MRC・デュポン株式会社
  

化学素材の開発を通して世界のニーズに応えてきたデュポン社と、アジアにおいて圧倒的No1の地位を占めるアクリル樹脂メーカー、三菱レイヨンとの合弁事業、MRC・デュポンが提供するものも、生活環境に温もり優しさをたらす先進素材です。

設立   1986年5月
親会社   三菱レイヨン株式会社 50%
    デュポン株式会社    50%
資本金   10億円
事業内容   デュポン コーリアン®の製造・販売

デュポン コーリアン は1965年にアメリカで誕生。
誕生以来36年、
メタクリル樹脂強化無機材(メタクリル人工大理石)のデュポンコーリアンは素材のトップブランドとして、多くの人々を魅了してきました。


Chemnet Tokyo 2002/10/17

旭化成、MMAシート、年産6,000トン設備完成
   住化、三菱レ、クラレも増強へ、中国投資も予定

 旭化成は川崎工場でメチルメタアクリレート(MMA)シートの設備増強に取り組んでいたが、このほど完成、11月にも生産を開始する。今回の増強は年産6,000トン、従来の1万8,000トンとあわせて2万4,000トンとなる。
 
 同社は液晶テレビのディスプレイに使用するMMA製導光板の需要が急速に伸びているため、MMAモノマーと導光板などに使うシートを増設していた。MMAモノマー設備はすでに年産10万トンまで拡大している。
 
 年産2万4,000トンとなるシートのうち半分の1万2,000トンは導光板向けとする予定。導光板は横側から受けた光を拡散シート、プリズムシートを通してガラス板上の液晶に反射させ、カラー表示する。
 
 MMAシートは旭化成、住友化学が押し出し成形し、三菱レイヨンがキャスト成形している。また、クラレもMMA樹脂(ペレット)を生産するための準備を進めている。
 
 MMA押し出し板は照明、建材用を含め旭化成のほか、住友化学が年産1万5,500トン、三菱レイヨンが2,000トン、クラレが2万3,600トン生産設備を所有しているが、三菱レは国内と中国で各1万トン、住友化学は具体計画を明らかにしていないが1万トンていどの増強を予定しているもよう。住化の場合は導光板向けに射出成形による小型成形板(15インチまで)も新しく投入している。
 
 導光板用としてのMMAシートの需要規模は中国、韓国などを含め、年間2万トンを上回っているもよう。液晶テレビなどの市場が急速に拡大していることからみて、今後の大きな伸びが見込める。


2002/11/8 クラレ

メタアクリル樹脂シート・複合材の業務移管について

 株式会社クラレ(社長:和久井康明 本社:大阪市)は11月21日付で同社のメタアクリルカンパニーが所管するメタアクリル関連事業の内、メタアクリル樹脂シート及びメタアクリル系複合材事業の営業業務を、グループ商社のクラレトレーディング株式会社(社長:牧野充伸 本社:大阪市 クラレ100%出資)に移管します。

詳細は下記の通りです。

1. 移管対象業務

 開発製品を除くメタアクリル樹脂シート、及びメタアクリル系複合材(人工大理石)の営業業務
 (生産・開発業務及び、開発製品の営業業務は引き続き潟Nラレが所管する)

2. 移管理由

 移管対象となる製品は取引先も幅広く、きめ細かいフォローが必要であることから、よりユーザーに密着した対応を図るために、商社であるクラレトレーディング鰍ノ移管し、営業面の機能を高める。また現在両社に跨っている営業窓口をクラレトレーディング鰍ノ一本化し、ユーザーの方々を含めた効率化を図る。

3. 移管対象売上高・人員数

売上高   年間約50億円
人員数   12人(全員潟Nラレから出向)

<ご参考>

株式会社クラレの概要
 社長 :和久井 康明
 本社 :大阪市北区梅田1-12-39
 資本金 :890億円(02年9月末)
 業務内容 :合成樹脂・化学品・合成繊維他の製造・開発・販売
   
クラレトレーディング株式会社の概要
 社長 :牧野 充伸
 本社 :大阪市中央区平野町2-5-4
 資本金 :20億円(02年9月末 クラレ100%)
 業務内容 :衣料関連製品、繊維資材、化学関連製品等の商社

 


2002/12/3 住友化学/伊藤忠商事

MMAシートの「スミペックス・タイランド社」生産・販売軌道にのる

 住友化学と伊藤忠商事は合弁で、「スミペックス・タイランド社」(英文名:Sumipex (Thailand)Co.,Ltd.)を設立し、タイのMMA キャストシートメーカーから生産設備および営業権を取得し、MMA シートの現地生産を開始いたしましたが、生産・販売は順調に進んでおり、1 〜2 年後には年間売上高として約25 億円を見込んでいます。同社のMMA シートの年産能力は8,400 トンです。
 MMA 樹脂は、アジアを中心にその優れた透明性・耐候性から、看板、照明カバー、自動車のテールランプカバー、水族館の水槽などの用途に需要が増大していますが、今後はさらに液晶ディスプレー(LCD)用導光板など、高い光学特性が求められる用途にも需要増加が見込まれています。
 住友化学は、MMA 事業を同社基礎化学部門のコア事業の一つと位置づけ、1998 年末にシンガポールにMMA モノマーと成形材料の生産拠点を設け、また2002 年春には(株)日本触媒からMMA 事業を譲り受けるなど、アジアにおけるMMA 事業の拡大に注力してきています。
 このたび、伊藤忠商事と合弁でスミペックス・タイランド社を設立し、MMA シート事業について現地生産の強みをいかした多様な需要家の要望への対応やコスト競争力の強化により、東南アジア・オセアニア・中国を中心にさらなる市場の拡大を図ることとしているものです。
 また、住友化学は、同社に技術を供与し、新たに浴槽用などに使われる高付加価値グレードであるサニタリーグレードの現地生産を計画しており、これらについては、アジア・オセアニア市場のみならず、欧米市場へも積極的な市場開発を行っていく計画です。
 伊藤忠商事は、従来からMMA モノマー、ポリマーおよびシートの取扱いを多角的にすすめていますが、グローバルなトレード展開をする同社の販売力を提供することにより、スミペックス・タイランド社の拡販をより積極的に推進してまいります。

《スミペックス・タイランド社の概要》

会社名 :Sumipex (Thailand)Co.,Ltd.
所在地 :本社 バンコック、工場 サムットプラカーン県
代表者 :社長 鎌田智(住友化学)、副社長 田中芳弘(伊藤忠商事)
資本金 :2 億8 千万バーツ(約8 億円)
設立 : 2002年5月
出資比率 :住友化学 51 %、伊藤忠商事グループ 49 %
事業内容 :メタクリル樹脂シート(キャストシート)の製造・販売
生産能力 :8 ,400 トン/年
従業員数 :約220名

2002/11/29 クラレ

メタアクリル樹脂成形材料生産設備の増設について

 当社はこの度、メタアクリル樹脂成形材料の生産設備の増設(年産20,000トン 03年10月稼動予定)を決定しました。

 メタアクリル樹脂はその優れた透明性や耐候性を生かし、内照式の看板や各種照明器具、また水族館の大型水槽などに使われています。特に近年はパソコンやテレビなどの液晶ディスプレー(LCD)の部材をはじめとする光学関連分野の需要が拡大を続けています。

 当社は、メタアクリル樹脂の原料となるMMA(メタクリル酸メチル)モノマーから、メタアクリル樹脂成形材料・同シート、メタアクリル樹脂系人工大理石など、メタアクリル樹脂関連の各種製品を幅広く展開しています。中でもメタアクリル樹脂の最大の特長である透明性を生かした導光体などの光学関連分野への販売が拡大を続けています。当社はこの度、旺盛なメタアクリル樹脂成形材料の需要に対応すべく、特に今後も一層の拡大が見込まれる光学分野に適した成形材料の生産設備を増設することにしました。

 この増設により、当社メタアクリル樹脂成形材料の生産能力は20,000トン増加し、現状の20,000トンから40,000トンに倍増されます。この結果、光学関連分野や軟質アクリルなどの当社の独自性が生かせる高機能製品群を拡販することが可能になります。

 当社は今後も光学関連を始めとしたメタアクリル樹脂の特長を最大限に生かす製品や、従来にはない独自のメタアクリル関連製品の開発を進め、メタアクリル事業の更なる拡大を図っていきます。

設備投資の概要

 生産能力:年産20,000トン(増設後の成形材料生産能力 年産40,000トン)

 設置場所:中条事業所(新潟県北蒲原郡中条町)

 投資額  :20億円弱

 稼動時期:2003年10月(予定)


2002/12/9 三菱レイヨン

中国におけるアクリル樹脂板新社設立について

 三菱レイヨン株式会社(本社:東京都港区、社長:皇芳之)は、2002年12月に100%出資のアクリル樹脂板製造・販売会社「
三菱麗陽高分子材料(南通)有限公司」を中国江蘇省南通市経済技術開発区に設立します。新社は、三菱レイヨンが開発した独自の最新鋭技術による高性能連続製板設備を導入し、生産能力は2万トン/年(1系列)です。投資総額はおおよそ3,000万US$で、2005年5月の稼働を目指します。連続製板設備によるアクリル樹脂板の製造は中国はもとよりアジア地区で初の試みであり、同地区で高まるIT需要をターゲットとして三菱レイヨンが最も得意とする光学系アクリル樹脂板の供給を行います。当社アクリル樹脂板事業は連続製板設備の高品質、高生産性の強みを生かし国内最大規模であり、アジアにおいてもトップクラスの規模ですが、今回の新社設立によりアジアにおけるプレゼンスをより強固なものと致します。

1.中国新会社設立の背景

 中国はアジア最大のアクリル樹脂板の消費国です。近年、沿岸地域の経済・工業開発、2008年の北京オリンピック開催に向けてのインフラ整備、様々な海外企業の進出、特に日本、韓国、台湾からのIT関連企業の急速な進出に伴い、よりハイエンドな性能を有するアクリル樹脂板の要求が高まっています。例えばIT関連のモニター向け導光板用途は、これまでの部品輸入による組み立て主体から一貫生産へと移行を開始しており、中国国内での導光板調達が今後急激に増加するものと想定されます。中国国内のアクリル樹脂板はセルキャスト製法による製造が主流で、ハイエンドなアクリル樹脂板の供給には限界があり、当社としては品質・生産性に圧倒的な競争優位性を誇る独自開発による高性能連続製板設備を強みに、新社を設立することと致しました。
 更に、南通市はIT関連需要の集中する上海華東地区、北京を中心とする華北地区、香港を中心とする華南地区への何れのアクセスにも有利であること、また、同市開発区には2003年秋稼働を目指して当社アクリル樹脂成形材料工場の建設が始まっており、隣接してアクリル樹脂板工場を持つことによりシナジー効果を最大限引き出せるとの判断から、南通市での新社設立を決定いたしました。
 当社は、メタクリル酸メチル(MMA)およびその重合体であるアクリル樹脂(MMA樹脂)を中心としたMMA系事業体をコア事業と位置付け、アップストリームからダウンストリームまで総合的且つ相互補完的な事業システム(MMAチェーン)として捉えることに競争優位の源泉を見出しております。
 日本、タイ、中国における3生産拠点を核としてアジア最強の地位を堅持すると同時に世界No.1のポジションを目指して更なる海外展開を強力に推し進めてまいります。

2.新社の概要

名称 :三菱麗陽高分子材料(南通)有限公司
   (英文名:Mitsubishi Rayon Polymer Nantong Co.,Ltd)
所在地 :中国江蘇省南通市経済技術開発区内
代表者名 :未定
事業内容 :アクリル樹脂板の製造販売
設立 :2002年12月
稼働 :2005年05月
資本金 :1,600万US$(約19億2千万円)
資本構成 :三菱レイヨン100%
生産能力 :2万トン/年
売上目標 :3年後50億円

2003年12月15日 三菱レイヨン

中国でアクリル系塗料用樹脂を事業化

 三菱レイヨン株式会社(本社:東京都港区、社長:皇芳之)は、アクリル樹脂板製造会社として中国に設立した
三菱麗陽高分子材料(南通)有限公司(本社:中国江蘇省南通市、董事長:姥貝卓美)の第二事業として、アクリル系塗料用樹脂を事業化することにしました。これに伴い、中国当局へ諸変更申請を行い、2003年12月に認可されました。アクリル樹脂板を含む総投資額はおよそ3,500万ドルです。アクリル樹脂板とアクリル系塗料用樹脂は、ともに2005年春の稼働を目指します。アクリル系塗料用樹脂の生産能力は、3,500トン/年を予定しています。

 中国におけるアクリル系塗料用樹脂の市場は、汎用品を含めると現在60,000〜70,000トン/年と推定されます。また当社が得意とする付加価値の高い高機能性用途(主としてIT、家電、自動車、オートバイなど)は、需要が急速に拡大しており、現在約15,000トンと推定されます。この高機能性用途は、今後年率15%以上の伸び率が見込まれます。
 中国の南通市は、IT関連需要の集中する上海華東地区、北京を中心とする華北地区、香港を中心とする華南地区への何れのアクセスに優れています。また、アクリル樹脂板工場のみならず同市開発区には当社アクリル樹脂成形材料工場もあり、シナジー効果を引き出せると判断しています。
 当社は、メタクリル酸メチル(MMA)およびその重合体であるアクリル樹脂(PMMA樹脂)を中心としたMMA系事業体をコア事業と位置付け、アップストリームからダウンストリームまで総合的且つ相互補完的な事業システム(MMAチェーン)を構築してきました。アジアNo.1の地位を堅持すると同時に世界No.1のポジションを目指して更なる海外展開を強力に推し進めます。

1.会社名   三菱麗陽高分子材料(南通)有限公司
    Mitsubishi Rayon Polymer Nantong Co.,Ltd.
2.住所   江蘇省南通市経済技術開発区広州路6号
    No.6 Guangzhou Road Nantong EconomicTechnological
Development Area, Jiangsu Province, China
3.設立   2002年12月27日
4.資本金   1,900万US$(増資前1,600万US$)
5.出資   三菱レイヨン株式会社 100%
6.事業内容   アクリル樹脂板 及び アクリル系塗料用樹脂 の製造・販売
7.生産能力   樹脂板    :20,000トン/年
塗料用樹脂 : 3,500トン/年
8.稼動予定   2005年 春

2003/04/09 住友化学工業

住友化学、MMA事業を大幅拡張

 住友化学は、MMA事業を基礎化学部門の戦略事業と位置づけていますが、アジアで需要が高い伸びを続けているため、このほど、シンガポールにおいて生産設備の能力増強に着手いたしました。
MMAモノマーについては、年産能力80千トンの新系列を建設し、MMAポリマーについては既存プラントの能力を15千トン増強し、年産50千トンに引き上げるものです。商業運転の開始はMMAポリマーについては2004年中頃、MMAモノマーは2005年中頃を予定しています。

 アジア地域のMMAモノマーの需要は、透明ABS樹脂や人工大理石向け、さらには液晶、プロジェクションテレビ向けなどのIT関連材料用のMMAポリマー向けが急増しており、年率5〜6%の高い伸びが見込まれています。一方、原料を安定的、効率的に確保することが容易でないことや、既存インフラのない新規プラント建設には多額の設備投資が必要になるため、同地域での増設計画は極めて限られており、需給が逼迫した状態が継続するものと見られます。

 当社は現在シンガポールで、子会社であるシンガポールメタアクリル(SMM)において、MMAモノマー(年産能力53千トン)とMMAポリマー(年産能力35千トン)の一貫生産設備により効率的な生産を行い、アジア向けに事業を展開しています。SMMは、さらに原料面においても、住友化学のグループ会社であるPetrochemical Corporation of Singaporeからパイプラインにより安定的に入手できる強みがあり、新系列は、これら既存工場のインフラを有効に活用するとともに、高性能新触媒を採用することにより、極めてコスト競争力の高いMMAモノマーの増産が可能です。また、MMAポリマーについても、既存設備に少額の追加投資を行うことにより大幅に増産することができます。そのため、シンガポールで能力を増強することは、市場のニーズにいち早くこたえることができ、事業性が高いものと判断いたしました。

 当社は、MMA事業に関して、イソブチレンからMMAモノマーを生産する直酸法製造技術や、導光板用など光学用途グレードの生産に適したMMAポリマーを生産する連続バルク重合プロセス、さらに光学用厚板に適したシート押し出し製造技術など、国際競争力のあるユニークな技術を多数有しており、これらを武器に、積極的な展開を図ってきています。1998年にいち早く、アジア市場の拡大を見通して、シンガポールでMMAモノマーおよびMMAポリマーの生産を開始し、2002年4月には(株)日本触媒からMMAモノマー事業を譲り受けて事業規模を拡大いたしました。また、2002年11月には導光板用途の需要増加に対応するため、愛媛工場において、MMAポリマーのシートの生産能力増設を実施し、アジアにおいては、同8月にタイでキャストシートの製造・販売にも乗り出しました。これらの結果、MMAモノマーについて、日本、韓国、シンガポールで合計243千トンの年間生産能力を持ち、アジアでトップクラスの事業規模を確保し、また、MMAポリマーについても需要が急速に拡大している光学分野でトップの地位を築いています。

 今回の増設の結果、住友化学グループのMMAモノマーの生産能力は323千トンとなり、アジアにおける最大規模のメーカーとして確固たる地位を築くことになります。
 また、MMAポリマーについては、本年5月には、日本においてもデボトルネック増強により、年産能力を30千トンから45千トンに引き上げる予定であり、日本とシンガポールにおいて、同じ製造技術により、光学用高品質グレードの製品を合計で年産100千トンの規模で供給できる体制を確立いたします。さらに愛媛工場において本年11月完成予定で、年産10千トン規模の導光板用MMAシートの増設工事も進めており、伸長の著しいアジア市場の需要にこたえてまいります。

 MMAモノマーとMMAポリマーは、シンガポールでの増強後も引き続き高い成長が見込まれるため、当社の強みを活かして、一層の拡大を目指す方針であり、需給の動向を見ながら、2007年の稼働を目標に、中国、台湾、シンガポールなどのアジア地区で新設備を建設する検討に着手しています。

【ご参考】
●シンガポールメタアクリル
 ・ 社名    : Singapore Methyl Methacrylate Pte. Ltd.
 ・ 社長    : 阪本良嗣(住友化学出身)
 ・ 出資    : 住友化学シンガポール100%
 ・ 資本金   : 110,991千S$
 ・ 設立    : 1996年7月
 ・ 事業内容 : MMAモノマー、MMAポリマーの製造・販売
 ・ 従業員数 : 46名

●住友化学シンガポール
 ・ 社名    : Sumitomo Chemical Singapore Pte. Ltd.
 ・ 社長    : 阪本良嗣(住友化学出身)
 ・ 出資    : 住友化学工業(株)100%
 ・ 資本金   : 85,509千S$
 ・ 設立    : 1996年7月
 ・ 事業内容 : アクリル酸とその誘導品、およびMMAモノマー、MMAポリマーの製造・販売、
            それらの事業の統括、製品の販売
 ・ 従業員数 : 40名(シンガポールメタアクリル等への出向者を除く)


2003-7-15 Asia Chemical Weekly

LG MMA officially confirms doubling capacity to 100 kt/yr

LG MMA Corp, a joint venture between LG Chem, Sumitomo Chemical and Japan Catalyst, announced on Monday that it had doubled its methyl methacrylate (MMA) monomer capacity to 100 000 tonne/year.

An LG Chem spokesman said that LG MMA had commissioned its second 50 000 tonne/year MMA plant in Yeochun, South Korea, earlier in May, but the offical announcement was made only today.

The company already operates an existing 50 000 tonne/year plant at the same location.

LG MMA invested Won100bn ($84.7m/Euro73.9m) in the expansion, the spokesman added.

The company expects domestic demand for MMA to rise by 27% year-on-year due to the rapid development in optical disks, light guide plates used in liquid crystal displays (LCDs), and engineering plastics as well as the steady development in artificial marbles.

LG MMA is applying the direct oxidation process to produce MMA instead of the acetone cyanohydrin process (ACH), which is known to raise the issues of pollution and low efficiency.


Chemnet Tokyo 2004/2/23

旭化成ケミカルズ、中国でMMAモノマー事業のFSを開始
06年中に年産10万t設備の完成を目指す

 旭化成ケミカルズは中国でMMAモノマーを企業化することを目的としたフィージビリティスタディー(FS)を開始した。
 同社では、06年中に同社特有の
直メタ法による年産10万t規模のプラントを建設したい考え。事業化に当たっては、中国で大型石油化学プロジェクトを立ち上げることにしている欧米資本との合弁事業を目指すことになりそう。原料イソブチレンの安定確保がJVの目的。
 同社は中国では、これに先駆けて来年上期中に
MMA押出板の現地生産を開始する計画。設備規模は年6,000t。MMAモノマーはその原料となるが、中国における需要はかねてから目覚しい伸びを続けており、今後も押出板にとどまらず成形材料向けや透明樹脂向け等に一段と大幅な伸びを遂げていくと見られている。

 旭化成ケミカルズでは、中国を中心としたアジア全体の06年における年間需要量を125万tと予想している。03年を30万t上回ることになるとの判断である。対するアジア全域の供給能力は現在が需要量とほぼ同じ95万tで、完全なタイトバランスとなっている。しかも今年の新増設は皆無である。05年半ばには住友化学が
シンガポールで8万tを増設、また、06年には三菱レイヨンが中国でシェルと組んで9万t設備を立ち上げることにしており、さらにはBPケミカル(注 Luciteの誤り)が同じく中国で9万t設備を建設する計画を持っているが、旭化成ケミカルズでは、それでもなお中国では供給力が不足すると判断している。
 特に導光板の需要の拡大に大きな期待を寄せており、先行する押出板の設備も早急に増設することを検討している。なお、同社のMMAモノマーの現有能力は川崎工場内の直メタ法による1系列年産10万t。ワンユニットとしては世界最大。


2004年3月31日 クラレ

メタクリル樹脂シートの中国生産について

 当社はこのたび中国でのメタクリル樹脂シート生産を開始することを決定しました。本年6月から着工し、2005年夏から年産3,000トンの設備が稼働する予定です。
 メタクリル樹脂はプラスチックの中で最高レベルの透明性・耐候性を有すことから電照看板・照明器具、自動車のテールランプカバーなど身近なさまざまなところで使われています。さらに近年ではメタクリル樹脂の光学特性を生かしLCD(液晶表示装置)に使われる導光板などの光学関連製品の需要が拡大しています。
 現在中国は沿海部を中心に建設ラッシュが続き、メタクリル樹脂シートの需要が拡大中で、年率10%以上で市場成長しています。また高級マンションやホテルの増加により、メタクリル樹脂シートを用いたバスタブなどの需要も拡大を続けています。今後も拡大を続ける中国需要を背景に、当社は日本で確立している浴槽(バスタブ)用シート*1など、特殊品の生産技術を基にした中国展開を図るため、メタクリル樹脂シートの現地生産を決定しました。
 今回建設する設備は年間3,000トンの能力で、バスタブ用シートや看板・ディスプレー用シートを中心に展開する予定です。新会社及び設備の概要は次の通りです。

新会社の概要

社名 可楽麗亜克力(張家港)有限公司
董事長 冨井敏弘
総経理 服部康夫
場所 江蘇省張家港市揚子江國際化学工業園
資本金 5億円
従業員数 80名(予定)
     
設備の概要    
生産能力 年産3,000トン(キャスト製法)
稼働開始 2005年夏(予定)
設備投資額 約5億円

*1:浴槽用シート:浴槽に使用するシートで、深絞り成型加工を施して使用する。


日本経済新聞 2004/8/11

タイでアクリル原料増産 三菱レイヨン 中国へ供給拡大

 三菱レイヨンはタイのアクリル関連事業を強化する。樹脂原料の生産能力を20%増の8万5千トンに増強するほか、新たに塗料原料を年1万トン生産する。投資額は約10億円。東南アジアでは自動車部品に使う樹脂成型材料や看板などに使うシートなどアクリル製品の需要が増えている。中国で来夏にかけて関連事業が相次ぎ立ち上がるため、タイからの原料供給能力を高める。
 
三菱レイヨンはタイのサイアムセメントグループなどと合弁で1999年からアクリル樹脂原料のMMAモノマーを生産している。樹脂原料については既存設備の手直しで生産能力を向上。塗料原料となるブチルメタクリレートについては生産設備を新設、2005年に稼働する。アクリル系の塗料原料は耐光性が高く、自動車塗料や船舶塗料などに採用されるケースが増えている。
 中国では2003年末に
樹脂成型材料のプラントを立ち上げたほか、2005年4月に塗料用樹脂、6月にはアクリルシートの生産設備が稼働する。いずれも樹脂原料を利用する計画だが、中国での樹脂原料設備の稼働は2006年になる見込みのため、タイの増産分の一部を中国に回す。
 三菱レイヨンは日本、タイ、中国でアクリル関連製品の生産網づくりを進めており、タイの能力増強で弾みをつける。


2005年1月26日 三菱レイヨン

タイでBMAモノマー生産開始
http://www.mrc.co.jp/press/p05/050126.html

 三菱レイヨン株式会社(本社:東京都港区、社長:皇芳之)のグループ会社であるタイMMA社(本社:タイ国バンコック、社長:池上隆司)では、新たにBMA(ブチルメタクリレート)モノマーの生産を2005年1月より開始しました。生産能力は、1万トン/年です。
 BMAモノマーは、アクリル系塗料用樹脂の原料として使用されています。アセアン地域におけるBMAモノマーの市場は、自動車、オートバイ、家電、建築向け塗料などに需要が急速に拡大しています。三菱レイヨングループは、現在BMAモノマーを日本および中国で生産しています。今回、自動車向けを中心に需要の拡大が見込まれるタイでも生産を開始しました。

 またタイMMA社では、2004年末の定修に合わせてボトルネックを解消したことにより、MMAモノマーの生産能力を2万トン/年増加させました。これにより、タイMMA社のMMAモノマーの生産能力は計9万トンになります。

■タイMMA社の概要
名 称 Thai MMA Co., Ltd.
所 在 地 本社:バンコク  工場:ラヨン県マプタプット
代 表 者 池上 隆司(President)
資 本 金 1,300百万タイバーツ
資本構成 三菱レイヨン 45%、セメンタイケミカル 45%、三菱商事 5%、
       バンコクシンセティクス 5%
事業内容 MMAおよびBMAモノマーの製造、販売
生産能力 MMA 9万トン/年(ボトルネック解消前7万トン/年
       BMA 1万トン/年(新設)


2004/09/16 三菱レイヨン              認可

中国MMAモノマー新社の建設着工について 
 
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=81552

 三菱レイヨン株式会社(本社:東京都港区、社長:皇芳之)は、中国広東省恵州市にMMAモノマー新社を設立し、かねてより準備を進めてきましたが、9月30日に起工式を行い建設に着手し、2006年4月に竣工する予定です。  
 
【1.新社の概要】 

名称   恵州恵菱化成有限公司 (英文名:Huizhou MMA Co., Ltd.) 
所在地   広東省恵州大亜湾経済技術開発区内
代表者名   董事長 横山良一(非常勤)
事業内容   MMAモノマーの製造販売 
設立   2004年3月 
着工   2004年9月
竣工    2006年4月(予定) 
資本金     4612.57万US$(約50億円)
資本構成   三菱レイヨン100%
投資額   約1億US$ 
生産能力    9万トン/年(スタート時7万トン/年)

【2.中国新会社設立の背景】 
 20世紀終盤よりアジアNo1の成長率で拡大してきた中国は、21世紀に入り、2008年に北京オリンピックを2010年には上海万博を控え、インフラの急速な整備、市場のハイエンド化により、成長が更に加速すると予測されます。こうした成長と共に、MMAの需要もハイエンド市場で、高水準に推移すると考えられます。中国のMMAモノマー市場はリサイクルモノマーを含めおよそ15万トンと推定されますが、毎年大幅な拡大を続け、2008年頃には23万トンの市場になると推測しています。

 三菱レイヨンは、中国を競争力のある労働力を活かせる製造拠点としてだけではなく、巨大なハイエンドマーケットと位置付け、MMAの誘導品の一つである高級エステル(BMA)を「
蘇州三友利化工有限公司」にて先行事業化(1998年4月稼働)し、引き続き江蘇省南通市に、アクリル樹脂成形材料(4万トン)を製造する「南通麗陽化学有限公司」を設立し、2003年12月に稼働させてきました。また同工場に隣接する敷地に、アクリル樹脂板(2万トン)と塗料用アクリル樹脂(3.5千トン)を製造する「三菱麗陽高分子材料(南通)有限公司」を設立し2005年第2Qの稼働を目指し工場の建設に着手しています。

 MMA系事業では、アップストリーム(モノマー)からダウンストリーム(ホモポリマー、コポリマー)に至る総合的且つ相互補完的な事業システム(アクリルチェーン)として捉えることに競争優位の源泉を見出しています。今回建設するMMAモノマープラントの完成後には、日本、タイ、中国の三極に一貫生産体制が整い、これらを有機的に連携させることにより、アジアにおける圧倒的プレゼンス獲得のための基盤が完成します。

 なお、広東省恵州市のMMAモノマーの工場建設に先立ち、タイのMMAモノマー製造・販売会社であるタイMMA社において、本年末の定修に合わせてデボトルネックにより、生産能力を2万トン/年増加させます。これにより、タイMMA社のMMAモノマーの生産能力は計9万トンになります。


日本経済新聞 2005/5/26

液晶向けアクリル原料 住友化学が増産 シンガポールで200億円投資

 住友化学は液晶パネルに使う導光板などの原料となるメタクリル酸メチル(MMA)をシンガポールで増産する。生産能力増強により、MMAで世界シェア3位(現在5位)、アクリル樹脂で世界トップ(同2位)を目指す。
 MMAは液晶テレビの普及で需要が急増しており、供給不足に対応する。シンガポール工場に200億円を投じ、年産9万トンのMMAプラントと同5万トンのアクリル樹脂プラントを新設する。2008年初めに稼働の予定。年産能力はMMAが223千トン、アクリル樹脂は10万トンに増える。日本、韓国の設備を合わせて08年にはそれぞれ413千トン、244千トンとなる。
 住友化によるとMMAの世界需要は年間約255万トン。そのうちアジア地域で消費されるのは110万トンで、年率8%程度の伸びを示している。取引価格は1年前に比べ3割強高い1トン当たり1850ドル程度と高騰が続いている。
 導光板は液晶パネルのバックライトの光を画面全体に均一に広げる働きをする役割を持っており画面の明るさを保つのに欠かせない。住友化はMMA、導光板ともに戦略事業と位置付けている。


2005年5月26日 住友化学

住友化学、MMA事業を大幅拡張
http://www.sumitomo-chem.co.jp/japanese/gnews/news_pdf/20050526_1.pdf

 住友化学は、このほど、シンガポールにおいてメチルメタクリレート(MMA)のモノマーおよびポリマーについて、新たな製造ラインを新設し、生産能力を増強する計画に着手いたしました。モノマー(第三プラント)については、年産能力90千トン、ポリマー(第二プラント)については年産能力50千トンの新プラントを建設いたします。商業運転の開始はいずれも2008年第一四半期を予定しています。
 当社は、MMA事業を基礎化学部門の戦略事業と位置づけ、MMAモノマーを効率的に生産する直酸法製造技術や、導光板用など光学用途グレードのMMAポリマーを生産するのに最適の連続バルク重合プロセス、さらに光学用厚板に適した押出し板製造技術など、国際競争力のある独自の製造技術を武器に、アジア市場を中心に、積極的に事業拡大を図って参りました。
 アジア市場のMMAモノマーの需要は、キャストシート、エマルジョン、人工大理石、MBS樹脂、透明ABS樹脂といった従来の用途の伸びに加え、液晶ディスプレイやプロジェクションテレビ向けなどのIT関連材料用のMMAポリマーやMS樹脂の需要が急増しており、年率7%を超える高い伸びが見込まれています。この中にはシンガポールおよび近隣国でのMMAモノマーの新規需要の急増も含まれています。MMAポリマーについては、自動車、家電、雑貨用といった汎用用途の伸びに加え、前述の液晶ディスプレイ向けが急増しており、MMAモノマー以上の高い伸びが見込まれています。一方、MMAモノマーの生産能力の増加は当面、世界的に見ても限られており、需給が逼迫した状態が継続するものと見られます。
 今回の新増設は、コスト競争力の面でも、シンガポールの整備された原料調達体制や物流システムなどのインフラストラクチャーの十分な活用とともに、自社開発の高性能酸化触媒の採用や、既存の工場設備の有効活用、効率的な運転方法の導入による最小限の人員配置の実施などにより、高い優位性を有するものと見込んでおります。
 本増設により、住友化学グループのシンガポールにおけるMMAモノマー生産能力は、第一プラントおよび現在建設を完了し商業運転の準備を進めています第二プラントと今回の増設分を合わせまして223千トンとなり、日本、韓国を加えたアジアの3拠点全体では413千トンとなります。MMAポリマーにつきましては、シンガポールでの能力が合計100千トン、アジア全体では244千トンとなります。当社は、アジアにおける最大規模のメーカーとして、今後とも、当社独自の製造技術などの強みをいかして、伸長著しいアジア市場の需要に積極的に応じ、事業の拡大を図ってまいります。

ご参考
1.MS樹脂
 MMAとスチレンを重合した樹脂。主に液晶テレビ用拡散板やプロジェクションテレビスクリーン等に用いられています。

2.MBS樹脂
 MMA、ブタジエン、スチレンを重合した樹脂。主に塩ビの改質剤(耐衝撃強化)等に用いられています。


平成17年6月17日 三菱レイヨン

MMA事業についてのお知らせ
http://www.mrc.co.jp/press/p05/050617.html

 三菱レイヨン株式会社(本社:東京都港区、社長:皇 芳之)とルーサイトインターナショナル社(本社:英国、CEO:Ian R Lambert)は、それぞれ投資を分担し、北米及びアセアンで26万トン規模のMMA(メタクリル酸メチル)モノマー新プラントを建設することにしました。なお、両社は新プラントから相互に製品を供給すること、並びに、将来両工場をジョイントベンチャーとするための検討を行うことに合意し契約を締結しました。当社は、予てより北米でのMMAモノマー新プラント建設を検討しており、ルーサイト社はシンガポールでのMMAモノマー新プラント建設を行うものです。
 両地区における新プラントの概況は以下の通りです。

1. 北米 建設: 三菱レイヨン
 場所: テキサス
 規模: MMA及びMAA(メタクリル酸)14万トン
 製造法: C4法
 時期: 2009年末完工、2010年商業運転

2. アセアン 建設: ルーサイトインターナショナル
 場所: シンガポール
 規模: MMA12万トン
 製造法: アルファ法(C2法)
 時期: 2007年末完工、2008年商業運転

 三菱レイヨングループは、タイ、中国、日本でモノマーからポリマー(成形材料、シート、塗料用樹脂など)までを一貫して展開しているアジア地区最大のMMAメーカーです。
 北米でのMMAモノマー新プラント建設は、本年4月に発表した2007年を最終年度とする第五次中期経営計画の重要課題の一つであり、実現に向けて、計画のより詳細な絞込みを行ったものです。
 一方、中国、アジア地区では、MMAモノマー、ポリマーとも、旺盛なIT、自動車などの需要に支えられ、需給が逼迫した状況が続いています。当社は、こうした状況に対応すべく、2006年に中国で9万トンのMMAモノマーの新プラントを稼働予定ですが、PMMA成形材料(2003年12月稼働)、 PMMAシート(2005年7月稼働予定)、塗料用樹脂(2005年6月稼働)の中国国内での工場稼働により、合計約7万トンの自家消費が既に決まっています。更に、中国におけるポリマー需要が引き続き拡大することが見込まれるため、当社グループでは中国国内でのポリマー生産能力の早期引き上げと、原料であるMMAモノマーの中国及びアジア地区での能力増強を併せて検討していました。

 ルーサイトグループは、2005年に上海で10万トンのMMAモノマー新プラント稼働に向け試運転の段階にあります。同様に、引き続き旺盛なアジアでの需要に対応するためには更なる能力増強が必要と判断し、中国に続くシンガポールでの新プラント建設を決定しました。今回の製法はエチレンを原料とするもので、C4法同様原料安定調達のメリットがあります。

[Lucite International]
 代表者: Ian R Lambert (CEO)
 本社所在地: Queens Gate, 15-17 Queens Terrace, Southampton SO14 3BP, United Kingdom
 事業内容: Upstream and Downstream Business of the MMA
 資本金: £ 175 million
 売上高: £ 707 million
 従業員: 2,091人(2004年末)


平成17年7月27日 三菱レイヨン

中国でアクリル樹脂板と塗料用樹脂の生産を開始
http://www.mrc.co.jp/press/p05/050727.html

 三菱レイヨン株式会社(本社:東京都港区、社長:皇芳之)のグループ会社である三菱麗陽高分子材料(南通)有限公司(本社:中国江蘇省南通市、董事長:横山良一)は、2005年6月1日よりアクリル系塗料用樹脂の商業生産を開始しました。また、アクリル樹脂板の商業生産を、2005年7月1日より開始しました。当社は、中国国内のIT、自動車などの旺盛な需要に対して、これまで日本から輸出で対応してきました。今後は、三菱麗陽高分子の商業生産開始により、納期の短縮化等市場へのスピーディな対応に努めるとともに、能力増強も視野に入れ拡大する需要を確実にキャッチアップしていきます。

 中国国内における液晶バックライト用導光板、自動車といったハイエンド用途は、高経済成長率、生産拠点の更なる移転により、今後も大幅な需要増が見込まれています。また、看板や雑貨などの一般用途でも、北京オリンピック、上海万博の開催を控え、アクリル樹脂に対する品質要求が高まっており、高品質な製品を投入することにより需要は大きく拡大するものと考えています。

 当社は、メタクリル酸メチル(MMA)およびその重合体であるアクリル樹脂(PMMA樹脂)を中心としたMMA系事業体を、アップストリームからダウンストリームまで総合的且つ相互補完的な事業システム(MMAチェーン)を構築してまいりました。今後も、中国でのアジア・1の地位を更に強固なものとすると同時に世界・1のポジションを目指してグローバル展開を加速します。

【参考】
1.会社名  三菱麗陽高分子材料(南通)有限公司
       Mitsubishi Rayon Polymer Nantong Co., Ltd.
2.住 所  江蘇省南通市経済技術開発区広州路6号
       No.6 Guangzhou Road Nantong Economic&Technological Development Area, Jiangsu Province, China
3.設立  2002年12月
4.資本金  2.750万USドル
5.出資  三菱レイヨン株式会社100%
6.事業内容  アクリル樹脂板およびアクリル系塗料用樹脂の製造・販売
7.生産能力  アクリル樹脂板     20,000トン/年
         アクリル系塗料用樹脂  3,500トン/年


2005/8/22 住友化学 

住友化学、韓国でMMAモノマー供給体制を拡大
http://www.sumitomo-chem.co.jp/japanese/gnews/news_pdf/20050822_2.pdf

 住友化学の関係会社である韓国 LG MMA 社は、このほど、メチルメタクリレート(MMA)モノマーにつき、同社の麗水(ヨース)工場において年間76千トンの能力を持つ新製造設備の建設に着手しました。商業運転の開始は2008年4月を予定しています。
 韓国では近年、液晶ディスプレイのバックライト部材である導光板をはじめとした光学用途向けポリマーの需要が大幅に増加しています。LG MMA 社では、その需要に対応するため、住友化学連続バルク重合法による MMA ポリマー製造設備を建設し、この7月より商業運転を開始しています。モノマーについても、ポリマーの原料としての需要に加え、人工大理石、MBS 樹脂などの用途に需要が伸びており、韓国内での需給が逼迫した状態にあるため新設するものです。LG MMA 社の MMA モノマー生産能力は既存の第1、第2プラントと合わせて、176千トンとなります。
 住友化学は、MMA 事業を基礎化学部門の戦略事業と位置づけ、MMA モノマーを効率的に生産する直酸法をはじめ国際競争力のある独自の製造技術を武器に、アジア市場を中心に、積極的に事業拡大を図っています。この新設と2008年第一四半期に商業運転開始を予定しているシンガポールでの増強計画を合わせ、住友化学グループとして日本、シンガポール、韓国において MMA モノマーを合計489千トン供給する体制を整え、アジアにおける最大規模のメーカーとして、MMA事業を一層拡大してまいります。

LG MMA 社の概要
社 名:LG MMA Corporation
社 長:金 漢燮(キム ハンソプ) (LG グループ出身)
出資比率:LG Corporation 50%、住友化学 25%、日本触媒 25%
資 本 金:240 億ウォン
設 立:1991 年
事業内容:MMA モノマー、MMA ポリマーの製造・販売
従業員数:194 名


2006年01月31日 Chemnet Tokyo

三菱レイヨン、韓国でMMA事業展開 湖南石化と合弁

 三菱レイヨンは31日、韓国の湖南(ホナム)石油化学と、同国内でMMAモノマー及びポリマーを製造・販売するための合弁会社を設立することで基本合意したと発表した。
 
 同社はかねて、中国と並ぶIT需要の中心地として韓国市場を重視、同国内でのMMA事業展開を検討していた。湖南石化は01年にMMAモノマー(C4法、年産5万トン)の製造を開始したが、旺盛な需要に対応するためモノマーの増強とポリマー事業展開が必要だった。三菱レイヨンでは今回の提携により、アジアでのMMAチエーンがさらに強化できるとしている。
 
 合弁会社は、社名等は未定。出資比率は両社50:50とし、MMAモノマー(C4法)年産9万トン、ポリマー(連続塊状重合法)同4万トン設備を同国内(立地未定)に建設し、事業展開する。


2006年1月31日 三菱レイヨン株式会社

MMAモノマー及びポリマー事業の合弁会社設立について

 三菱レイヨン株式会社(社長:皇芳之)と湖南(ホナム)石油化学社(社長:李英一)は、韓国においてMMAモノマー及びポリマーの製造・販売のための合弁会社を設立することで基本的に合意いたしました。
当社は、MMA[メタクリル酸メチル]系及びAN[アクリロニトリル]系事業をコア事業として位置付け、MMA系事業は世界ナンバーワンの事業体にすることを目指してアジアでの展開を加速していますが、予てより、中国と並ぶIT需要の中心である韓国において、拡大を続けるMMAの需要をキャッチアップするために進出を企察してきました。今般、同国においてMMAモノマーで製造・販売の実績を持つ湖南社との提携により、アジアでのMMAチェーンを更に強固にできると判断いたしました。今後、合弁会社設立に向けての本格的なFSを開始いたします。
 一方、湖南社は2001年にMMAモノマー(C4法)の製造を開始し、現在5万トンの設備を所有しておりますが、旺盛なIT需要に対応するにはモノマー能力増強及びポリマー事業展開が必要との判断から、IT市場におけるポリマー事業で大きな実績を持つ当社との提携に合意したものです。

新会社の概要
1.予定出資比率 三菱レイヨン:50% 湖南石油化学社:50%
2.事業内容
   MMAモノマー :9万トン(C4法)
   ポリマー(成形材料):4万トン(連続塊状重合法)
3.場所:韓国内(詳細未定)

【湖南石油化学の概要】
1.社名 HONAM PETROCHEMICAL CORP.
2.設立 1976年
3.社長 李 英一(Lee Young-il)
4.所在地 韓国ソウル市
5.事業内容 基礎化学品および合成樹脂の製造・販売
         (MMA生産能力 5万トン/年)
6.売上高 1952 billion won (2004年)


Platts 2006/2/1

South Korea's Honam Petrochemical to set up joint venture

South Korea's chemical maker Honam Petrochemical Corp said Tuesday it has reached a memorandum of understanding with Japan's Mitsubishi Rayon Co to set up a joint venture for chemical production.
"We have decided to cooperate with Asia's industry leader Mitsubishi Rayon to sharpen our competitive edge in chemical production," the company said in a regulatory filing.
Under the deal, the two companies will invest Won 250-bil ($259.3-mil) for the 50-50 joint venture to build two factories in South Korea to produce 90,000 tons of methyl methacrylate (MMA) and 40,000 tons of polymethylmethacrylate (PMMA) annually. The MMA plant will be built in Daesan, South Korea's petrochemical complex, south of Seoul, and the PMMA plant in Daesan or Yeosu, the country's southern industrial city. The plants would start operating from 2008 at the earliest.
Honam Petrochemical has run an MMA production facility at its plant in Yeosu since 2001. MMA is used to make PMMA, along with construction materials, paints, adhesives and textile processing, wihle PMMA is used to produce electronics, auto parts, LCD monitors, optic fibers, and laser disks.


2006年4月6日 住友化学

住友化学、シンガポールにおいてMMAの第三期増強の起工式を実施

 住友化学は、シンガポールにおいてメチルメタアクリレート(MMA)の第三期の増強工事を推進していますが、本日現地にて起工式を執り行いました。
 当社はMMA事業を基礎化学部門の戦略事業と位置付け、MMAモノマーを効率的に生産する直酸法製造技術や導光板用など光学用途グレードのMMAポリマーを生産するのに最適な連続バルク重合プロセスなど、国際競争力のある当社独自の技術を生かして、アジア市場を中心に事業拡大を図って参りました。昨年8月には80,000トンのMMAモノマー第二プラントが順調に稼働を開始しましたが、今回の増強では、MMAモノマー90,000トン、MMAポリマー50,000トンのプラントを建設する計画で、2008年第一四半期の商業運転開始後は、当社はシンガポールにおいてMMAモノマー223,000トン、MMAポリマー100,000トンの能力を有することになります。
 今回の増強後、日本、韓国を加えた住友化学グループのアジアにおける生産規模は、MMAモノマーで489,000トン、MMAポリマーで244,000トンとなり、当社は、アジア最大規模のメーカーとして、年率7%を越える高い成長が期待されるアジアのMMA市場において、今後共、更なる積極的な事業の拡大を図ってまいります。