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PPTAアラミドフィルムの合弁会社設立および営業開始について
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/2002/ch030324.html
帝人と旭化成は、ポリパラフェニレンテレフタルアミド(PPTA)フィルムの事業を行う合弁会社を新たに設立し、本年4月1日より営業を開始。
新会社の名称は「帝人アドバンストフィルム株式会社」
1.PPTAアラミドフィルムについて
(1)全芳香族ポリアミドの総称である「アラミド」は、さらにパラ系とメタ系に分かれます。パラ系の中で、ベンゼン環が直線状に並んだ剛直な分子構造を持つものをPPTAと呼びます。
(2)PPTAは、既に高剛性・高耐熱繊維として、帝人グループの「トワロン(Twaron®)」等の製品名で世界的に知られています。
(3)今回、新会社が扱うPPTAアラミドフィルムは、このPPTAから作られた高剛性・高耐熱性、且つハロゲンフリーの高機能フィルムです。
2.合弁設立の経緯
旭化成は自社技術でパラ系アラミド(PPTA)の画期的な溶液製膜技術を開発し、1999年にアラミドフィルム事業を創業して用途開拓を進めてきました。
また、帝人はアラミドの原料・繊維・不織布などを事業化しており、アラミドをグループのコア事業の1つに位置付けて展開しています。
3.新合弁会社の概要
■会社名 | :帝人アドバンストフィルム株式会社(英文名:Teijin Advanced Films Limited) | |
■本社 | :東京都千代田区内幸町2丁目1番1号(飯野ビル) | |
■資本金 | :3億6,000万円 | |
■出資比率 | :帝人株式会社 67%、旭化成株式会社 33% | |
■代表者 | :代表取締役社長 加藤 純生(帝人株式会社) | |
■設立日 | :2003年3月5日 | |
■営業開始日 | :2003年4月1日 | |
■事業内容 | :PPTAアラミドフィルム(商標名:アラミカ®)の開発、製造および販売 | |
■販売地域 | :全世界 | |
■売上目標 | :2005年度 20億円、2007年度(設立5年目) 40億円 | |
化学工業日報 2000/8/22
旭化成、層間絶縁材にアラミド製極薄品を投入
旭化成ホームページ 「コア・テクノロジー」
膜技術
ポリマー加工技術の一つとして、相分離技術や相転換技術、電気化学技術等のコア技術を用い、微多孔膜や機能性フィルムを創出しています。これらは化学工業・電子材料分野はもとより、環境浄化材料・医療材料等、幅広い用途で利用されます。
相転換技術
・ PPTAアラミドフィルム(アラミカTM)
日本経済新聞 2003/3/29
高強度繊維、欧州で増産 帝人、米デュポンに対抗
帝人
オランダのテイジン・トワロンの工場で新たな生産ライン(投資額約200億円)を4月に稼働
2006年にさらに1ライン稼働
同工場の生産能力は今年4月時点の年1万8500トンから年2万1500トンに増える。
帝人は国内にも年2千トンの生産設備を持ち、世界全体で能力が15%拡大する。
化学工業日報 2003/7/3
帝人、蘭でパラ系アラミド繊維の増設完了
年産7500トン能力の増設プラントを加えることで、1万8500トン体制を確立。
松山事業所の「テクノーラ」(2000トン能力)と合わせ、世界市場で50%のシェア
日本経済新聞 2005/3/6
帝人、高機能繊維を増産 オランダ工場で2割
195億円投資、世界首位に 光ファイバーや自動車向け
帝人の全額出資子会社であるテイジン・トワロン(アーネム市)が運営するエメン工場など2工場の生産能力を増強する。現在9つある製糸ラインを10ラインに増やす。パラ系アラミド繊維の年間生産量は今年7月時点の約1万9千トンから2万3千トンに増える。
▼アラミド繊維 ナイロンの一種。1974年に米連邦通商委員会が従来のナイロンと区別するために名付けた。分子骨格が全体に直線状のパラ系とジグザグ状のメタ系がある。パラ系は強度や耐熱性に優れ、メタ系も強い耐熱性を持つ。 |
2006年11月24日 帝人
パラ系アラミド繊維「トワロンR」の生産増強について
帝人株式会社(本社:大阪市中央区、社長:長島
徹)は、帝人グループでアラミド繊維事業の中核を担っているテイジン・トワロンB.V.(オランダ国アーネム市)の生産能力を、増設および付随する増産対応により約15%増強することを決定しました。本年11月に着工し、2008年末から順次立ち上げていく予定です。
パラ系アラミド繊維は強度、耐熱性、モジュラス、防護性などに優れた高機能繊維で、帝人グループのコア素材の1つです。国内においては帝人テクノプロダクツ(株)の松山製造所で「テクノーラR」を生産しており、2種類のパラ系アラミド繊維を持つ世界で唯一の会社として、その強みをフルに発揮して成長を遂げてきました。
増設の内容
(1)生産能力 : 約15%アップ
(2)着工時期 : 2006年11月
(3)稼動時期 : 2008年末から順次立ち上げ(予定)
(4)増設場所 : デルフザイル工場(Delfzijl)<原料・重合>
エメン工場(Emmen)<製糸>
【 参 考 】
テイジン・トワロンB.V.概要
1.会 社 名
テイジン・トワロンB.V.(TEIJIN TWARON B.V.)
2.設 立 2000年12月
3.本社所在地 オランダ国アーネム市
4.代 表 者 社長 Alberda Van Ekenstein(アルバータ・フォン・エッケンシュタイン)
5.従 業 員 数 約1,100名
6.事 業 内 容 パラ系アラミド繊維「トワロンR」の製造販売
化学工業日報 2007/4/3
帝人テクノプロ、FRP向けパラ系アラミド繊維事業化
帝人テクノプロダクツは、繊維強化プラスチック(FRP)向けに新たなパラ系アラミド繊維技術を開発、熱可塑性樹脂向けに本格事業化する。新規のサイジング技術を駆使することで樹脂中に均一に分散できるようにした。少量の添加で耐久性、耐摩擦性などを大幅に高めることができ、とくにナイロン66樹脂やポリアセタール(POM)樹脂など結晶性のエンプラに適している。
帝人テクノプロダクツ株式会社
以下にあげる製品についての研究開発、製造、販売等
【1】アラミド繊維及びこれを使用した製品
【2】ポリ塩化ビニル繊維、無水酢酸