日産自動車 伊藤祐樹選手 2006年度 2007年度
2005年度 2004年度 2003年度以前 マスターズ甲子園2006 new
千葉市長杯争奪 決勝で東京ガスに敗退
日本選手権 関東代表決定戦 日産自動車、日本通運に敗退
神奈川県予選の1位(三菱重工横浜クラブ)と2位(日産自動車)が敗退
3位(東芝)、4位(新日本石油ENEOS)が本戦進出
日本選手権神奈川予選
日産自動車、決勝で三菱重工横浜硬式野球クラブに敗退
日産自動車、東芝、新日本石油、三菱重工横浜、二次予選へ (三菱ふそう川崎敗退)
関東選抜リーグ戦(後期) 日産自動車、鷺宮製作所と分け、ホンダ、富士重工に勝つ 通算 4勝1分
都市対抗野球 日産自動車、決勝戦でTDKに敗れる
プロ・アマ交流戦 日産自動車、湘南シーレックス(横浜ベイスターズの2軍チーム)を破る
都市対抗野球 神奈川県2次予選 日産自動車、決勝で東芝に敗れ、敗者復活へ
敗者復活戦で三菱ふそうに敗れる。
日産自動車、三菱重工横浜クラブに勝ち、第三代表
第60回 全国社会人野球九州大会 日産自動車、2回戦で新日本石油ENEOSに敗退
2006 関東選抜リーグ戦(前期) 日産自動車、2勝で前期終了(第三試合 雨天で後期に順延)
第54回 JABA静岡大会 日産自動車、2年ぶり9回目の優勝!
JABA 神奈川県大会 日産自動車、決勝戦で東芝に敗れる
第61回東京スポニチ大会 日産自動車 4年ぶり優勝!
2006年11月6日(月)〜4日間 千葉マリンスタジアム
11/9 決勝 日産自動車 1−3 東京ガス
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
日産自動車
0
0
0
0
1
0
0
0
0
1
東京ガス
0
1
1
1
0
0
0
0
x
3
11/9 準決勝 鷺宮製作所 1−5 日産自動車
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
鷺宮製作所
0
1
0
0
0
0
0
0
0
1
日産自動車
3
2
0
0
0
0
0
0
x
5
11/7 二回戦 JR東日本 8−9 日産自動車
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
JR東日本
3
0
0
0
0
0
2
1
2
8
日産自動車
0
2
0
0
2
1
0
4
x
9
10/11 二回戦 日本通運 6−1 日産自動車
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
日本通運
2
2
1
0
0
0
1
0
0
6
日産自動車
0
0
0
0
0
1
0
0
0
1
◇泥臭さ なり潜め
「先制されても踏ん張ってひっくり返す野球がうまく出来なくなっていた。今日の試合が象徴的だった」と日産・久保恭久監督。確かに、都市対抗決勝・対TDK戦では1点差を詰め切れず惜敗。同1回戦で1安打ながら勝利をもぎとった「日産らしい泥臭い野球」(久保監督)はなりを潜めた。
主将の伊藤祐樹内野手は「勝負がかかると不安が先に出る弱さがまだある。何があっても動じないしんとなる部分を、一人一人が自分の中に作っていかなければならない」と来季の課題を語った。
9/28 決勝 日産自動車 3−8 三菱重工横浜クラブ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
日産自動車
0
0
0
0
3
0
0
0
0
3
三菱重工横浜クラブ
0
0
0
0
0
2
0
6
X
8
9/22 準決勝 日産自動車 11−4 新日本石油ENEOS
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
日産自動車
1
0
1
0
9
0
0
11
新日本石油ENEOS
0
0
0
2
2
0
0
4
10月3日 越谷球場
富士重工業 1ー6 日産自動車 日産自動車 4勝1分
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
富士重工業
0
0
0
0
1
0
0
0
0
1
日産自動車
0
4
1
0
0
1
0
0
X
6
9月12日 インボイス球場
日産自動車 6 - 0 ホンダ 日産自動車 3勝1分
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
日産自動車
0
0
0
0
1
2
1
0
2
6
ホンダ
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
9月11日 インボイス球場
日産自動車 5 - 5 鷺宮製作所 日産自動車 2勝1分
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
日産自動車
1
0
0
0
2
0
2
0
0
5
鷺宮製作所
1
0
1
0
2
0
1
0
0
5
8月25日から12日間
10年連続出場表彰は8選手 ▽横須賀市・日産自動車の伊藤祐樹内野手▽同・村上恭一外野手 ほか 第77回都市対抗野球:大会を振り返って 日産、若手の成長光る /神奈川 優勝候補と前評判の高かった東芝が開幕戦でいきなり敗れるという波乱の幕開けだった今年の都市対抗野球大会。昨年の覇者、三菱ふそう川崎はベスト8、そして日産自動車は昨年に続く準優勝に終わった。県勢の本大会での戦いを振り返った。 ◇日産自動車 初戦では安打1本に終わった日産だが、2回戦以降は持ち前のつなぐ打線が爆発。しかし、決勝では、三回と七回の好機に攻め切れなかった。「あきらめの悪い野球」。久保恭久監督が大会前、チームカラーをこう形容したのが心に残っている。あきらめの悪さをもっと見たかった。 だが、来年への道筋は確実につけた。プロ入りや引退選手が出る中、今年は若手の底上げが課題だった。ドームでは岡義雅選手(22)が全試合スタメン出場し、準々決勝までの3試合で点に絡んだ。昨秋外野手から転向した南貴之選手(24)は捕手1年目とは思えない「扇の要」としての存在感を示した。投手陣も、石畝卓也投手は「完投できてこそ真のエース」という久保監督の言葉に見事応え、青木高広投手も準決勝に先発して7回を投げ、左のエースとして着実に成長した。(毎日新聞神奈川版) |
9月5日(火)
決勝 TDK 4−3 日産自動車
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
TDK
0
0
0
2
0
0
2
0
0
4
日産自動車
0
0
1
0
0
1
1
0
0
3
第77回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)は最終日の5日、東京ドームで決勝を行い、にかほ市(秋田)・TDK(東北第2代表)が横須賀市・日産自動車(神奈川第3代表)を4−3で降し、東北地区代表として初優勝を飾った。
東北勢のこれまでの最高成績は、第30回大会(59年)の釜石市(岩手)・富士鉄釜石の準優勝。8年ぶり3回目の優勝を目指した横須賀市は、昨年に続いて準優勝に終わった。
にかほ市は1点を追う四回、2死一、三塁から高倉、岡崎の連続適時打で逆転。追いつかれた七回には2死二塁から、高崎の二つの暴投と、小町、阿部博の連続二塁打で2点を勝ち越し。中盤以降は走者を確実にバントで得点圏に送り、相手にプレッシャーを与え続けた。緩急を巧みに使った野田は連打を許さず、被安打6で完投した。
横須賀市は三回、伊藤が右翼線二塁打で出塁。続く南の犠打が敵失を誘い、伊藤が先制のホームを踏んだ。六回には吉浦の左中間ソロで同点とする粘りを見せたが、七回の継投ミスが響いた。
▽横須賀市・久保恭久監督 今はすがすがしい気持ち。最後の日まで全力で暴れまわってくれた。しかしまた、区切りがつけられなかった。選手は、こういう舞台で力を発揮するほどには腹が座っていなかった。
◇あまりに悔しい2年連続準優勝
横須賀市は、何度かつかみかけた流れを最後までつかみ切ることができなかった。あまりに悔しい2年連続準優勝。喜びにわく、にかほ市の選手たちを横目に、ナインは敗戦が信じられないように、グラウンドに立ちつくした。
今大会はすべて先制し、投手陣が踏ん張って勝ち上がってきた。三回、伊藤の二塁打をきっかけに敵失で1点先制。いつもの流れだった。にかほ市が勢いに乗っているとはいえ、先取点は相手に大きなダメージを与えるはずだった。
しかし、にかほ市のしぶとさは予想以上だった。四回、石畝が4安打を浴び、あっさり逆転を許した。一度つかみかけた流れを手放した。それでも久保監督が「1点を2点、3点にするのが今年のチームのきずなの強さ」と評したように、3番・吉浦が左越えにソロを放ち同点。すさまじい歓声に包まれて左翼席に飛び込んだ打球で底力を示した。
勝負のあやは七回にあった。2失点で踏ん張ってきた石畝に代えて2死から高崎をマウンドに送った。横須賀市にとって万全の継投策。しかし、その高崎が崩れた。二つの暴投や連続二塁打で2点を奪われ、流れは大きく相手に移った。
今季は、苦しい展開になっても自分たちのペースを取り戻してきた。初戦の太田市戦ではわずか1安打でも、投手陣がカバー。しかし、肝心の決勝でいつもの力が出せなかった。「昨年の雪辱を果たさなければならない」。そんな重圧が、選手を飲み込んだとしか考えられない敗戦だった。
(毎日新聞神奈川版)
日産が先手を取った。三回、先頭の伊藤祐樹選手が右翼線に二塁打。渡辺敦コーチの妻純子さん(33)が「よかったね」と目を赤くして、伊藤選手の妻真樹さん(33)のところへ駆け寄る。「本当にうれしい。やっと1本出た」と真樹さんは長男の凛之助ちゃん(1)を抱きながら涙ぐむ。
◇「みんな精いっぱいやった」−−日産自動車・伊藤祐樹内野手(34)
九回2死。最後の打席。5球目を大きく打ち上げた。懸命にベースを回るがボールは右翼手のグラブに収まった。相手側スタンドからうなりのような歓声が沸き上がる。二塁を回ったところでゆっくりと足を止め、うつむいた。
主将を務め3年目。入部4年目で経験した98年の優勝時には全試合スタメン出場。決勝で本塁打を放つなどの活躍で大会優秀選手に選ばれたが、当時は先輩たちについていくのが精いっぱいだった。
しかし、04年に主将に指名され意識は変わった。「このチームで優勝までやっていくんだ」。自分のプレーだけでなく、常にチーム全体に気を配るようになった。
昨年敗れた決勝戦。「最後の最後で弱いところがあった」と振り返る。その雪辱に燃えた1年間。準決勝後には「やっと昨年と同じスタートラインに立てた」と意気込んだ。しかし、接戦の末、悲願へは今年もあと一歩及ばなかった。
「攻めなければいけないところで、攻め切れなかった。だが思い切りやった結果。みんな精いっぱいやったと思う」。目を少し赤くして話し終えると、選手の待つベンチ裏へと歩いていった。
9月4日(月)
準決勝 JR東日本 1−6 日産自動車
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
JR東日本
0
0
0
0
1
0
0
0
0
1
日産自動車
3
0
0
2
0
0
1
0
X
6
横須賀市が鮮やかな速攻。一回、吉浦の中前打で先制し、2死一、二塁から村上の右前打で2点目。さらに次打者の時、村上が飛び出して一、二塁間で挟まれる間に、三塁から小山が本塁を陥れて計3点。四回には村上が2ランを放ってリードを広げた。先発左腕・青木は緩急を付けて決定打を許さず、八回から高崎に継投して逃げ切った。
東京都は五回、青木の暴投で1点を返したが、二回と四回、いずれも敵失を絡めて1死満塁の反撃機を作りながら、後続を断たれたのが響いた。
▽横須賀市・久保恭久監督 青木が一回を3人で打ち取り、その裏に3点先制できた。1点ではなく、3点だったことが大きかった。
先制点を3点取れたのが大きかった。これまでは最終回に失点していたが、今日はきちんと締めることが出来たのも良かった。明日は、昨年の決勝敗退から1年を経た後の、我々の力を見せつけたい。
◇紙一重の投手力の差、横須賀市が最後の舞台に
明暗を分けたのは一回の攻防だった。横須賀市の久保監督は、大事なマウンドを愛知大から入部3年目の青木の左腕に託した。ここまで2試合に救援し、打者3人と相対しただけだが、これは久保監督が「とっておき」と出し控えていたからにすぎない。187センチの長身。長い腕が体の後ろに隠れて球の出どころが分かりにくく打ちづらい。東京都の打者は、準々決勝の浜松市戦で先頭打者本塁打した石川。捕手・南が青木に要求した初球は内角シュート。「最初に持ち球をずばり決めれば投手は好発進する」。投手心理を読んでの会心の第1球ストライクに「今日の青木は好調」を確信。石川を内野フライに取るなど、持ち味の積極的な内角攻めで3者凡退で滑り出した。
その裏。東京都の先発右腕、社会人1年目の小林の立ち上がりを攻め、四之宮、吉浦、村上の安打3本で2点。なおも一、三塁で一塁走者が塁間で挟まれる間に三塁走者の小山が本塁を陥れるそつのなさを見せて、久保監督が「大きかった」という3点を先取し、東京都に手痛いダメージを与えた。
二、四回の1死満塁の最大のピンチも内角のカーブ、ストレートを駆使し、外角球で勝負するなどして後続を断った青木。「自分を信じアウト一つずつ、と大事に投げた。昨年は決勝で敗れて悔しい思いをした。今年は5日をいい日にしたい」。思いは高崎との1失点リレーでつないだ。紙一重の投手力の差で、横須賀市が最後の舞台に押し上がった。
○…横須賀市の最年長34歳の村上が2試合連続で3打点の活躍。一回に2点目の右前適時打を放ったのに続き、四回には左中間へ2点本塁打。いずれも高めの甘い球を逃さなかった。「2ランは自分でもよく打ったと思う」と村上。幸先良く先制したものの、内野陣が四回までに3失策を犯し、悪いムードが漂っていた横須賀市。ベテランは一振りでチームに活を入れた。
▽横須賀市・久保恭久監督 去年決勝で敗れた悔しさを合言葉にして戦い続けている。今大会は先制して投手が踏ん張る野球ができている。攻撃で1点を2点、3点に積み重ねているのは、チームのきずなの深さがあるからだと思う。
◇最後まで気締めて−−伊藤祐樹・日産自動車主将
いい点の取り方が出来たと思う。守りがばたついたところもあったが、青木の投球が安定していたおかげで崩れずにすんだ。あと1試合。最後まで気を引き締めて、自分の仕事をきっちり果たせるよう頑張りたい。
9月3日(日)
JFE東日本 2−12 日産自動車
横須賀市は三回に小山、岩本、村上の3連続適時打で4点先取。その後も敵失などを絡めて加点し、八回に村上の適時打などで3点を加えてコールド勝ち。先発・石畝は10奪三振。千葉市は八回に佐藤の適時打で2点を返したが、計6投手が横須賀市打線を抑え切れず、守備も乱れた。
▽横須賀市・久保恭久監督 投打の歯車がかみ合った。石畝は1回戦同様、よくしのぎながら投げ、打線もしっかり援護できたのが大きかった。
◇黒獅子旗の夢に、また一歩
横須賀市の久保監督は「相手は、粘りも勢いもある。(先発)石畝がどう抑えてくれるか」と考えていた。千葉市は初戦を16安打17得点。2回戦は九回裏に追い付き、延長でサヨナラ勝ちして勝ち上がってきた。託された右腕・石畝。一回から直球、スライダー、フォークなど持てる球種を駆使し、内外角に投げ分けて的を絞らせない。0−0の三回、2死から千葉市の和田に左前に運ばれ、二盗。捕手の南の悪送球も重なり三塁を陥れられた。「チームにミスがあると突然、集中力が切れることがあるので不安だった」と主将で三塁手の伊藤。
しかし心配は無用だった。続く3番・田浦を気迫の145キロの直球で空振り三振に切って取り、流れを渡さなかった。その裏、味方が集中打で4点を先取。これで投球に磨きがかかった。
「相手は全員が振ってくる。気持ちしかない」と石畝。今季はベテラン・宮田らが抜け、27歳の石畝は補強を除けば投手陣で最年長。責任も感じていた。昨年の本大会で活躍し、準優勝の一翼を担った自信もあった。八回、中堅手・吉浦が飛球を見失って(記録は二塁打)2失点し、完封を逃がしたが、「責められません」とかばう余裕も見せた。
初戦は1安打で辛勝。2回戦は中盤に大量点を奪いながら終盤に追い上げられた。3戦目は投打がかみ合っての快勝。昨年惜しくも逃した黒獅子旗の夢に、また一歩近づいた。
◇チームが一つに−−伊藤祐樹・日産自動車主将
4番が突破口を開いてくれたので波に乗れた。補強の岩本も活躍して、チームが一つになってきた。これからも一戦一戦大事に戦いたい。◇「一生懸命…後悔なし」尾張成紀中堅手(24)千葉市・JFE東日本
(伊藤の)ライナー性の打球が左中間を襲った。三回、すでに4点を与え、なおも2死一塁。抜ければ確実にもう1点の場面だった。序盤の5点差は阻止したい。トップスピードのまま頭から飛び込んだ。
左打者特有の切れていく打球を右手のグラブに収めた。その瞬間、グラブが人工芝に引っかかり、勢い余った体が突っ込んで右肩関節が外れた。それでもボールは離さず、運ばれた担架も断って自分で右腕を抱えて立ち上がった。
膨れあがった応援団から「尾張コール」。ベンチに戻る時、スタンドに一礼した。「応援に応えられず、申し訳なくて」
南関東予選は途中から5番に昇格し、チーム浮上の立役者に。しかし、本大会はここまで2試合で計22得点のチームの波に乗れず2安打。この日も二回の第1打席で三振していた。「打ててなかったので、守りだけはしっかりしようと思った」。身を投げ出してのファインプレーも、試合の流れを変えられなかった。
応急手当てをして最後まで見守った。「一生懸命やった結果なので、後悔ありません」。右肩をさすりながら、そう話した。
8月31日(木)
日産自動車 9−5 トヨタ自動車
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
日産自動車
1
0
0
0
6
2
0
0
0
9
トヨタ自動車
0
0
0
0
0
0
3
0
2
5
横須賀市が中盤に大量得点し逃げ切った。一回、小山の中前打で先制。五回は2死一塁から青柳の右前打を皮切りに、小山の2ランまで5連続短長打で6点。六回にも2点を加えた。豊田市は七回に東が3ラン。九回は広瀬のソロと押し出し四球で4点差まで追い上げたが、反撃が遅すぎた。
▽横須賀市・久保恭久監督 (九回に追い上げられて)また厳しい試合をしてしまった。五回の攻撃は豪快さと執念をミックスできた。
◇自動車対決は横須賀市が一歩前進
かさにかかって攻める時の横須賀市の爆発力はすさまじい。ビッグイニングとなった五回2死からの攻撃。豊田市の左の好投手・服部から一回に1点を挙げた後は攻めあぐねていたが、この回、わずかなスキを逃さなかった。
1死後、伊藤が四球。南はカウント1−3からヒットエンドランを仕掛け、見送ればボールの高めの球を打ちにいって二飛。アウト数は増えたが、モニターに映し出された久保監督は残念がるそぶりもなかった。
青柳が右前打でつないで2死一、三塁。勝負どころと見た豊田市の山中監督はマウンドの服部を激励したが、投げ急ぎの見えた服部は修正がきかなかった。
甘く入った2球目を、四之宮が左前適時打してまず1点。続く岡は初球をたたき、中越えの2点二塁打。ここで豊田市は服部をあきらめ、菊地を投入したが、勢いのついた横須賀市はもう止まらない。
吉浦はフェンス直撃の二塁打、そして4番・小山の打球は右中間フェンスの向こう側へ消える2点本塁打となった。青柳からの長短5連打で一挙に6点。一気に試合を決めてしまった。
横須賀市は今季、大会前に豊田市と公式戦で3度顔を合わせ、すべて勝っている。都市対抗での両者の顔合わせは37年ぶりという自動車対決。大舞台で雪辱を、という豊田市終盤の執念の追い上げをかわして、横須賀市が一歩前進した。
○…昨秋右ひじを故障した横須賀市のエース高崎が8回3失点と復活の投球。一回にいきなり自己最速の球速150キロをマーク。しかし、「ちょっと力みすぎて」球がばらついた。四回以降は得意のスライダーを低めに集め、打たせて取る投球に。七回に3ランを浴びたが、8イニングは今年の公式戦で最長。神奈川2次予選はわずか3回3分の1の登板だった高崎は「みんなが頑張ってくれたのでここまでこれた。ひじは100%大丈夫。チームのために投げたい」と自信もよみがえった。
◇伊藤祐樹・日産自動車主将
初戦で不調だった打線がつながった結果、初回の先制や五回の猛攻を生み、不安が払しょくできた。ただ、大量リードですきが出て追い上げられた。慢心を反省しながら、この勢いを次の試合につなげたい。◇復活!右の本格派
○…日産の右の本格派、高崎健太郎投手が復活した。昨年秋に右ひじを故障して思うように投げられない時期が続いたが、この日は八回131球を投げて3失点。堂々の勝利を収めた。自身も「直球の走りはけがの前と変わらない」と言うように、これまで最速149キロだった直球は、この試合で150キロをマーク。試合後、「けがでチームに迷惑をかけたので、これからは自分が皆のために投げたい」と語った。◇亡き子へ祈り届く
○…3年前練習中に倒れ、そのまま帰らぬ人となった小沢裕昭選手(当時24歳)の母陽子さん(57)も1回戦に続き、スタンドで日産ナインに熱い声援を送った。裕昭さんの命日が8月24日であることから、「毎年、この時期になると息子のことを思い出します」と感慨深げ。「私に出来ることは応援することだけ。精いっぱい日産の勝利を祈ります」と語った。
8月27日(日)
富士重工業(太田市) 2−3 日産自動車(横須賀市)
第3日の27日、1回戦第1試合は日産自動車(横須賀市)が3−2で富士重工業(太田市)を降した。
横須賀市が四回吉浦の2ランの1安打のみに抑えられながら、相手の守りのミスに乗じて逃げ切った。六回に3敵失により奪った1点が決勝点に。先発の石畝は完投こそ逃したが、八回まで三塁を踏ませなかった。太田市は九回2死から代打冨村、途中出場の高倉の連続適時長短打で1点差に迫ったが、及ばなかった。▽横須賀市・久保恭久監督 1安打だけで勝ったのは記憶にない。抑えられても相手の失策から点を取り、ウチらしい泥臭い野球ができたのではないかと思う。
◇初顔合わせの自動車対決、軍配は日産に
「自動車対決」となった横須賀市・日産自動車と太田市・富士重工業。横須賀市は27回、太田市が19回目の出場という常連組だが、意外にもこれまでの大会の歴史の中で1回も対戦がなかった。初の顔合わせは横須賀市に軍配が上がった。
惜しくも敗れた太田市の主将で7番・指名打者の佐伯真貴は「相手は同じ自動車チーム。やはり勝ちたかった。先行されてもベンチのムードはよく、最後はひっくり返せると思ったが……」。佐伯は4年前までは、藤沢市・いすゞ自動車の選手。73回大会で優勝した後に、チームの休部により冨士重工業へ移籍した。
太田市に日立製作所から補強され、2番・二塁手で先発出場した北村宏大も、5年前に準優勝した岡崎市・三菱自動車岡崎から2年前に日立に移籍した経歴を持つ。北村は「かつて自分も自動車チームにいたから、選手が同業他社に負けたくない気持ちが伝わってきた」
2人は自動車業界の業績不振などを理由に移籍を体験してきた苦労人。この日、同じ自動車チームに敗れた悔しさは残ったが、「野球を続けられるだけで幸せ。ましてドームに出場できたのだから」と、好勝負を演じた達成感に浸った。【相川光康】
◇1安打勝利は「いい薬」…日産・久保監督
一階の内外野をほぼ埋め尽くした自動車メーカー対決は、大接戦を展開したが勝負のアヤは外角球の見極めにあった。
昨年、準優勝の横須賀市・久保監督の代名詞は「しつこい野球」。一方の太田市・村田監督も「粘り強さ」では人後に落ちない。「同業ライバルには絶対、負けられない」と火花を散らす両監督の矢面に立ったジャッジマンは日本のアマ球界では10人しかいない国際野球連盟に登録されている熊澤民晴審判員。
今春、米国で行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を持ち出すまでもなく国際大会のストライクゾーンは「内角に辛く、外角に甘い」が常識だ。
「ゾーンを大きく構え、縮こまらずに攻めよう」。捕手・南が練った横須賀市先発・石畝の投球は、キレのあるフォークボール、カーブを広めの外角ゾーンを有効に使って決定打を許さない。
太田市・阿部の持ち味であるコーナーワークに三回まで無安打の打線も2巡目の四回以降、工夫を凝らした。打者は打席最前列で構えるなど外角球対策を施し、1死一塁で吉浦が外角に甘く入ったスライダーを見逃さずに右翼席に運んで均衡を破り、試合の流れを引き寄せた。
「選手が自主的にやったこと」とクールな反応をみせた久保監督だが、珍しい1安打勝利の結果に触れると「ほんとにね。神奈川予選では本塁打ゼロだったし、1安打は打線へのいい薬。次はきっと奮起するでしょう」と期待を込めた。
○…横須賀市の5番吉浦が四回、チーム唯一の安打となる右越え2ラン。カウント1−1からの3球目、「狙い通り」という外角スライダーを振り抜いた。社会人9年目ながら「入った瞬間は本当にうれしかった」と、若手のように目を輝かせた。2次予選では打率1割2分5厘と大不振。「焦りはなかったけど、本大会で必ず取り返すぞと思っていた」と話す。東京ドームでは昨年も2本塁打を放ち準優勝に貢献した。「ここはボールが見やすい」と、球場の雰囲気との相性もぴったり。この先の活躍にも期待が高まってきた。
◇序盤、意気込み過ぎ−−久保恭久・日産自動車監督
序盤は、意気込み過ぎて、空回りしていた。1安打での勝利は記憶にない。ただ、石畝がよくしのいでくれた。こういう試合の方が、選手も刺激を受けて良いのでないか。次の試合も気を引き締めて臨みたい。
◇敵失にも助けられ−−伊藤祐樹・日産自動車主将
富士重工業は力のあるチームだが、逆に敵失に助けられたところもある。相手の投手陣にゲーム出だしから打線が抑えられ、自分たちのプレーができなかった。最後に追い上げられたのは都市対抗の厳しさが出たのだと思う。
(毎日新聞)
矢島彩のENJOY!都市対抗
http://www.nikkansports.com/baseball/amateur/f-bb-tp3-20060828-82001.html
27日の第1試合の前に、都市対抗に10年連続出場(補強選手での出場も含む)を達成した選手の表彰式が行われた。場内アナウンスで紹介され、賞状とトロフイーが贈られた。今年は8人の選手が受賞した(昨年は9人)。
その中の1人が日産自動車の伊藤祐樹主将(34=福井工大)だ。入社2年目から遊撃手のスタメンに定着し、3年目で初めて都市対抗の舞台を踏んだ。それ以来、10年連続出場を果たした。
「なってみればあっという間だったかもしれないです。表彰されたとき、なかなかすごいことかなあと思いました」。
伊藤のもっとすごいところは、10年間、チームの全試合にフルイニング出場したことだ。1度も途中交代なく、試合開始から終了までグラウンドに立ってきた。「都市対抗の鉄人」と呼んでもいい。
「その時々の自分の役割を一生懸命果たしてきただけなんですけどね」。
秘訣を聞くと「う〜ん」と悩んで、笑ってこう答えた。
兵庫県立津名高出身。ほとんど無名だが、高校時代は2年のときに県大会のベスト4まで勝ち進んだ。福井工大では4年時に大学野球選手権でベスト4に進出。どちらも「1番・遊撃」だった。とはいえ、福井工大から企業チームで野球を続ける選手はそう多くはない。それでも、当時の監督だった村上忠則氏が津名高出身だったこともあり、名門・日産自動車に入社した。
「こんな福井の地方大学から強豪チームに入ることなんてめったにない。ついていこうと必死でした」。
2年目で遊撃手のレギュラーの座をつかむと、98年に都市対抗優勝。03年には三菱自動車川崎(現・三菱ふそう川崎)の補強選手として優勝の味をかみ締めた。
一昨年からは主将も務めている。自分のことだけでなく、チームを見渡す年齢にもなってきた。
「自分が出場したいという気持ちと、もっと若手に台頭してほしいという気持ち半分ずつくらいですね」。
去年のことだ。今年1年目から広島で活躍する梵英心に、慣れ親しんだ遊撃のポジションを奪われた。「チームが勝つため。切り替えて、自分の生きていく道を探すだけです」。
探し出した新しい道は三塁手。この日も「7番・三塁」でフル出場している。
「自分ができることをやれるうちは、それにしがみついていきたい」。
そんな伊藤がひそかに狙っているものがある。それは主将として優勝すること。小学校時代からずっと主将を任されてきたそのキャプテンシーで、今大会もう1つ表彰を受けるつもりでいる。
◆伊藤祐樹(いとう・ゆうき)1972年(昭47)7月7日生まれ、兵庫県出身。津名高−福井工大を経て日産自動車入社。2年目からレギュラーに定着。背番号2。好きな言葉は「成せばなる」。170センチ、65キロ、右投げ左打ち。
○…今大会での10年連続出場表彰選手 TDK・野田正義(27=桜美林)NTT東日本・藤沢英雄(32=法大、シダックスからの補強)日産自動車・伊藤祐樹(34=福井工大)日産自動車・村上恭一(34=日体大)ホンダ鈴鹿・奥山博之(31=城西大 、東海理化からの補強)日本生命・鷲北剛(32=明大)三菱重工長崎・村上竜太郎(37=熊本工大高)三菱重工長崎・原田能英(34=東海大五)。
オマケ 大荷物を抱えながら通路に現れた伊藤選手。笑うと目が無くなってしまう優しげな雰囲気が印象的でした。同時に表彰を受けた同期の村上選手とは「170センチコンビですから!」としっかり握手を交わしていました。
◆矢島彩(やじま・あや)1984年(昭59)、神奈川県生まれ。5歳くらい(西武黄金期)から野球に夢中になる。現在は、都内の大学に通いながらアマ野球中心に観戦。北海道から沖縄まで年間150試合を見る。もちろん今夏の甲子園も皆勤。「アマチュア野球」(日刊スポーツ出版社)「ホームラン」(日本スポーツ出版社)などで執筆中。
プロ・アマ交流戦 日産自動車勝利
2006年8月13日 日産自動車 9 vs. 8
湘南シーレックス(横浜ベイスターズの2軍チーム)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
日産自動車
0
2
0
0
5
0
2
0
0
9
湘南シーレックズ
0
0
0
0
0
0
0
8
0
8
日時: 2006年6月6日(火)〜8日(木)
2006年6月13日(火)〜17日(土)
場所: 横浜スタジアム
6/23 第三代表決定戦 日産自動車 3年連続27回目の出場。三菱重工横浜クは関東代表決定戦へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
三菱重工横浜クラブ
0
0
0
1
0
0
0
1
0
2
日産自動車
0
0
1
3
0
1
2
0
X
7
日産自動車が代表決定戦2連敗の後、三度目の正直で東京ドーム切符をつかんだ。久保監督はホッとした表情を浮かべながら「やっぱり神奈川の予選は簡単には勝たせてもらえないですね」。
先発の主戦・石畝がピリッとしなかったが、第1代表決定戦で決勝本塁打を浴びた3年目左腕の青木が2番手で好救援。打ってはともに5年目の岡と市丸が適時打を放ち、「今まではベテランに頼りがちだったが、きょうは若手が頑張った」と久保監督を喜ばせた。
昨年の本大会決勝では三菱ふそう川崎との神奈川決戦に敗れた。「今年も頂点を目標にできるチームだと思う」と久保監督。実力派集団が8年ぶりの黒獅子旗に挑む。
何すべきか見えた−−久保恭久・日産自動車監督
やっと本大会のスタートラインに立てたという気分。今日は若手が押し上げた試合だった。やはり神奈川の予選。予想通りにはいかない。予選を戦い抜いた中で、これから何をすべきかが見えたことは収穫だ。(毎日新聞)
6/17 敗者復活戦
三菱ふそう川崎 第二代表 2年連続18回目
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
三菱ふそう川崎
1
0
0
0
0
2
0
1
1
5
日産自動車
0
2
0
0
0
0
0
0
2
4
9回裏、日産は1死からふそう2番手の高卒ルーキー川尻に襲いかかり、1死から代打船引(新人)がショート内野安打で出塁した。続く8番伊藤が右前ヒットでつなぎ、続く代打岩越も三遊間を抜けようかという当たりを放った。ふそうのショート渡辺がダイビングキャッチを試みたものの打球をはじき、これで1死満塁となった。この場面で1番四之宮が犠牲フライを打ち上げてまず1点が入り、さらに2番青柳も右前タイムリーで日産が1点差に追い上げ、なおも2死1・3塁。ふそうはここでピッチャーを谷村に交代、日産も代打に須田を起用した。しかし、この大詰めの場面で大問題となるプレーが出た。
カウント2−2から谷村が投じた5球目はショートバウンドになり、これを須田が空振りしたのだが、キャッチャーの井川もこのボールを捕り損なって後逸、須田は1塁に走った。いわゆる「振り逃げ」である。
キャッチャー井川がこのボールを1塁へ送球したが判定はセーフ。この間に3塁ランナーの岩越がホームへ突入、ふそうのファースト三垣から井川にボールが返ってくるのがほとんど同時となって非常に際どいプレーとなったが、岩越の足の方が一瞬速かったように見受けられた。http://plaza.rakuten.co.jp/nankanbranch/diary/
投手が投げた球を須田選手が空振りし、直接、身体に球が当たり、球審が、三振(ボールデッド)との判定をした。
よって、三振の時点でゲームセットとなる。◇投手陣が問題−−日産自動車・久保恭久監督
最後はきわどいプレーだったが、仕方がない。それよりも六回に2点取られた投手陣が問題。
前回の修正がなされていなかった。少し時間が空くので、立て直して三菱重工横浜クラブ戦へ備えていきたい。
6/16 決勝 東芝 第一代表 4年連続29回目
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
日産自動車
0
0
0
1
1
0
0
0
0
2
東芝
0
0
2
0
0
0
3
0
x
5
6/13 準決勝
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
新日本石油ENEOS
0
0
0
1
0
1
1
0
0
3
日産自動車
0
0
2
0
0
0
0
0
2X
4
日時: 2006年5月8日(月)〜5日間
場所: 北九州市民球場(K)
大谷球場(O)
5/11(木) 北九州市民球場
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
新日本石油ENEOS
0
0
2
2
0
0
1
2
0
7
日産自動車
0
0
0
2
0
2
0
0
0
4
5/9(火)北九州市民球場
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
トヨタ自動車
1
1
1
0
0
2
0
0
0
5
日産自動車
0
0
2
0
0
0
5
0
X
7
日時: 2006年4月17日(月)〜8日間
場所: 横浜スタジアム 大田スタジアム 千葉マリンスタジアム 太田公園野球場 他
4/27(木)大田スタジアム 14:00 鷺宮製作所 - 日産自動車 雨天で後期に順延
4/26(水)大田スタジアム 日産自動車(2勝)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
明治安田生命
1
0
0
0
1
0
0
0
0
2
日産自動車
0
0
0
2
0
0
0
6
X
8
4/18(火)横浜スタジアム 10:00 日産自動車(1勝)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
日産自動車
2
0
0
0
3
3
0
0
1
9
新日本石油ENEOS
0
0
0
0
2
0
0
0
0
2
第54回 JABA静岡大会 4/11 雨天順延、4/12準決勝、4/13決勝に変更
日時: 2006年4月7日(金)〜5日間
場所: 浜松市営球場・H(7日(金)〜5日間)
県営草薙球場・K(7日(金)〜3日間)
2006/4/13 決勝戦
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
|
三菱重工神戸 |
4 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4 |
日産自動車 |
2 |
0 |
2 |
5 |
1 |
0 |
0 |
1 |
X |
11 |
社会人野球:日産優勝 三菱重工神戸に逆転勝ち 静岡大会
第54回JABA静岡大会最終日は13日、静岡県浜松市営球場で決勝があり、日産自動車が11−4で三菱重工神戸に逆転勝ちし、2年ぶり9回目の優勝を遂げた。日産は三回、小山の2ランで追いつき、四回に吉浦、小山の連続二塁打などで5点を挙げた。日産は3月のスポニチ大会に続く今季2回目の頂点。神戸は先制も実らず、3年ぶり3回目の優勝を逃した。最高殊勲選手賞には日産の石畝(いしぐろ)卓也投手が選ばれた。
◇さらに高みを見据える日産・久保監督
一回裏、日産・久保監督は選手たちにハッパをかけることもなく黙っていた。表の守備で2死から大量失点。雰囲気が悪いにもかかわらずだ。「選手がどう感じてやっていくか、見守ろうと思った」。大人のチームをあずかる指揮官の思惑通りに、日産打線は一回から回転した。
安打で出た1番・四之宮は次打者の2球目に二盗。4球目に今度は三塁へ。捕手の送球が四之宮の体に当たってファウル地域を転がる間に本塁を陥れた。「絶対にセーフになる自信があった」と四之宮。
監督の意図を感じて動いたのは、四之宮だけではない。四球で出た吉浦も小山への初球に盗塁し、岩越の二塁打で生還。神戸バッテリーを揺さぶり、効果満点の得点だった。
二回以降も集中力は緩まない。気おされて四死球を連発する神戸バッテリーに吉浦、小山が長打を浴びせて勝ち越し。勝敗の見えた六回に吉浦が三振するまで、日産は誰一人として三振しなかった。
スポニチ大会に続くタイトルに、他チームから「日産は頭一つ抜けている」との声も。だが、久保監督は「この大会で足りない部分が見えた。一言で言えば、経験」と指摘した。高みを見据え、手綱はさらにきつく締められている。(毎日新聞)
2006/4/12
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
計 |
|
トヨタ |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
4 |
日産自動車 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
5 |
延長15回はタイブレーク
2006/4/10
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
富士重工業 |
0 |
0 |
4 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4 |
日産自動車 |
0 |
0 |
6 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
X |
6 |
2006/4/9
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 計 | |
日産自動車 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
2 |
5 |
JR東海 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
2006/4/8
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
TDK |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
日産自動車 |
0 |
4 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
X |
5 |
投手 石田 祐介 - 野上 亮磨 - 高崎 健太郎
JABA 神奈川県大会
日時: 2006年3月22日(水)〜7日間
場所: 保土ヶ谷球場 ※敗者復活戦(第6日の2試合)は三菱重工金沢グランド
2006/3/28 決勝
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
日産自動車 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
3 |
東芝 |
3 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
X |
5 |
東芝は初回、1死一塁、松田が中越え二点本塁打を放ち勢いづくと、続く結城の打球が左翼手の失策を誘い二塁へ、さらに平馬、伊勢が続けて安打を放ち一挙3点を奪い主導権を握った。日産は、四回、吉浦の適時打などで2点を返し、八回にも小山が本塁打を放ち粘るが流れに乗れなかった。
2006/3/27 準決勝
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
新日本石油 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
日産自動車 |
1 |
0 |
0 |
0 |
4 |
0 |
0 |
0 |
X |
5 |
第61回東京スポニチ大会(3月8日から5日間、神宮など3球場)
最高殊勲選手賞 ◆小山 豪(日産自動車) 全5試合に安打を放ち23打数10安打 新人賞 ◆野村 慶太(日産自動車) 2番・中堅として攻守に活躍。打率・364 |
||
2006/3/12 決勝
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
日産自動車 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
6 |
0 |
8 |
シダックス |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
1 |
1 |
2 |
1 |
7 |
本塁打 四之宮、市丸
日産自動車が終盤の逆転劇で4年ぶりの優勝に輝いた。2点を追う日産自動車は8回、1死一、二塁から村上が同点の左中間三塁打。伊藤の適時内野安打で1点を勝ち越すと、さらに2四死球などで満塁とし、代打岩越が左中間へ走者一掃の三塁打を放った。
粘るシダックスも終盤に得点を重ね、9回は松岡の適時打で1点差。なおも1死一、二塁としたが、高坂が投ゴロ併殺に倒れ万事休す。2年連続の準優勝となった。
大技あり小技ありの一丸野球で日産自動車が春の王者に輝いた。終盤のシダックスの反撃を振り切ると、ナインはマウンド前方で抱き合い歓喜に酔いしれた。
「選手が想像力を働かせてきっちり仕事をしてくれた。スターはいないけど、あきらめの悪い選手が多いですから」。就任1年目の初Vから6年。02年に続く3度目の栄冠に久保監督の顔には自然と笑みが広がった。
決勝では2度のビハインドをはね返した。6回に今年から3番に座る5年目・市丸が同点ソロ。再び突き放されたが、8回に追いつくと、さらに主将・伊藤が勝ち越しのスリーバントスクイズ(記録は二塁内野安打)を決めるなど、全員がグラウンド狭しと駆け回った。
三橋(横浜)、梵(そよぎ、広島)と投打の軸が抜けたが、伊藤が「2人が抜けて弱くなったとは絶対に言わせない」というように粘り強く戦い抜いた。NTT西日本との初戦を延長の末に制すると、トヨタ自動車との2回戦から決勝まで4試合連続逆転勝ち。準決勝では重盗で揺さぶりをかければ、吉浦が大会タイの3打席連発を放つなど6本塁打と強打ぶりも見せつけた。
戦う強い気持ち、想像力、前に進む心。06年のスローガンに“闘想進(とうそうしん)”を掲げて練習に取り組んできた。昨夏の都市対抗決勝で5回に同点としながら突き放された苦い経験を糧に「終盤をいかに戦うか」をテーマに臨んだ。そして“逆転の日産”を印象づける進撃。指揮官は言った。「これで3冠への挑戦権は得ました」。次なるターゲットは都市対抗。最高の形で弾みをつけ、今度は東京ドームへ忘れ物を取りに行く。
(スポニチ)
◇日産、終盤での大逆転 最高のスタートに
勢いに乗るチーム同士の対戦。終盤に息詰まる攻防が待ち受けていた。
2点を追う八回、一挙6点を奪って逆転した日産自動車。4点差をつけ、このまま逃げ切るかと思われた。しかし、シダックスも簡単にはあきらめない。その裏、日産2番手・青木に襲い掛かって1点を返し、なおも無死満塁。日産の久保監督は「あとは任せるしかない」と、今大会2試合に先発している石畝をマウンドに送った。
石畝は犠飛でさらに1点を献上した上、暴投、死球で再び満塁とピンチを広げてしまう。しかしここからが真骨頂だった。「(暴投は)振らせるつもりのフォークだった。気落ちはしなかった」と石畝。その後、最速146キロの直球を軸に、2者連続三振で仕留める。
九回も1点差まで追い上げられ、なおも1死一、二塁。しかしこん身の直球で投ゴロ併殺で締めくくった。
日産自動車は昨夏の都市対抗で決勝まで勝ち進んだが、終盤に失点し力尽きた。久保監督は「後半、いかに自分たちの野球ができるか、だ」と課題を掲げ、選手は悔しさを糧に練習に取り組んできた。終盤での大逆転、そして期待に応えるエースの踏ん張り。チームは最高のスタートを切った。(毎日)
2006/3/12 準決勝
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
日産自動車 |
0 |
0 |
1 |
1 |
7 |
4 |
4 |
+ | + | 17 |
松下電器 |
0 |
0 |
3 |
0 |
0 |
1 |
0 |
4 |
本塁打:野村、吉浦3、小山、市丸
日産自動車が6本塁打を含む15安打の猛攻で7回コールド勝ちした。日産自動車は3回に野村のソロで先制。4回は吉浦のソロ、5回には小山、吉浦の連続弾を含む長短5安打を集めて7点と突き放し、6、7回で4点ずつを加えて計17点を叩き出した。
日産自動車の5番・吉浦が準決勝の松下電器戦で大会記録に並ぶ3打席連続本塁打を放つなど5打数4安打5打点と大活躍。3本塁打はともに直球をたたき、中越えに2発と右越えに運んだ。大会記録のかかる第5打席では左中間を破る二塁打で、「狙っていたが」と残念がった。1、2回戦はノーヒットに終わったが、「差し込まれていたので、ポイントを前に置いた」と、修正の成果に満足そうだった。
(毎日)
2006/3/11
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
ホンダ |
0 |
1 |
2 |
1 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
5 |
日産自動車 |
1 |
0 |
0 |
0 |
3 |
0 |
1 |
2 |
x |
7 |
日産自動車がホンダを逆転で下し4強入りした。3点を追う5回1死一、三塁から3番・市丸の右犠飛、さらに2死一、二塁から5番・吉浦の左翼線への2点適時打で同点に追いつくと、5−5で迎えた8回2死二、三塁から代打・岩越の左前2点適時打で勝ち越した。4回途中から救援した青木は5回に開田にソロ本塁打を浴びたが、その1点だけに抑える好投。
日産 代打・岩越執念V打
リードを許す苦しい展開を日産自動車の代打・岩越が執念の一打で振り払った。5―5の8回2死二、三塁から左前へポトリと落ちる決勝2点打。「バットの先だったから“やばい”と思ったけど、ベンチみんなの力が一押ししてくれた」。NTT西日本との1回戦は5番・DHで先発も2打数無安打。前日、トヨタ自動車との2回戦は出番がなかっただけに「最高の仕事ができた。スタメンに戻れるよう頑張りたい」と口元を引き締めた。投げては2番手・青木が踏ん張り、打線が2度のビハインドをはね返した。連日の“自動車対決”を制して4強進出。「劣勢だったけど選手がよくやってくれた」。久保監督は勢いづいてきたチームに手応えを話した。(スポニチ)
◇日産 土俵際の勝負強さ健在
日産自動車とホンダの一戦は、がっぷり四つに組んだ好ゲーム。勝ちを手にした日産・久保監督は「いい試合だった。春からこんな試合ができて満足です」と、満面に笑みをたたえた。
明暗を分けたのは最終回。2点を追うホンダは、先頭の岡野勝が中前にはじき返して無死一塁。四回途中からのロングリリーフとなった左腕・青木には、すでに疲れが見えていた。4番・岡野武は初球を鋭く振り抜くと、打球は三塁線へ。誰もが長打と思った瞬間、三塁手・伊藤が鮮やかにグラブに納め、二塁へ転送。さらに一塁へも送られて併殺完成。「あの守りには脱帽です」。ホンダ・宇田川監督に天を仰がせた美技だった。
堅い守りで勝利を手繰り寄せた日産。土俵際での勝負強さは今季も健在だ。(毎日新聞)
2006/3/10
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
日産自動車 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
1 |
0 |
2 |
0 |
4 |
トヨタ自動車 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
日産自動車は1−1で迎えた6回に3番・市丸の左越えソロ本塁打で勝ち越し。
8回には2死満塁から伊藤、南が連続押し出しで2点を追加し、トヨタ自動車を突き放した。
投げては先発の畑山が丁寧な投球で6安打1失点で完投。
≪主軸が抜けても8強≫
同じ自動車企業のライバル、トヨタ自動車を倒してのベスト8進出。久保監督のほおが思わず緩んだ。「畑山がよく投げたし市丸の一発がきいた。1戦1戦、力をつけてくれているのがうれしい」。
昨夏の都市対抗準優勝チームも三橋(横浜)、梵(広島)と投打の主軸が抜けただけに、エースに期待する畑山の6安打1失点完投と主砲・市丸の本塁打は明るい話題だ。
(スポニチ)
2006/3/8
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | |
日産自動車 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
4 |
7 |
NTT西日本 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
2 |
0 |
3 |
日産自動車が今大会初の延長戦を制し、7−3でNTT西日本を突き放した。3−3で迎えた延長10回、日産自動車は敵失をからめて1死満塁とし、伊藤が右中間へ走者一掃の三塁打。さらに敵失で1点を加え、試合を決めた。
日産自動車ベテランが決勝打
日産自動車は、9回に3―3と追いつかれたが、その悪い流れを伊藤主将が断った。延長10回2死満塁、社会人12年目、34歳のベテランの読みはさすがだった。「相手は新人投手だから真っすぐが来る」。秋山の直球を狙い打ち、右中間を割る決勝の三塁打となった。「初戦でふがいない試合はできなかったですからね」と責任を果たしホッとしていた。
(スポニチ)
第一試合ラインアップ (第二試合以降、伊藤選手は7番)
津名 対 新田
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 津名 0 2 0 0 1 3 2 8 新田 0 4 0 0 0 1 5 90分時間制限により試合終了
予選リーグ
兵庫県 8校 津名、報徳学園、市立西宮、三田学園、川西明峰、西宮北、須磨東、洲本 決勝戦 2006/9/9 甲子園浜球場
34歳以下 35歳以上 計 1 2 3 4 5 6 7 洲本 0 0 0 0 1 0 0 1 津名 1 1 0 0 0 0 x 2
毎日新聞 2006/11/10
毎日新聞 2004/1/1
ひと アマからプロ球界へ 横浜フロント入りした村上忠則さん
ファンのためにも絶対チームを強くする
社会人野球・日産自動車の監督だった98年春。会社の経営台理化策として、横浜市にあるグラウンドと寮を売却し、休部して日産自動車九州と統合する計画が浮上した。「野球部は今、絶対必要だ」。当時の佐々木邦昭野球部長が社長に直談判するなど、二人三脚で上層部に働きかけ、計画は撤回された。チームはその年、都市対抗野球で優勝を果たした。
今春、プロ野球・横浜の球団社長に就任した佐々木氏から「3年後、日本一になるチームを作ろう」と誘われた。8年前を思い出し血が騒いだ。「今度は自分が佐々木さんを助ける番だ」
新たな仕事は「チーム運営部門統括」。球団経営を考えつつ、現場の声を吸い上げてトレードや補強を行い、チーム力強化を図る。アマ球界からの転身は異例だが、選手・監督として現場を知り、神奈川日産自動車取締役として経営の論理も知る経歴を生かし、パイプ役に徹するつもりだ。
「大事なのは風通しの良さ。コミュニケーションが取れないとチームはバラパラになる」。幸い大矢明彦新監督とは旧知の間柄。「風通し良く」の思いも一致している。
現役時代からタフネスぶりは有名。後輩の久保恭久・現日産監督は「24時間営業の鉄人」と評する。ここ5年で4回最下位に沈んだチームの立て直しは容易ではないが、秋季練習で走り回る若手選手を見て決意を新たにした。「自分も57歳のルーキー。腹を据えて頑張る」
兵庫県出身。大昭和製紙、日産自動車などで捕手として活躍。87〜99年に日産監督。選手、監督で都市対抗野球に27回出場し、優勝5回。妻と2女。
毎日新聞 2006年10月30日
社会人野球:日産自動車の高崎が横浜に入団へ
社会人野球、日産自動車の高崎健太郎投手(21)が、大学・社会人野球ドラフトの希望枠で横浜に入団することが30日、明らかになった。来月2日、東京都内の同社本社で会見を開いて表明する。
高崎は150キロ近い速球が持ち味の本格派右腕。今夏の都市対抗でチームの2年連続の準優勝に貢献した。
2006/3/10 日刊スポーツ インタビュー
横浜球団の新社長に佐々木氏
横浜球団は9日、横浜市内で取締役会を開き、新社長に佐々木邦昭氏(59=東京日産モーター社長)の就任を決めた。24日の株主総会で正式決定する。峰岸進社長(64)は任期を1年残して退任。親会社TBSの関連会社、緑山スタジオ・シティ会長に就任する。
球界では異例の人事だ。親会社でなく、外部からの社長就任。若林オーナーは「(TBSも)関連会社が増え適材適所の人材が不足している。スポーツの気持ちが分かってくれる人という思いがあった」と説明した。紹介者もあって社外からの起用を決めたという。
佐々木氏は日産自動車で広報部長、常務などを歴任し、東大時代は野球部に所属。日産野球部でも7年間野球部長を任され、96年から2年間は神奈川社会人野球協会の理事長も務めた。日産自動車は10年までに本社を東京から横浜に移す。地元密着を進めたい球団にはうってつけの人材といえよう。資本提携については同オーナーが否定した。
チームは昨年、3位になったものの、観客動員は100万人に届かず、15億円といわれる赤字になった。若林オーナーは「経営の面で苦戦しているのは事実。立て直しを急がないといけない」と話し、早急な業績改善に期待をこめた。