毎日新聞 2002/9/19
「反物質」大量生成に成功 東大教授ら世界初
ビッグバン解明へ手掛かり
欧州合同原子核研究所(CERN)で活動する東京大などの国際研究グループが、通常の物質と反対の電気を帯びた粒子で構成される「反物質」の水素原子を大量に作り出すことに、世界で初めて成功した。
東大の早野龍五教授らのグループは、CERNの「反陽子減速器」を使い、反陽子を極低温状態で反応容器内に閉じ込めることに成功。ナトリウムから取り出した反電子を加えたところ、両者が混ざり合って反水素が生まれたことが確認できた。
反物質生成 SFドラマの世界 素粒子諭の検証に道筋