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                                              生分解性樹脂へ

化学工業日報  2003/1/24     発表文

東レ、PLA繊維事業展開を本格化へ


2003/1/23  東レ

ポリ乳酸を原料とした繊維事業の本格展開について
    
http://www.toray.co.jp/news/fiber/nr030124.html


当初は産業・生活資材用の繊維製品の開発と販売を目指し、PLAの優れた特性が活かせるカーペット・寝装資材等で展開して参ります。その後順次、衣料・インテリアなど幅広い用途へ拡大していく予定であり、初年度の2003年は、売り上げ20億円以上を計画しています。

さらに当社は、本年1月21日に発表された米国カーギル・ダウ社のPLA繊維素材の新ブランド「IngeoTM」(インジィオ)を育成するパートナーの一社として参画し、ポリ乳酸繊維の事業拡大に積極的に取り組んで参ります。


Ingeo
   http://www.cargilldow.com/ingeo/branding.asp 

Ingeo is a product built around everyday people with extraordinary dreams. In research that spanned the Americas, Europe, Asia and beyond, people told us that product performance is what matters most.


2003/04/25 東レ

東レとカーギル・ダウによる「INGEO(TM)」(PLA繊維)に関する包括的契約の締結について
  
 http://www.toray.co.jp/news/fiber/nr030425.html

東レ(株)と米国カーギル・ダウLLCは、本日、カーギル・ダウが開発したトウモロコシを原料とするポリ乳酸(PLA=Polylactic Acid)を使用して東レがPLA繊維を製造・販売する事業について、ブランド、技術ライセンス、PLAチップ供給等を含む包括的な契約を締結しました。

東レがカーギル・ダウからPLAチップの供給と「INGEO(インジィオ)」ファイバーの製造に必要な
技術のライセンスを受けPLAファイバーの製造を日本、韓国、タイ、インドネシア、マレーシアなどで行うと共に、テキスタイルの製造についてはアジアおよび欧州を含むグローバルな地域で行うことに合意


2003/06/09 東レ(株)

グループ紡績事業の統合・再編について
  
 http://www.toray.co.jp/news/fiber/nr030609.html


東レは、グループ関連紡績会社の大垣紡績と扶桑紡績について、本年7月1日付で合併することを決定いたしました。

1.新会社概要 
(1)社 名 大垣扶桑紡績株式会社
(2)本 社 岐阜県大垣市美和町
(3)工 場 大垣工場(岐阜県大垣市)、扶桑工場(愛知県扶桑町)
(4)代表者 (未定)
(5)資本金 400百万円
(6)出資比率 東レ(株) 58.0%、丸佐(株) 39.3%、十六銀行 2.6%、その他 0.1%
(7)事業概要 A.合成繊維及び各種合成繊維混紡糸の製造・販売
B.繊維クッション材の製造・販売
C.色綿合成繊維紡績糸の製造・販売
(8)売上計画 32億円(平成17年度見込み)
(9)従業員数  220名(平成15年7月1日合併時点の予定)
     
2.大垣紡績(株)概要  
(1)本 社 岐阜県大垣市美和町
(2)設 立 昭和23(1948)年8月
(3)代表者 代表取締役社長 西川 尅弘
(4)資本金 400百万円
(5)出資比率 東レ(株) 98.3%、その他 1.7%
(6)事業概要 A.合成繊維及び各種合成繊維混紡糸の製造・販売
B.繊維クッション材の製造・販売
(7)売上高  24億円(平成14年度)
(8)従業員数 158名(平成15年3月末現在)
     
3.扶桑紡績(株)概要  
(1)本 社 岐阜県岐阜市美園町
(2)設 立 昭和26(1951)年5月
(3)代表者 代表取締役社長 柚木 十次
(4)資本金 80百万円
(5)出資比率 丸佐(株) 75.1%、東レ(株) 19.9%、十六銀行 5.0%
(6)事業概要 色綿主体の合成繊維紡績糸の製造・販売
(7)売上高 15億円(平成14年度)
(8)従業員数 64名(平成15年3月末現在)

 


朝日新聞 2003/12/18

東レ、中国の開発部門増強 中国人研究者500人規模に
  
http://www.asahi.com/business/update/1218/043.html

東レは、中国の研究開発部門を強化し、大卒以上の中国人研究者を5年後に約500人に増やす。上海地区に位置する江蘇省南通市に拠点を置き、04〜05年度に20億円を投じて、繊維事業の研究体制を整える。同社の中国事業は現在、全世界での売上高の約5%にすぎないが、研究部門(世界で約2800人)としては本格的な組織となり、現地生産の拡大を技術面から支える。

 

中国における繊維研究所の設立について


日本工業新聞 2004/1/14           上海に新研究所を設立

東レ、上海に繊維高分子の研究拠点開設  
 
http://www.jij.co.jp/news/chemical/art-20040113220325-DWOLCCDOCO.nwc

 東レは、中国の上海市に、繊維に関連する高分子研究を手掛ける研究所を新たに開設した。中国政府が重点大学と位置付ける上海交通大学(上海市)と連携しながら、現地の優れた研究者を積極的に投入し、先端技術研究を強化するのが狙い。上海市に設置した研究拠点を、すでに江蘇省南通市に設置している研究所のブランチ(支部)と位置付け、南通市は主に製品に近い応用研究を、上海市の支部で主に基礎研究に取り組む考えだ。


2004年6月8日 東レ

繊維事業における東レ型クラスターの形成について
http://www.toray.co.jp/news/fiber/nr040608.html

 東レ(株)は、この度、繊維事業を今後とも最重要な基盤事業として発展させていくため、川中分野(織布・編成・染色・縫製など)において、新たなパートナーシップの形としてクラスターを形成するべく、「東レ合繊クラスター」を発足させました。
 これにより、東レ独自の21世紀型繊維事業経営として、世界に類のない合繊クラスターを構築してまいります。


2004年7月5日 東レ

世界初 柔軟性ポリ乳酸フィルムの開発に成功
―高機能ナノアロイ成分の位置制御でポリ乳酸を柔軟化―
http://www.toray.co.jp/news/film/nr040705.html

 東レ(株)は、この度、当社独自のフィルム微細構造制御技術により、植物由来の地球環境に優しい素材であるポリ乳酸(PLA=Poly Lactic Acid)からなる柔軟性フィルムの開発に世界で初めて成功しました。本フィルムは、PLA本来の透明性と耐熱性を損なうことなく、ラップフィルム等にも適用可能な優れた柔軟性を達成しており、今後、完全生分解性の環境対応型フィルムとして大きな需要が期待されます。


2004/10/18 東レ                 事前記事

中国での研究開発を強化
−上海に新研究所を設立 ナノテク中心に高分子全般に研究開発を拡大−
http://www.toray.co.jp/news/rd/nr041018.html

 東レ(株)は中国での研究開発推進を重視し、2002年に外資企業では初めて繊維の研究所会社(東麗繊維研究所(中国)有限公司:董事長佐野啓三(略称:TFRC))を創設し(江蘇省南通市)、活動を進めてきましたが、今回その対象領域を高分子研究分野全般に広げることを主目的に上海市閔行区の紫竹科学園区に上海分公司を設立します。TFRCでは現在南通においても繊維分野の設備拡充を図っており、上海・南通での研究開発施設建設に東レは約1.2億人民元(約16億円)の資金を投入することとなります。上海分公司の新研究所は10月29日(金)に日中関係者を招き開所式を行い、25名の研究者にて活動を開始します。

 上海分公司では東レの得意とする高分子先端材料の研究開発に主体をおき、最新のナノテクノロジーを駆使した各種の樹脂・フィルムなどに利用される高分子材料の研究開発を行うと共に、機能性高分子膜を利用した分離技術に基づく、海水の淡水化・上水の浄化・排水の処理等の水処理分野の研究も推進していきます。

(ご参考)
上海分公司開所式予定
日時:2004年10月29日(金) 16:15〜
場所:開所式典 上海紫竹信息数碼港(上海紫竹インフォメーションデジタルセンター)
住所:上海市閔行区東川路555号
    式典後  上海分公司施設見学 


2002年4月25日 東レ                   中国の開発部門増強

中国における繊維研究所の設立について
http://www.toray.co.jp/news/fiber/nr020425.html

 東レ(株)は、このたび、当社の保有する重合・製糸・高次加工にわたる繊維技術を応用した研究・開発を行う研究所である「東麗繊維研究所(中国)有限公司(Toray Fibers & Textiles Research Laboratories (China) Co., Ltd.、略称:TFRC、董事長:岡本三宜、資本金:7.6百万元、東レ100%出資)」を3月28日付けで設立いたしました。本研究所の所在地は、中国江蘇省南通市の「東麗酒伊織染(南通)有限公司(TSD)」内です。

【新会社概要】
1. 会社名 : 東麗繊維研究所(中国)有限公司(略称:TFRC)
        Toray Fibers & Textiles Research Laboratories (China) Co., Ltd.
2. 所在地 : 中華人民共和国江蘇省南通市経済技術開発区通興路南新開路西
        *東麗酒伊織染(南通)有限公司(略称:TSD)建屋内
3. 資本金 : 設立時 7.6百万元(約1.19億円)
        *東レ100%出資 3年以内 50百万元(約7.83億円)に増資予定
4. 社員数 : 当 初 12名(日本人5名、中国人7名)
        2003年10月以降100名前後
        2007年以降 400名前後
5. 事業内容 : 繊維新製品・新技術の研究開発


2004年10月22日 東レ

ナノテクノロジーによる新たな繊維加工技術の開発について
−単繊維の表面にナノスケールの被膜形成が可能−
http://www.toray.co.jp/news/fiber/nr041022.html

 東レ(株)はこの度、繊維加工において、従来のナノ加工とは異なり、一層高度な機能を発現するための分子配列や分子集合体の形成が可能な『ナノスケール加工技術』の開発に、成功しました。
 今回開発に成功した『ナノスケール加工技術』は、布帛(織・編物)を構成する単繊維の一本一本にナノスケールの分子集合体からなる機能材料被膜を形成する技術
“ナノマトリックス”です。
 この技術を適用することにより、布帛の風合いを損なうことなく、新たな機能の発現、機能の複合化、従来機能(性能、耐久性など)の格段の向上、並びに適用素材・用途の拡大などが可能になると考えられます。

 “ナノマトリックス”は、布帛に機能性を付与する目的で「自己組織化(注1)」という概念に着目し、機能材料と繊維素材(ポリマー)との相互作用や反応の条件(温度、圧力、磁場、電場、湿度、添加剤など)を制御することにより、従来加工では単繊維間隙や、織編組織の交差部分に機能材料が不均一に付着(無秩序な付着)するのに対し、今回新たに開発した技術では、
単繊維の一本一本に対してナノスケールで機能材料の配列、分子集合状態を制御することが可能で、既に10〜30nmという被膜を形成(秩序ある付着)させ、表面を覆うことに成功しております。
 

 


2006年8月23日 東レ

中国での高機能ポリプロピレン長繊維不織布新会社の設立について

 東レ(株)はこの度、中国において、高機能ポリプロピレン長繊維不織布(PPスパンボンド)およびその高次加工品の生産・販売を行う新会社を設立することを決定しました。新会社名は「東麗高新聚化(南通)有限公司」(略称 TPN)(仮称)です。中国江蘇省南通市の経済技術開発区内で2006年10月に設立し、2008年2月から操業を開始する予定です。

 東レグループのPPスパンボンド事業は、現在、韓国の子会社である
東レセハン(Toray Saehan Inc.(略称TSI))で展開しています。年産49,000t規模の設備を有し、韓国国内はもちろん、日本、中国、ASEANなどアジア各国へ向けて幅広く販売していますが、今後の中国での急速な需要拡大を見込み、この度、中国での生産・販売を開始することとしました。

<新会社概要>
1. 社名(仮称) : 東麗高新聚化(南通)有限公司
           Toray Polytech (Nantong) Co.,LTD. (TPN)
2. 事業内容 : ポリプロピレン長繊維不織布および高次加工品の生産・販売
3. 所在地 : 中国江蘇省南通市
4. 設立 : 2006年10月予定
5. 資本金 : 248百万元(約37億円)
6. 株主 : 東レセハン:50%、東レ:40%、東麗(中国)投資有限公司:10%
7. 代表者 : 董事長(就任予定) 李 泳官(リー・ヨンガン)
        総経理(就任予定) 金 鎭年(キム・ジンニョン)



2023.07.13      

レギュラートウ炭素繊維の生産設備増強について

東レは、このたび、米国の子会社Toray Composite Materials America, Inc.(本社:ワシントン州タコマ)、および、韓国の子会社Toray Advanced Materials Korea Inc. (本社:ソウル特別市)において、レギュラートウ炭素繊維の生産設備増強を決定しました。
今回の設備増強では、CMAのスパルタンバーグ工場(所在地:サウスカロライナ州)とTAKの亀尾工場(所在地:慶尚北道グミ市)の生産能力を増強し、東レグループ全体で現行の年産2万9千トンから3万5千トンに増強する計画です。2025年からの生産開始を予定しています。

レギュラートウ炭素繊維の需要は、カーボンニュートラルのメガトレンドを背景に、2030年にかけて年率17%で成長すると予想されます。特に、圧縮天然ガス(CNG)タンクや水素タンクなどの圧力容器用途は、宅配業務用CNG車両およびガス輸送タンクの需要が堅調に増加していることに加え、燃料電池を使用する乗用車、物流トラック、鉄道、船舶などへの採用が拡大しており、同用途向けのレギュラートウ炭素繊維の需要は今後急速に拡大する見込みです。

今回の生産設備増強は、圧力容器用途の需要が拡大している米国および韓国において安定的な供給体制の確立を図り、拡大する産業用途のレギュラートウ炭素繊維の需要拡大に対応するためのものです。さらに航空用途等のレギュラトートウ炭素繊維の安定供給も可能です。

東レは中期経営課題“プロジェクトAP-G 2025”の基本戦略の一つとして「持続的な成長の実現」を推進しており、炭素繊維複合材料事業の産業用途はその戦略に則った気候変動対策の加速に貢献する製品と位置付けています。企業理念である「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」のもと、総合力を駆使して課題解決に最適な素材をグローバルに提案・提供し続け、2050年のカーボンニュートラル社会実現に貢献してまいります。

※レギュラートウ:フィラメント数が24K(24,000本)までの炭素繊維で、航空機や圧力容器等、高性能・高品位が要求される分野で使用されている。