日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめ
た個人のデータベースです。

 他のページへ  トップページ  エチレン ナフサ価格 PE PP PS SM 

 ABS PVC VCM PC エンプラ EO PO フェノール MMA 合成ゴム その他石化業界 

 その他化学及び周辺業界 事業統合に対する公取委判断 中国市場 

 日本のコンビナート図(トップ) 石油化学年表(トップ) 各社中長期経営計画 ほか(トップ)

 アジアの石油化学 欧米の大企業                         連絡先 knak@js2.so-net.ne.jp

 

                                              Back

1996/9/9 日本経済新聞

三井石化、三井東圧 来年10月合併 総合化学、国内2位 大筋合意
   国際競争力を強化 社名「三井化学」で調整

 

 三井石油化学と三井東圧化学は1997年10月に合併することで大筋合意した。


日本経済新聞 1996/9/10 

三井石化・三井東圧 合併へ 内外の再編 決断迫る
 小異捨てて生き残り 東圧、存続にこだわらず

 

 94年の合併で誕生した三菱化学に刺激された面もあり、再編が再編を呼ぶ展開になっている。

 両社が合併を前提とした交渉に入ったのは5年前の91年秋。交渉を指揮したのは三井石化の竹林省吾社長(現会長)と三井東圧の沢村治夫社長(同)。だが、十分に煮詰まっていない92年4月に外部に漏れたため、いったん交渉を凍結した。
 

 合併効果、2社では限界 合理化の余地小さく資金増も不十分

 


読売新聞 1992/4/19

三井東圧・三井石化 来年4月メド合併検討
 一貫生産目指す 両社社長が詰めの協議 業界再編に拍車

 

三井東圧化学と三井石油化学が合併する方向で検討を始めた。
合意すれば、新社名は「三井化学」として、来年4月をめどに合併、社長には沢村・東圧社長、会長には竹林・三井石化社長の就任が有力。

新会社の社名や合併比率などは合意したものの、法的な存続会社をどちらにするかについては両社の思惑が一致しなかった。このため、合併自体が白紙に戻る可能性もなお残されている。


日本経済新聞 1992/4/21

三石社長 三東圧との合併交渉 「当分の間は凍結」

 三井石油化学の竹林省吾社長
   「当分の間は交渉を凍結する」「ご破算にする積もりはない」

 


2004/08/02 三井化学

メチルペンテンポリマー(商標:TPX®)の生産能力増強について
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=77884

 当社(社長:中西宏幸)は、耐熱性、離型性、耐薬品性に優れた機能性オレフィン系ポリマーであるメチルペンテンポリマー(商標:TPX®)を製造・販売しております。現在、当該ポリマーの主要用途となっている情報電子関連分野及び産業材分野の市場拡大とニーズ増大により、需要が大幅に増加していることから、今般TPX®)の生産能力増強を決定しました。

<増強計画の概要>
1.製品:メチルペンテンポリマー
2.商標:TPX®
3.製造設備:岩国大竹工場内
4.生産能力:13,000トン/年(5,500トン/年増強)
5.増強内容:既存プラントの改造
6.スケジュール: 着工 2005年5月
            完工 2005年7月


2005年08月22日 Chemnet Tokyo

三井化学、TPX設備の大幅増強工事を完工
11月には環状オレフィンコポリマー設備も拡充

 三井化学は岩国大竹工場内で機能性ポリマーの一つである「
TPX」の生産設備の増強工事を進めていたがこのほど完工し、試運転に入った。
 今回の増強工事によって「TPX」の生産能力は現在の年産7,500トンから一気に
1万3,000トンに拡大した。同社では8〜9月の2ヶ月間試運転して10月から本格操業を開始する予定。
 
 「TPX」は、企業化メーカーが世界でも三井化学1社だけという高機能性ポリオレフィンの1種のメチルペンテンコポリマー。需要が耐熱ラップフィルムや合皮用離型紙、さらにはプリント基板用離型フィルム向け等に順調に拡大し、今後も一層の増加が見込めるようになってきたことから7割強の増強に踏み切った。スタート当初の設備能力の6.5倍の規模に拡大したことになる。
 市場は台湾や中国を中心に海外でも急拡大しており、このため同社では生産量の2分の1を輸出していく方針。
 
 同社ではこれに続いて、同じ機能性ポリマーの1つである環状オレフィンコポリマー「
アペル」についても生産設備の増強工事を進めているところ。岩国大竹工場で稼動中の年産2,800トンプラントを手直しで3,400トン能力に増強する。完工は今年11月の予定。
 カメラ付き携帯電話のレンズ、光ディスク用ピックアップレンズなど光学部品向けや医療器具・包材、さらには機能性外装フィルム向けなどの需要の拡大に対応してのもので、来年1月から本格稼動入りする計画。
 
 三井化学が現在手掛けている機能性ポリマーは、加工製品を含めると13種におよぶ。わが国の化学企の中でも最も多彩だが、それぞれが独自の需要分野を順調に開拓中。「TPX」と「アペル」以外のポリマーも設備の増強が必要となってきており、変性ポリアミド6T「アーレン」が次の候補として挙がっている。


2005/1/11 三井化学

環状オレフィンコポリマー(商標:アペル®)の生産能力増強について
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=90277&lindID=4


<増強計画の概要>

1.製品:環状オレフィンコポリマー
2.商標:アペル
®
3.製造設備:岩国大竹工場内
4.生産能力:600トン/年増強(2,800トン/年→3,400トン/年)
5.増強内容:既存プラントの改造
6.スケジュール:着工 2005年10月
            完工 2005年11月

 


2007/5/30 三井化学

アペル(R)(環状オレフィンコポリマー)の生産能力増強について

 当社(社長:藤吉建二)は、非晶性で光学特性に優れたアペル(R)(環状オレフィンコポリマー)を製造販売しておりますが、このたび以下の通り、プラント新設により、生産能力を増強することといたしました。

<新設計画の概要>
1.製 品:環状オレフィンコポリマー
2.商 標:アペル(R)
3.製造設備:三井化学 大阪工場内(大阪府高石市)
4.生産能力:3,000トン/年
5.技 術:自社技術
6.総投資額:約60億円
7.スケジュール:営業運転開始 2008年5月

※ご参考:アペル(R)の既存プラント・・・三井化学 
岩国大竹工場内、生産能力 3,400t/年


 アペル(R)は屈折率が高く複屈折が小さいという特徴から、DVDのピックアップレンズやカメラ付携帯電話用レンズを中心に情報電子関連分野の光学材料として需要が急拡大しています。さらに、防湿特性を活かしたPTP(Press Through Package:錠剤の包装パッケージ)、収縮性を活かしたシュリンクフィルム等の機能性包装材料分野の市場における需要も大幅に増加しております。今後これらの市場は年率20%を越える伸長が見込まれるため、プラント新設による生産能力増強を決定したものです。また、アペル(R)は現在岩国大竹工場の既存プラントにて生産しておりますが、BCP(事業継続計画)に基づく顧客への製品供給安定化のため、大阪工場にプラントを新設することにいたしました。

 さらに、アペル(R)の新設プラントには新規用途開発のための工業化研究設備を併設し、生産技術開発・市場開発の強化を図ります。本研究設備に関しては、大阪府の「先端研究所補助金」の対象事業として選定いただくこととなりました。

 当社は今般策定したグランドデザイン(三井化学グループの経営の基本骨格)の中で、目指すべき企業グループ像(「化学」「革新」「夢」の三井化学〜絶えず革新を追求し、化学のちからで夢をかたちにする企業グループ)と長期経営目標を新たに定め、その実現のために3つの事業ポートフォリオ(機能材料事業、先端化学品事業、基礎化学品事業)を構築しました。このたびの生産能力増強により、機能材料事業の重点領域である電子・情報材料の1つであるアペル(R)事業の更なる拡大・成長を図って参ります。