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化学工業日報 2001/9/5

日本ユニペット、ボトル用PET樹脂を増強

 

岩国工場で年産3万3000トン能力の1系列を新設する一方、効率の悪い老朽化した同1万1000トンの1系列を廃棄

四日市工場(三重県)と鯖江工場(福井県)を合わせて国内で同14万トン体制を確立

  日本ユニペット(株) 三菱化学 44.9% /東洋紡  ボトル用PET樹脂

 

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2017年10月16日 三菱ケミカル      

日本ユニペット株式会社の吸収合併について
 
 
三菱ケミカルは、このたび、100%子会社である日本ユニペットを来年4月1日付で吸収合併することといたしました。

同社は、1981年7月に設立され、主にボトル用PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂の販売を行っています。
2015年に100%子会社となって以降、製品の安定品質・安定供給に努め、また、高機能PET樹脂の販売強化を進めてきました。
今般、更なる事業運営体制の強化を図るべく吸収合併し、事業を三菱ケミカルが直接運営する体制といたしました。

 


1997/3/31 東洋紡績/荏原製作所

ペットボトル再商品化事業の合弁会社設立について

東洋紡としては、

  1. 東洋紡グループとしてボトル用レジンの製造・販売からリサイクル商品まで取り組む。
             
ボトル用レジンの
製造・販売
  ペットボトル
再商品化事業
  リサイクルポリエステル
綿・糸・生地の生産
  リサイクルポリエステル
商品の販売
             
日本ユニペット 合弁新会社 東洋紡 エコールクラブ
(東洋紡、三菱商事)
(東洋紡、三菱化学の
合弁会社)         
  (東洋紡、荏原の
合弁会社)
  (岩国、小松島工場他)     不織布他(東洋紡)
  2. 「エコールクラブ®」、不織布用途等への安定供給。
     
  荏原としては、
  1. 「ゼロエミッション」構想の一環として、ペットボトル再商品化事業への参画。
  2. 産業廃棄物処理プラントメーカーから、リサイクルシステムを含めた総合エンジニアリング会社を目指す。

合弁会社の概要

会社名   :東洋紡エコテック
代表者   :社長 藤岡慶三(東洋紡)
資本金   :1億円(東洋紡-80%、荏原-20%)
事業目的   :使用済みペットボトルを原料とした再商品化製品(フレークまたはペレット)
 の製造・販売
本社所在地   :大阪市北区堂島浜2丁目2−8(東洋紡本社内)
工場所在地   :山口県岩国市灘町1−1(東洋紡岩国工場内)
設備能力   :ボトル処理量-8,000トン/年
設備投資額   :約13億円
役員構成   :東洋紡-4名、荏原-1名
人員数   :約20名
設立時期   :'97年4月
本生産開始時期   :'98年4月(予定)


3.販売先
  全量東洋紡に販売。

東洋紡では、引取量の約30%を三菱商事鰍ニ共同で展開しているリサイクルポリエステル事業「エコールクラブ」製品の原料として使い、他は不織布用途等の原料として使用。


2001年7月号 日経エコロジー・抜粋)

リサイクルのデパート目指す、「エコ」のトップブランド育成


三菱商事・アパレルユニットの武田圭一マネージャーが、東洋紡に話を持ちかけたのは94年秋。東洋紡の竹内郁夫・グリーン商品チームリーダーは、 「工場では手間のかかるペット再生樹脂を嫌う空気が強かった。三菱商事の提案がなければ踏み切れなかった」と、当時を振り返る。
三菱商事は東洋紡から再生繊維を仕入れ、アパレル業界などと協力して商品化する。

http://www.echorclub.com/


日本経済新聞 1999/7/27              鐘紡発表

カネボウ合繊 販売権移管、事実上の撤退

カネボウ合繊は、汎用ボトル用PET樹脂で三井化学、三菱化学とそれぞれ提携

防府合繊工場(山口県防府市)のボトル用PET樹脂設備は三井化学、北陸合繊工場(福井県鯖江市)の設備は三菱化学からの受託生産に切り替え
汎用PET樹脂生産・販売から事実上撤退


1999/7/26 鐘紡

汎用ボトル用ペット樹脂分野で三井化学、及び三菱化学と事業提携
   
http://www.kanebotx.com/news/110726.htm

<カネボウ合繊と三井化学、三菱化学との事業提携内容>

(1) 生産関係
  1)  カネボウ合繊が生産する汎用ボトル用ペット樹脂に関し、カネボウ合繊が引き続き生産し、防府合繊工場の生産品(年間24,000トン)は三井化学に、北陸合繊工場の生産品 (年間27,000トン)は三菱化学に全量を供給する。
  2)  北陸合繊工場で生産する汎用ボトル用ペット樹脂については、将来的に鐘紡と三菱化学との合弁企業である越前ポリマー(株)に設備を移管する計画である。
   
*2005年 カネボウ再生
     
防府合繊工場で製造する高分子PET樹脂に係わる事業を大和製罐株式会社に営業譲渡

     越前ポリマー(株)株式を三菱化学に譲渡、「カネボウ合繊」のA-PETシート・機能性樹脂を三菱化学に営業譲渡

(2) 販売関係
  1)  防府合繊工場の生産品については、本年8月1日より三井化学が販売する。
  2)  北陸合繊工場の生産品については、本年10月1日より三菱化学を経由して同社が資本参加する日本ユニペット(株)が販売する。
     
<今後の当社高分子事業について>
  1.  韓国、台湾、インドネシアなどの設備増強に伴う輸入増加や、原料価格の上昇など不安定な事業環境の中で、当社は原料や販売価格に左右され難い体制を構築し、付加価値の高い商品分野に特化し、高分子事業の体質強化を図る。
  2. 環境問題や新市場に対応し、当社独自の機能特性を付与した商品の拡販を図る。
    1)特殊ペット樹脂       リサイクルなどの環境への配慮からの塩ビやポリカーボネート代替市場への拡販を図る。
    2)A-ペットシート   ダイオキシン問題により塩ビ代替が進む市場のなかで、多層シートなど付加価値の高い商品へのシフトを行う。
    3)機能性樹脂   電磁波シールドなどのニューメディア分野やスポーツ分野に対し高機能のナイロン・PBT・PEN製品の売上げ拡大を図る。


<参考資料>
1)高分子事業の売上げ構成(1998年度)

分 野  販売量(t)  売上げ
汎用ボトル用ペット樹脂  50,100トン   80億円
特殊ペット、フィルム用樹脂  14,660トン   24億円
A-ペットシート  10,040トン   25億円
その他機能性樹脂  14,050トン   17億円
合計  88,850トン  146億円

2)カネボウ合繊株式会社の概要

■社名   カネボウ合繊株式会社
■設立   1996年10月1日
■資本金   6,055百万円
■本社   大阪市北区梅田一丁目2-2
■代表者   代表取締役 社長 今吉 淳一
■事業の内容   ・合成繊維事業(ナイロン、ポリエステル、アクリル製品の製造、加工、販売)
    ・高分子事業(合成樹脂ならびに合成樹脂シート、フィルム等の成形品の製造、
 加工および販売)
■売上高   598億円 (1998年度)
■社員数   1,147名 (1999年3月末)
■工場   ・防府合繊工場 (山口県防府市)
・北陸合繊工場(福井県鯖江市)
・彦根工場(滋賀県彦根市)