日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめ
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モンサント社とアメリカン・ホーム・プロダクツ社の合併破談

            http://www.netpassport.or.jp/~wyatakad/Monsanto2.html


モンサント社とアメリカン・ホーム・プロダクツ社の
合併交渉

1998年10月13日、モンサント社とアメリカン・ホーム・プロダクツ社の合併破談が報じられた。

アメリカン・ホーム・プロダクツ社はモンサント社との前にもスミスクライン・ビーチャム社と合併破談となっている。

合併破談とその理由
 
モンサント社の資金調達コスト上昇 - 合併破談の悪影響

事業合理化 - 資金調達コスト拡大の影響

アメリカン・ホーム・プロダクツ社による乗取りの可能性


(参考) モンサント社最近の成果


http://www.expressindia.com/fe/daily/19981016/28955024.html 

It was AHP's second stumble at the merger altar this year. On January 30, SmithKline Beecham Plc unexpectedly cancelled its merger talks with AHP after 10 days of courtship.

The same day,
SmithKline announced it had jilted AHP in order to court its Britain-based Glaxo Wellcome Plc with the hope of forming the world's largest pharmaceutical company.

That romance also foundered, however, when the talks btween
SmithKline and Glaxo collapsed acrimoniously on February 23 -- with SmithKline accusing Glaxo of reneging on carefully worked out merger plans.

    → 2000年 合併 Glaxo Smithkline


モンサント社とアメリカン・ホーム・プロダクツ社との合併 

           
http://www.netpassport.or.jp/~wyatakad/Monsanto.html

1998年6月1日に発表されたモンサント社とアメリカン・ホーム・プロダクツ社(ニュージャージー州)との合併はライフサイエンス産業史上2番目の規模(米国では最大規模)のものである。

ライフサイエンス産業における主要な企業合併

時期 合併企業 合併規模
1996年 サンドズ社 チバ・ガイギー社 363億ドル
1998年 アメリカン・ホーム・プロダクツ社 モンサント社 360億ドル*
1995年 グラクソ社 ウェルカム社 143億ドル
1989年 ブリストル・マイヤーズ社 スクイブ社 121億ドル
1997年 ロチェ・ホールディング社 コレンジ社 110億ドル
1994年 アメリカン・ホーム・プロダクツ社 アメリカン・サイアナミド社 97億ドル
1989年 スミスクライン・ベックマン社 ビーチャム社 77億ドル
1995年 ヘキスト社 マリオン・メレル・ダウ社 71億ドル
1988年 イーストマン・コダック社 スターリング・ドラッグ社 51億ドル

 

(1) 強者合併

(2) 対等合併 ("Merger-of-Equals")

(3) 研究開発

(4) セントルイスの雇用

(5) ストックオプション

(6) 市場の反応

(7) ソリューシアへの影響
モンサントの化学部門を引き継いだソリューシア社では、両社の合併は医薬品業界の合併と受け取っており、同社への影響は皆無としている。


モンサント社100年の沿革

1901 ジョンF.クィーニ氏がモンサント・ケミカル・ワークを設立(社名は妻のオルガ・モンサントにちなんだもの)。セントルイス工場でサッカリン製造を開始。
1920 ウェルシュ・ケミカル社への経営参画により海外展開を開始。
1929 ゴム化学産業へ参入するなどのため企業数社を買収。
1935 洗剤製造企業を買収
1960代 自主開発と企業買収により除草剤とプロセスコントロールを確立、販売開始。
1985 人工甘味料ニュートラ・スィートと医薬品製造企業のG.D. Searle & Co.を買収。
1986 石油化学、製紙化学、U.S. Polystyreneと放射性蛍光プラスチックの各部門を売却
1988 Astro Turfなど幾つかの化学部門を売却
1989 半導体製品部門を売却(現在のMEMC)。
1991 ガス分離部門と飼料部門を売却
1992 プロセスコントロール部門を売却。
1995 オランダのAkzo Nobel社とジョイントベンチャーを形成しゴム化学部門をこれに統合。新会社はスチレン部門を売却し、Merck社のKelco(化学食品部門)を買収。
1996 バイオ企業のCalgene社、Ecogen社、米国の大種苗企業であるDeKalb Genetics社の株式を保有。大豆種苗大企業のAsgrow Agronomicsの他、バイオ研究企業を2社買収。
1997 化学グループのSolutia社を分離し、「食糧、健康、希望」のスローガンとともに自社をライフサイエンス企業と位置付け直し。トウモロコシの種苗企業であるHolden's Foundation Seeds社を買収。
1998 44億ドルを投入し、アメリカ主要な綿種苗企業であるDeKalb社とDelta & Pine Land Co.を買収。
1998 アメリカン・ホーム・プロダクツ社との合併を発表。