで大規模発電造水等の事業権を獲得 住友化学・サウジアラムコ社より受注
丸紅株式会社は、日揮株式会社・伊藤忠商事株式会社・ACWAパワー社(サウジアラビア)と共同で、サウジアラビア王国の紅海沿岸に位置するラービグ地区において住友化学株式会社とサウジアラムコ社(サウジアラビア国営石油会社)が共同で推進する世界最大級の石油精製と石油化学の統合コンプレックスに、電力・水・蒸気を25年に亘って供給する事業権を獲得し、8月7日、サウジアラビアにおいて関連契約書に調印しました。
事業、契約の詳細は以下の通りです。
1.契約相手先 :
住友化学株式会社及びサウジアラムコ社ならびに両社が今後共同で設立する特別目的事業会社(ラービグ リファイニング アンド ペトロケミカル カン
パニー)
2.設備所在地 :
サウジアラビア王国ラービグ地区 (Rabigh,
Saudi Arabia)
(紅海沿岸、ジェッダJeddahの北約140km)
3.契約内容 :
380MWの電力、7,405トン/時の水、1,655トン/時の蒸気を供給可能な設備を建設し、完工後25年間所有・運営し、
25年後に設備を無償譲渡する。所謂BOOT(Build,
Own, Operate & Transfer)方式。
4.建設請負契約相手先:
三菱重工業株式会社
5.建設請負契約納期:
2008年6月
6.資金調達 :
出資 2割
融資 8割
7.事業主体 :
丸紅 30%
日揮 25%
伊藤忠商事 20.1%
ACWAパワー他 24.9%
【ACWA Power社会社概要】
所在地 : サウジアラビア
設立 : 2004年
事業内容: 発電事業 サウジアラビアAl
Muhaidibグループ(総資産17億ドル)他が中心となりサウジアラビアにて設立した
独立系電力事業者
日本経済新聞 2005/8/5
住友化学・米倉社長 サウジ事業強気の見方 独自戦略
中国の成長条件
住友化学の米倉弘昌社長は4日、東京都内で記者会見し、サウジアラビアで進めている世界最大級の石油化学事業について、「中国などアジアの経済成長が供給増を吸収していく」と強気の見方を示した。
同社は中国の国内総生産(GDP)の伸びを年率8%と推定すると、中国石化市場は同10%で成長すると試算。2009年には中国の石化製品輸入超過はエチレン換算で1300万トンと04年の900万トンから着実に増えるとみる。サウジプロジェクトは中国、インド市場への石化輸出をにらんだものだ。
米倉・住化社長「サウジ・ラービグの競争力に強い自信」
「中東原油を確保、わが国エネルギー政策にも貢献」
サウジ・アラムコと共同で「ラービグ計画」を推進するため合弁契約に調印して帰国した、住友化学の米倉弘昌社長は4日、記者団と懇談し同プロジェクトの概要を説明した。この中でとくに現地の安価なエタンを原料とするため、ナフサ・ベースの石油化学事業に対してコスト競争力に優れていること、日本の全消費量の約10%に相当する日量40万バレルの原油と年間120万トンのエタンの供給を受ける権利が確保できることにより、わが国のエネルギー資源確保に貢献できることなどの点を強調した。
同計画は、原油処理能力日産40万バレルの既存トッパー設備を中心に、石油化学コンビナートを建設するもので、エチレン年産130万トンのクラッカーとプロピレン同90万トンのFCC装置をはじめ、EPPE
25万トン、LLDPE 35万トン、HDPE 30万トン、EG 60万トン、PP35万トン(x
2)、 PO 20万トンなど、石油精製と石油化学を統合した世界最大級のコンプレックス建設を目指している。
プロジェクトの優位性については、原料コストの違いを第一にあげ「中東のエタン価格は百万BTU当たり0.75〜1.5ドル。トンに換算して37〜74
ドルだが、ナフサの470ドルに比べれば、6分の1から10分の1という安さだ。原油やナフサ価格は常に変動すがエタン価格は安定している。原油価格が上がればそれだけ有利になる」と自信を見せた。
2005/9/9 住友化学
ラービグ計画に関する日本貿易保険による保険引き受け決定について
http://www.sumitomo-chem.co.jp/japanese/gnews/news_pdf/20050909_2.pdf
住友化学は、サウジアラビアのラービグにおける石油精製と石油化学との統合コンプレックス事業計画(ラービグ計画)について、独立行政法人日本貿易保険(NEXI)に対し、海外投資保険の付保を申請していましたが、このほど、その引き受けの決定を受けました。
ラービグ計画は、当社とサウジアラビアン・オイル・カンパニー(サウジ・アラムコ社)が合弁会社ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル社(ペトロ・ラービグ社)を設立し実行するもので、計画全体の総投資額は85億ドルとなる見通しです。今回の保険は、当社が本計画を遂行するにあたり、投資リスクに対するリスクヘッジの一環として検討してきたもので、ペトロ・ラービグ社へ当社が拠出する資本金に対し、NEXIが当該保険の引き受けを決定しました。今後、ペトロ・ラービグ社の正式な設立にあわせ、NEXIと当社の間で当該保険契約を締結する予定です。
また、現在、当社がペトロ・ラービグ社へ融資する資金についても、NEXIの保険を活用するために、NEXIとの間で協議を進めているところです。これらにより、本計画に対する当社の出資および融資をあわせた資金負担全額に対し、万全のリスクヘッジを図ってまいります。
NEXI:Nippon Export and Investment Insurance
2005年9月6日 日本貿易保険(NEXI)発表
http://nexi.go.jp/topics-p/index_frame_direct3.html保険内容:
保険契約の内容 海外投資保険(株式等) 非償還型 10年間
投資先企業 Rabigh Refining and Petrochemical Company
日本経済新聞 2006/3/3 住化発表
住友化学 サウジ合弁、6600億円調達 銀行団と合意 事業規模1兆1000億円
住友化学とサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコが計画する合弁事業に、三井住友銀行など大手邦銀3行を中心に世界の19行が58億ドル(6670億円)を融資することが決まった。
三井住友、みずほコーポレート、三菱東京UFJ、住友信託の邦銀4行や米シティバンク、英HSBC、サウジのリヤド銀など13行が23億4千万ドル(2700億円)を分担。国際協力銀が25億ドル(2900億円)、サウジ政府系の公共投資基金が10億ドル(1200億円)を融資する。
民主導で関係強化 政情不安、投資リスクも
金融機関が評価したのが、サウジアラムコが石化原料として安価な原料ガスを安定供給する点だ。
かつて、日本政府が支援したイラン・ジャパン石油化学(IJPC)は戦乱や革命で事業撤退に追い込まれた。中東での大型事業でリスクは避けられない状況だ。
アジアで供給過剰が表面化すれば、原料を輸入に頼る日本勢は競争力を失いかねない。日本勢の資源国進出が加速する可能性もある。
ペトロ・ラービグ社のプロジェクト・ファイナンス契約調印について
http://www.sumitomo-chem.co.jp/japanese/gnews/news_pdf/20060303_1.pdf
住友化学とサウジアラビアン・オイル・カンパニー(サウジ・アラムコ社)は、昨年9月に折半出資の合弁会社ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー(ペトロ・ラービグ社)を設立し、サウジアラビアのラービグにおける石油精製と石油化学との統合コンプレックス事業計画(ラービグ計画)を推進しておりますが、このほど銀行団との間で、総事業費98億米ドルの約6割にあたる58億米ドルのプロジェクト・ファイナンス契約を締結いたしました。
幹事銀行団リスト
銀行名 | 国名 |
三井住友銀行 | 日 |
住友信託銀行 | 日 |
みずほコーポレート銀行 | 日 |
三菱東京UFJ銀行 | 日 |
Citibank N.A. | 米 |
Gulf International Bank B.S.C | (*) |
Riyad Bank | サウジ |
Calyon | 仏 |
WestLB AG | 独 |
BNP Paribas | 仏 |
HSBC | 英 |
APICORP | (*) |
The Saudi British Bank | サウジ |
Saudi Hollandi Bank | サウジ |
Banque Saudi Fransi | サウジ |
Islamic Development Bank | (*) |
Bank Albilad | サウジ |
(*)湾岸諸国あるいはイスラム系諸国による共同出資
2006/3/6 日揮
サウジアラビアで石油精製・石油化学統合コンプレックスを受注
−基本計画に引き続いてラービグ計画の大規模建設工事を一括受注−
日揮株式会社は、住友化学株式会社とサウジアラムコ社(サウジアラビア国営石油会社)が共同で設立したサウジアラビア法人から、サウジアラビア王国ラービグ地区における流動接触分解装置および世界最大級のエタンクラッカーの建設プロジェクトを受注しましたので、お知らせいたします。詳細は以下の通りです。
3.契約内容:
・流動接触分解装置(High Olefin FCC):プロピレン90
万トン/年
・エタンクラッカー :130 万トン/年
これら設備に係る設計、機材調達および建設役務
4.契約形式: ランプサム(一括請負)契約
サウジアラビア王国/Petro-Rabigh社向け生産能力世界最大規模のモノエチレングリコール、プロピレンオキサイド製造プラントを受注
三井造船株式会社(社長:元山登雄)は、住友ケミカルエンジニアリング株式会社(社長:南浦基二)と共同で、サウジアラビア王国のRabigh
Refining & Petrochemical Co. L.L.C (略称:Petro-Rabigh(*))より、サウジアラビア王国ラービグ地区において、年産能力60万トンのモノエチレングリコール(MEG)製造プラントおよび年産能力20万トンのプロピレンオキサイド製造プラントの建設を受注し、このほど契約を締結しました。
本件は、Petro-Rabigh社がサウジアラビア王国のラービグ地区に世界最大級の石油精製と石油化学の統合コンプレックスを建設する計画の一貫です。
モノエチレングリコール製造プラントには、シェル社(Shell)の新技術であるオメガプロセスが採用されており、また、生産能力は世界最大規模となります。
これにより三井造船のモノエチレングリコール製造プラントの受注は、昨年2月のイランのPIDMCO社(Petrochemical
Industries Development Management Co.)社向けの受注に続き、15件目となります。
三井造船は、今回の受注を契機に、今後とも同国での受注活動を積極的に展開していきます。
*Petro-Rabigh:
住友化学株式会社(社長:米倉弘昌)とサウジアラビアン・オイル・カンパニー(サウジ・アラムコ社)の折半出資の合弁会社
Platts 2006/3/8
Work on Saudi Rabigh refinery, petchem project to start by April
Saudi Aramco and its joint venture partner Sumitomo Chemical plan
to start work on their 50:50 joint venture refinery and
petrochemical complex at Rabigh, Saudi Arabia by April, Saudi oil
minister Ali Naimi said Wednesday.
The Rabigh complex is one of several projects being undertaken by
Aramco as it aims to increase its refining capacity in Saudi
Arabia and overseas by 50% in the coming years. The company also
plans to build two new joint venture refineries
at Jubail and Yanbu,
each with a capacity of 400,000 b/d.
In the upstream sector, Naimi said Saudi Arabia's most recent oil
field expansion, the Haradh project, was on track to reach
plateau output of 300,000 b/d on April 1. The Haradh project would increase Saudi
Arabia's crude oil production capacity, already the world's
highest, to 11.3-mil b/d.
日本経済新聞 2006/3/20
日本貿易保険 過去最大の保険 22億ドル 住化のサウジ合弁に
独立行政法人の日本貿易保険は住友化学がサウジアラビアで計画している石油精製・石油化学の合弁事業の貿易保険を引き受けると決めた。引受額は22億ドル(約2500億円)で貿易保険制度が始まった1950年以降で最大。政変やテロなどの不測の事態が起きた場合、住化は出資金や融資額、債務保証の約半分のリスクがカバーされる。20日に発表する。
2006/3/20 独立行政法人 日本貿易保険
サウディアラビア/ラービグ石油精製・石油化学総合プラント建設プロジェクト、ならびに関連するIWSP事業への貿易保険付保について
独立行政法人日本貿易保険(略称:NEXI、理事長:今野秀洋)は、住友化学株式会社とSaudi
Arabian Oil Company(Saudi Aramco社)が合弁会社(Rabigh
Refining and Petrochemical Company、以下「Petro-Rabigh社」とよぶ)を設立し、運営を行うラービグ石油精製・石油化学総合プラント建設プロジェクトにおいて、住友化学が拠出を行う資本金・親会社融資・その他に対し、海外投資保険等の貿易保険の引き受けを決定しました。
今般起工式が行われました本プロジェクトのサウディアラビア側パートナー企業であるSaudi
Aramco社は、サウディアラビア国営の、世界最大手の石油会社です。住友化学とSaudi
Aramco社は、昨年8月に合弁契約を締結、Petro-Rabigh社を設立し、今月に入り58億米ドル超のファイナンス調達の契約も調印しております。
本プロジェクトは、ラービグ地区の既存製油所において精製設備の高度化と石油化学製品の生産プラントを新設し、エチレン130万トン・プロピレン90万トンの生産能力を有する世界最大級の石油精製と石油化学の統合コンプレックスを建設するもので、プロジェクト全体の総投資額は98億米ドルを見込んでいます。原油価格などの高騰下、Saudi
Aramco社の提供する競争力ある原料の安定供給とスケールメリットを生かした、収益力の高い事業となる見込みであり、サウディアラビアにおいては産業の多様化とそれに伴う雇用の拡大に寄与する観点から大変重要なプロジェクトと位置づけられます。
また、これに関連しNEXIは、丸紅(株)・日揮(株)・伊藤忠商事(株)及びサウディアラビアの地場企業であるAcwa
Power社が設立する事業会社(Rabigh Arabian Water and
Electricity Company)が、上記Petro-Rabigh社に水・蒸気・電力を供給するプロジェクト(IWSP事業・昨年8月に水・蒸気・電気の供給契約をPetro-Rabigh社との間で締結済み)についても、プロジェクト設立期間中のエクイティブリッジローン貸付に係る保証に対し今般海外事業資金貸付保険(保証債務)の引受を決定しました。
加えて、石油化学製品の生産プラントやIWSPプラントの建設・機器納入に当たっては、多くの本邦企業が受注を決定しております。NEXIはこれらのEPC・機器輸出契約についても、貿易保険を希望する本邦法人案件についてそれぞれ検討を行い、貿易一般保険の引受を決定いたしました。
NEXIはこれらを通じ、中長期保険(海外投資保険及び海外事業資金貸付保険、非常危険のみ付保)に限っても約24億米ドルの貿易保険引受を行うこととなり、サウディアラビアにおける過去最大の引受額であるのみならず、1案件としても過去最大の引受額となります。
NEXIは今後とも、各種貿易保険の引受を通じ、本邦企業の海外取引に寄与して参ります。
(参考)
(1) 本邦関連企業
ラービグ石油精製・石油化学総合プラント建設プロジェクト運営:住友化学株式会社、
関連IWSP事業運営:丸紅株式会社・日揮株式会社・伊藤忠商事株式会社
プラント建設・機器輸出ほか:日揮株式会社、三菱重工業株式会社、ほか
(2) 保険種
海外投資保険、海外事業資金貸付保険、貿易一般保険
(3) 保険責任期間 2年未満から最大10年
2006/3/20 住友化学
ペトロ・ラービグの起工式実施
http://www.sumitomo-chem.co.jp/japanese/gnews/news_pdf/20060320_1.pdf
住友化学は、サウジアラビアン・オイル・カンパニー(サウジ・アラムコ社)と折半出資の合弁会社ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー(ペトロ・ラービグ社)を設立し、サウジアラビアのラービグにおいて石油精製と石油化学との統合コンプレックス事業計画(ラービグ計画)を推進しておりますが、このほど、エンジニアリング・調達・建設(EPC)に関する主要な契約の締結を終えましたので、3月19日に現地において起工式を実施いたしました。総事業費は98億米ドルとなります。
本計画に関しては、3月2日に、国際協力銀行(JBIC)とサウジアラビアのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)という日本とサウジアラビアの政府系金融機関を中心とする銀行団との間で融資契約の締結を終え、また、投資リスクに対するリスクヘッジの一環として、独立行政法人日本貿易保険(NEXI)から保険引受けの決定を得ています。今後は、計画どおり2008年第3四半期の完成をめざして、建設工事を本格化させてまいります。
ラービグ計画は、サウジアラビア紅海沿岸のラービグにサウジ・アラムコ社が所有する既存製油所にエタンクラッカー、ハイオレフィン流動接触分解装置(HOFCC)や石油化学製品生産設備などを新設し、世界最大級の石油精製と石油化学の統合コンプレックスを建設するもので、競争力のある原料をサウジ・アラムコ社から安定的に供給を受けるとともに、スケールメリットを最大限に発揮し、これまでに比べ飛躍的に収益力の高い石油精製・石油化学事業を展開しようとする計画です。同時に本計画が、川下産業の発展などを伴って、サウジアラビアの雇用の拡大、産業の多様化に貢献し、同国経済の持続的な発展に資するとともに、日本とサウジアラビア両国の関係のさらなる緊密化の一助となることを期待しています。
The Rabigh Refinery
Now part of an integrated refining and petrochemicals complex, the oil refinery at Rabigh, on the Red Sea coast, has a capacity of 400,000 b/d. It is being upgraded and expanded to 480,000 b/d under an extensive plan to produce clean fuels. Saudi Aramco and Sumitomo Chemical Co. of Japan formally on Aug. 1 signed the 50-50 joint venture agreement (JVA) for the $8 bn world-scale integrated refining and petrochemicals complex at this Rabigh complex. The two companies have formed a limited liability joint venture company called Rabigh Refining & Petrochemical Co. (Petro-Rabigh) to implement the scheme. The move is a culmination of a 12-month feasibility study begun in May last year. The project calls for the expansion of the refinery by 80,000 b/d and the development of a 1.3m t/y ethane cracker and various downstream petrochemical process units, the contract awards for which are imminent.
The JVA signing came after Sumitomo admitted that the project's overall cost had recently been revised upwards to at least $8,000m, up from an original $4,300m estimate in view of rising EPC prices and the costs of steel and other raw materials. The integrated JVA should be on stream in 2008. EPC contractors submitted bids on Sept. 17 to Saudi Aramco for the pipeline package on the Rabigh refinery conversion project. Each contractor has submitted a base price and an alternate offer. The base price is for the engineering and installation works, while the alternate offer includes the line pipe. The bidders include Saipem and Techint of Italy, Suedrohrbau of the Netherlands, Turkey's Tekfen, Lebanon's Contracting & Trading Co. (CAT) and local firms Faysal M Qahtani Est. (FMQ) and Tamimi Construction. The lump-sum turnkey (LSTK) contract is estimated to be worth $100-200m. The successful bidder will build parallel ethane and butane pipelines over 212 km, between the integrated Rabigh refinery/petrochemicals plant and the existing Yanbu' NGL facility. The contract also entails an access route on the entire pipeline as well as numerous related facilities including compressors, duty pumps and a 13.8-kV substation. UK-based Foster Wheeler Energy is the project management services (PMS) contractor. A contract award is set for late October, with the project due to be completed by the second quarter of 2008.
This is Saudi Aramco's first entry into the petrochemicals business. So far all major petrochemicals ventures have been the domain of the Saudi Arabian Basic Industries Corp. (SABIC). The ethane feedstock will be pumped from the Eastern Province through the East-West pipeline, a twin-pipe crude oil system, with the smaller (48-inch) line being converted to carry gas in an $800m project. A spur line will be built to Rabigh.
Saudi Aramco assumed full control of the Rabigh refinery in June 1995, ending a 50-50 JV with Petrola of Greece. This gave Saudi Aramco freedom to go ahead with an expensive upgrade, as Petrola had been against the project for years. Saudi Aramco replaced the top management of the refinery soon after taking over. (Petrola used to sell its share of the output to the Mediterranean market as well as to refiners in Singapore and Australia).
日本経済新聞 2007/6/9
「住化との石化合弁拡大」 サウジアラムコ、2010年にも
サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコのカーリッド・アルファレ上級副社長は都内で日本経済新聞記者と会い、同国で住友化学と進めている石油化学合弁について、「2010年にも生産拡大に踏み切りたい」と能力増強に前向きな姿勢を示した。
住化も第2期計画について「アラムコと話を進めている」と認めている。
住友倉庫はサウジアラビアで現地の大手運送会社との合弁による物流会社を設立、中東地域での物流業務に参入する。住友化学などが計画する世界最大級の石油化学プラントの物流業務を受注し、工場構内での包装、保管や中東域内への輸送を手掛ける。日本の物流会社がサウジに現法を設立するのは初めて。中東エリアへの拠点開設で、国際輸送を拡充する。
このほどサウジの大手運送会社、アルマジドゥーイーと合弁契約に調印した。月内をめどに折半出資で「ラービグ ペトロケミカル ロジスティクス」を設立する。資本金は200万サウジリヤル(約6500万円)。石化プラントの稼働に合わせ、2008年下期に操業を始める。
平成19年7月17日 住友倉庫
サウジアラビアにおける合弁会社設立のお知らせ
〜日系物流事業者として初のサウジアラビア本格進出〜
当社はサウジアラビア現地資本のAlmajdouie
Trading Establishment(以下、アルマジドゥーイー社)と7月14日に合弁契約を締結し、新会社を設立することといたしましたのでお知らせいたします。
1.合弁会社設立の目的
当社は、ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー(以下、ペトロ・ラービグ社※)の物流業者選定において、サウジアラビア国内の大手運送業者であり、石油化学工場の構内物流に精通するアルマジドゥーイー社をパートナーとして、入札に参加しておりました。今般、当該業務の受注内定を受け、合弁契約を締結するに至ったものです。
新たに設立する合弁会社は、ペトロ・ラービグ社の生産する石化樹脂製品(年間生産量160万トン)について、同社工場構内物流(包装、倉庫、コンテナヤード)からフォワーディング、輸送業務に至るまでの中東域内での物流を包括的に行うもので、2008年後半より本格稼働する予定です。
これにより、当社は日系物流事業者としては初めて、サウジアラビアにおいて本格的に事業展開を行うこととなります。
当社グループは、長年にわたり、倉庫業務やコンテナターミナルオペレーションを
始め、国際複合一貫輸送等のグローバル物流に取り組み、実績を重ねてまいりました。
同時に、海外進出されたお客様のサプライ・チェーン・マネージメント構築を物流面からサポートするために、中国、東アジアや欧米に約50か所の拠点を設け、海外ネットワークの拡充を図ってまいっております。
新たに進出するサウジアラビアにおいても、この豊富な経験を活かすと同時に、お客様の各種ニーズに応えるため、先進的な情報システムを駆使し、高品質なロジスティクスサービスを提供してまいります。
(※)ペトロ・ラービグ社は、住友化学株式会社とサウジ国営石油会社サウジ・アラムコ社が折半出資した合弁会社です。
2.合弁会社の概要
(1)会 社 名:Rabigh Petrochemical Logistics LLC
(2)本店所在地:サウジアラビア王国ダンマン市
(3)資 本 金:200万サウジリヤル(約65百万円)
(4)出資比率:当 社 50%
アルマジドゥーイー社 50%
(5)事業内容:
@ペトロ・ラービグ社工場構内物流業務
A中東(主にサウジアラビア国内)におけるロジスティクス業務全般
(6)設立予定年月:2007年7月
(7)売 上 高:2008年度予想 約10億円
2009年度予想 約35億円
2007/9/18 日本経済新聞夕刊
住化合弁、年内に株式公開 サウジで石油精製や化学品製造
湾岸最大の30億ドル調達か
住友化学とサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコが折半出資でサウジ西部ラービグに設立した石油精製・化学品製造会社、ペトロラービグは年内の新規株式公開(IFO)に向け準備を始めた。同社の関係者が明かした。調達金額は少なくとも30億ドル前後とみられ、ペルシャ湾岸では過去最大規模のIPOになる見通しだ。
「ペトロ・ラービグ社」のサウジアラビア株式市場における上場について
住友化学は、サウジアラビアン・オイル・カンパニー(サウジ・アラムコ社)と折半出資の合弁会社「ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー(ペトロ・ラービグ社)」を2005年9月に設立し、サウジアラビア紅海沿岸のラービグにおいて石油精製と石油化学の統合コンプレックス事業計画(ラービグ計画)を推進しておりますが、このたび、「ペトロ・ラービグ社」が、2008年1月上旬を目途に、サウジアラビア株式市場で新規株式公開(IPO)を行い上場することとなりましたので、お知らせいたします。
1.募集株式 : 219百万株(IPO実施後の発行済み株式総数の25%。新株発行方式)
2.売出価格 : 未定
3.払込金額 : 未定
4.募集対象者: サウジアラビア国内投資家
5.申込期間 : 2008年1月5日〜1月12日
「ペトロ・ラービグ社」の新規株式公開(IPO)の売出価格等の決定について
1.募集株式 : 219百万株(IPO実施後の発行済み株式総数の25%。新株発行方式)
2.売出価格 : 1株当たり21サウジ・リヤル(約5.6米ドル)(額面価格の2.1倍に相当)
3.払込予定金額 : 4,599百万サウジ・リヤル(約12億米ドル=約1,400億円)
4.募集対象者: サウジアラビア国内投資家
5.申込期間 : 2008年1月5日〜1月12日
(参考)
「ペトロ・ラービグ社」の概要
1.社 名 :
ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー
2.設 立 : 2005年9月
3.資本金 : (現 在) 6,570百万サウジ・リヤル(約2,000億円)
(IPO後) 8,760
百万サウジ・リヤル(約2,700億円)
4.出資比率 : (現 在)住友化学50.0%、サウジ・アラムコ社50.0%
(IPO後)住友化学37.5%、サウジ・アラムコ社37.5%、一般投資家25%
5.本社所在地: サウジアラビア王国 ラービグ
6.CEO : Saad F Al-Dosari
2008/9/7 Reuters
Saudi PetroRabigh says may delay some units
Saudi Arabia's Rabigh Refining and Petrochemical Co 2380.SE
(PetroRabigh) may delay the start of some units to the first
quarter of 2009 and its start-up costs have risen by 3 percent,
it said on Sunday.
PetroRabigh is a $10 billion joint venture between state oil
giant Saudi Aramco and Japan's Sumitomo Chemicals. The two paired
up in 2005 to upgrade a 400,000 barrel per day (bpd) oil refinery
and add a petrochemical complex.
"The board ... reviewed technical matters which may lead to
rescheduling the start of some units at the complex to the first
quarter of 2009, with an expected increase in costs worth $300
million," the firm said in a statement posted on the
bourse's website.
「ペトロ・ラービグ社」2008年9月7日開示資料の和文抄訳 (住友化学発表)
ラービグ石油精製設備の「ペトロ・ラービグ社」への移管について
「ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー(ペトロ・ラービグ社)」は、2008年9月6日の同社取締役会において、これまでサウジアラビアン・オイル・カンパニー(サウジ・アラムコ社)が運営してきたラービグの石油精製設備(簿価:2億3千万米ドル)について、2008年10月1日をもって運営や修繕などの業務を含め全面的に引き継ぐことを承認いたしました。
「ラービグ計画」の建設状況は、8月末時点で97.6%の進捗率となっており、用役や電力関係など設備のいくつかはすでに稼動を開始しています。エタン用パイプラインやブタン用パイプライン等の設備についてはサウジ・アラムコ社からの原料受入の準備が整い、その他の設備についても稼動開始に向けた準備が着実に進められています。
「ペトロ・ラービグ社」の取締役会は、いくつかの技術的な課題のために一部設備の稼動開始が2009年第一四半期となる可能性があること、ならびに、「ラービグ計画」の総投資額の3%にあたる3億米ドルの追加費用が発生する可能性があることを、合わせて確認いたしました。
昨今同様の大型プロジェクトでもこうしたスケジュールの見直しが行われておりますが、「ペトロ・ラービグ社」としても、本コンプレックスの早期の全面稼動に向けて、引き続き尽力していく考えです。
2009/4/8 PetroRabigh 解説
「ペトロ・ラービグ社」石油精製・石油化学コンプレックスのスタート・アップについて
〜 エタン・クラッカーの本格稼動開始 〜
「ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー(ペトロ・ラービグ社)」は、2009
年4 月8 日、サウジアラビア・ラービグにおいて新たに建設している石油精製・石油化学コンプレックスの基幹設備の一つであるエタンクラッカー設備が、本格的に稼動を開始したことを、発表いたしました。当エタンクラッカーは、ポリエチレンやモノエチレングリコール(MEG)といった石油化学製品を生産するための設備に、年産130万トンのエチレンを供給することになります。
エタンクラッカー(2008年12月撮影) |
加えて、ハイオレフィン流動接触分解装置(HOFCC)を稼動させるための、減圧蒸留装置(VDU)や、水素化処理装置(VGOHDT)といった、新規の精製関連設備も、既に稼動準備が整っています。当HOFCC
は、年産90 万トンのプロピレン、日産5 万9
千バレルのガソリンを生産するため、減圧軽油(VGO)を分解することになります。HOFCC
は、ポリプロピレンやサウジアラビアでは初めて生産されるプロピレンオキサイドなどの石油化学製品の設備に、プロピレンを供給することになります。
なお、ポリプロピレンの2系列設備のうちの一つは、すでに、輸入プロピレンを原料として、本年2月、試運転を完了しています。
2009 年4 月20 日 住友化学 解説
サウジ・アラムコとの「ラービグ第 2
期計画」の共同企業化調査実施について
住友化学は、4 月19
日、サウジアラビアン・オイル・カンパニー(サウジ・アラムコ)と、「ラービグ第2
期計画」について、両社が共同してフィージビリティ・スタディー(企業化調査)を実施するための基本的な枠組みを定めた覚書を締結いたしました。「第2期計画」は、このほど稼動を開始いたしました世界最大級の石油精製・石油化学統合コンプレックスであるラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー(ペトロ・ラービグ社)の「第1
期計画」の拡張計画として、今後、住友化学とサウジ・アラムコで、計画の実現に向けた詳細検討を進めてまいります。
本フィージビリティ・スタディーは、ペトロ・ラービグ社の協力も得ながら、住友化学とサウジ・アラムコ両社主導で実施され、2010
年第3
四半期に完了する予定です。「第2期計画」では、新たに確保する30
百万立方フィート/日のエタンと、約3
百万トン/年のナフサを主原料に、エタンクラッカーの増設や芳香族プラントの新設を通して、さまざまな高付加価値な石油化学製品を生産することを前提に、投資額等を含め、その事業性を両社で判断してまいります。検討する主な石油化学製品は、EPR(エチレン・プロピレンゴム)、TPO(熱可塑性エラストマー)、MMA
モノマー(メチルメタクリレート)、PMMA(メタクリル樹脂)、LDPE/EVA
(低密度ポリエチレン/エチレン酢酸ビニール共重合樹脂)、カプロラクタム、ポリオール、キュメン、フェノール/アセトン、アクリル酸、SAP(高吸水性樹脂)とナイロン6樹脂を予定しております。
「第2期計画」は、サウジアラビアで初めて生産する製品も多く含まれており、本計画の実施により、ペトロ・ラービグ社は、世界最大級の石油化学製品コンプレックスとして一段の発展を遂げることになります。また、本計画では、住友化学や関連する他社の最新鋭の技術を導入し、「第1
期計画」との相乗効果、ならびに、サウジアラビアにおけるさらなる雇用創出と川下産業(コンバージョン・インダストリー)の発展を追求してまいります。
住友化学とサウジ・アラムコ両社は、本フィージビリティ・スタディーを迅速に進めるため、プロジェクト・マネジメント・コンサルタントおよびその他のアドバイザーを起用する予定です。両社にて「第2期計画」の事業性が確認できた場合には、ペトロ・ラービグ社が本計画実施の主体者となり、2014
年第3 四半期までの操業開始を目途に、建設に着手することになります。
ラービグ計画の竣工式を実施
住友化学とサウジアラビアン・オイル・カンパニー(サウジ・アラムコ社)が合弁で設立した「ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー(ペトロ・ラービグ社)」は、11
月8 日、サウジアラビアのラービグにおいて、石油精製・石油化学統合コンプレックス事業(ラービグ計画)の竣工式を挙行いたしました。竣工式には、サウジアラビアならびに日本の政府関係者をはじめ、金融機関やプラント建設会社など、ラービグ計画の関係者の方々が多数ご列席されました。
ラービグ計画は、サウジアラビア紅海沿岸のラービグにおいて、サウジ・アラムコ社が所有する既存製油所に、ハイオレフィン流動接触分解装置(HOFCC)を新たに建設することで石油精製の高度化を図るとともに、エタンガスを分解するエタンクラッカーや各種誘導品の製造設備からなる石油化学プラントを新設するという、世界最大級の石油精製・石油化学統合コンプレックス事業です。本年4
月には、同コンプレックスの基幹設備の一つであるエタンクラッカーが本格稼動するなど、各種の設備がすでに稼動を開始しています。ペトロ・ラービグ社は、競争力のある原料をサウジ・アラムコ社から安定的に供給を受けるとともに、スケールメリットを最大限に発揮し、収益力の高い石油精製・石油化学事業を展開してまいります。同時に、ラービグ計画は、川下産業の進展などを伴って、サウジアラビアの産業の多様化や雇用の拡大に貢献し、同国経済の持続的な発展に資するとともに、日本とサウジアラビア両国のさらなる緊密化の一助となることが期待されています。
これにより、住友化学は、サウジアラビア、北米、シンガポール、日本の4カ所の石油化学拠点それぞれの強みと特徴を生かした生産・販売戦略を推進することで、石油化学事業の一段のグローバル化と収益力の強化を図っていく考えです。
<参考>
ペトロ・ラービグ社の概要
会社名称 Rabigh Refining & Petrochemical Company
(ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー)
所在地 サウジアラビア王国 ラービグ
設立 2005 年9 月
資本金 8,760 百万サウジアラビア・リヤル(2008
年12 月31 日現在)
持株比率 住友化学 37.5%、サウジ・アラムコ社
37.5%、サウジアラビア一般投資家 25%
事業内容 石油製品・石油化学製品の製造・販売
従業員数 約 2,000 人(2008 年12 月31 日現在)
社長兼CEO Ziad S. Al-Labban(ジアド S. ラバン)
---
2009/11/8 共同
サウジの石化プラント完工 住友化学、アジアに攻勢
住友化学は8日、サウジアラビアの国営企業「サウジ・アラムコ」と共同で同国西部ラービグに建設した巨大石油化学プラントの完工式を開いた。住友化学は同プラントで作った石油化学製品を中国に輸出するなどアジア市場で攻勢をかける考えだ。
急成長するアジア市場での競争が激化するとともに、アジア向け輸出が多い国内各社の生産能力が過剰になり、生産体制の見直しを迫られる可能性もありそうだ。
完工式には、日本から首相特使として岩國哲人・前衆院議員のほか、福田康夫元首相や河野洋平前衆院議長が参加。サウジ側からはヌアイミ石油鉱物資源相が参列した。
住友化学の米倉弘昌会長は「住友とアラムコ社はラービグ計画の完遂に向かってともに歩んできた。これからもサウジの人々の豊かな暮らしづくりに貢献したい」とあいさつした。
新プラントは、住友化学とサウジ・アラムコの合弁会社「ペトロ・ラービグ」が総事業費1兆円規模で建設。石油化学製品の基礎原料であるエチレンの生産能力は年130万トンと世界最大級で、日本国内にある各プラントの能力の2〜3倍に上る。既に4月から稼働している。
ラービグの共同事業は日本にとって、輸入原油を依存するサウジとの関係を強化できるメリットもある。サウジ側もラービグを通じて日本の技術を導入し、経済発展につなげたい考えだ。
The ceremony started with a dramatic introduction video of PetroRabigh that was projected simultaneously on three cubed projectors that rotated in unison. With translation devices that allowed speakers from both countries to be understood by all, Chairman of PetroRabigh Abdulaziz Al-Khayyal took the stage. In his welcoming speech, he voiced his appreciation to the king for his vision and patronage of this breakthrough occasion. “PetroRabigh is only the beginning,” he stated, adding: “Its potential is almost endless.”
Yonekura reaffirmed his trust in his Saudi partner, “It is a blessing to have a partner like Saudi Aramco, who places high value on integrity, trust, and fairness, just like the Japanese do.”
The respect was mutual, as Khalid A. Al-Falih, president and CEO of Saudi Aramco, showed when it was his turn at the podium, “Japan shares the same principles of Saudi Aramco.”
He went on to talk about their mutual commitment to corporate social responsibility and protecting the environment.
Tetsundo Iwakuni, the personal envoy to the Japanese Prime Minister, said that the joint venture represents a new era of stronger ties between Japan and Saudi Arabia. “We are happy to have this type of exchange,” he said. He also emphasized on the rise of the youth exchange program. “Now we have scholarships for Saudi youths to come to Japan and with KAUST(King Abdullah University of Science and Technology), another vision of the king, Japanese youth are coming here.”
Guests viewed PetroRabigh’s Corporate, Products, and Investment Exhibition, which highlighted the strong relations and fruitful partnership between the two countries.
Saudi Rabigh Inks
Propylene Oxide Deal With Tasnee, SAIC
Saudi Arabia's Rabigh Refining and Petrochemicals Co., or Petro
Rabigh, said Wednesday it inked a deal with National
Industrialization Co. or Tasnee, and Saudi Advanced Industries
Co., or SAIC,
to supply propylene oxide to their planned joint-venture
polyether polyol project.
Rabigh will supply 100,000 metric tons of
propylene oxide
to the project, which will produce 120,000 metric
tons of polyether polyol and will cost up to 400 million
Saudi riyals ($106.7 million), the firm said in a statement
posted on the Saudi bourse Web site.
Polyether polyol is the precursor of polyurethane, which is used
various industries such as furniture, automotive as well as in
manufacturing construction materials.
The project will be built in the Red Sea city of Rabigh, west of Saudi Arabia, and will
start production in the fourth quarter of 2013.
polyether
polyol project 出資:National Industrialization
Co. (Tasnee) and 能力:120,000 metric tons 立地:Rabigh 生産開始:fourth quarter of 2013 It should be
noted that the demand for polyol in the Middle East and
African markets amounts to 450 million tons per year with an
annual growth rate from 8% to 11%. |
Petro-Rabigh Begins Propylene Oxide Production
Rabigh Refining and Petrochemical Company (Petro-Rabigh), a joint venture between Saudi Aramco and Sumitomo Chemical, has announced that it has started production of propylene oxide at its plant in Rabigh. The plant is able to produce 200,000 metric tons of propylene oxide annually and is expected to begin exporting soon. The Rabigh plant began operations in April 2009 and produces 2.4 million tons per year of ethylene and propylene-based petrochemical derivatives when at full capacity.
2011/6/9 tradearabia.com
DuPont to design safety strategy for Petro Rabigh
Petro Rabigh, a leading Saudi petrochemical company, has selected
DuPont
Sustainable Solutions (DSS) to design a
comprehensive safety strategy.
In a bid to further build on its deep commitment to employee
safety and achieve world-class safety performance, Petro Rabigh
will work with DuPont to evaluate its safety culture and
safety management system to establish a baseline. Upon
completion of the assessment, a comprehensive implementation plan
to improve safety outcomes will be developed.
Having begun operations in April of 2009, Petro Rabigh - a joint
venture between Saudi Aramco and Sumitomo Chemical - has the
capacity to produce 18.4 million tons of petroleum-based products
and 2.4 million tons of ethylene and propylene-based derivatives
per annum.
“Based
on their expertise, established methodologies and experience, we
trust that DuPont can provide our company with solutions to help
us achieve world-class safety standards,”
said Ziad Labban,
president and CEO of Petro Rabigh.
“Our
range of solutions helps companies and organisations to develop a
safe workplace and workforce, and thereby reap the benefits of
increased worker morale and an improved bottom line,”
added Johan van der
Westhuyzen, regional leader for DuPont Sustainable Solutions.
ペトロ・ラービグ社のプロジェクト・ファイナンス契約に関する完工保証(Completion
Guarantee)の終了について
住友化学とサウジアラビアン・オイル・カンパニー(サウジ・アラムコ社)が共同で設立した「ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー(ペトロ・ラービグ社)」は、サウジアラビアのラービグにおいて、石油精製・石油化学の統合コンプレックス事業(「ラービグ計画」)を運営しております。住友化学は、ペトロ・ラービグ社が銀行団と締結したプロジェクト・ファイナンス契約に関し、これまで完工保証を行ってまいりました。このたび、同契約で定める連続操業実績や債務返済能力に関する所定の条件が充足し、完工保証が4月17日付で終了いたしましたので、お知らせいたします。
完工保証とは、当該事業主体におけるプロジェクトの建設工事が完了し、安定的な操業を通じて債務返済を可能とするキャッシュフローを継続的に稼ぎ出すことが確認されるまでの一定期間につき、出資企業が借入先に対する融資金全額の返済を保証する仕組です。ペトロ・ラービグ社は、2006年3月、国際協力銀行(JBIC)やサウジアラビアのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)を始めとする銀行団と、「ラービグ計画」の総事業費
約100億米ドルの6割にあたる約58億米ドルの融資を受けるプロジェクト・ファイナンス契約を締結いたしました。この契約に関し、住友化学とサウジ・アラムコ社は、約58億米ドルの融資額の2分の1ずつについて、銀行団との契約に基づき完工保証を行ってきたものです。
ペトロ・ラービグ社は、既に2011年6月から借入元本の約定返済を開始しておりますが(2012年4月現在の借入残高:約55億ドル)、今後は、出資企業の信用力に頼ることなく、自社で生み出すキャッシュフローを原資に、引き続き借入金の返済を行ってまいります。住友化学は、今後とも、ペトロ・ラービグ社が安定した操業を行い、持続的な発展を遂げることができるよう、必要な支援を行っていく考えです。
<ペトロ・ラービグ社の概要>
社名: Rabigh Refining & Petrochemical Company
(ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー)
所在地: サウジアラビア王国 ラービグ
設立: 2005年9月19日
社長: Ziad S. Al-Labban (ジアド・S・ラバン)
資本金 : 8,760 百万サウジアラビア・リヤル(2012年4 月1 日現在)
持株比率: 住友化学 37.5%、サウジ・アラムコ社 37.5%、サウジアラビア一般投資家 25%
事業内容: 石油製品・石油化学製品の製造・販売
従業員数: 約 2,944 人(2011 年12月31 日現在)
2012/5/25 住友化学 2009/4/21 住友化学とアラムコ、「ラービグ第2期計画」の共同FS実施
サウジ・アラムコとの「ラービグ第2期計画」について
住友化学とサウジアラビアン・オイル・カンパニー(サウジ・アラムコ)が共同で設立したラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー(ペトロ・ラービグ社)は、サウジアラビアのラービグにおいて、石油精製・石油化学の統合コンプレックス事業(「ラービグ第1期計画」)を運営しております。住友化学は、これまで、「ラービグ第2期計画」のフィージビリティ・スタディー(企業化調査)をサウジ・アラムコと共同で実施してまいりましたが、このほどその事業性を確認し、EPC(エンジニアリング・調達・建設)契約をはじめとする各種プロジェクト契約の締結や、プロジェクト・ファイナンスの確保など、計画を確定するために必要な作業を進めていくことといたしました。
「第2期計画」では、新たに確保する30百万立方フィート/日のエタンと、約3百万トン/年のナフサを主原料に、エタンクラッカーの増設や芳香族プラントの新設を通して、付加価値の高いさまざまな石油化学製品を生産いたします。2016年前半から順次稼動させていくことを目標としており、今後、ペトロ・ラービグ社において必要な承認手続きを経た上で、同社が計画の実施主体となる予定で、総投資額は、約70億ドルを想定しております。
製品構成は、 EPDM(エチレン・プロピレン・ゴム)、TPO(熱可塑性エラストマー)、MMAモノマー(メチルメタクリレート)、PMMA(メタクリル樹脂)、LDPE/EVA(低密度ポリエチレン/エチレン酢酸ビニール共重合樹脂)、パラキシレン/ベンゼン、キュメン、フェノール/アセトンです。なお、合わせてフィージビリティ・スタディーを実施してきた、アクリル酸、SAP(高吸水性樹脂)、カプロラクタム、ナイロン6樹脂、ポリオールにつきましては、第三者との協業も含めて、引き続き最適な実施の形態について、検討してまいります。
アクリル酸、SAP(高吸水性樹脂)、カプロラクタム、ナイロン6樹脂、ポリオールについては、
引き続き最適な実施の形態について、検討する。