日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめ
た個人のデータベースです。


 他のページへ   トップページ   ハイテク分野(目次)  

                                    連絡先 knak@js2.so-net.ne.jp            

          

高純度ガリウム                                 Back

 2000/8   住友化学、中国企業にガリウム精製技術供与

 2001/7   住友化学、中国で高純度ガリウムを合弁生産

 

2015/2    住友化学、日立金属の化合物半導体材料事業を買収

   2022/10   化合物半導体材料事業における新体制発足(上記を吸収合併)


高純度ガリウム

(住友化学ホームページより)

 高純度ガリウムはガリウムリン、ガリウムヒ素などの化合物半導体の基礎原料として、発光ダイオード、半導体レーザー、太陽電池、電界効果型トランジスターなどに広く利用されています。
 当社は、高純度ガリウムの世界一のメーカーとして、高度な品質管理、供給安定性、さまざまな製品形状により、化合物半導体メーカーから高い評価をいただいております。


住友化学社史より

 

スイス・アルミニウム社(Schweizerische Aluminium A.G.、Alusuisse)と47年6月に折半出資により資本金2億円の「住化アルスイスガリウム株式会社」を設立、菊本製造所アルミナ工場隣接地に年産2tの設備を建設した。

53年3月末をもって同社を解散し、新設した設備は一度も操業することなく撤去された。

53年に独自の特殊吸着剤を開発し、これを用いて分離する画期的なガリウム製造プロセスを開発し、54年から純度99.9999%(6N)以上の製品も市場に供給できるようになった。

60年7月にはこれを21.8tに増強した。     →愛媛 60tへ


化学工業日報 2000/8/7

住友化学、中国企業にガリウム精製技術供与

住友化学は、中国最大のアルミメーカー、長城呂業公司(中国長城アルミニウム公司)に精製ガリウム製造技術を供与、来年夏をめどに同国から製品調達を開始する。


化学工業日報 2001/7/18

住友化学、中国で高純度ガリウムを合弁生産


住友化学は、稲畑産業、米テクニカルソーシングインターナショナル・グループ(略称・TSI)との3社合弁で、中国に高純度ガリウムの合弁会社を設立、上海に新工場を建設し今秋から量産を開始する。
能力は
最大年40トン

住友化学ではこれとともに、愛媛工場における精製能力も同60トンに引き上げ、年度内に年間100トンの供給体制を構築する。


2001/7/17 住友化学

高純度ガリウムの生産体制整備について
    
http://www.sumitomo-chem.co.jp/japanese/1newsrelease/pdf/20010718.pdf


住友化学は、中国・上海市においてテクニカルソーシングインターナショナル・グループ(本社:米国 以下 TSI )、稲畑産業と共同でガリウム精製の合弁会社、
上海住化高純度金属有限公司を設立し、設備を新設することといたしました。新会社は住友化学の技術に基づき、最大40 トン/年のガリウムを精製し、全量を住友化学に供給いたします。

加えて、愛媛工場のガリウム精製については本年度中を目処に40 トン/年から60 トン/年に能力増強をする予定です。

<新合弁会社の概要>

1 .社 名   上海住化高純度金属有限公司
2 .本 社   中華人民共和国 上海市
3 .代表者   菫事長 片芝 賢二(住友化学・電子材事業部長)
4 .製造開始   2001 年秋(予定)
5 .資本金   1 ,500 千米ドル
6 .出資比率   住友化学 70 % TSI 15 % 稲畑産業 15 %