日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめた個人のデータベースです。 他のページへ トップページ エチレン ナフサ価格 PE PP PS SM ABS PVC VCM PC エンプラ EO PO フェノール MMA 合成ゴム その他石化業界 その他化学及び周辺業界 事業統合に対する公取委判断 中国市場 |
ENB ethylidene norbornene EPDMの第三成分
メーカーと能力
1993年頃 現状 サンペトロ
日本
10,000t
1993増設前 5,600t
22,000t+下記米国JV 40,000t
UCC
米国
11,000t
;
ダウ子会社
BP→
INEOS Oxide欧州
16,000t
→28,000tUCCの工場買収
Ineosが買収
能力18,000t デボトルで28,000tへ住友化学 :
日本 :
2,000t
自社技術、自消用
;
事業会社名 サン・ペトロケミカル Sunrise Chemical LLC JV計画 所在地 茨城県神栖市 米国テキサス州 タイ国ラヨン県 株主 JX エネルギー 50%
三洋化成工業 50%JX Nippon Chemical Texas Inc. 50%
(JX エネルギー100%子会社)
SANAM Corporation 50%
(三洋化成工業100%子会社)JX エネルギー
三洋化成工業
SCGケミカル設立 1977 年7 月 2000 年10 月 未定 ENB生産能力 年産2 0千トン
→22千トン(2015)年産40千万トン
→ 46千トン(2020)年産2万トン 2020年 合計 68千トン
サンライズ・ケミカルのENB製造設備が運転開始
サンライズ・ケミカル
新日本石油化学、三洋化成、ユニオン・カーバイド(ダウ・ケミカルの子会社)のJV → ダウ離脱テキサス州においてエチリデン・ノルボルネン(ENB)製造装置の建設 能力2万トン→4万トン
新日石化学および三洋化成はサン・ペトロケミカルを設立
サンライズ・ケミカルの概要
1.商号 Sunrise Chemical LLC
・LLCとは、Limited Liability Companyの略称。2.所在地 テキサス州パサディナ(ニッセキ・ケミカル・テキサスの工場敷地内) 3.社長 Smith E. Howland(ニッセキ・ケミカル。テキサスの社長と兼務) 4.設立日 平成12年10月2日
日石化学−三洋化成、米でEBH共同生産へ
年産2万トン
日石化学は日米2拠点で4万トンの供給能力に増強、世界の50%以上の能力に拡大
注 出資者は両者の米国子会社
日石化学はニッセキ・ケミカル・テキサス
三洋化成はSANAM Corporation2002/10にダウ子会社のUCCが参加(UCCはENBメーカー)
→ ダウ離脱
Chemical Market Reporter, Oct 6, 2003
Carbide to sell its stake in Sunrise
Union Carbide Corp., a wholly owned subsidiary of Dow Chemical Company, will sell its stake in Sunrise Chemical LLC to its joint venture partner Nisseki Chemical Texas Inc., a subsidiary of Nippon Petrochemicals Co. Ltd. Sunrise was established to manufacture and market ethylidene norbornene in North and South Americas. The joint venture operates a 20,000 ton plant in Pasadena, Tex. Union Carbide says the sale is part of Dow's focus on businesses that are strategic to its portfolio.
日本経済新聞 2003/10/6
ゴム添加剤 新日石化学、生産2倍 米の新工場稼働 世界シェア63%に
エチリデンノルボルネン(ENB)
米テキサス州の新工場をこのほど稼働、日本の鹿島工場と2拠点で年産能力を4万トンに倍増
米事業運営会社の米ダウ・ケミカルの持ち分買収でも合意
ユニオン社を2001年に買収したダウ・ケミカルが同事業の売却を決定。
残りの2社でダウの持ち分を買い取ることにした。世界全体の生産能力は6万4千トン。
Ethylidene
Norbornene (ENB)
http://www.ineosoxide.com/norbornene.htm
World leader
pushing the boundaries of norbornene technology
INEOS Oxide is the world's leading
producer of ENB.
Our state-of-the-art plant has a
capacity of 18
ktpa, which will be debottlenecked to 28 ktpa in two future
phases.
Ethylidene Norbornene Production
Applications
2014/2/14
INEOS Oxide has expanded its Ethylidene Norbornene (ENB) plant in Antwerp, increasing its capacity to 28,000 tonnes.
The expansion makes the INEOS plant the largest single ENB plant in the world.
INEOS Oxide has today confirmed that it has successfully expanded its Ethylidene Norbornene (ENB) plant at its Antwerp facility, increasing its capacity to 28,000 tonnes, making it the single largest ENB plant in the world.
The expansion was completed during Q4 2013.
タイにおけるENB製造装置新設に関する共同事業化検討について
JX日鉱日石エネルギー、三洋化成工業、SCG Chemicalsの3社は、本日、タイにおけるENB製造装置新設の事業化検討に関する契約を締結し、共同でFSを開始しましたのでお知らせいたします。
ENBは、自動車の窓枠やラジエターホースなどに使用される合成ゴム(EPDM)の製造に欠かせない成分です。今後、中国などの新興国を中心とした自動車生産増に伴い、アジアを中心にENB需要も拡大していくことが見込まれています。
JXエネルギーと三洋化成工業は、1977年より、日本と米国でENBの合弁事業を展開しており、現在、日米合計で年産6万トンの生産能力を有しております。一方、SCGケミカルは、タイを代表する企業グループである、サイアムセメントグループの石油化学事業会社であり、タイに新設するENB製造装置へ安定的に原料を供給できます。
今後、3社は約1年をかけ、JXエネルギー、三洋化成工業が持つENBの製造プロセス・運転技術と、SCGケミカルが持つ安定的な原料供給力を一体とした事業化に向けて、検討を行ってまいります。
【FSの前提となるENB製造装置新設計画の概要】
1. 建設予定地 : タイ国ラヨン県
2. 生産能力 : 年産2万トン
3. 商業運転開始 : 2016年
4. 事業形態 : 3社出資による合弁会社設立
※ENB:エチリデン・ノルボルネン。EPDMの製造に欠かせない成分。
※EPDM:エチレン・プロピレン・ジエン・メチレンリンケージ。耐熱性、耐候性に優れた合成ゴムで、自動車用、工業用、建築用など、広く使用されており、自動車用が70%程度を占める。エチレン、プロピレンにENBなどの第3成分を添加して合成する。
※ 現在展開しているENB事業会社
事業会社名 | サン・ペトロケミカル | Sunrise Chemical LLC | JV計画 |
所在地 | 茨城県神栖市 | 米国テキサス州 | タイ国ラヨン県 |
株主 | JX エネルギー
50% 三洋化成工業 50% |
JX Nippon
Chemical Texas Inc. 50% (JX エネルギー100%子会社) SANAM Corporation 50% (三洋化成工業100%子会社) |
X エネルギー
三洋化成工業 SCGケミカル |
設立 | 1977 年7 月 | 2000 年10 月 | 2016年 |
ENB生産能力 現状 |
年産2 万トン 2.2万トン |
年産4 万トン 4.6万トン |
年産2万トン |
サウジアラビアにおけるENB製造装置新設検討について
当社は、サウジアラビアにおいてENB製造装置新設の事業化可能性調査(フィージビリティスタディ)を開始しましたので、お知らせいたします。
ENBは、自動車の窓枠やラジエターホースなどに使用される合成ゴム(EPDM)の製造に欠かせない成分であり、中長期的に見込まれる世界的な自動車生産の増加に伴い、同成分の需要も堅調に拡大すると見込まれています。
当社グループは1979年の日本での生産開始以来、日米にて生産体制を拡大してきており、現在日本に1系列、米国に2系列の製造拠点で世界最大となる68千d/年の生産能力を有し、北米・欧州・アジアのタンクターミナルから成る供給ネットワークを通じて、世界で事業展開しております。(上記)
今般FSを開始したサウジアラビアでは、Saudi Arabian CompanyとTotal Raffinage Chimieが出資するAMIRALプロジェクト(2025年に操業開始を予定している、クラッカーの新設プロジェクト)の原料供給を背景に、継続的な成長が見込まれるENB需要に対する生産体制の構築が可能となります。
当社は、日米に次ぐ第3の拠点として、同地の既存顧客はもとより、世界の全顧客へ向けた供給体制を盤石とするために、ENB製造装置新設の検討を開始
<参考>
1.FSの前提となるENB製造装置新設計画の概要
建設予定地 | サウジアラビアアルジュベイル |
生産能力 | 年産23千トン |
商業運転開始 | 2020年代後半 |
原料供給者 | AMIRALプロジェクト (Saudi Arabian Company、Total Raffinage Chemie S.A ) |
2.ENB製造装置の生産能力の推移
1979年4月 |
茨城県鹿島郡(現神栖市)において、ENB第1製造装置を新設し、生産を開始 (※1997年に20千トン/年の生産体制を構築) |
2003年5月 | 米国テキサス州ヒューストンにおいて、ENB第2製造装置(生産能力20千トン/年)を新設し生産を開始 |
2007年7月 | 米国テキサス州ヒューストンにおいて、ENB第3製造装置(生産能力20千トン/年)を新設し生産を開始 |
2015年9月 | 日本の生産能力を22千トン/年に増強(+2千トン/年) |
2020年 |
米国の生産能力を40千トン/年から46千トン/年(23千トンx2)に増強 ⇒日米合計68千トン/年の生産体制 |