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日本ユニペット、ボトル用PET樹脂を増強
岩国工場で年産3万3000トン能力の1系列を新設する一方、効率の悪い老朽化した同1万1000トンの1系列を廃棄
四日市工場(三重県)と鯖江工場(福井県)を合わせて国内で同14万トン体制を確立
日本ユニペット(株) 三菱化学 44.9% /東洋紡 ボトル用PET樹脂
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日本ユニペット株式会社の吸収合併について三菱ケミカルは、このたび、100%子会社である日本ユニペットを来年4月1日付で吸収合併することといたしました。
同社は、1981年7月に設立され、主にボトル用PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂の販売を行っています。2015年に100%子会社となって以降、製品の安定品質・安定供給に努め、また、高機能PET樹脂の販売強化を進めてきました。今般、更なる事業運営体制の強化を図るべく吸収合併し、事業を三菱ケミカルが直接運営する体制といたしました。
ペットボトル再商品化事業の合弁会社設立について
東洋紡としては、
1. | 東洋紡グループとしてボトル用レジンの製造・販売からリサイクル商品まで取り組む。
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2. | 「エコールクラブ®」、不織布用途等への安定供給。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
荏原としては、 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1. | 「ゼロエミッション」構想の一環として、ペットボトル再商品化事業への参画。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2. | 産業廃棄物処理プラントメーカーから、リサイクルシステムを含めた総合エンジニアリング会社を目指す。 |
合弁会社の概要
会社名 | :東洋紡エコテック | |
代表者 | :社長 藤岡慶三(東洋紡) | |
資本金 | :1億円(東洋紡-80%、荏原-20%) | |
事業目的 | :使用済みペットボトルを原料とした再商品化製品(フレークまたはペレット) の製造・販売 |
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本社所在地 | :大阪市北区堂島浜2丁目2−8(東洋紡本社内) | |
工場所在地 | :山口県岩国市灘町1−1(東洋紡岩国工場内) | |
設備能力 | :ボトル処理量-8,000トン/年 | |
設備投資額 | :約13億円 | |
役員構成 | :東洋紡-4名、荏原-1名 | |
人員数 | :約20名 | |
設立時期 | :'97年4月 | |
本生産開始時期 | :'98年4月(予定) |
3.販売先
全量東洋紡に販売。
東洋紡では、引取量の約30%を三菱商事鰍ニ共同で展開しているリサイクルポリエステル事業「エコールクラブ」製品の原料として使い、他は不織布用途等の原料として使用。
(2001年7月号 日経エコロジー・抜粋)
リサイクルのデパート目指す、「エコ」のトップブランド育成
三菱商事・アパレルユニットの武田圭一マネージャーが、東洋紡に話を持ちかけたのは94年秋。東洋紡の竹内郁夫・グリーン商品チームリーダーは、 「工場では手間のかかるペット再生樹脂を嫌う空気が強かった。三菱商事の提案がなければ踏み切れなかった」と、当時を振り返る。
三菱商事は東洋紡から再生繊維を仕入れ、アパレル業界などと協力して商品化する。
カネボウ合繊 販売権移管、事実上の撤退
カネボウ合繊は、汎用ボトル用PET樹脂で三井化学、三菱化学とそれぞれ提携
防府合繊工場(山口県防府市)のボトル用PET樹脂設備は三井化学、北陸合繊工場(福井県鯖江市)の設備は三菱化学からの受託生産に切り替え
汎用PET樹脂生産・販売から事実上撤退
汎用ボトル用ペット樹脂分野で三井化学、及び三菱化学と事業提携
http://www.kanebotx.com/news/110726.htm
<カネボウ合繊と三井化学、三菱化学との事業提携内容>
(1) 生産関係 | |||
1) | カネボウ合繊が生産する汎用ボトル用ペット樹脂に関し、カネボウ合繊が引き続き生産し、防府合繊工場の生産品(年間24,000トン)は三井化学に、北陸合繊工場の生産品 (年間27,000トン)は三菱化学に全量を供給する。 | ||
2) | 北陸合繊工場で生産する汎用ボトル用ペット樹脂については、将来的に鐘紡と三菱化学との合弁企業である越前ポリマー(株)に設備を移管する計画である。 | ||
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(2) 販売関係 | |||
1) | 防府合繊工場の生産品については、本年8月1日より三井化学が販売する。 | ||
2) | 北陸合繊工場の生産品については、本年10月1日より三菱化学を経由して同社が資本参加する日本ユニペット(株)が販売する。 |
<今後の当社高分子事業について> | ||||
1. | 韓国、台湾、インドネシアなどの設備増強に伴う輸入増加や、原料価格の上昇など不安定な事業環境の中で、当社は原料や販売価格に左右され難い体制を構築し、付加価値の高い商品分野に特化し、高分子事業の体質強化を図る。 | |||
2. | 環境問題や新市場に対応し、当社独自の機能特性を付与した商品の拡販を図る。 | |||
1)特殊ペット樹脂 : | リサイクルなどの環境への配慮からの塩ビやポリカーボネート代替市場への拡販を図る。 | |||
2)A-ペットシート | ダイオキシン問題により塩ビ代替が進む市場のなかで、多層シートなど付加価値の高い商品へのシフトを行う。 | |||
3)機能性樹脂 | 電磁波シールドなどのニューメディア分野やスポーツ分野に対し高機能のナイロン・PBT・PEN製品の売上げ拡大を図る。 |
<参考資料>
1)高分子事業の売上げ構成(1998年度)
分 野 販売量(t) 売上げ 汎用ボトル用ペット樹脂 50,100トン 80億円 特殊ペット、フィルム用樹脂 14,660トン 24億円 A-ペットシート 10,040トン 25億円 その他機能性樹脂 14,050トン 17億円 合計 88,850トン 146億円
2)カネボウ合繊株式会社の概要
■社名 | カネボウ合繊株式会社 | |
■設立 | 1996年10月1日 | |
■資本金 | 6,055百万円 | |
■本社 | 大阪市北区梅田一丁目2-2 | |
■代表者 | 代表取締役 社長 今吉 淳一 | |
■事業の内容 | ・合成繊維事業(ナイロン、ポリエステル、アクリル製品の製造、加工、販売) | |
・高分子事業(合成樹脂ならびに合成樹脂シート、フィルム等の成形品の製造、 加工および販売) |
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■売上高 | 598億円 (1998年度) | |
■社員数 | 1,147名 (1999年3月末) | |
■工場 | ・防府合繊工場
(山口県防府市) ・北陸合繊工場(福井県鯖江市) ・彦根工場(滋賀県彦根市) |