日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめた個人のデータベースです。 他のページへ トップページ エチレン ナフサ価格 PE PP PS SM ABS PVC VCM PC エンプラ EO PO フェノール MMA 合成ゴム その他石化業界 その他化学及び周辺業界 事業統合に対する公取委判断 中国市場 |
日本のPS業界
需要推移 毎月更新
*日本ポリスチレン工業(NPS) と 日本ポリスチレン(JPS)
2004/6 PSジャパンとDICのポリスチレン事業の統合合意
→05/4/1 公取委判断受け、断念PSジャパン出資比率変更(2009/10/1)
旭化成ケミカルズ 45.0%→62.07%
出光興産 27.5%→37.93%
三菱化学 27.5%→0
単位:トン/年 2022/12/末
会社名 | 工場 | 能力 | 備考 |
PSジャパン |
千葉 |
207,000 |
旭化成 45% |
四日市 |
0 |
||
水島 |
108,000 |
||
千葉 |
0 |
||
合計 |
(315,000) |
||
DIC |
四日市 |
218,000 |
←216←208←173←171←131 |
東洋スチレン |
千葉 |
87,000 |
電気化学 50% |
君津 |
138,000 |
||
姫路 |
53,000 |
||
合計 |
(330,000) |
||
(日本ポリスチレン) |
千葉 |
0 |
住友化学 50% |
大阪 |
0 |
||
合計 |
(0) |
||
合計 |
863,000 |
853,000←818,000←861,000 |
2017年 DIC 171→208千トン
2018年 →216千トン →2019年 218千トン
2013/12/末 単位:トン/年
会社名 | 工場 | 能力 | 備考 | |
PSジャパン |
千葉 |
207,000 |
旭化成 45% |
|
四日市 |
0 |
|||
水島 |
108,000 |
|||
千葉 |
0 |
|||
合計 |
(315,000) |
|||
DIC |
四日市 |
173,000 |
←171←131 | |
東洋スチレン |
千葉 |
87,000 |
電気化学 50% |
|
君津 |
138,000 |
|||
姫路 |
53,000 |
|||
合計 |
(330,000) |
|||
(日本ポリスチレン) |
千葉 |
0 |
住友化学 50% |
|
大阪 |
0 |
|||
合計 |
(0) |
|||
合計 |
818,000 |
←861,000 |
ポリスチレン各社別生産能力 (単位:千トン) 各年12月末
96 | 97 | 98 | 99 | 00 | 01 | 02 | 03 | 04 | (社別内訳) | |||
旭化成工業 |
383 |
343 |
343 |
ー |
ー |
ー |
c |
c |
c |
(315) |
水島 108 千葉 207 |
|
三菱化学 | 200 | 200 | 200 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | (85) | 四日市 85 | |
(A&Mスチレン) | ー | ー | ー | 400 | 400 | 400 | 400 | ー | ー | ー | ー | |
出光石油化学 | 180 | 180 | 130 | 130 | 130 | 130 | 130 | ー |
ー | (45) | 千葉 45 | |
PSジャパン | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | 445 |
445 | ー | ー | |
(合計) |
(763) |
(723) |
(673) |
(530) |
(530) |
(530) |
(530) |
(445) |
(445) | ー |
ー |
|
大日本インキ化学 |
95 |
95 |
95 |
131 |
131 |
131 |
131 |
131 |
131 |
(131) |
四日市 131 | |
|
電気化学工業 | 203 |
203 |
236 |
ー |
ー |
ー |
ー |
ー |
ー | (87) |
千葉 87 |
(サンスチレン) |
34 |
34 |
↑ |
ー |
ー |
ー |
ー |
ー |
ー | ー |
ー |
|
新日鐵化学 |
186 |
186 |
186 |
ー |
ー |
ー |
ー |
ー |
ー | (138) |
君津 138 |
|
ダイセル化学工業 |
53 |
53 |
53 |
ー |
ー |
ー |
ー |
ー |
ー | (53) |
広畑 53 |
|
東洋スチレン |
ー |
ー |
ー |
376 |
376 |
323 |
278 |
278 |
278 |
+ |
+ | |
(合計) |
(476) |
(476) |
(475) |
(376) |
(376) |
(323) |
(278) |
(278) |
(278) | + |
||
・・ |
日本ポリスチレン |
(225) |
192 |
192 |
190 |
190 |
190 |
190 |
190 |
162 |
+ |
下記-28 |
住友化学 |
ー92 |
ー |
ー |
ー |
ー |
ー |
ー |
ー |
ー | (100) |
千葉 100 | |
三井化学 |
ー133 |
ー |
ー |
ー |
ー |
ー |
ー |
ー |
ー | (62) |
大阪 90→62 | |
合計 |
1,559 |
1,486 |
1,435 |
1,227 |
1,227 |
1,174 |
1,129 |
1,044 |
1,016 | + |
*東洋スチレン、2000年末に君津のGPプラント4系列のうち1系列(年産48千トン)を休止(「MS樹脂」の製造を受託)、バッチ5,000トンと合わせて53千トンの設備削減
2002年
電化五井工場HI 1系列45千トン休止
*出光、2002年に千葉工場のPSプラント1系列45千トンの操業を休止
→ 2003/4 85千トン系列休止に変更 (下記) →6/23停止
*PSジャパンとDICのポリスチレン事業を再編・統合 → 断念
DIC 当初 95(30+30+35) +スチレン系透明耐衝撃性樹脂クリアパクト30
新設 100、廃棄30、他樹脂転用 35
GP 30を転用、クリアパクト 40に。クリアパクト
30をGP併産に。
旭化成 | ダウ・ケミカル社へのポリスチレン共同出資会社の持分譲渡 |
||
香港でダウとの合弁会社「スタイロン・アジア・リミテツド(SAL)」設立 旭化成、三菱化学 日本からの輸出を同社に移管 |
|||
中国でダウとの合弁会社 斯泰隆石化(張家港)有限公司 (スタイロン石化ジャンジャガン) 2002年 12万トン設備運転開始予定 |
|||
→ 2002/10 スタート | |||
2000/10 旭化成/ダウ 中国でのPS合弁 起工 | |||
: | 1999/11 三菱化学・旭化成・米ダウ・ケミカル アジアで販売統合へ | ||
三菱化学 | 三菱化学、タイの子会社
HMT Polystyrene を解散 タイ HMTポリスチレン 9万トン能力(98年に6万トン増設) |
||
三井化学 | タイ Eternal
3万トン(三井化学35%、三井物産25%、Eternal
40%) 6万トン(1997年倍増) |
||
電気化学 | シンガポール Denka
Singapore Private Limited 96年3月からセラヤ島で建設中のポリスチレンGPグレードMWタイプ連続製造設備(年産6万トン)が98年5月に完成。→1系列で年産8万トン超の生産能力ン 電気化学、スチレン系事業を積極拡大 電気化学 シンガポールにおけるスチレン系樹脂第2期増強の竣工式
|
||
出光石油化学 | マレーシアPetrochemicals (Malaysia)社(注35%出資)には3系列13万t設備を持っているが、このうち1,2系列(計3万t)をスクラップして新たに10万tプラントを建設する計画だ。まだ検討の段階だが、競争力の強化に向けてFS作業を進めている。 2005/2 出資比率:出光興産98% 現地株主 2% 年産能力は14万トン 一方、台湾高福化学工業(注35%出資、丸紅10%出資)にはGP 5万t、HI 5万t、EPS 3万5千t、計13万5千tがあり、現在、フル稼働中だ。50%は中国を中心に輸出している。 (日刊ケミカルニュース 2001/2/13-14 佐藤 真常務) * EPS 2002/8 停止 → 2007/12 日本側撤退、台湾の大蒼企業が経営 PS難燃コンパウンド インドネシア Idemitsu
Compounding Indonesia社 11千t/年 (出光石化 Home Pageから) SMはPetronasとのJVの
Idemitsu Styrene Monomer (M) Sdn
Bhd
|
中国は2001年2月に日韓タイ3国からの輸入PSに反ダンピング調査を開始したが、同年12月に損害なしとして終結した。 その後、日本から中国への輸出は激減し、以降は低水準の輸出を続けている。 左は中国の輸入統計で、日本からは中国以外はほとんど輸出していない。
|
化学工業日報 2003/1/16
出光石化、4月に千葉のPS 1系列休止
千葉工場のポリスチレン(PS)1系列(能力8万5000トン)を4月に生産休止
2003/2/19 化学工業日報
出光石化、PS休止を先送りへ千葉工場のポリスチレン(PS)プラントの休止を4月以降に先送り
6月23日に年産8万5,000tプラントの操業停止
出光石化、千葉のポリスチレン1系列を休止
休止するのは4万5000トンプラント
Chemnet Tokyo 2001/12/6
東洋スチレン、GP、バッチ設備5万3,000トンを廃棄
GPプラント1系列4万8,000トンを廃棄、電気化学工業に委託していたバッチ5,000トンの連続法への切り替えと合わせて5万3,000トンの設備削減
<ポリスチレン生産能力 (単位千トン)>
現状 削減後 GP 222.5 174.5 (△48) HI 148.5 148.5 ー バッチ 5.0 0.0 (△ 5) 合計 376.0 323.0 (△53)
東洋スチレン、新日化向け「MS樹脂」生産開始、削減のPS設備転用
昨年末、君津工場(千葉県)にあるポリスチレン設備の一部 を休止したが、このほど「MS樹脂」専用プラントに転用、新日鐵化学から委 託を受けて本格生産に入った。
(Chemnet Tokyo 2000/10/12) 発表 スタート
ダウ・ケミカルと旭化成、中国PSプロジェクトの起工式を開催 2002年初頭の商業運転開始を予定
ダウと旭化成の折半出資による合弁会社斯泰隆石化(張家港)有限公司(スタイロン石化ジャンジャガン)
2000年10月12日 旭化成/ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー
中国でのダウ、旭ポリスチレン樹脂プロジェクトの起工式開催
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/2000/ch001012.html
(化学経済 2000/7)
A&Mスチレン 海外事業も統合が確実に
旭化成は Dow Chemicalと香港に Styron Asia を設立
2002年に中国で12万トンの新設備を建設三菱化学はタイのHMTポリスチレンを傘下に収め、98年に6万トンの新プラントを建設したため9万トン能力となっている。合弁相手のTOAは建材メーカーである。
ポリスチレン アジアで販売統合へ 三菱化学・旭化成・米ダウ・ケミカル
三菱化学と旭化成は日本からの輸出分については、香港にあるダウと旭化成の合弁会社「スタイロン・アジア・リミテツド(SAL)」に移管
スタイロンアジア社 (SAL香港)
英文名: Styron Asia Limited
株 主:旭化成ケミカルズ、ダウ・ケミカル両社折半(50:50)
設 立: 1994年
事 業:PSの中国顧客および東南アジア日系顧客へのマーケティング会社
本 社: 香港
役 員: 社長: Joseph Wong(ダウ・ケミカルから派遣)
副社長:飯塚成一(旭化成ケミカルズから派遣)
(化学経済 2000/7)
PS一体化会社の現況と展望 東洋スチレン
東洋スチレンの概要
本社 東京都港区西新橋2−7−4
営業開始 1999年4月1日
事業内容 ポリスチレン系樹脂の製造・販売・研究開発
事業拠点 本社、大阪支店、名古屋支店、九州営業所、
五井工場、君津工場、広畑工場、
研究所
資本金 50億円
出資比率 電気化学工業50%、新日鐵化学35%、ダイセル化学工業15%
売上高 年間400億円強
従業員 150人
PS事業統合会社の現況と展望 A&Mスチレン
エー・アンド・エムスチレンの概要
設立 1998年10月1日(営業開始)
株主 旭化成工業50%、三菱化学50%
本社 東京都文京区小石川
関西営業部(大阪、名古屋)
研究開発部(川崎)
資本金 50億円
事業内容 ポリスチレン樹脂の製造・販売・研究開発
従業員数 約170人
売上高 約420億円
設備の構成 (単位:1,000トン/年)
立地 統合前 統合後 統合後系列
水島 164 108 GPXl,HIX2
四日市 188 85 GP×2
千葉 207 207 GPX1,HIX2
計 559 400 GP×4, HI×4
(注)統合直前の99年8〜9月に四日市2系列と水島2系列を停止し、千葉のHI1系列をGPに転換---------------------
1年後の99年10月に製造および研究開発部門も統合
輸出についても親会社が行ってきたが、製造部門の移管と同時に統合旭化成は Dow Chemicalと香港に Styron Asia を設立
両社は2002年に中国で12万トンの新設備を建設三菱化学はタイのHMTポリスチレンを傘下に収め、98年に6万トンの新プラントを建設したため9万トン能力となっている。
1999/9/29 旭化成
エー・アンド・エム スチレン株式会社の製販統合について
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/1999/ch990929a.html
(1999/2/8 A&Mスチレン・旭化成・三菱化学 発表)
ポリスチレン製造設備の廃棄について
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/1998/ch990208.html
(現状) (平成11/9末までに停止) (A&Mスチレンへ移管)
旭化成工業 千葉工場 207 − 207
旭化成工業 水島工場 164 56 108
三菱化学 四日市工場 188 103 85
計 559 159 400千t/年
大日本インキ化学工業(株)と出光石油化学(株)でポリスチレンの事業提携
http://www.dic.co.jp/release/971014-1.html
PS一体化会社の現況と展望 日本ポリスチレン 設立発表
日本ポリスチレンの概要
本店 東京都中央区日本橋本町3−7−2
資本金 20億円(三井化学50%:住友化学50%)
事業所 東京本社、大阪支店、千葉工場、大阪工場、大阪研究所
組織 本社 業務部、営業部
大阪支店、千葉工場、大阪工場、大阪研究所
人員 約90人
生産能力 千葉工場 10万トン/年
大阪工場 9万 〃
合計 19万 〃---------------------
三井化学は大阪工業所に年産13万3000トンの生産設備(GP,HI各2系列)を保有していたほか、サンスチレン(電気化学工業と三井化学の合弁会社)から年間1万7000トンのPSを引き取っており、実質的には年産15万トンの生産設備を保有していた
住友化学は、千葉に9万2000トンの設備(GP,HI各1系列)を保有
1985/10 設立 電気化学、三井東圧、新日鐵化学JV
電化千葉工場内にHIPS 34千トンプラント建設(三井東圧技術)
1993/10 新日鐵化学撤退 → 電気化学 50%、三井東圧 50%
1997/10 三井東圧が住友化学とPS事業一体化
三井東圧の持株を電気化学に譲渡
1998/3 電気化学が吸収合併
(1997/6/2
三井東圧化学・住友化学工業 発表)
ポリスチレン事業の共同事業化について
http://www.sumitomo-chem.co.jp/japanese/1newsrelease/pdf/19970602.pdf
(1997/8/7 発表)
<新会社の概要> 1 .社 名 日本ポリスチレン株式会社(Japan Polystyrene Inc.) 2 .本 社 東京都中央区日本橋本町三丁目7 番2 号 3 .社 長 阪本 寿一(住友化学)[副社長:伊藤 紀文(三井東圧)] 4 .設 立 平成9 年8 月1 日 5 .営業開始 平成9 年10 月1 日 6 .資本金 20 億円(両社折半出資) 7 .事業目的 PS の開発、製造、販売 8 .従業員数 約100 名 9 .事業所 [営業所]東京、大阪 [工場]大阪府高石市、千葉県袖ヶ浦市 10 .生産能力 現状 242 千トン/年 11 .売上高 初年度 250 億円(年間ベース)
ポリスチレン事業の営業権等譲渡・譲受け
旭化成は水島(年産143千トン)・川崎(年産60千トン)・千葉(年産130千トン)に合計年産333千トン、
昭和電工は川崎に年産30千トンのポリスチレン製造設備
昭和電工は同社の石油化学事業のリストラクチャリングの一環として、1994年末を目途に、同社が保有するポリスチレン(ACS樹脂を含む)事業に関わる営業権およびこれに付随する工業所有権等を旭化成に譲渡
日本ポリスチレン工業(NPS) と 日本ポリスチレン(JPS)
日本ポリスチレン工業(NPS)
1963/5 日本オレフィン化学を設立 昭和油化(昭和電工子会社)、鋼管化学工業(日本鋼管の子会社)合併
SM,PSの製造販売1966/11 日本ポリスチレン工業梶iNPS)設立 昭和電工 50%、住友化学 50% 日本オレフィン化学のSM/PS製造設備譲受
PS手直し増設、GP・HI合わせて年5万トン1968/10 住化千葉にバジャー法SM 5万トンが完成、NPSのSMプラントを休止 1988 昭電(川崎)、住化(千葉)で、それぞれ昭電、住化の責任で増設を決定 川崎 アトケム法 HI 3万トン 1990完成
千葉 BASF法 GP 4万トン、HI 3万トン 1991完成1993 旧設備停止 1994/5 昭和電工 PS事業撤退(旭化成への営業権譲渡)発表 1995 住化 NPSから撤退(NPSは昭電 100%の休眠会社に) 2001/2 昭電 3月末で休眠中の日本ポリスチレン工業との合併を発表
日本ポリスチレン(JPS)
1997/8 設立 住友化学 50% /三井東圧化学 50%
1997/10 営業開始
子会社との合併に関するお知らせ
http://www.sdk.co.jp/contents/news/index.htm
全額出資子会社である日本ポリスチレン工業株式会社と合併
「ザレック」商業プラント完成
- 日本で発明された新規エンジニアリングプラスチック -
シンジオタクチックポリスチレン(SPS)〔商品名:「ザレック(XAREC)」〕の世界初の商業プラント
メタロセン触媒の応用により、初めて合成に成功した純国産のエンジニアリングプラスチック
米国ダウ・ケミカル社も早期から着目し、我が社と共同で工業化に至るまでの開発
1. プラントの概要 (1) 所在地 千葉県市原市姉崎海岸1番1号 出光石油化学(株)千葉工場内 (2) 生産能力 5,000トン/年(生産量の半分はダウ社へ供給) :2009年6月末 7000トンに増強
2016/1/25 生産能力を現有年産7,000トンから9,000トンに増強すると発表した。2016年4月完工の予定。2. 開発の経緯 1985年 出光興産(株)中央研究所がシンジオタクチックポリスチレン(SPS)の合成に成功 1987年 出光石油化学(株)で工業化検討と用途開発を開始 1988年 米国ダウ・ケミカル社と共同研究を開始 1995年 第1号商業プラント着工 1996年 同完成、試運転開始
出光興産 マレーシアでSPS生産へ
出光興産は、マレーシアでシンジオタクチックポリスチレン(SPS)の生産に乗り出す。同社が世界で唯一生産するSPSは軽量で電気特性に優れ、自動車、家電、高速通信の分野で需要が増加。千葉事業所(千葉県市原市)に続く第2工場を検討してきたが、原料スチレンやポリスチレン(PS)を生産するグループ会社があるマレーシアに絞り込んだ。
2021年をめどに千葉(年9000 d)と同規模の工場を立ち上げる方向で詳細を詰めており、来年の早い段階で最終投資決定する。SPS ニートレジンの生産に合わせ、コンパウンドについてもマレーシアで生産する計画。
旭化成とダウのPS合弁会社の生産開始について
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/2002/ch021031.html
・斯泰隆(スタイロン)石化(張家港(ジャンジャガン))有限公司の概要
(1)会社名 : 斯泰隆(スタイロン)石化(張家港(ジャンジャガン))有限公司
英文名: SAL Petrochemical(Zhangjiagang) Co.,Ltd.(2)設立 : 1998年10月 (3)代表者 : 社長 ジョセフ・ウォング(Joseph Wong) (4)資本金 : 26.8百万US$ (5)出資比率 : 旭化成50%,ダウ・ケミカル50% (6)工場立地 : 中華人民共和国江蘇省張家港中興
発泡ポリスチレン事業からの撤退について
http://www.dic.co.jp/release/990916-1.html
積水化成品工業株式会社に営業譲渡し、EPS事業より撤退
2001/3/5 DIC発表
スチレン系透明耐衝撃性樹脂生産体制の増強について
http://www.dic.co.jp/release/010305-1.html
四日市にあるGPPS 1系列3万トンプラントを原料供給・予備重合およびペレット化工程の重点的な改造により、クリアパクト専用の4万トンプラントに転用
現在稼働中のクリアパクト専用の1系列3万トンプラントはGPPSとの併産プラント
化学工業日報 2002/7/3
旭化成-三菱化学-出光石化、今秋にもPS事業を統合へ
発表文
新会社の出資比率は旭化成45%、三菱化学および出光石油化学27.5%が予定
日本経済新聞 2002/7/4
製造業の空洞化 3社に統合迫る ポリスチレン国内事業
旭化成・三菱化学・出光石化 年内にも 需要減り規模拡大急務に
2002/7/3 旭化成、三菱化学、出光石油化学
ポリスチレン事業の統合について
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/2002/ch020703.html
<新会社概要>
1.事業内容 ポリスチレンの国内における製造、販売、研究開発
ポリスチレンの海外事業については別途三社で協議します。2.営業開始時期 平成14年年内見込 3.売上高 約500億円 4.社長 旭化成から派遣 5.従業員 三社からの出向 6.出資比率 旭 45%、 三菱化学 27.5%、 出光石化 27.5% 会社名、本社所在地、資本金については未定です。
ポリスチレン生産能力
A&Mスチレン 出光石油化学 計 水島
108,000
―
108,000
千葉
207,000
130,000
337,000
四日市
85,000
―
85,000
計
400,000
130,000
530,000
※エー・アンド・エム スチレン株式会社:旭化成と三菱化学の折半出資会社
(水島、千葉工場は旭化成、四日市工場は三菱化学)
日刊工業新聞 2002/7/8
苦悩する化学会社、事業再々編のジレンマ PS
東洋スチレン、五井工場のPS 4万5,000トン休止
2004年11月16日 Chemnet Tokyo
電気化学、スチレン系事業を積極拡大
シュリンクフィルム用「クリアレン」、シンガポールに設備建設
電気化学工業は15日、活況をみせているスチレン系誘導品を積極展開するため大幅な増設を行うと発表した。総額100億円。長いトンネルを抜けだしての投資だけに、期待も大きい。
まず、PETボトルのラベルなどに使われるシュリンク(収縮)フィルム向け高機能透明樹脂「クリアレン」について、シンガポールに年産4万トン設備を建設、欧米、中国向けに販売を開始する。06年ごろの完成を目ざす。同時に千葉工場の現有設備(年産5万トン)も順次増強する。同社のクリアレンは唯一のライバルである旭化成のコポリマー(HIポリスチレンとメチルメタアクリレート)に対し、GP(一般)ポリスチレンで、透明性にすぐれているという。
次いで薄型テレビ用ディスプレイなどの光学用に伸びている透明樹脂「MS樹脂」も千葉工場に加え、シンガポールで年産3万トン設備を建設する。さらに食品容器用の耐熱OPSシートを増強する。千葉工場のシート能力を4万トンに増強するほか、デンカポリマーの成形品能力を年産2万5,000トンにふやす。ポリスチレンもシンガポールのMW(超高分子・高強度GPPS)を1.5倍の15万トンに増強する。
クリアレンはPETボトルなどにはりつけて使用するが、印刷のラベルに比べ、はがしやすく、処理しやすいため公害をおこさないとして急速に伸びてきた。欧米や中国ではまだ紙製のラベルが一般的だが、この種のラベルに大きな関心がよせられているといわれる。
SBC樹脂「クリアレン」(スチレン・ブタジエン・ブロック共重合)
http://denka.on.arena.ne.jp/cgi-bin/product/showproduct.cgi?id=577
SBC樹脂「クリアレン」(スチレン・ブタジエン・ブロック共重合)は、透明性、衝撃性、ヒンジ性に優れており、また透明性を損なうことなくGPPSへの配合が可能なことから、補強材としても広く用いられています。
MS樹脂「TXポリマー」(メチルメタクリレート・スチレン)
http://denka.on.arena.ne.jp/cgi-bin/product/showproduct.cgi?id=576低比重、低吸湿、良成形性でアクリル代替を可能としたMS樹脂「TXポリマー」(メチルメタクリレート・スチレン)、
透明性、強度、流動性のバランスに優れたMBS樹脂「THポリマー・TPポリマー」(メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン)、
優れた色相と強度を持つ透明ABS樹脂「TEシリーズ・CLシリーズ」(メチルメタクリレート・アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)などを揃えています。
特長 ● 「TX」はアクリル樹脂と比べ、吸湿性・比重が低く、成形性・熱安定性にも優れた
樹脂です。● 「TP」・「TH」は透明性だけでなく、透明ABSに近い衝撃強度(特に耐寒強度が
優れる)や成形安定性を有する樹脂です。● 「TE」・「CL」はポリカーボネイトと比べ、成形性や柔軟性に優れているほか、
比重が低い特徴を持った透明ABS樹脂であり、良色相のCLポリマーと高透明の
TEポリマーの2タイプがあります。
2006/2/23 出光興産
SPS樹脂、北米でのコンパウンド製造・販売を開始
〜 欧州におけるコンパウンド製造も準備 〜
当社(本社:東京都千代田区、社長:天坊 昭彦)は、自社独自開発の耐熱性エンプラであるシンジオタクチックポリスチレン(SPS)樹脂のコンパウンド製造および販売を北米で開始しました。
本技術に興味を持った米国の大手化学メーカー、ダウケミカル(ダウ)社に基本技術のライセンスを行い、共同で技術開発・市場開拓を進めてきました。
これまで北米ではダウ社が独自のSPSコンパウンド(商標:QUESTRA)を、当社はアジアを中心に同コンパウンド(商標;XAREC)を販売しておりましたが、ダウ社の生産中止に伴い、当社は事業地域をグローバルに拡大することとしました。
< 北米コンパウンド事業の概要 >
・製造拠点 DHコンパウンディング(テネシー州クリントン)
・販売拠点 出光ケミカルズ U.S.A.(ミシガン州サウスフィールド)
・生産開始 2006年1月
February 26, 2006 British Plastics & Rubber
Xarec takes over where Questra gave up
Barely a year after Dow abandoned its syndiotactic polystyrene product Questra, Idemitsu Kosan Co of Japan, which developed the material and licensed it to Dow, has started making sPS in the USA and plans to sell it in Europe.
sPS has a high resistance to heat, chemicals and steam, has very good electrical properties, and is light in weight. But Dow failed to persuade users of engineering plastics to adopt it in sufficient volumes, and closed its plant at Schkopau in Germany last year. Idemitsu, on the other hand, was selling sPS under its Xarec brand in Japan and elsewhere in Asia, and says it achieved steady progress in applications which include automotive electrical components assembled with lead-free solder; heating units of home appliances like rice cookers, washers and dryers; and antennae and other electronic components.
With Dow out of the market, Idemitsu has decided to expand its sales globally. It started producing sPS compounds at DH Compounding, in Clinton, Tennessee, USA and selling them through its subsidiary, Idemitsu Chemicals USA in January. It is planning full-scale sales of Xarec in North America and Europe during this year.
Idemitsu says it was the first company in the world to synthesize sPS in 1985, using a metallocene catalyst to make polystyrene with a syndiotactic structure. It began supplying sPS in 1997 and then licensed the basic technology to Dow. The two companies have jointly developed technologies and markets.
DH COMPOUNDING COMPANY http://www.polyone.com/corp/venture/index.asp
DH Compounding Company, headquartered in Clinton, TN, is a specialized producer of compounds for the plastics industry. The company constitutes a general partnership between subsidiaries of PolyOne Corporation and Dow Chemical Co., and produces compounds exclusively for Dow Engineering Plastics and Dow Automotive.
A custom compounder of crystalline and amorphous polymers, the company produces plastic resins, including modified polymers and blends of ABS and polycarbonate, and modified crystalline polymers for the automotive interiors, business machine, consumer electronics and medical systems markets. DH Compounding manufactures compounds and blends of amorphous polymer systems, ignition-resistant polymer systems, and filled and ignition-resistant crystalline polymer systems, as well as colored, natural and black polymers.PolyOne : M.A. Hanna と Geon が統合したもの
2006/6/21 出光興産
SPS樹脂、欧州でのコンパウンド製造・販売を開始
〜世界四極でのコンパウンド体制確立〜
当社(本社:東京都千代田区、社長:天坊 昭彦)は、自社独自開発の耐熱性エンジニアリングプラスチックであるシンジオタクチックポリスチレン(SPS)樹脂のコンパウンド製造を欧州で開始しました。
当社は、これまでSPS樹脂のコンパウンド製造を日本、アジアおよび北米で行っていましたが、今回の欧州でのコンパウンド製造スタートにより、グローバルな供給網を構築しました。
SPS樹脂は、当社が1985年に世界に先駆けて発明した材料です。メタロセン触媒を用いて、ポリスチレンをシンジオタクチック構造にすることで、耐熱性の高いエンジニアリングプラスチックスとしての特性を付与することに成功、1997年より供給を開始いたしました。
さらに、本技術に興味を持った米国の大手化学メーカー、ダウケミカル社(ダウ)に基本技術のライセンスを行い、共同で技術開発・市場開拓を進めてきました。
これまで北米および欧州ではダウ社が独自のSPSコンパウンド(商標:QUESTRA)を、当社は日本、アジアを中心に同コンパウンド(商標:XAREC)を販売しておりましたが、ダウ社の生産中止に伴い、当社は事業地域をグローバルに拡大することとしました。
その第一弾として北米でのコンパウンド製造を本年1月より開始しましたが、このほど欧州での準備が整い、本年5月より英国ペライト社(Perrite)でのコンパウンド製造と、出光ケミカルズヨーロッパ社(当社の現地法人)による販売を開始いたしました。これにより世界四極でのSPS供給網が整備できました。
SPSは、耐熱性、電気特性、耐薬品性、耐スチーム性、軽量性などに特長があり、当社では、鉛フリーハンダ対応のコネクタなどの自動車電装部品、IH炊飯器・洗濯乾燥機など、加熱部のある家電部品、アンテナなどの電子部品に用途を拡大しております。
今後は、当社が蓄積したノウハウをベースに、欧州地域においても、自動車部品や電気電子部品などの新規顧客の開発に注力し、SPSをグローバル商品として育成していきます。
<欧州コンパウンド事業の概要>
・製造拠点 ペライト(英国ウォリントン) Perrite
(Warrington, UK)
・販売拠点
出光ケミカルズヨーロッパ(ドイツ国デュッセルドルフ)
・生産開始 2006年5月
December 16, 2004 British Plastics & Rubber
sPS fails to make the grade
Dow has abandoned its syndiotactic polystyrene product Questra. It stopped promoting it in mid-November, and will turn off the 36,000 tonne production plant at Schkopau in Germany in mid-2005. The plant will remain idle until a new use can be found for it.
Questra was introduced in 1997 as an engineering plastic derived from Dow's massive involvement in polystyrene commodity materials. It had high heat and moisture resistance with potential in the automotive, electrical and electronic markets. Questra was, in engineering polymer terms, relatively low priced making it competitive with most crystalline materials from PBT to high temperature nylons and LCPs. It was adopted for a number of niche applications, but just didn't make it into the wider engineering materials market that Dow needed.
Questra will be supplied to companies with products depending on it until a transition can be made into different materials.
British Plastics & Rubber February 26, 2006
Microbes
could make bioplastics from waste polystyrene
A
biological process to convert polystyrene into a bio-degradable
plastic is being researched at University College Dublin. A paper
scheduled to appear in the American Chemical Society journal
Environmental Science & Technology by Dr Kevin O'Connor will describe
experiments in Ireland and Germany with a pyrolitic process.
The
researchers use pyrolysis 熱分解 - heating materials in the absence
of oxygen - to convert polystyrene into
styrene oil.
This can be absorbed by a special strain of the soil bacterium
pseudomonas putida which converts the oil to
polyhydroxyalkanoates - or PHA - a long chain polyester
which can be used as a plastic and has the ability to break down
under composting conditions.
Coincidentally,
in the USA plans are underway to build the first commercial plant
to manufacture PHA. Agricultural processing
company Archer Daniels Midland is linking
with biotechnology company Metabolix to build a 50,000 tonnes plant to make PHA at one of ADM's sites.
It will use a fully biological fermentation process to convert
agricultural raw materials, such as corn sugar, into PHA using
proprietary Metabolix technology.
ADM
describes PHA as 'a broad and versatile family of polymers that
range in properties from rigid to elastic, and can be converted
into moulded and thermoformed goods, extruded coatings and film,
blown film, fibres, adhesives and many other products'. They have
excellent shelf life and resistance even to hot liquids, greases
and oils, yet they biodegrade in aquatic, marine and soil
environments and under anaerobic conditions, such as found in
septic systems and municipal waste treatment plants. They can be
both hot and cold composted.
2004年9月9日
Hotwired Japan
毒性廃棄物をバクテリアで生分解性プラスチックに変換
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20040916304.html
アイルランドの科学者たちが、毒性のある廃棄物を安全な生分解性プラスチックに換えるバクテリアの分離に成功した。
ユニバーシティ・カレッジ・ダブリンの工業微生物学部に所属するケビン・オコーナー博士とパトリック・ウォード氏は、9月8日(現地時間)、スチレンをエネルギーとして使って生分解性プラスチックの1種、ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)を作る菌株を発見したと発表した。スチレンはポリスチレン(『スタイロフォーム』[発泡ポリスチレン]など)の生産時に副産物としてできる、毒性を持つ物質だ。
この問題に取り組むため、アイルランドの科学者たちが注目したのが、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)というバクテリアの1種だった。この菌は自然環境下では土壌の中にいるが、スチレン上でも生存できる。研究者は炭素とエネルギーの生成源としてスチレンのみを与え、この菌をバイオリアクターで培養した。その結果、スチレンを分解するシュードモナス・プチダの『CA-3』株の分離に成功した。この菌株はスチレンをプラスチック・ポリマーのPHAに換え、エネルギー源として蓄える性質を持つ。
UCD Today March 2006 (University college Dublin)
A revolution in recycling
http://www.ucd.ie/ucdtoday/mar06/mar06/a_revolution_in_recycling.pdf
Dr Kevin O’Connor has been heading a
microbiology research group in UCD since 2000. He talks to
Danielle Barron (BSc 2005) about how pollutants can be converted
into environmentally friendly products.
The original
compound that O'Connor used in the process was styrene, the main
ingredient of polystyrene. But the team realised that the conversion of
polystyrene itself to biodegradable plastics would be of greater
value.
However, their particular bacterium didn't grow on polystyrene.
This led to O'Connor contacting Professor Walter Kaminsky of the
University of Hamburg, an expert in pyrolysis. This special technique uses
temperatures of up to 520 degrees to heat the plastic in a
vacuum, producing a liquid form of the styrene.
千葉工場でSPS 樹脂の生産を再開
〜ニートレジン生産からコンパウンド販売までのグローバル供給体制確立
〜
当社(本社:東京都千代田区、社長:天坊 昭彦)は、自社独自開発の耐熱性エンジニアリングプラスチックであるシンジオタクチックポリスチレン(SPS)樹脂の本格生産を千葉工場にて再開いたしました。
既に確立した世界四極でのコンパウンド供給体制と併せ、SPS製品(商標:ザレック)のニートレジン生産から販売までのグローバル供給体制が整いました。
また、好調な需要の伸びを受け、設備増強の検討にも着手しました。
SPS樹脂は、当社が1985年に世界に先駆けて発明した材料です。メタロセン触媒を用いて、ポリスチレンをシンジオタクチック構造にすることで、耐熱性の高いエンジニアリングプラスチックスとしての特性を付与することに成功し、1997年に当社千葉工場内に5000トン/年の商業プラントを建設し、供給を開始いたしました。
さらに、本技術に興味を持った米国の大手化学メーカー Dow Chemical (以下Dow社)に基本技術のライセンスを行い 共同で技術開発・市場開拓を進め、1999年に欧州においてDow
社がSPS製造プラントを建設、共同生産を行うことにしたため 弊社千葉工場のプラントは2000年に計画休止しました。
その後Dow 社の事業撤退を受け、当社は事業をグローバルに展開することとし、千葉装置の再稼動準備に入るとともに、本年1月に北米、5月に欧州で、コンパンド製造と販売体制を整え、国内とアジアを合せて世界四極での製造・販売体制を確立しました。
千葉装置再稼動については、好調な需要増を背景に顧客への安定供給体制を1日も早く確立するため当初の計画を約半年前倒しし、本年10月に運転を再開しました。
また、好調な需要の伸びを背景に、能力増強の検討も進めてまいります。
SPSは、耐熱性、電気特性、耐薬品性、耐スチーム性、軽量性などに特長があり、当社では、鉛フリーハンダ対応のコネクタなどの自動車電装部品、IH炊飯器・洗濯乾燥機・スチームオーブンレンジなど加熱部のある家電部品、アンテナなどの電子部品に用途を拡大しております。
今後は、全世界で自動車部品や電気電子部品などの新規用途の開拓に注力し、SPSをグローバル商品として育成していきます。
< SPS装置の概要 >
・製造拠点 当社 千葉工場内
・生産能力 5000トン/年(ニートレジン)
・生産開始 2006年10月
2008年7月24日 出光興産
SPS樹脂「ザレック(R)」製造装置40%能力増強決定
〜千葉工場で年産能力7,000d体制〜
当社は、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)樹脂(商品名:ザレック)について、自動車用途を中心に需要が急増していることを受け、2009年6月に千葉工場(千葉県市原市)の製造装置(プラント)を年産能力5千トンから2千トン増強し、年産能力7千トンにすることを決定致しました。
2009年6月の定期修理(SDM)時にSPS樹脂製造装置は、能力増強工事を行い、年産能力を7千トンにすることを決定しました。
さらに、能力増強に合わせて、次世代高機能フィルムグレード開発に向けて、年内に千葉工場内にあるSPSパイロット設備を再稼動させます。
SPSに対する需要は今後も2ケタ成長が続くことが予想されるため、第2プラント建設検討も進めています。
SPS事業は、日本、アジア、北米、欧州にコンパウンド拠点を整備し、世界4極で製造・販売体制を確立してグローバル展開を推進しています。今回、能力増強を行い、お客様への安定供給体制を更に確固たるものにしてまいります。
SPS樹脂は優れた耐熱性・電気特性により、自動車用電装部品向け需要が拡大しており、鉛フリーはんだ対応のコネクタや低CO2化に向けたハイブリッドカーの高電圧部品を中心に需要が拡大しています。また、光学用高機能フィルムの需要拡大も期待されています。
これらの特徴を生かし、エンジニアリングプラスチックスとして自動車,電気・電子,家電,日用品の各分野における用途展開を積極的に行っております。
1985年SPSは、出光興産(株)がメタロセン触媒技術を応用し、世界ではじめて発明した結晶性エンジニアリングプラスチックです。化学構造は汎用樹脂のポリスチレン(PS)と違い、高い立体規則性(シンジオタクチック構造)を有し、低比重、耐加水分解性、良電気特性、良成形性、高ガラス転移温度等のPSの良好な特性に加え、PSにはない結晶化による優れた耐熱性(融点約270℃)と耐薬品性を持つ材料です。
<概要>
・対象商品 :シンジオタクチックポリスチレン樹脂(ザレックR)
・所在地 :千葉県市原市姉崎海岸1−1 出光興産叶逞t工場内
・能力増強 :2,000トン/年
・増強後能力 :7,000トン/年
・完工時期 :2009年6月末
・投資額 :約10億円
2006/11/17
PLASTICS NEWS
San Francisco plans
PS ban in restaurants
San Francisco is
poised to become the second city in the United States to not only
ban
restaurants from using polystyrene food-service products, but also require them to use biodegradable生分解性/compostable or recyclable
products if
they are an affordable alternative.
But the San
Francisco ordinance - virtually a lock to be adopted by the board
of supervisors Nov. 21, as it passed 11-0 at its first reading a
week earlier and has nine co-sponsors - goes one step beyond the
measure passed by Oakland, Calif., which goes into
effect Jan. 1.
While the Oakland
law requires the use of biodegradable and
compostable containers if they are available at the same price, the San Francisco law - which is
scheduled to go into effect June 1 - requires their use even if there is a price
premium, as long as it does not exceed 15 percent.
According to the
California Integrated Waste Management Board, PS foam products
account for 15 percent of litter collected in storm drains.排水管
2007/4/20 電気化学工業
シンガポールにおけるスチレン系樹脂第2期増強の竣工式を開催
当社(社長:川端世輝)は、4月19日木曜日、デンカシンガポールプライベートリミテッド(以下DSPL)主催で、スチレン系第2期増強プロジェクト(SPSプラント)完成記念をかね、シンガポール貿易産業省幹部を始め150名を超える来賓の方に出席いただき、竣工式(オフィシャルオープニングセレモニー)を開催いたしました。
当社はスチレン系樹脂をコア事業ととらえ、アジアを中心とする旺盛な需要に対応するため、DSPLセラヤ工場内の高分子量ポリスチレン樹脂の生産能力を従来の年産9万5千トンから20万トンに倍増いたしました。さらに、ペットボトルのシュリンクラベル用途において高いシェアを有しているSBC樹脂「クリアレン」は、今後のアジア、アメリカ市場の需要の伸びに対応するため新たに年産4万トンの製造プラントを、透明樹脂(MS樹脂)は同6万トンの製造プラントをそれぞれ新設し、稼動を開始いたしました。
今回の増強により、シンガポールは中国、アジアはもとより、ヨーロッパ、アメリカなどグローバル市場に対応する供給拠点となり、今後は、売上規模で青海(新潟)、千葉工場に次ぐ第3番目の製造拠点として、ますますその重要性が高まってまいります。
日本経済新聞 2007/7/26
ポリスチレン値上げ浸透 メーカー、需要減を懸念 代替素材にシフト進む
食品容器に使う合成樹脂、ポリスチレンの値上げが浸透し、国内取引価格はこの10年間で最高水準となった。原油高によるコスト増を反映したものだが、メーカーの営業担当者の表情は険しい。需要家のトレーメーカーが代替素材へのシフトを進めており、さらなる需要減への懸念が広がっているためだ。
急ピッチな原料の値上がりに需要家のトレーメーカーは対策を急ぐ。「減らせるところは減らし、ペット樹脂の採用も増やす」。
2009年4月2日 三井化学/住友化学 解説
ポリスチレン事業からの撤退について
三井化学株式会社(以下、「三井化学」という)および住友化学株式会社(以下、「住友化学」という)は、このたび、両会社の共同出資会社である「日本ポリスチレン株式会社(以下、「JPS」という)」を解散し、ポリスチレン事業から撤退することを決定いたしました。
ポリスチレンは、主要需要家の海外生産シフトの一層の進展や、ここ数年の原料価格の高騰に伴い、電気・工業分野や雑貨分野などにおける国内需要が大幅に減少しており、今後も市場の拡大が見込めない状況にあります。
三井化学、住友化学およびJPS は、1997 年のJPS
設立以来、製造・販売・研究組織のスリム化や、グレードの統廃合、東西の生産拠点を生かした最適生産・物流体制の確立など、ポリスチレン事業の強化に鋭意取り組んでまいりましたが、今後ますます厳しさを増す事業環境下においては、中長期にわたって安定的に収益を確保することは困難であると判断し、ポリスチレン事業から撤退することとしたものです。
JPS は、本年9
月末を目途に大阪と千葉にある両工場の操業を停止し、その後解散する予定です。製品供給につきましては、JPS
から在庫製品の販売を当面の間継続するほか、需要家からご要望があれば、同業他社に対して協力を要請するなど、関係各位へご迷惑がかからぬよう事業撤退を進めていく考えです。
《参考資料》
【日本ポリスチレンの概要】
(1)社名 日本ポリスチレン株式会社
(2)設立 1997 年8 月
(3)本社 東京都中央区日本橋本町3-7-2
(4)社長 岩本 宗
(5)資本金 20億円
(6)出資比率 三井化学50%、住友化学50%
(7)事業内容 ポリスチレン樹脂の製造、販売、開発
(8)従業員数 約 60 名
三菱化学 塩ビなど2事業撤退 過当競争脱却 成長分野にシフト
総合化学最大手の三菱化学は年内にも汎用樹脂
2事業から撤退する。
ポリスチレン事業は旭化成、出光興産との統合会社で国内首位のPSジャパンの持ち株を両社に売却し、同事業から撤退する。出資比率は現在、旭化成が45%、三菱化学と出光興産が各27.5%。売却額は今後詰めるが、20億ー30億円前後とみられる。PSジャパンは三菱化学の撤退を受け国内工場の統廃合を進める。
塩ビ樹脂では東亜合成との共同出資会社で国内5位のヴイテックの解散を検討しており、14.9%を出資する東亜合成と協議に入る。水島工場(岡山県倉敷市)や四日市工場(三重県四日市市)で手掛ける塩ビ樹脂や同原料の生産・販売から撤退し、東ソーなど他の大手に取引先への撤退後の製品供給を打診している。
過当競争体質からの脱却の必要性に迫られ、三井化学と住友化学は折半出資する日本ポリスチレンを年内に解散する予定。
三菱化学も3月末にABS樹脂の事業統合会社テクノポリマーの株式をJSRに売却したほか、ポリエステル繊維原料のテレフタル酸国内生産からも10年末までに撤退することを決めている。さらに塩ビとポリスチレンからの撤退で、海外勢との競争を視野に入れた構造転換を加速させる。
MS樹脂事業譲受のお知らせ
東洋スチレンは、(親会社の)新日鉄住金化学からMS樹脂(メチルメタクリレート・スチレン共重合樹脂)の事業を譲り受けることにつき合意しましたので、お知らせいたします。
1.事業譲受の内容
当社は新日鉄住金化学よりMS樹脂の製造を受託しております。今回のMS樹脂事業の譲受により製造販売を一体化することで、生産計画の最適化を実現し、より効率的に運営することを目指します。
2.実施時期
2018年10月1日(月)出荷分から
東洋スチレンは、電気化学 50%、新日鉄住金化学 35%、ダイセル化学 15%
電気化学はシンガポールのDenka Singapore でMS樹脂を生産している。
−“中食”需要増大に伴う食品容器市場への安定供給のため、年産216,000tへ−
DICは、四日市工場(三重県四日市市)で製造するポリスチレンの生産能力を、設備強化や生産プロセスの最適化を行うことで年産208,000tから216,000tに増強しました(投資金額非公開)。2023年にはPS事業の売上高を2017年比で10%増加を目指します。
PSはコンビニエンスストアやスーパーなどで販売されている弁当・惣菜向けの食品容器等に多く用いられています。共働きや単身世帯の増加などを背景に、調理済みの食品を持ち帰って食べる“中食”市場を中心に需要が拡大しています。日本惣菜協会発刊の「2019年版惣菜白書」によると、2018年の中食の市場規模は約10兆円で、9年連続で市場拡大しています。昨今では、“レンジアップ惣菜”といわれる新ジャンルの中食が登場し、生の食材をプラスチック容器ごと電子レンジで加熱調理する惣菜も増加しています。
当社は、成形性と高強度を両立した高機能タイプのPS製品「ハイブランチ®」ブランドに加えて、高い耐熱性を有した新製品もラインナップしています。新製品の耐熱性は汎用のPS樹脂に比べて5〜10℃程高く“レンジアップ惣菜”の調理用途 にも使えます。更に、リサイクル性にも優れ、総重量の削減による省資源化を可能にするなど環境配慮型製品の特長も有します。
当社グループは拡大する中食市場の需要に安定供給を果たすだけでなく、食品容器や包装資材に使える「安心・安全」に配慮した製品を提供すると共に、世界的な社会課題である環境問題の解決に貢献する所存です。