日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめた個人のデータベースです。 他のページへ トップページ エチレン ナフサ価格 PE PP PS SM ABS PVC VCM PC エンプラ EO PO フェノール MMA 合成ゴム その他石化業界 その他化学及び周辺業界 事業統合に対する公取委判断 中国市場 |
フェノール
海外活動
住友商事、CEPSA Quimica
の上海のフェノール計画に参画 三井化学とシノペック、フェノールの合弁事業に向けた基本合意 ブログ |
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: | 三井シンガポール |
Mitsui Chemicals plans to build phenol plant in China. | |
新日鐵化学 錦湖P&B 増設計画 |
トピックス
三井化学 事業再構築による特別損失の計上 | |
三井化学、ARS用の第2世代触媒を開発 アセトン→IPA→プロピレン | |
三井化学、大阪にアセトン法IPAプラント | |
三井化学市原、フェノール誘導品アニリン停止 | |
東ソー、四日市のキュメン生産能力3割増強 | |
千葉フェノール(株)の生産能力増強 | |
新日本石油、室蘭製油所 石油化学製品(キュメン)製造設備の新設 キュメン 化学式,
C6H5CH(CH3)2. |
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China Blue Star to build 100 kt/yr phenol-acetone plant | |
産総研、超臨界CO2を利用したフェノール水素化技術を開発 | |
Rhodia, South America's only phenol producer to expand Brazilian phenol capacity | |
: | 中国政府 フェノールで反ダンピング調査開始 |
INEOS Phenol, world’s largest producer of Phenol and
Acetone (参考 INEOS: EVC買収、ICI・MMA買収) |
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Solutiaの新製法(AlphOx BtoP
technology)プラント 延期 (ベンゼンと笑気ガスを直接酸化、一段でフェノール生産) |
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産業技術総合研究所発表 フェノールの環境調和型新規製造法開発 |
Sumitomo Bakelite Acquires Swiss Manufacturer of Long Fiber Thermoset Composites
住友ベーク、スペインのフェノール樹脂製販会社を買収 (2003/8)
住友ベーク、米オキシデンタル社からフェノール事業買収 (2000/9)
2000/12 住友ベ、子会社の住友デュレズを吸収合併
フェノール |
アセトン |
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三井化学 |
大阪 | 200 |
120 |
60 |
* |
市原 | 190 |
114 |
フェノール誘導品アニリン停止 | ||
名古屋 | 55 |
||||
岩国大竹 | 38 |
||||
Singapore |
250 |
150 |
210 |
増設後 | |
市原 |
90 |
** | |||
千葉フェノール (三井化学分) |
出光千葉
|
200 (110) |
60
|
三井55%/出光45% |
|
出光石油化学 | 千葉 | 70 |
停止(下記) | ||
三菱化学 | 鹿島 | # 180 |
110 |
100 |
|
黒崎 |
・ |
・ |
100 |
2002/6スタート 停止(下記) | |
水島 |
(38) |
ワッカー法 2000/6停止 |
|||
新日本フェノール
|
戸畑 | 120 |
改良トルエン法 新日鉄化87.5%/三菱12.5% |
||
新日本ビスフェノール
|
戸畑 | 95 |
新日鉄化51.4%/三菱24.3% /東都化成24.3% →2001/3東都持分を新日鉄化へ →新日鐵化学 100% |
||
協和油化 | 午起 | 36 |
ワッカー法 | ||
住友化学 | 大分 | 12 |
サイメン法(合成クレゾール併産) | ||
千葉 | + |
20 |
+ | レゾルシン法 | |
新日鐵化学 (錦湖P&B) |
韓国 Yeochon |
130 |
35 |
( )増設後 |
* 三井(大阪)ビスフェノールA
当初、「共同ビスフェノール製造」(三菱化学との50/50JV)
97/3合弁解消、98/3吸収
三井(大阪) フェノールプラント向け原料クメンの生産能力を増強
** 三井化学市原工場内
GEPJ自消分以外は三井化学に販売を委託
# 三菱化学鹿島 フェノール増設 +70 (2003/央)
本州化学・三井物産・バイエルの特殊ビスフェノールJV(ドイツ) → 完成
2024/2/21 三菱ケミカル、黒崎のビスフェノールAの生産停止、鹿島に生産集約、出光興産千葉も生産停止
三菱ケミカルグループは21日、三菱ケミカル黒崎工場(福岡県、北九州市)でのビスフェノールA(BPA )の生産(年産能力12万トン)を今年3月末限りで終了すると発表した。BPA事業からの撤退は昨年10月、出光興産(千葉工場、年産8万1000トン能力 2024年10月までに停止)も発表しており、今回はこれに続く措置となる。
近年、中国を中心とした大規模な設備新増設によって大幅な供給過多となり、輸出市場が縮小していた。今後もこの状況は続くと見られている。
三菱ケミカルグループは、さらなる事業競争力の強化と供給体制の最適化を図るため、今後は原料であるフェノールから一貫製造している茨城事業所に生産拠点を集約し、引き続き同製品の安定供給に努めていく方針。
新日本フェノール
2005/3 新日鐵化学の100%子会社
2005/6 設備を停止
新日本ビスフェノール
2005/3 新日鐵化学の100%子会社三菱化学
2003/7 鹿島事業所フェノールの生産能力 年産25万トン
2004/12 黒崎事業所ビスフェノールAの生産能力 年産12万トン
新規合弁会社設立について
[合弁会社の概要]
1 .社名: 錦湖P&B 化学株式会社
2
.事業目的:フェノール及びビスフェノールA
の製造及び販売
3 .代表者: 錦湖石油化学(株)より指名
4 .資本金: 1,050 億ウオ ン (約 100 億円)
5 .出資比率:
錦湖石油化学(株)及び系列会社 51 %
(錦湖石油化学(株)4.7%,錦湖化学(株)9.2%,錦湖産業(株)18.4%,アシアナ航空(株)18.4%)
新日鐵化学(株) 49 %
6 .売上高:2000 年度見通し 約1,900 億ウオ ン (約
180 億円)
7 .総資産:設立時見通し 約2,800 億ウオ ン (約
270 億円)
8 .営業開始:平成12 年7 月
9 .従業員数:約 340 人
*実際は当初ShellとのJV(Kumho Shell Chemical Co.,Ltd.)で、
1998 Shell離脱、Kumho P&B Chemical,Incと改称、
2000/7 新日鐵化学が参加 会社概要
Chemical Week 2002/5/1
Kumho P&B Expands Phenol and Cumene Production at Yeochoncumene capacity by 330,000 m.t./year, to 420,000 m.t./year, and
phenol capacity by 150,000 m.t./year, to 280,000 m.t./year.The extra production will also provide feedstock for the company's planned 100,000-m.t./year bisphenol A (BPA) debottlenecking at the same site, which will raise capacity to 135,000 m.t./year
Engineering Business 2001/3
http://www.enb.co.jp/02152k1/news5.html#sel3
月島機械は、大林産業とのコンソーシアムでビスフェノールA(BPA)プラント受注
韓国の錦湖P&B向け
既存の3万(3.5万)t/yのBPAプラントに加えて、新たに10万t/yのプラントを新設するもの。出光石油化学のプロセスを採用
フェノールを核としたビスフェノールA(BPA)、エポキシ樹脂をコア事業と位置づけ
九州製造所で BPAの能力増強を完了
グループ企業と連携して誘導品となるエポキシ樹脂の事業拡大を図る
ポリカーボネート(PC)樹脂向けの拡販にも乗り出す。新日本フェノールでフェノールを製造、
新日本ビスフェノールがBPAを製造、グループの東都化成に供給する一方、PC樹脂メーカーにも販売
2000/10/16 DIC発表
フェノール樹脂における独ベークライト社との提携について
http://www.dic.co.jp/release/001016-1.html
2002/6/19 三菱化学
黒崎事業所ビスフェノールA製造設備の竣工について
http://www.m-kagaku.co.jp/rel/2002/frame.htm
ビスフェノールA(BPA)製造設備(年産10万トン)が本格運転
鹿島事業所(茨城県鹿島郡)のBPA製造設備(年産10万トン)に続く今回の新設備
共同ビスフェノール製造有限会社と合併
1.合併の趣旨 | |
(1) | 三井東圧と三菱化学は1986年(昭和61年)8月、折半出資により製造会社である共同ビス(有)を設立した。 |
(2) | 三菱化学の新規ビスフェノールA設備建設に伴い、発展的に解消 当社の100%子会社となった。 |
(3) | 共同ビス(有)を当社に統合し、当該事業の国際競争力の強化を図ることとした。 |
Rhodia to expand Brazilian phenol capacity by 27%
South America's only phenol producer
phenol capacity from 130,000 mt/yr to 165,000 mt/yr
三菱化学 平成18年11月28日
タイ・PTTフェノール社へのビスフェノールA生産技術ライセンス供与について
三菱化学株式会社(本社:東京都港区、社長:冨澤
龍一)は、このたびPTTフェノール社(本社:タイ・バンコク、President:Vites
Visanuvimol)との間で、当社のビスフェノールA(以下「BPA」)生産技術のPTTフェノール社への供与に関して合意に達し、本年10月2日に契約調印いたしました。
具体的には、PTTフェノール社がタイ・ラヨン県・マプタプット工業団地で2009年より生産開始予定のBPA製造プラント(15万トン/年)に関して、当社が、同社に対して、BPAの生産技術ライセンスを供与いたします。
また、当社は、同プラントにて生産されるBPAの一部を引き取り、当社グループのアジアにおけるポリカーボネート樹脂(以下「PC樹脂」)の製造拠点に原料として供給する予定です。
1. 英文名 PTT Phenol Company Limited
2. 本社 タイ・バンコク
3. President Vites Visanuvimol
4. 株主 PTT Company Limited 40%
PTT Chemical Company Limited 30%
The Aromatics (Thailand) Public Company Limited
30%
Sumitomo Bakelite Acquires Swiss Manufacturer of Long Fiber Thermoset Composites
The Sumitomo Bakelite Group announces the acquisition of Neopreg AG, a Swiss producer of long fiber thermoset composites marketed under the trade names Kinel(5 mm fiber reinforced polyimid moulding compound ) and Neonite(8 mm fibre reinforced epoxy moulding compounds ). Neopreg, based in Gelterkinden, has unique technology for producing these composites that complements technologies used by Sumitomo's existing specialty composites business. Neopreg will be integrated into Vyncolit N.V., Sumitomo's subsidiary that produces moldable composites in Europe, but will retain its name. Henny van Dijk, President of Vyncolit N.V., has assumed leadership since February 19, 2007.
2015/4/27
昭電、フェノール樹脂事業をアイカ工業に売却
昭和電工は27日、フェノール樹脂事業を国内化粧板大手のアイカ工業に売却することで両社合意したと発表した。5月中に新会社を設立し、同事業を分割継承した後、新会社の株式の85%をアイカ工業に譲渡する。2年後をめどに残りの15%も譲渡する。
アイカ工業への事業譲渡・新会社の営業開始は今年9月の予定。譲渡金額などは非公開。
昭和電工は、1970年から伊勢崎工場(群馬県)でフェノール樹脂を生産し、自動車部品などの成形材料やメラミン化粧板、食器などの原料樹脂として販売してきた。現在、国内シェアの10%強に相当する年産1万数千トンの生産設備を持つが市場は頭打ち状態。同事業の売上高は年間約40億円となっている。
同社は新中計で事業構造の転換と経営資源の集中を柱の一つに掲げており、今回の決定はその一環となる。
事業譲渡により伊勢崎工場内のフェノール設備、土地などは新会社の所有となる。
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2015/6/26
準備のため、、会社分割により100%子会社であるアイカSDKフェノール株式会社へ承継
6/26 吸収分割契約を締結
当社グループのフェノール事業を含むベーシック&グリーン・マテリアルズ(B&GM)事業領域については、競争力のある誘導品を中核としたサステナブルなグリーンケミカル事業に変革することを目指しております。需要に応じた最適なクラッカー体制の構築のためには、誘導品の競争力を確保する必要があり、当社グループは2008年のリーマンショック後の早い段階からB&GM事業領域の再構築を進めてきました。現在、その実現に向けた再構築を第2幕としてさらに加速させており、本件はその一環となります。
当社のフェノールの生産は、千葉県市原市、大阪府高石市、中国上海市の3拠点で展開しており、市原工場では1970年にフェノールの生産を開始し、主要誘導品であるビスフェノールAやフェノール樹脂の需要伸張と共に事業を拡大してまいりました。しかし2022年以降、中国を中心としたアジアでの新設備稼働に伴う大幅な供給過多や国内需要の縮小など、事業環境が厳しくなる中、生き残りをかけてあらゆる合理化に取り組んでまいりましたが、市原工場での生産を維持するための収益確保が困難と判断いたしました。
また、厳しい事業環境が継続していることを踏まえて回収の可能性を検討した結果、当該事業の固定資産の減損損失を、その他の営業費用に計上いたしました*。
*当該減損損失については、2024年2月7日に公表いたしました2024年3月期(2023年4月1日〜2024年3月31日)の連結業績予想に織り込んでおります。
なお、市原工場のフェノールプラントは停止いたしますが、今後も安定した製品供給を継続するために、資本効率性が高く、安定収益を上げることのできるフェノールチェーン形成を目指してまいります。
対象製品 | フェノール、アセトン、α-メチルスチレン |
製造設備 | 市原工場内(千葉県市原市) |
生産能力 | 19万トン/年 |
プラント停止時期 | 2026年度まで |
B&GM事業領域は社会基盤を支えるあらゆる産業に素材を提供していることから、今後は、バイオマスナフサやケミカルリサイクル等の活用による化石原料からの原料転換でグリーンケミカル化を進め、半導体、自動車、医薬品といった日本が世界的に競争力をもつ重要な産業のグリーン化を通じて、サステナブルな社会に貢献してまいります。