日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめ
た個人のデータベースです。

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 可塑剤工業会 会員会社

 可塑剤の種類 

 トピックス   EU bans six phthalates from use in children's toys

          可塑剤工業会、環境問題対応へ、日米欧の合同会議を開く

          BASF、欧州での可塑剤事業体制を再編

 各社記事

 過去の歴史 イラン・ニッポン石油化学 IRNIP


 2000年春  三菱化学、協和発酵がジェイ・プラスを設立し事業統
           2002年 
三菱化学の輸出をジェイ・プラスに移管

         チッソと三菱ガス化学がシージーエスターを設立し事業統合
 
 2001年春  
東邦理化がDOPとDINP(フタル酸ジイソノニル)の生産を停止
             
ジェイ・プラスに生産委託
 
 2002年春  
積水化学の撤退年産12万トン)   堺工場閉鎖

                  → 新日本理化に貸与

  東邦理化、積水化学などの撤退により、可塑剤能力は、ここ数年で20万トン前後縮小。
  国内の汎用可塑剤は三社体制で、
  年産能力は

   ジェイ・プラス    24万トン

   
シージーエスター 12万トン
   新日本理化      8万トン
 → 7万トン + 堺 6万トン
   合計         44万トンとなる。 
 (2002/2/4 化学工業日報 特集 「可塑剤」から) 

 2003/6  新日本理化、堺に可塑剤の新工場を建設   


 2002/4   ドイツ・バイエル、旭電化と販売提携、非フタル酸系特殊可塑剤


可塑剤工業会 会員会社(ABC順)  http://www.kasozai.gr.jp/main/index1.htm

シージーエスター株式会社 (チッソ、三菱ガス化学)
大八化学工業株式会社
大日本インキ化学工業株式会社
株式会社ジェイ・プラス (三菱化学、協和発酵)
花王株式会社
黒金化成株式会社 (協和発酵関連会社)
新日本理化株式会社
積水化学工業株式会社
昭和エーテル株式会社
田岡化学工業株式会社
東邦理化株式会社


可塑剤の種類     http://www.kasozai.gr.jp/main/index2.htm

主なフタル酸エステルの特長と用途 ※沸点の単位は℃ (101kPa)

フタル酸エステル以外の主な可塑剤の特徴と用途

(1999年 化学工業統計年報―通産省)



(2001/11/14 積水化学)

汎用可塑剤事業の撤退について
    
http://www.sekisui.co.jp/general/press/fin_pre_011114.pdf

 

2002年3月末をもって汎用可塑剤事業から撤退


日本経済新聞 2002/1/3 

積水化学、堺工場を閉鎖 化学品の生産体制再構築

可塑剤事業からの徹退に合わせて、化学部門の生産体制を再構築する。  
 


2000/11/28 化学工業日報) 

東邦理化、汎用可塑剤の生産中止

可塑剤事業を再構築

年産能力6万トンのうち半分近くを占める汎用品の生産を2001年3月末で中止
三菱化学と協和発酵の事業統合会社ジェイ・プラスに委託
原料の無水フタル酸も川崎化成工業に生産委託


(2000/1/25 三菱ガス化学・チッソ

フタル酸系可塑剤事業における合弁会社設立の件
    
 http://www.chisso.co.jp/info/pres/pres000125.html


(1)新販売会社の概要
   新販売会社の概要等は以下の通り。

   @社名     未定 → シージーエスター株式会社(略称CGE)
                    英文名:CG ESTER CORPORATION
   A資本金    4億5千万円
   B出資比率  三菱ガス化学50%、チッソ50%
   C設立時期  2000年3月上旬(予定)→ 3月1日
   D営業開始  2000年4月1日(予定)
   E業務内容  可塑剤の製造・販売業務および付帯関連業務
   F役員     取締役8名(常勤2名)、監査役2名
   G従業員    常勤役員を含めて12名
   H売上高    年間約100億円
   I本店所在地 東京都
   J営業拠点  東京、大阪

(2)新製造会社の概要

生販一体事業として運営するため、親会社から製造部門を分社化し、二つの製造会社を設立する。

@水島の製造会社(社名:未定) →倉敷エスター
    資本金 10百万円: 三菱ガス化学 50% 新販売会社 50%
A五井の製造会社(社名:未定) →千葉エスター
    資本金 10百万円: チッソ 50% 新販売会社 50%

 


(1999/8/31 三菱化学・協和発酵

可塑剤事業における合弁会社設立について
  
http://www.m-kagaku.co.jp/rel/1999/99083101.htm



三菱化学と
協和発酵


【合弁会社概要】
社名     :未定     → 株式会社 ジェイ・プラス(英文社名:J-PLUS Co. Ltd.)
事業目的  :可塑剤の製造・販売
代表者    :未定
資本金    :4億8千万円(予定)
売上高    :約220億円
出資比率  :両社折半出資
役員構成  :両社同数(計4名)
従業員数  :約20名(販売関係人員のみ。運転は委託。)
営業開始日:平成12年1月1日(予定)
本店所在地:未定
営業拠点  :東京、大阪

・ 生産能力について

三菱化学及び協和発酵の生産能力は次の通りです。
                (単位:千トン/H11.3現在) 

生産拠点 三菱化学 協和発酵
三菱化学(川崎化成川崎工場内)    83  
協和油化(株)千葉工場      80
三菱化学(株)四日市事業所     3  
協和油化(株)四日市工場     104
合計    86   184

協和発酵   

1961年(昭和36年)
  大協石油(株)との共同出資により、大協和石油化学(株)を設立し、従来、発酵法でつくっていたアセトン・ブタノールの製法転換をはかる。
   
1966年(昭和41年)
  大協和石油化学(株)を二分し、エチレン・プロピレンからの誘導品(アセトアルデヒド、ブタノール、オクタノールなど)の生産部門を協和油化(株)とし合理化体制を整える。
   
1988年(昭和63年)
  可塑剤事業強化のため「日本オキソコール(株)」を設立。
   
1991年(平成3年)
  協和油化と日本オキソコール合併 →協和油化

 


(2002/4/10 化学工業日報

ジェイ・プラス、三菱化学から可塑剤輸出業務を移管


三菱化学の引き取り分をジェイ・プラスが直接手がける
協和発酵による輸出は従来通り継続


2002/5/7 日刊ケミカルニュース

☆可塑剤工業会、環境問題対応へ、日米欧の合同会議を開く


化学工業日報 2002/03/28 

ドイツ・バイエル、旭電化と販売提携、非フタル酸系特殊可塑剤


非フタル酸系の特殊可塑剤「メザモール」(商品名)で旭電化工業と販売提携

日本では三洋貿易が販売しているが、旭電化とも提携することで販売ルートを拡げる。


イラン・ニッポン石油化学 IRNIP 

1973   塩ビ用可塑剤製造のため設立

 NPC 50%、日商岩井26.1%、三菱化成23.9%

8千万ドル(170億円)でバンダルホメイニに工場建設

1977/3   操業開始
     
1978/10   ストで操業中断(1979/1 イラン革命勃発)
     
1979/8   国有化契約 持株をNPCに譲渡
      長期間支払い遅延

化学工業日報  2003/6/16

新日本理化、堺に可塑剤の新工場を建設

昨年に操業停止した積水化学工業の堺工場をリース使用
可塑剤設備も積水化学から買い受け、改造して使う。年産能力は6万トン。
現有の千葉・五井の年7万トン設備と合わせて東西2拠点体制

 


Platts 2005/7/5

EU bans six phthalates from use in children's toys

The EU Tuesday banned six toxic chemicals used to soften plastic in children's toys. DEHP, DBP and BBP, which are classified as toxic to reproduction, have been banned in all toys and childcare articles. DINP, DIDP and DNOP have been banned in toys and childcare articles that can be put in the mouth.

DEHP(フタル酸ジ‐2-エチルヘキシル)、DBP(フタル酸ジブチル)、BBP(フタル酸ベンジルブチル)
DINP(フタル酸ジイソノニル)、DIDP(ジイソデシルフタレート)、DNOPDi-n-octyl phthalate


2015/2/12 KHネオケム、台湾に可塑剤原料のJV 

KHネオケムは2月11日、台湾国営の石油会社の台湾中油(CPC)および兆豊国際商業銀行 (Mega International Commercial Bank)と合弁契約書を締結した。

新会社「曄揚股份有限公司」(Taiwan-Japan Oxo Chemical Industries Inc.)を設立し、137億台湾元(約520億円)を投じ、高雄臨海工業区に可塑剤フタル酸ジイソノニル(DINP)の原料のイソノニルアルコール工場を建設する。能力は年産18万トンで、他にブテン3量体が21千トン。CPCから原料の供給を受ける。

JVの出資比率は、KHネオケムが47%、CPCが47%、兆豊が6%。2019年の営業生産開始を予定している。

KHネオケムは旧称 協和発酵ケミカルで、2011年3月に協和発酵キリンが日本産業パートナーズの買付会社ケイジェイホールディングスに譲渡、2012年4月に改称した。

既存の千葉工場(千葉県市原市)と合わせ、能力を2.8倍に拡大する。

    
2010/10/27 協和発酵キリン、子会社の協和発酵ケミカル売却で合意 

CPCによれば、可塑性、加工性、相溶性、耐熱性などに優れるフタル酸ジイソノニルは、主に自動車、電線、ケーブルなどに使われており、原料のイソノナノールとともに年々需要が増加しているという。

 

KHネオケムはINA製造の独自技術及びノウハウを豊富に有しており、需要の伸びが著しい中国、インドなどアジア諸国の需要拡大に対応し、価格競争力のある原料を調達するために有利な立地での生産拠点新設を目指して検討を重ねてまいりました。

一方、CPCは主力のガソリン・燃料事業から、より付加価値の高い石油化学等の川下事業への展開強化を模索しており、その一環として合弁会社への原料供給を含めたINA事業への展開を決断しました。
 

ーーー

2009年 協和発酵キリン

三菱化学は、2001年3月末をもって水島事業所のイソノニルアルコール(INA)プラント(ロジウム触媒法 能力:3万5千トン/年)を停止

 

INAの生産技術を持つ企業は世界で5社のみで。KHネオケムはそのうちの1社。

  • BASF
  • Evonik
  • ExxonMobil
  • KH NEOCHEM
  • NAN YA PLASTICS 南亞塑膠工業股份有限公司 (台湾プラスチック)
  • Petrochemicals 1st Division was established on June 2008, former Taiwan Plasticizers Company, which was incorporated into Plasticizers Department of Nan Ya Plastics Corp. in 1987. There are five plants, that is Plasticizers, Phthalic Anhydride, 2-EthylHexyl Alcohol, Iso-nonyl alcohol, an Anti-oxidants, all located in Mailiao Formosa Industrial Complex, and produce various Plasticizers, Non- Phthalate plasticizers, Curing agent, Phthalic Anhydride, 2-EthylHexyl alcohol, IsoButyl alcohol, IsoNonyl alcohol.


    Evonik Industries AG  "
    Isononanol"

    Evonik's Advanced Intermediates Business Unit is the leading supplier of industrial chemicals, such as butene-1, DINP, alkoxides, cyanuric chloride, isononanol and hydrogen peroxide, as well as a preferred supplier of butadiene, alkyl chlorides, anhydrides, caustic potash solution, potassium carbonate, peracetic acid, triacetoneamine and special synthetic building blocks. Additionally 2-Chloro-1,1,1-trimethoxyethane is supplied by us. Evonik Industries AG is supplier for Isononyl alcohol.

    BASF Belgium S.A. / N.V.
    BASF Belgium S.A. We are seller of di-(2-Ethylhexyl) adipate.
    N.V. is supplier for Isononyl alcohol.


    ExxonMobil Chemical Europe
    ExxonMobil Chemical Europe is supplier for Isononyl alcohol. ExxonMobil Chemical Europe also offers Isobutylene.