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環境事業

住友化学/住友商事/ルネッサンス・エナジー・リサーチ CO2分離事業に関する合弁会社の設立 (CO2 M-Tech)

クボタ、環境バイオ事業を拡充へ

帝人グループ、米社技術で土壌浄化事業に参入

大成建設、ダイオキシン土壌 焼却せずに浄化 

ダイオキシン土壌汚染問題 日産化学に負担求める


化学工業日報 2003/8/8

クボタ、環境バイオ事業を拡充へ

遺伝子や微生物などバイオ技術をベースに、低消費エネルギーで安価な次世代システムの開発など次世代新事業開拓に取り組むもの。戦略分野に位置付けたバイオセンターを環境エンジニアリング事業本部内に移管、技術開発体制を整えたことから、実用化研究を加速するもの。


化学工業日報 2003/8/8

帝人グループ、米社技術で土壌浄化事業に参入

帝人エンジニアリングが、米エンバイロメンタル・ケミカル・コーポレーション(ECC)の日本独占実施権を保有するファキュラとこのほど提携、現場において高品質・短工期で土壌浄化できるECCの技術を用い、国内で共同事業を行うもの。


Environmental Chemical Corporation (ECC)     http://www.ecc.net/

Founded in 1985, ECC is a privately held small business whose central mission is to provide high quality, comprehensive, and competitive environmental remediation, operation and maintenance, and construction services to our clients. Our primary client is the United States government. ECC's focus is to successfully manage and execute removal/remedial actions, on-site treatment, technology application, and waste management for federal agencies and installations.


株式会社 ファキュラ        http://www.facula.co.jp/

本社所在地   東京都新宿区新宿1-11-12 岩下ビル5階
設立   2000年5月
資本金   1000万円 (2003年1月現在)
代表取締役   今井康雅
従業員数   7名 (2003年1月現在)
業務内容   ● 土壌の公害汚染物質・有害物質の処理に関するコンサルタント
    ● 処理設備の設計施工、処理工事一式
     
調査から施工まで完全責任

 


2006/8/11 日本経済新聞夕刊

ダイオキシン土壌 焼却せずに浄化 
 大成建設、酵素使う新手法 工場跡地向け実用化へ

 大成建設は猛毒なダイオキシンで汚染された土壌をバイオ技術で浄化する新手法を開発した。工場跡地などを再開発する際、従来のように土を焼却し産業廃棄物として処分する必要がなくなる。年内を目標に実用化、土壌浄化事業を展開していく。
 自然界で木を腐らせる菌として知られる「白色腐朽菌」が作り出す酵素を利用する。ダイオキシンのように微量にしか含まれない難分解性物質でも効率よく分解できる、分解能力の高い菌株を選び出した。


環境バイオネット http://pcb.jp/kankyoubio/bioremediation/white_rot_fungi.html

白色腐朽菌による難分解性化合物の分解

 木材は、先に示したとおり、セルロースとセミセルロース、リグニンより構成されます。このうち、リグニンは芳香族化合物が複雑に結合した物質であり、このリグニンを分解できる微生物の中に、PCBやダイオキシン、DDTといった難分解性の芳香族化合物を分解できるものがいます。

 1985年にBumpusらは、白色腐朽菌の一種であるPhanerochaete chrysosporium(ファネロキーテ・クリソスポリウム)によって数種のPOPsが分解されることを報告しました。これ以降、DDT(農薬)やPCP(防腐剤)、PCB、多環芳香族炭化水素(PAHs)、BTEX(ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン)、ナイロン、そして、ダイオキシン類と多数のPOPsと言われる化合物の分解が報告されています。

表6-1.白色腐朽菌により分解される環境汚染物質
クロロフェノール(ペンタクロロフェノール(PCP)など)
PCB類
ダイオキシン類
農薬
(DDT、2,4-D、2,4,5-T、リンデン、クロルデン、アラクロル、アトラジンなど)
クロロアニリン
多環式芳香族炭化水素 (PAHs)
(フルオレン、アントラセン、フェナントレン、ピレン、ベンゾ(a)ピレンなど)
アルキルフェノール
(ビスフェノールA、ノニルフェノール)
芳香族炭化水素
(フェノール、アニリン、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン)
ニトロ化合物
(ジニトロトルエン、トリニトロトルエン(TNT)、ニトログリセリン)
染料
(アゾ染料、アントラキノン系染料)
合成高分子
(ナイロン(PA)、ポリエチレン(PE)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエステル(PET)、ポリウレタン(PUR))

 メルシャンと九州大学は、環境庁が行うダイオキシン汚染土壌浄化の実証試験として選定され、実際の汚染土壌を用いたラボテストを実施します(大阪府能勢町の汚染土壌を使用する予定ですが、現在実証試験について地元と国がもめています)。
 その他、企業や大学なども共同で実際の汚染土壌や焼却灰を用いて実験を行っており、実験室レベルでは、効果を確認しています(週や月ペースの分解ですが)。実規模での実証実験を行う準備をしています。近い将来の実用化が期待されています。

 


毎日新聞 2007/2/2

北区・ダイオキシン土壌汚染問題 日産化学に負担求める
 覆土や舗装費など1億5825万円

 北区豊島5丁目団地内の土壌のダイオキシン汚染問題で、同区は1日、以前この地域に工場を持っていた日産化学工業に対して、覆土工事やアスファルト舗装の事業費負担を求め、同社に通知した。事業費用は総額で2億1100万円。同社にはこのうち1億5825万円の負担を求めているが、同社は「争うつもり」とコメントしている。

 この決定について同社は「汚染は客土の搬入、外部からの降灰による土壌への蓄積などほかが原因と考えている」「審議会に意見表明したが、それには応えておらず、予断を持って結論を出している」とし、争うことを表明している。