日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめ
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日本の合成ゴム業界                          

能力

アジア各社    世界の主な合成ゴム生産会社の能力

各社関連記事

海外活動    合成ゴム100年

トピックス 
JSRは2021年5月11日、合成ゴム事業をENEOSに売却することを発表した。合わせて韓国のEPDM製造販売のJVの錦湖ポリケムをJV相手のKumho Petrochemicalに譲渡すると発表した。

2022年4月1日、ENEOSによる買収が完了、 ENEOSマテリアルが事業を開始した。将来的にはENEOSマテリアルを、エラストマー事業を柱にモノマー、ポリマーを合わせたENEOSの素材事業の中核を担う、素材分野におけるグローバルリーディングカンパニーとすることを目指す。

   ブログ 2021/5/13 JSR、合成ゴム事業をENEOSに売却、韓国の合成ゴムJVも相手先に売却
 

 
  住友化学、千葉工場のEPDMプラントを停止し、2023年3月末をめどに販売を終了
  住友化学と日本ゼオン、S-SBR事業統合で基本合意  合弁会社 ZS エラストマー 設立
  米国ゼオン、バイオベースのエピクロルヒドリンゴム開発
  LANXESS to build world’s largest EPDM plant in China
  ブリヂストン、タイヤの「100%サステナブルマテリアル化」 への取り組み
  横浜ゴム、タイに天然ゴム加工工場
  Sinopec Becomes World's Largest SBC(Styrene butadiene block copolymer) Producer
  EU to fine butadiene, ESBR producers
  ブリヂストン、スマトラのゴム農園買収手続きを完了
  ゼオンの米子会社、NBR価格カルテル参加で罰金
  DuPont Dow Elastomers 解散   
  
DuPont Dow Elastomers、7月1日付けでDuPont Performance Elastomersに
  ブリヂストン、天然ゴム園を買収 米グッドイヤーから
  Goodyear Files Antitrust Lawsuit for Price Fixing (EPDM)
  ExxonMobil, Start-Up of New Metallocene Plant Expansion
  Crompton Granted Conditional Amnesty in Nitrile Rubber Investigation
  Indonesia, Malaysia, Thailand set up international rubber cartel
  Bayer Polymers Ends Cobalt-Polybutadiene Production
  Yanshan (北京燕山石化) to Establish Rubber JV      
   日本ゼオンなど4社が「応訴」、中国のSBRダンピング調査 
  DuPont Dow First Ever Metallocene-Based Gas Phase EPDM Production
  ExxonMobil Chemical acquires Advanced Elastomer Systems

能力   

天然ゴム生産量

 

以下、JSRはENEOSマテリアル (2022/4/1買収完了)

 

日本ゼオン FACT BOOK 2015

 

住友化学、千葉工場のEPDMプラントを停止し、2023年3月末をめどに販売を終了

2021/5/13 JSR、合成ゴム事業をENEOSに売却、韓国の合成ゴムJVも相手先に売却
 

 2021/12/末 単位:トン/年  METI           IRモノマー能力は推定

会社名 工場 SBR BR IR IRモノマー

旭化成工業

川崎

130,000

35,000

JSR
ENEOS Material

四日市

203,000

   

千葉

 

72,000

 

鹿島

   

39,000

36,000

クラレ

鹿島

30,000

(住友化学)

千葉

0

日本エラストマー

鶴崎

44,000

16,000

日本ゼオン

川崎

112,000

徳山

55,000

水島

40,000

80,000

三菱化学

四日市

42,000

宇部興産

千葉

126,000

合計

 531,000

 304,000

 79,000

146,000

 

 

 

 2013/12/末 単位:トン/年

会社名 工場 SBR BR IR IRモノマー

旭化成工業

川崎

130,000

35,000

JSR

四日市

296,000

千葉

65,000

鹿島

40,000

36,000

クラレ

鹿島

30,000

(住友化学)

千葉

0

日本エラストマー

鶴崎

44,000

16,000

日本ゼオン

川崎

122,000

徳山

58,000

水島

38,000

80,000

三菱化学

四日市

42,000

宇部興産

千葉

110,000

合計

 634,000

 284,000

  78,000

146,000

 住友化学 2002年にSBR生産停止、JSRに製造委託

 

単位:千t  ゼオン2014Fact Book

 

  単位:千t  ゼオン2005Fact Book より

  SBR
スチレンブタジェン
ゴム
BR
ポリブタジエン
ゴム
IR
イソプレン
ゴム
IIR 
ブチルゴム
NBR
ニトリル
ゴム
EPDM CR
クロロプレン
ゴム
ACM
アクリル
ゴム
others

旭化成

    158→168

    45

    ・   ・   ・   ・  ・ TPS
Latex 72

日本エラストマー *6

28
→52
      
→62

20

            TPS  
旭硝子                 フッ素ゴム

電気化学

    ・   ・   ・   ・   ・

 55
→'05 60
'07 70
→  100

    ・

日本ブチル *1

    ・   ・

川崎  80→98
鹿島 ハロゲン化 70
    → 80

    ・   ・   ・   ・

JSR

能力詳細

215

S-SBR 35
(→45)
→60

 72

 36
〈36〉

  ・       25

 40

 70
→36

 

 ○

TPE
Latex 116

三菱化学

    65

    ・   ・   ・   ・   ・   ・   ・

日本ゼオン

 220

 58

 37
〈80〉

 

 45
→55

    ・

 ○

HSR 17.6
HNBR 3.95
Latex 92.5

住友化学

   #  0
s-SBR  8

    ・   ・   ・

 40
停止

    ・   ・

三井化学

(20)
+25
+75

日本A&L *3                 Latex 100

出光DSM *4
2004/9/末 生産停止

    ・  ・   ・   ・

 40
→ 0

    ・   ・

出光サートマー
→クレイバレー *5

    ・   ・     ・   ・   ・   ・

液状ゴム 4

昭電デュポン*2
→2002/11 
  昭和電工

  ・

  ・

  ・

  ・

 

  ・

20
→23

  ・

  ・

東ソー     ・   ・   ・   ・   ・

 30
→34
→37

 
宇部興産  

 85→95
→110
→126

    ・   ・   ・   ・   ・
クラレ *7    

 (0)
 〈30〉

          エラストマー
19 
+4
LIR
武田薬品工業 + + + + + + + + Latex 27
大日本インキ化学 + + + + + + + + Latex 8

                              〈 〉はイソプレンモノマー

*1  日本ブチル      JSR 50%、Exxonmobil (当初Esso Eastern) 50%  

*2  昭和電工

   当初
     
昭和DDE (旧昭和電工デュポン ネオプレン製造) 昭和電工 50%, デュポン ダウ エラストマー 50%
     販売会社は
ディー ディー イー ジャパン(デュポン ダウ 69.9%、SDK 30.1%)

   2002/11/1デュポンダウ/昭和電工 合併解消 

     昭和DDE →昭和電工エラストマー  2004/1 昭電が吸収合併
     ディーディーイー ジャパン →デュポンダウのエラストマー販売会社

*3  日本A&L    Latex 住化愛媛 60、同千葉 30、三井大阪 10千トン 武田から販売受託

*4  出光DSM   出光 50%、DSM 50%  実能力30千トン(出光引取 15千トン)
               
2004/9/末に生産停止

*5  出光サートマー → 出光クレイバレー
             
  液状ゴムポリブタジェン
                当初Arcoとの50/50JV「出光アーコ」 
              ArcoのElf Atochemへの事業売却でアトケムとのJVに。
              →出光アトフィナ→
出光サートマー 出光クレイバレー

*6  日本エラストマー  旭化成 75%、昭和電工 25%  

*7  クラレ  イソプレンゴムは85/7に休止し、JSRに生産委託

           LIR増設

 日本ゼオン、川崎に新水素化法NBRプラント竣工

ゼオン 水素化ニトリルゴムの生産能力増強を決定


# 住友化学 2002年 E−SBR(5万トン)の生産を停止、JSRに生産委託

         2021年  千葉工場のEPDMプラントを停止し、20233月末をめどに販売を終了


Asia           中国のSBRまとめ

    SBR BR IR IIR NBR EPDM CR ACM  
Korea Kumho Petrochemical  ○   ○       ○         
  Kumho Polychem            ○      
  Hyundai Petrochemical  ○  ○      ○        
  Yukong Elastomer **            (○)       
                     
台湾 Nantex Industries          ○        
  Chi Mei  ○  ○    ○           
  Taiwan Synthetic Rubber  ○  ○              
                     
中国 Sinopec  ○                
  ブリヂストン  ○                
  宇部興産                  
  丸紅                  
  東レファイン                 Polysulfide Rubber
  三井化学/Sinopec              
                     
シンガポール 旭化成  ○                
  住友化学  ○                
  日本ゼオン  ○                
                       
タイ BST Elastomers  ○  ○              
  Thai Synthetic Rubbers ***    ○              
                     
マレーシア 宇部興産    ○              
                     
インド IPCL    ○              
  Synthetoic & Chemicals  ○        ○        

Kumho Polychem(originally Kumho E.P.Rubber ) KUMHO:JSR:EXXON=50:35:15
    2007/8 +27→78千トン
         2013/9  第二工場 60千トン竣工 合計 150千トン

** Yukong Elastomer Co., Ltd.  originally jv of Yukong and Sumitomo Chemical その後解散 →再稼動

***Thai Synthetic Rubbers JV of TPI, Ube Industries, Marubeni Corporation & Taiwan Synthetic Rubbers

Petronas Chemicals and LG Chem build nitrile butadiene latex plant in Malaysia


記事

宇部興産 2010/7   千葉での合成ゴム設備増強を決定
       
電気化学     製品一覧
  2018/4   Denka to increase chloroprene rubber production by 10,000 tons  
  現有能力:青海(アセチレン法:10,000t)米国(DuPont ブタジエン法50,000t)
  2010/4   電気化学、青海でCR新設備稼働・世界最大規模に
  2007/8   電化、青海工場のクロロプレンと原料、用役を増強
  2006/11   電気化学、クロロプレン1系列増設具体化へ
       
三井化学      
  2009/10   シノペックとEPTの合弁事業に向けた基本枠組み合意
  2009/6   三井化学 合成ゴムなど生産能力を2割削減 設備3基停止
  2005/10   液状EPT 「三井EPT Lシリーズ(TM)」の事業化
  2005/8   千葉でEPTに大型投資    発表
       
昭和電工
  2008/7   昭和電工、クロロプレンゴムの生産能力を増強
    2002/10   デュポン ダウ エラストマー/昭和電工 クロロプレンゴム事業合弁解消
      昭和電工 エラストマー事業 積極展開
       
日本ゼオン
  2016   住友化学と日本ゼオン、S-SBR事業統合で基本合意  合弁会社 ZS エラストマー 設立
       
住友化学
  2016   住友化学と日本ゼオン、S-SBR事業統合で基本合意  合弁会社 ZS エラストマー 設立
  2010/11   住友化学、シンガポールにS−SBR製造プラントを新設
  2010/8   住友化学、S−SBR新プラント立地をシンガポールに変更
  2008/12   住友化学、千葉にS−SBR大型新プラント
  2006/9   住友化学、韓国SKにエチレン・プロピレン合成ゴムの生産委託
  2002/4   千葉でEPDM増強・5万トン体制へ
  2002/3   E−SBR生産停止、JSRに製造委託
       
JSR
  2011/12   JSR、S-SBR(溶液重合SBR)の生産能力増強を完了
  2010/7   JSRS-SBR及びダイナロン(水添ポリマー)の生産能力を増強
  2009/5   日本ブチル梶@川崎工場 ブチルゴム生産能力増強
  2005/12   JSR、鹿島と韓国でのEP生産を増強、四日市は生産打ち切りへ 
  鹿島2006/7 +11→36、四日市2007/上 打ち切り  Korea 2007/8 +27→78 
  2005/6   JSR、四日市工場のS−SBR生産能力を年産4万5千トンに増強
  2005/1   JSR、ラテックスの生産を四日市工場に集約
  2003/9   JSR、溶液重合スチレン・ブタジェンゴム供給力8割増
  2003/1   JSR、S‐SBR(溶液重合SBR)の生産能力を増強
  2003/1   JSR、欧州Dow社とS‐SBRの生産委託契約を締結
  2002/9   S―SBRを増産
       
武田薬品→日本A&L
  2002/8   武田、合成ゴムラテックス事業を日本エイアンドエルへ営業譲渡
  2001/6   日本エイアンドエル・武田薬品工業 ラテックス事業における提携
       
住友精化
  2005/5   住友精化、姫路でIRラテックスを増強
  2002/11   IRラテックスの用途拡大
  2002/3   クレイトンポリマーとIRラテックスの共同事業
       
クラレ
  2012/12   クラレ、鹿島事業所で液状ゴム生産設備を増設
  2012/4   クラレ 新規バイオ系原料(ファルネセン)液状ゴム(LFR)を開発
  2004/10   LIR(液状ポリイソプレンゴム)生産設備の増強工事完了
  2003/11   LIR(液状ポリイソプレンゴム)生産設備の増設
       
出光DSM    
  2004/9   「出光DSM」解散へ、EPDM事業から撤退
  2004/7   2004/9/末にEPDM生産停止
       
日本ブチル      
  2011/12   日本ブチル梶@鹿島工場 ハロゲン化ブチルゴム生産能力増強
  2005/3   鹿島工場ハロゲン化ブチルゴム生産能力増強
       
旭硝子      
  2005/5   フッ素ゴム「AFLAS®(アフラス)」の製造能力増強を決定
       
東ソー      
  2009/10   東ソー、特殊合成ゴムCSM(クロロスルホン化ポリエチレン)を倍増 
  2006/12   東ソー、クロロプレンゴム能力増強
  2019/8   東ソー、クロロプレンゴム能力増強
       
旭化成 2010/10   シンガポールでの溶液重合法スチレンブタジエンゴムプラントの建設決定
  2008/2   旭化成 溶液重合SBRの能力増強
  2007/6   日本エラストマー 溶液重合SBRの能力増強
       
東レ      
  2007/12   Toray to Set up Polysulfide Rubber Plant at Cangzhou
       
ダイキン      
  2011/6   ダイキン、中国で自動車向けフッ素ゴム生産

日本ゼオン  能力 

2013/2 日本ゼオン、トウペ(塗料事業、アクリルゴム等の化成品事業)にTOB

自動車用タイヤなどの汎用ゴム分野で世界屈指の生産量を誇るだけでなく、NBR、水素化NBRをはじめとする各種特殊ゴムでも種類、量ともに世界のトップレベルを維持しています。現在、日米欧三極の生産・販売体制を構築し、さらに中国・東南アジア市場への販売にも力を注いでいます。
http://www.zeon.co.jp/business/enterprise/rubber/index.htm

2010年能力


海外活動   

  電気化学 2014/12   DuPontからクロロプレンゴム事業買収
         
  住友化学 2010/11   住友化学、シンガポールにS−SBR製造プラントを新設
         
  三井化学 2012/5   中国におけるEPT合弁会社設立
    2009/10   シノペックとEPTの合弁事業に向けた基本枠組み合意
         
  ブリヂストン 2008/12   Bridgestone starts up SBR project in Guangdong
    2005/12   中国にSBR工場を建設
    2006/4     TEC、ブリヂストンから中国向けSBR年産5万トン設備受注
         
  旭化成 2017/7   旭化成、シンガポールS-SBRの生産能力増強 10万トン→13万トン
    2010/10   シンガポールでの溶液重合法スチレンブタジエンゴムプラントの建設決定
    2004   旭化成ケミカルズ、Sinopecと合成ゴム製造技術のライセンス契約を締結
    2003   Gaoqiao, Asahi Kasei complete Caojing SBR study
         
  日本ゼオン 2013/2   米国ゼオン、バイオベースのエピクロルヒドリンゴム開発
    2012/12   Zeon Chemicals L.P.、アクリルゴム生産能力を増強
    2010/12   日本ゼオン、シンガポールにS-SBR製造プラント建設
    2008/1   EU fines synthetic rubber producers Euro 34.2 million for price fixing cartel
    2005/9   NBRに関する損害賠償請求訴訟の和解
    2005   上海市にシリコーンゴムコンパウンド新会社設立
    2004   日本ゼオン、中国・広州市のCMB 新工場完成
    2003   日本ゼオン、中国・広州市にカーボンマスターバッチ会社設立
        日本ゼオン ゼオンポーランドを解散
    1999   耐油性特殊ゴムで、世界No.1の地位
    1998   汎用合成ゴムで欧州に供給拠点 ダウケミカルへ技術供与
    1989   BPよりNBR事業買収 
 

 

  JSR・ゼオン 1998   タイJV BST  Elastomers スタート
         
  JSR 2014/2 JSR、溶液重合SBRの引取権に関するStyronとの契約解消
    2013/11   JSR、ハンガリーでS-SBR製造販売JV
    2013/9   JSRグループ、韓国のEPDM新工場が竣工
    2011/3   JSR、タイでのS-SBRの合弁会社設立、及び製造プラントの新設
    2009/3   欧州における溶液重合SBR(S-SBR)商業生産開始
    2007/6   Dow to expand European SSBR (JSRが引取権)
    2006   JSR、韓国の錦湖ポリケムへの出資を50%にアップ、増設
    2005   JSR、中国広東省佛山市にカーボンマスターバッチの生産拠点新設を決定
    2000   タイでマスターバッチ新会社設立
    1988   韓国Kumho E.P.Rubber スタート
         
  DIC 2001   子会社ライヒホールドとダウ・ケミカル社とのラテックス計画
         
  クラレ 2002/9   米国エラストマー工場が完成
    2000   熱可塑性エラストマー 米国に新工場建設
         
  新日石化学 2002   米サンライズ・ケミカルのENB(EPDM第三成分)製造設備が運転開始
         
  宇部興産 2013/3   宇部興産、マレーシアでブタジエンゴムJV
    2008/12   宇部興産、タイのカプロラクタム、合成ゴム事業など、PTTと共同事業化検討
    2006/7   宇部興産、ポリブタジエンラバー(BR)事業の中国進出を決定
    2004/12   宇部興産、タイにおけるブタジエンラバーの増設を決定
    2002   タイで合成ゴムの生産強化(TPI、台湾合成ゴム、丸紅合弁)
         
  丸紅 2010/4   丸紅、 インドでSBR生産

JSR 2006 What' new 

JSR、韓国の錦湖ポリケムへの出資を50%にアップ、増設

韓国の錦湖ポリケムは韓国錦湖石油化学(KOREA KUMHO PETROCHEMICAL CO., LTD.)が50%、JSRが35%、米国エクソンモービル社(EXXONMOBILE PETROLEUM & CHEMICAL HOLDINGS)が15%出資する合弁会社で、EPの製造販売を行なっておりましたが、このたび当社はエクソンモービル社が保有する錦湖ポリケムの全株式を取得いたしました。当社の出資比率を50%に引き上げたことで、錦湖ポリケムとの連携を更に深めて参ります。
 また、2007年8月には現有生産能力51千トンを27千トン引き上げ、
年産78千トンに増強し、供給能力の確保を図るとともに、JSRグループとして、品質・コストを含めた事業運営体制の強化を図って行きます。

日刊工業新聞 2002/9/6

JSR、S―SBRを増産−高機能タイヤ需要に対応


JSRは、「溶液重合スチレン・ブタジエンゴム(S―SBR)」の生産能力を現状比20%増の3万トンに拡充


化学工業日報 2002/4/12

住友化学、千葉でEPDM増強・5万トン体制へ


ボトルネック解消によって現状の
年3万5000トンから同4万トン強にまで高める


日刊工業新聞 2002/6/7

住友化学、10月めどにEPDMを年8%増産


年産能力を現在比約8%増の
4万3000トンに引き上げ


2002/3/27

E−SBRの生産受委託について
  
http://www.jsr.co.jp/wnew/wn020327.html


住友化学が千葉工場でのE−SBR(生産能力年産5万トン)の生産を停止し、同社の販売必要量全量を主原料(スチレンモノマー、ブタジエン)持ち込みのうえ、JSRに生産委託


1998/9/10 JSR/日本ゼオン 発表

タイのビーエスティーエラストマーズ(株)の合成ゴムプラントが完成
  
http://www.zeon.co.jp/press/980910.html


<ビーエスティエラストマーズ(株)概要>

1. 英文社名   BST Elastomers Co., Ltd.
2. 所在地   タイ国ラヨン県マプタプット地区
3. 資本金   16億5千万バーツ (約58億円)
4. 出資比率   タイ ローカル企業  68%  Bangkok Synthetics
J S R(株)  14%  
日本ゼオン(株)  12%  
三井物産(株)   3%  (三井物産タイを含む)
伊藤忠商事(株)   3%  
5. 生産能力   SBR : 年産6万トン
BR  : 年産4万トン
6. 合弁会社設立契約調印   1996年2月
7. 本格商業生産   1998年第4四半期

Kumho Polychem
 (originally
Kumho E.P.Rubber )   KUMHO:JSR:EXXON=50:35:15

Jun1985  Establishment of KUMHO E.P.Rubber
Aug 1986 Ground breaking
Oct 1987 The completion of KUMHO E.P.Rubber Yocheon plant.
Jan 1988 Production start-up of EPM/EPDM at 13,000 MT/Y
Apr 1988 Technical assistance and license agreement
between KUMHO Petrochemical and Exxon Chemical.
(
KUMHO:JSR:EXXON=50:35:15)
Jun 1989 Capacity expansion(13,000 MT/Y to 20,000 MT/Y).
May 1995 Ground breaking for KP-II Plant.
May 1997 Changed company name to KUMHO POLYCHEM Co.,LTD.
Jun 1997 KP-II plant start-up → EP Rubber: 50,000MT/Y
2007/8  +27→78千トン

 


昭和ディー・ディー・イー製造(株)

1931 米国デュポン社 カローザス博士 世界初の合成ゴム、「ネオプレン®」(ポリクロロプレン ゴム)開発
1960 デュポン社と昭和電工(株)との折半出資で"昭和ネオプレン株式会社"(旧昭和電工・デュポン、 現在の昭和ディー・ディー・イー製造)設立。(日本初の外国資本との折半合弁会社
1963 昭和電工・デュポン 川崎で「ネオプレン®」生産開始(アセチレン法)
1972 昭和電工・デュポン「ネオプレン®」のブタジエン法に製造転換
1986 昭和電工・デュポン「バイトン®」(フッ素ゴム)コンパウンド生産開始
1996 米国デュポン社とダウ・ケミカル社とでエラストマー製品の製造・販売の世界的折半合弁会社 DuPont Dow Elastomers L.L.C.を米国に設立
1997 旧昭和電工・デュポン株式会社を「ネオプレン®」の製造会社として昭和ディー・ディー・イー製造(株)と改名

日本エラストマー 

1972 設立 旭化成50%、昭和電工25%、AAケミカル(昭電/米フィリップスJV)25%
フィリップス技術、鶴崎工場
1974     旭化成50%、昭和電工25%、昭和油化25%
1979     旭化成75%、昭和電工25%

 


DuPont Dow Elastomers

DuPont Dow Elastomers, a 50/50 joint venture between Dow Chemical and DuPont, is a global supplier of specialty elastomer products and supporting technologies, established in April 1996.



ゴムタイムズ 2003/6/26

米国デュポン ダウ エラストマー  「Engage」の新プラントが本格生産


米国
デュポン ダウ エラストマーは、熱可塑性エラストマー「Engage」の新プラント(年産135千d)の建設をルイジアナ州プラクミンで進めていたが、このほど完成し、本年5月から本格生産を開始した。この新プラントにより「Engage」の生産能力は合計22万d体制となる。


2002/3/18

DuPont Dow Expands EPDM Offerings With First Ever Metallocene-Based Gas Phase EPDM Production
    http://www.dupont-dow.com/News/English/press.asp?pressrelease=03182002-EPDM


DuPont Dow Elastomers has announced that it will develop, produce and market a new line of gas phase metallocene EPDM products to be branded as
Nordel® MG. The new grades, to be introduced starting second quarter 2002, will complement the current Nordel® IP products and be produced via metallocene technology applied to gas phase production process - a first for the EPDM industry.


2001/10/16

DuPont Dow Elastomers Announces Letter Of Intent To Expand EPDM Business
 Plans to make and sell a new family of Granular EPDMs based on INSITE TM
   http://www.dupont-dow.com/News/English/press.asp?pressrelease=10162001-EPDM

DuPont Dow will develop, produce and market a new line of gas phase metallocene EPDM products which will be made at the 90,000 metric tons/year Union Carbide EPDM plant. The new products will be an extension of DuPont Dow's current Nordel® IP EPDM offerings.

 


Thai Synthetic Rubbers Co.,Ltd. (TSL)

Thai Synthetic Rubbers Co.,Ltd. (TSL), the first of its kind in South East Asia was established in December 1995. Being a backward integration project to the operations TPI cracker, TSL captures value addition through its operation of 65,000 TPY High cis Polybutadiene Rubber Plant.
TSL, a joint venture project by
TPI, Ube Industries, Marubeni Corporation & Taiwan Synthetic Rubbers commenced its commercial operation in January 1998.


Zeon Chemicals Europe Limited http://212.127.4.171/public_html/index1.htm

Nitrile rubber was first produced on the Sully, UK, site in 1958, at the same time that Nippon Zeon was producing broadly similar rubbers in Japan.
As part of their global strategy to become respected world leaders in the production of speciality rubbers,
Nippon Zeon acquired the Sully nitrile rubber manufacturing business in 1989 (from BP Chemicals), thus Zeon Chemicals Europe Limited was born.

Zeon Chemicals Europe Ltd manufactures the following rubbers at its plant in Sully.

NBR NIPOL/BREON

A typical oil-resistant rubber with better abrasion performance and ageing resistance. Recommended when oil or solvent resistance is needed for the proper functioning of rubber parts.

POLYBLACK

A base NBR rubber mixed with carbon black and produced as crumb from masterbatch. Can be used in various applications where oil resistance, reinforcement and electrical conductivity are required.

SYNTHETIC LATICES

Made by dispersing polymer particles uniformly with an emulsifier. Used for such diverse applications as; paper coatings, gloves, ABS resin modifiers, textiles, road paving adhesives and foam rubber.


化学工業日報 2000/10/4

旭化成、欧米でスチレン系熱可塑性エラストマー事業化へ


スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)の欧米での事業化に乗り出す。

旭化成工業のTPSはスチレン・ブタジエン・スチレン(SBS)の「タフプレン」、スチレン・ブタジエンブロック共重合(SBC)の「アサフレックス、SBSの水添タイプ「タフテック」がある。生産能力は川崎工場に年2万5000トン、関連会社の日本エラストマーの大分工場に同4万8000トンの設備を有する。


1995/8/29 旭化成 発表

スチレン系特殊透明樹脂製造設備新設について
  
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/1995/ch950829.html

 

スチレン系特殊透明樹脂(「アサフレックス」)の販売が好調なこと 及び将来の伸びが期待されることから、同樹脂の製造設備を川崎製造所にて新設

川崎製造所で溶液重合SBR、BR、熱可塑性エラストマー (「タフプレン」)、水添熱可塑性エラストマー(「タフテック」)及び 「アサフレックス」を生産しており、現在の能力は合計で年産12万9千ト ン
「アサフレックス」の新設備は、生産能力は年間2万トン


2002/3/14 住友精化発表

  合成イソプレンゴム(IR )ラテックスの新事業を開始
     ークレイトンポリマー株式会社との共同事業ー
   
 http://www.sumitomoseika.co.jp/news/020314.pdf


クレイトンポリマージャパン株式会社(元シェルグループ)と、天然ゴムラテックスの代替品として検討してきたIRラテックスの新事業を開始
クレイトンポリマーが原料のIR ゴムを供給し、住友精化がIRラテックスを製造
両社でIR ラテックスを販売

住友精化IR ラテックスについては世界で唯一の供給メーカー


電気化学の歴史    http://www.denka.co.jp/rec/enkaku/


第二次世界大戦後はカーバイドから発生するアセチレンを使った有機合成化学に進出、同時期にセメント事業も拡充する。 特に昭和37年に石油化学でなく
アセチレンを原料として独自技術で製造された、合成ゴムのクロロプレン・ゴムは日本の化学技術の高さを示すものとして内外で高く評価された。


2001/3/6 DIC発表

米国ダウ・ケミカル社とのラテックス計画について
  
http://www.dic.co.jp/release/010306-1.html


100%出資の米国合成樹脂メーカー、ライヒホールド社が
汎用ラテックス事業をダウに売却するとともに、スペシャルティラテックス事業については両社の折半出資による合弁会社を設立 


2001/3/7 DIC発表

米国ダウ・ケミカル社とのラテックス計画について(詳報)
  
http://www.dic.co.jp/release/010307-1.html



ライヒは汎用ラテックス事業をダウに売却するとともに、スペシャルティラテックス事業については両社の折半出資による合弁会社の設立

合弁会社の概要

  社名:ダウ・ライヒホールド・スペシャルティラテックスLLC
本社:ノースカロライナ州リサーチ・トライアングル・パーク

       (ライヒホールド本社敷地内)
社長:ジェフリー・L・ウェルカー(現ライヒホールド)
生産拠点:デラウェア州チェスウォルド(現ライヒホールド)
       ジョージア州ケンジントン(現ライヒホールド)
従業員数:400人強

取扱製品:ブタジエン系を主力とするスペシャルティラテックス製品

2000/8/28 クラレ

熱可塑性エラストマーの事業拡大戦略について
  (米国に新工場を建設)
   
http://www.kuraray.co.jp/press/2000/0828/

熱可塑性エラストマー(水素添加スチレン系エラストマー)事業拡大のため、米国のテキサス州パサデナに年産12,000トン規模の新工場を建設

今後計画される鹿島工場の増設と併せ、2005年には日米トータルで年産50,000トン体制に増強する構想                 → 日米トータルで年35,000トンに

<新工場建設の概要>

  1 建設場所   米国テキサス州パサデナ(ヒューストン近郊)
当社グループのエバルカ社「エバール」工場の隣接地
  2 生産能力   12,000トン/年
  3 設備投資額   約80億円

2002/8/2 武田薬品工業、日本エイアンドエル        三井住友・武田薬品提携

武田薬品工業のラテックス事業の日本エイアンドエルへの営業譲渡について
   
http://www.takeda.co.jp/press/02080201j.htm


武田薬品工業から日本エイアンドエルへ営業譲渡することで合意


2001/6/26 日本エイアンドエル・武田薬品工業       

ラテックス事業における提携について
   
http://www.takeda.co.jp/press/01062601j.htm

武田薬品工業の合成ゴムラテックス事業について、武田薬品工業から日本エイアンドエルへ販売業務を委託するなど、業務提携することをこのほど合意

武田薬品工業の合成ゴムラテックス事業を日本エイアンドエルへ営業譲渡する方向


化学工業日報 2002/11/6

住友精化、IRラテックスの用途拡大


日刊工業新聞 2002/12/19

宇部興産、タイで合成ゴムの生産強化−日系企業のアジア進出に対応

宇部興産は、タイ合弁「タイ・シンセティック・ラバーズ」(持ち株比率を73.1%)でブタジエンゴム(BR)の生産能力を現在比30%増の年間6万5000トンに増強する計画(注 下記情報では現在が65千トン


THAI SYNTHETIC RUBBERS CO.,LTD.   http://www.tpigroup.co.th/synthetic.asp 

Thai Synthetic Rubbers Co.,Ltd. (TSL), the first of its kind in South East Asia was established in December 1995. Being a backward integration project to the operations TPI cracker, TSL captures value addition through its operation of 65,000 TPY High cis Polybutadiene Rubber Plant.

TSL, a joint venture project by TPI, Ube Industries, Marubeni Corporation & Taiwan Synthetic Rubbers commenced its commercial operation in January 1998.


ゴムタイムス 2003/7/10

日本ゼオン ゼオンポーランドを解散

東欧諸国における特殊ゴムの販売を事業目的としていたが、同地域の新規事業拡大の期待が見込めないことから、同社を解散し同地域におけるにおける販売業務を連結子会社であるゼオンヨーロッパ社に統合することとしたもの。

 


Yukong Elastomer Co., Ltd.

1989/5 設立

        油公(現SK) 70%  住友化学 30%

1993/1  商業生産開始

1996/3 出資比率変更
        油公 92.8% (子会社を含む)
        住化  7.2%

       油公のみが増資。
       韓国の大会社による株式取得総額規制で油公所有株式を一部子会社に譲渡。

その後  解散再稼動


2006年12月20日 東ソー

合成ゴムの生産能力を増強
−ポリマー事業の更なる強化を目指して−

 東ソーはこの度、南陽事業所において、年産3万トンの生産能力を有する合成ゴムの一種であるクロロプレンゴム(商品名:スカイプレン、以下CR)の製造設備を増強することを決定しました。本年12月に着工、2007年7月の完工を予定しており、これにより生産能力は現在の年産3万トンから年産3万4千トンとなります。投資金額は約10億円。

 

2019/8/1  東ソー

クロロプレンゴム(商品名:スカイプレン®の生産能力増強を決定しました。CRは自動車のホースやベルト、各種工業部品の他、接着剤や医療用手袋の用途に使用されており、特に近年は、医療用手袋用途の需要拡大によりタイトな需給環境が継続しています。当社は本計画により、生産能力増強に合わせ老朽化対策を行い、安定供給を図ると共に長する需要拡大に対応し、今後も更なる事業規模の拡大と収益力の強化を図っていきます。本計画内容は下記のとおりです

1)立地 当社南陽事業所
2)対象設備
 CR製造設備
3)生産能力  デボトル増強後年間3.7万トン
4)投 約50億円
5)
  2019年8月着工、2021年10 月完工


2007/12/26 CCR

Toray to Set up Polysulfide Rubber Plant at Cangzhou

An agreement was signed on December 19th, 2007 at Tokyo between Japanese Toray Fine Chemicals Co., Ltd. (Toray) and Cangzhou Coastal-port Chemical Industry Zone (CCCIZ), Hebei province of northern China.
河北省滄州市
According to the agreement, Toray Fine Chemicals Co., Ltd. will purchase some 2.7 hectares of land at CCCIZ and invest RMB166.096 million for building a polysulfide rubber plant. Polysulfide rubber is a kind of sealant used for hollow glass on high-rise. The 1st phase construction will start at the first half of 2008.


2013年09月13日 

JSRグループ、韓国のEPDM新工場が竣工

JSRは13日、グループ企業の韓国・錦湖ポリケム(本社:ソウル、朴贊求代表理事)が、麗水産業団地にEPDM(エチレン・プロピレンゴム)年産6万トンの第2工場を完成し、12日竣工したと発表した。
 
同社のEPDM生産能力は第1工場とあわせて年産15万トンとなった。

EPDMは耐熱性や耐オゾン性、耐候性等に優れた高機能性合成ゴムで、自動車部品、電気・電線絶縁被覆材、一般産業用ゴム部品など幅広い用途を持つ。

錦湖ポリケムではEPDMの今後の需要拡大に対応するため、引き続き第2工場の倍増計画に着手する。
年産6万トンの第2ラインを2014年7月に着工する。生産開始は15年9月の予定。

JSR鹿島工場の3万6000トンとあわせ、グループ全体のEPDM生産能力は24万6000トンとなり、世界第3位の地位を固める。