グラッドストーン計画 Boyne Smelters Ltd. Back
(住友化学社史より)
1978年4月、住友アルミニウム製錬はオーストラリアのコマルコ社(Comalco Ltd.)が提案した同国の豊富な石炭による低廉な火力発電電力を利用するアルミニウム製錬計画への参加を決めた。
1979年3月、現地製錬会社 Gladstone Aluminium Ltd. が設立され、住友アルミニウム製錬は現地法人から4.5%の出資を行った。他の参加者と出資比率は、豪コマルコ社30%、米カイザー社20%、住友軽金属工業17%、神戸製鋼所、吉田工業(現、YKK)および三菱商事各9.5%であった。この計画における住友アルミニウム製錬の引取枠は年間9000tであった。
1982年1月、現地製錬会社は社名を Boyne Smelters Ltd. に変更した。
ボインアルミ製錬プロジェクト権益譲渡の件
http://www.kobelco.co.jp/column/topics-j/messages/173.html
当社はオーストラリアのクイーンズランド州グラッドストーンで操業しているボインアルミ製錬プロジェクトに参加し、第1、2系列についてその9.5%の権益を保有しておりますが、6月6日この権益をComalco Limited(以下コマルコ社)に総額約78.5百万米ドルで売却することで基本合意に達しました。
<Comalco Limited (コマルコ)社の概要>
*総合資源開発大手 Rio Tinto Limited(リオ ティント)社の100%出資子会社。
@所在地 : オーストラリア ブリスベーン市 A代表者 : Sam Walsh(サム ウォルシュ) B売上高 : 1,499百万米ドル(2001年12月期) C従業員数 : 約3,400名 D事業内容 : ボーキサイト、アルミナとアルミ精錬(オーストラリア、ニュージーランド)
* コマルコ社と日本側5グループで行っているアルミ製錬事業で1982年に、第1、2系列にて稼動。1997年に第3系列を増設。
2001年生産実績は、第1、2系列で27.3万トン、第3系列で23.6万トンの合計50.9万トン。
各出資グループは出資比率見合いのアルミ地金を入手している。出資比率:
第1、2系列 27.3万トン : 第3系列
23.6万トン[現状] ⇒ [譲渡後] 出資会社 比率(%) ⇒ 比率(%) 比率(%) コマルコ社 50.0 59.5 59.25 住友軽金属 17.0 17.0 1.00 住友商事 ー ー 8.00 丸紅 ー ー 8.00 三菱マテリアル ー ー 4.75 三菱商事 9.5 9.5 9.50 YKK 9.5 9.5 9.50 住友化学工業 4.5 4.5 ー 神戸製鋼 9.5 0.0 ー 合 計 100.0 100.0 100.00 *第3系列出資比率は三井物産資料により追加
2002/6/6 Comalco
Comalco increases stake in Boyne Smelters Limited
Comalco, a wholly-owned subsidiary of Rio Tinto, has signed an agreement with Kobe Steel, Ltd. to purchase Kobe’s interest in the Boyne Smelters Limited aluminium smelter at Gladstone, Australia.
Kobe has a 9.5 per cent interest in reduction lines 1 and 2 at the Boyne Island smelter (and nil interest in reduction line 3).
http://www.comalco.com.au/05_operations/06_boyneisland.htm
The Boyne Island smelter is located near Gladstone in Queensland.
Boyne Smelters Limited is a joint venture with different equity for lines 1 & 2 and 3.