日本経済新聞 2007/10/22
Reuters
欧州最大買収ファンド 日本で企業買収 2500億円 農薬大手のアリスタ
過去最大級
欧州最大の企業買収ファンドであるペルミラ(Permira)は21日、農薬事業大手のアリスタライフサイエンス(Arysta
LifeScience) を買収することを決めた。買収総額は約2500億円で、ファンドによる日本国内の企業買収としては過去最大規模となる。欧米や国内金融機関が買収向け融資を提供。世界的な信用収縮が続くなか、大型M&A(合併・買収)が日本で成立する。22日に発表する。
アリスタは2001年に旧ニチメン(現双日)と旧トーメン(現豊田通商)の農薬開発販売事業を統合して発足。その後、アジアで活動する米系ファンドのオリンパス・キャピタル(Olympus
ALC )が段階的に出資比率を上げ、現在100%の株式を保有する。同ファンドが今夏から入札で買い手を募っていた。
競合企業 Bain Capital and Advantage Partners
Indian chemical maker United Phosphorus Ltd and
Australia's Nufarm Ltd.
日本経済新聞 2007/10/23
農薬市場の成長見込む 世界的再編も視野に
企業買収ファンドで欧州最大手のペルミラは農薬世界10位のアリスタライフサイエンスを約2500億円(約22億ドル)で買収する。ファンドによる国内企業の買収では最大規模。人口増やバイオ燃料市場の拡大に伴い、植物栽培に使う農薬市場は拡大が見込まれる。ペルミラは次の世界的再編を視野に入れ、巨額のM&Aに踏み切る。
世界と日本の農薬業界の再編の動き
世界 2000年 スイス・ノバルティスと英ア ストラゼネカ、農薬部門を統合し「シンジェンタ」設立 01 米ダウ・ケミカル、米ローム・アンド・ハースの農薬部門を買収 02 独バイエル、仏アベンティスの農薬部門を買収 国内 2002 日本農薬、三菱化学の農薬事業を買収 住友化学、武田薬品工業の農薬事業を買収 05 昭和電工、みずほ系ファンドに農薬子会社を売却 07 三井化学、第一三共の農薬会社を買収
Arysta LifeScience
http://www.arystalifescience.com/default.asp?V_DOC_ID=1270
社長・最高経営責任者: クリストファー・リチャーズ
アリスタ入社以前は、20年間シンジェンタ社及びその前身企業で、国際部門のマネージメントやリーダーとしての様々な役職を経験。2000年から2004年まで、シンジェンタ社のヨーロッパ、アフリカ、中東を対象とするマーケティング部門を率いてマーケティングとテクニカルサービスを管掌した。
農薬
オルトラン、オーソサイド、エベレスト、セレクトなど、60を超える既存製品群から、マイダスやクラッチなどの新規製品まで、アリスタの主眼は現在の農業の厳しい要求に応えるクオリティーの高い製品をお届けすることを主眼としています。世界各地で1,800人以上の社員が、革新的な農薬を見出し、開発し、マーケティング・販売を行っています。これからも、導入・買収により製品群を積極的に拡大させていきます。日本メーカーとの提携と製造戦略をベースに、以下の主要子会社3社を通して販売、マーケティング、流通活動を行っています。
- アリスタライフサイエンス・ノースアメリカ
- アリスタライフサイエンス・ヨーロッパ・アフリ
- アリスタライフサイエンス・サウスアメリカ(南アメリカ)
日本は、日本事業部 が担当し、アリスタ独自の製品、アセフェート、キャプタン、テトラコナゾールのマーケティングとプロモーションを行っています。その他の関係会社には、アリスタ アグリマート(シロアリと害虫駆除)と東洋グリーン も含まれます。
ライフサイエンス
ヘルスケアと動物薬市場において、アリスタは、106を超える独自のライフサイエンス製品群を提供しています。医薬品の主要添加物から飼料添加物の主要原料まで、アリスタは、世界のベスト製品の主要原料の開発、流通、マーケティングを行っています。ライフサイエンス部門は現在、以下の3つの主要事業を手がけています。
- ヘルスケア(医薬品、医薬品添加物、化粧品原料、健康食品など)
- 有機化学中間体(芳香、複素環式、変換複合物の生産と販売など)
- 動物薬製品(動物薬、飼料添加物)
2001/ 2/13 |
2002/ 9/30 |
2003/ 9/29 |
2004/ 3/31 |
2006/ 4/1 |
その後 | 2006/ 12/21 |
その後 | 2007 /6 |
2007/ 10 |
|
トーメン | 40% | 27.9% | 23.1% | 23.1% | - | - | - | - | - | - |
ティーエムインベストメント(トーメン100%) | 17% | 24.0% | 26.9% | − | - | - | - | - | - | - |
豊田通商 | 2% | 1.8% | 1.8% | 28.7% | 51.8% | 41% | 3% | - | - | - |
ニチメン→双日 | 40% | 36.5% | 35.2% | 35.2% | 35.2% | 28% | 28% | 26.8% | - | - |
Olympus ALC | 8.7% | 12.0% | 12.0% | 12.0% | 30% | 68% | 72.6% | 99.4% | 100% | |
Korea Polyol
(豊田20%) Korea Fine Chemical (豊田20%) |
0.1% | 0.1% | 0.1% | - | - | - | - | - | ||
UFJ銀行→三菱東京UFJ | 1% | 0.9% | 0.9% | 0.9% | 0.9% | 1% | 1% | 0.6% | 0.6% | - |
100% | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% |
トーメン
2000年 豊田通商と資本・業務提携をし、同社が75億円出資。 2004年 豊田通商とトヨタ自動車が100億円出資。 2006/4/1 豊田通商吸収合併 ティーエムインベストメント トーメン100% →2004/3/31豊田通商吸収合併
ニチメン 2003/4 日商岩井と統合 現在 双日
アリスタ ライフサイエンス(株)の増資およびOlympus ALC Holdings , L.P.の資本参加に関するお知らせ
当社の子会社アリスタ ライフサイエンス株式会社(以下「アリスタ」という)は、平成14年9月25日開催の同社臨時株主総会および取締役会において、増資およびアリスタへのOlympus ALC Holdings , L.P.(以下「オリンパス」という)による資本参加について決議致しましたので、下記の通りお知らせ致します。
4.発行済株式の譲渡先
Olympus ALC Holdings , L.P. | 米国系ファンドOlympus
Capital Holdings Asia の 特定目的会社で、ケイマン島所在。 Olympus Capital Holdings Asia の概要 |
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設立 | : | 1997年3月 | |
運用資金 | : | 6億米ドル以上 | |
所在地 | : | 香港 |
7.発行済株式の譲渡後および増資新株引受け後のアリスタの概要
(1) | 資本金 | 15,200百万円 |
(2) | 発行済株式総数(普通株式) | 24,100,000株 |
(3) | 大株主構成および所有割合 | トーメングループ 52%、ニチメン 37%、 オリンパス 9%、その他 2% トーメングループ: |
アリスタ ライフサイエンス(株)の株式譲渡に関するお知らせ
今般、当社が保有する当社子会社のアリスタ ライフサイエンス(株) (以下「アリスタ」という)の株式を、下記の通り譲渡いたしましたので、お知らせいたします。
3.株式の譲渡先
(1) | Olympus ALC Holdings, L.P. | 米国系ファンドOlympus Capital Holdings
Asia の特定目的会社で、ケイマン島所在。 Olympus Capital Holdings Asia の概要
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(2) | Korea Polyol Co., Ltd | 韓国ソウル特別市西大門区忠正路2街190-3 当社持分法適用関連会社(持分比率 20%) |
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(3) | Korea Fine Chemical Co., Ltd. | 韓国ソウル特別市西大門区忠正路2街190-3 当社持分法適用関連会社(持分比率 20%) |
6.株式の譲渡後および増資新株引き受け後のアリスタの概要
(1) | 資本金 | 17,000百万円 |
(2) | 発行済株式総数(普通株式) | 25,000,000株 |
(3) | 大株主構成および所有割合 | トーメン 23.12%、ティーエムインベストメント 26.86% (トーメングループ 合計 49.98%) ニチメン35.20%、Olympus ALC 12.00%、 その他2.82% |
2003/9/30 トーメン
アリスタライフサイエンス株式会社の株式譲渡に関するお知らせ
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=56009
Olympus ALC Holdings, L.P.からの更なる出資を受け入れるため、当社が保有するアリスタの発行済株式の譲渡およびアリスタによる新株発行増資を行ったものです。
アリスタライフサイエンス株式会社
大株主構成
および所有割合トーメン 26.10%、ティーエムインベストメント 25.14%
(トーメングループ合計 51.24%)
ニチメン 36.03%、Olympus ALC 9.93%、その他 2.80%株式の譲渡および新株発行増資後の当社グループ所有株式の状況
トーメン 23.12%、ティーエムインベストメント 26.86% (トーメングループ合計 49.98%)
ニチメン35.20%、Olympus ALC 12.00%、その他 2.82%
アリスタライフサイエンス鰍フ株式譲渡に関するお知らせ
当社は、当社の持分法適用関連会社であるアリスタライフサイエンス梶i以下「アリスタ」という)の株式を、下記の通り譲渡することとなりましたので、お知らせいたします。
3.株式の譲渡先
Olympus Capital Holdings Asia(*)傘下の投資運用会社4社(SPV=特別目的会社)
(*)Olympus Capital Holdings Asia の概要:
アジアのプライベートエクイティー投資を専門とする独立系投資運用会社
設立 :1997 年3 月
代表者 :Daniel Mintz
運用総額 :8 億米ドル以上
本社 :香港
4.譲渡株式数、譲渡価額及び譲渡前後の当社所有株式の状況
@譲渡前の所有株式数 12,980,000株
(所有割合 41%)
A譲渡株式数 11,980,000 株 (譲渡価額 239.6
億円)
B譲渡後の所有株式数 1,000,000株 (所有割合
3%)
アリスタライフサイエンス株式会社の株式の譲渡に関するお知らせ
当社は、持分法適用会社であるアリスタライフサイエンス株式会社(以下、「アリスタ」と称する)の株式を譲渡する契約を6
月12 日付で締結しましたので、下記の通りお知らせいたします。
2.アリスタの概要
(1) 商号 :アリスタライフサイエンス株式会社
(10) 大株主構成および持株比率 :Olympus ALC
Co-Borrower No.1, L.P. 12.89%
Olympus
ALC Co-Borrower No.2, L.P. 20.90%
Olympus
ALC Co-Borrower No.3, L.P. 19.32%
Olympus
ALC Holdings (DBJ), L.P. 6.57%
ALC
Investment Co-Borrower L.P. 12.92%
双日株式会社
26.80%
株式会社三菱東京UFJ
銀行 0.60%
(普通株式ベース)
3.株式の譲渡先
LB Star Investment 合同会社の概要:
(1) 商号 :LB Star Investment 合同会社
(2) 設立年月 :2007 年6 月
(3) 代表社員
:リーマン・ブラザーズ・ホールディングス株式会社
(4) 本店所在地 :東京都
(5) 事業内容
:有価証券の取得、保有および処分ならびに管理
4.譲渡株式数、および、譲渡前後の普通株式における出資比率状況
(1) 異動前の所有株式数 9,800,000 株 (所有割合
26.80%)
(2) 譲渡株式数 9,800,000 株
(3) 異動後の所有株式数 0 株 (所有割合 0%)