日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめた個人のデータベースです。 他のページへ トップページ エチレン ナフサ価格 PE PP PS SM ABS PVC VCM PC エンプラ EO PO フェノール MMA 合成ゴム その他石化業界 その他化学及び周辺業界 事業統合に対する公取委判断 中国市場 |
日本のMMAモノマー業界
出荷実績 毎月更新
Technology review: MMA know-how
三井化学は直酸法MMAプロセスのライセンス展開を
拡大する。 三井化学は大阪工場に4万トンのMMAプラントを運営しているが、今後規模を 拡大する事業とは位置付けてはいない。しかし、クラレと共同開発した直酸法プロセスは競争力があると判断しており、これまでに韓国・湖南石化の5万トンプ ラント、エボニック(上海)の10万トンプラントなど計3件のライセンス供与実績があるほか、数件の引き合いもある。 |
業界地図 三井化学とクラレ、「共同モノマー」の合弁を2005/9月末で解消 (三井100%へ)
→ 2009年4月1日に三井化学が吸収合併
MMAモノマー
単位:トン/年 2014/12/末〜2022/12/末
会社名 | 工場 | 能力 | ||
旭化成工業 |
川崎 |
100,000 |
: |
|
三井化学 |
大阪 |
40,000 |
2005/9三井100%へ |
|
クラレ |
中条 |
67,000 |
: |
|
住友化学
|
愛媛 |
40,000 |
当初 日本メタアクリルモノマー (住化50%/日本触媒50%) |
JVから住化へ移管 |
姫路 |
32,000 |
(住化64%/日本触媒* 36%) |
||
三菱ガス化学 |
新潟 |
51,000 |
: |
|
三菱レイヨン |
大竹 |
217,000 |
: |
|
合計 |
547,000 |
: |
*日本メタアクリルモノマー製品は住友化学が販売。
日本触媒は メタアクリル酸(18,000トン)を引取
単位:千トン 各年12月末 三菱レイヨンMMA事業まとめ
00年 |
01年 |
02年 |
03年 |
・ |
|
旭化成 |
100 |
100 |
100 |
100 |
・ |
日本メタアクリルモノマー (住友化学・愛媛) (日本触媒・姫路) |
90 |
90 |
32 |
32 |
愛媛工場 住化へ |
住友化学 |
40 |
40 |
旧・日本メタアクリル愛媛工場を住化に移管 |
||
三井化学(千葉) |
(15.7) |
|
|
ACH法 96/9停止 |
|
共同モノマー |
40 |
40 |
40 |
40 |
|
クラレ |
63 |
65 |
65 |
85 |
・ |
三菱ガス化学 |
41 |
41 |
41 |
51 |
・ |
三菱レイヨン |
215 |
217 |
217 |
217 |
・ |
合計 |
549 |
553 |
535 |
545 |
・ |
*日本メタアクリルモノマー 1982/11設立 住化/日触
50/50
1984 愛媛工場(直酸法 40)完成
住化(愛媛)ACH法(16.5)、日触(姫路)実証プラント(15)停止
1989 姫路工場(直酸法 40)完成→1995増強(→50)
1991 韓国でラッキーMMA設立
2002 住化/日触 MMAとアクリル酸交換
日本メタアクリルモノマー 愛媛工場は住化帰属
同 姫路工場はJVのまま(日触はメタアクリル酸のみ引取り)
原料イソブチレン
住化(千葉)&日本イソブチレン(三菱化学・水島工場内)
1988/9設立 住化 50%/三菱化学50%*共同モノマー 1988/10 三井東圧が設立、
89/6 協和ガス化学参加(50/50JVに)
89/10 クラレが協和ガス化学を吸収合併
三井化学 茂原工場ACH法プラント 15.7千トン 96/9停止三井化学とクラレ、「共同モノマー」の合弁を2005/9月末で解消 →三井100%
→2009年4月1日に三井化学が吸収合併
*三菱ガス化学(新潟) 他に メタクリル酸エステル 28千トン
*三菱レイヨン(大竹工場) ACH法 105千トン
直酸法 110千トン
原料TBAは三井化学千葉ほか
Evonik 新ACH法(AVENEER) 硫酸の代わりに触媒を使用
三菱瓦斯化学
かつて私たちは、優れた透明性・耐候性を持つメチルメタクリレート(MMA)樹脂の原料モノマーであるMMAを、世界的に主流なACH法で製造していました。しかし、ACH法でMMAを製造すると副生物=硫安がその2倍もできてしまいます。硫安は肥料として使えるものの、大量 使用は酸性土壌化を引き起こすなど環境に影響を及ぼすため、巨額な設備投資をして処理します。私たちは、そうしたACH法の抱える非合理性や環境問題を考慮しACH法によるMMA製造の中止を決断。新製法の研究に取り組み、反応成績と経済性に優れた触媒の開発に伴う「ACH新法」を実現しました。「ACH新法」の原料は入手が容易なアセトンとメタノール。経済性に優れているうえ、硫安を副生しないので、硫安の処理やそのための設備が不要。しかも、利用価値の高い中間体を生み出す特性を併せ持つなど、環境にやさしいプラントです。現在もACH法が主流の中、「ACH新法」がどう評価され生かされていくかは未知数です。しかし私たちは、伝統と実績のある製法を捨てて新製法の研究・開発に踏み出し、それを実現・事業化したことを誇りに思います。そして、これからも時代や社会の要請を先取りし、柔軟な姿勢で事業に取り組む企業であり続けたいと思います。
*直酸法、直メタ法の原料イソブチレンはC4留分からブタジェンを抽出したあとのラフィネート1にブテン1、ブテン2、ブタンとともに含まれている。
イソブチレンは蒸留では分離できないため、メタノールと反応させてMTBEorTBAとして他の留分と分離したあとで、メタノールを除いて得る。
Technology review: MMA know-how
三菱ケミカル、テキサスのLuciteのMMAプラント閉鎖 三菱ケミカル、英キャッセルのMMA生産終了
旭化成 タイ国PTT社とのMMAおよびPMMAの共同事業化の検討
三菱レイヨン テキサスでMMA及びMAA(メタクリル酸)14万トン 2010年商業運転
三菱レイヨン(タイMMA)
MMA モノマー(増設) 9万トン(既存の第1系列と合わせ18万トン)
アクリル樹脂板(新設) 2万トン/年三菱レイヨンが英ルーサイト買収へ → 2009/8/11 三菱レイヨングループのMMA能力
住友化学 住友化学、台湾におけるMMAシート製造・販売会社の営業開始 10千トン
LG MMA
2003年 monomer倍増→100千t
2008 m-MMA +90→223
LG MMA
2007/12 →176千t
p-MMA +50→100
2009/8 LG MMA aims to complete MTBE
expansion work by mid-October
2012年シンガポールでPMMA +50(→150)、韓国で増強中(+20) 完成後合計318千t
世界能力
住友化学 世界能力
m-MMA p-MMA 愛媛 40 45 姫路 32 0 Singapore 223 150 LG MMA (LG 50%) 260 123 Rabigh 90 50 Total 645 368
LG MMA m-MMA能力増強 2018 +80千トン→260千トン
MMAポリマー 50千トン(懸濁重合法) 1999年 LGから移管
+45千トン(バルク重合法)2005/7稼動
+73千トン(2011)
Saudi m-MMA 250 p-MMA 40
USA Beaumont, TX 156 ACH Lucite Memphis, TN 177 ACH 英 Cassel 211 ACH Lucite 日本 大竹 107 ACH 三菱レイヨン 110 C4 Singapore 120 α Lucite Saudi Arabia Al Jubail 250 α The Saudi Methacrylates Company
(三菱レイヨン 50%、SABIC 50%)中国 上海 183 ACH Lucite 恵州 90 C4 恵州恵菱化成(三菱レイヨン100%) 韓国 大山 88 C4 大山MMA
(三菱レイヨン 50%、湖南石油化学 50% )麗水 100 C4 台湾 高雄 104 ACH Kaohsiung Monomer (Lucite/CPDC) タイ Rayong 180 C4 Thai MMA
(三菱レイヨン 50.01%、SCGケミカルズ 46%、その他 3.99%)合計 1,876 ACH 938 + C4 568 + α(エチレン)370
*三菱レイヨン(タイ) M-MMA → 90
ブチルメタクリレート 10(新設)
住友化学 2021/8 住友化学、PMMAのリサイクル実証設備新設 2008/4 シート販売の100%子会社「住化アクリル販売会社」営業開始 きめ細かい営業活動 2004/1 住友化学、MMA押出板の増設装置の本稼動を開始 : 2002/11 愛媛でPMMAを増強 2002/10 MMAシートの国内営業を強化 2002/5 成形材料などPMMAを増強 2001/11 日本触媒・住友化学 アクリル酸とMMAモノマーの事業交換発表 2001/11 鐘淵化学・住友化学 発泡アクリル樹脂の試験発売開始 1999/3 クラレ・住友化学 アクリル樹脂製品の相互生産委託等 三井化学/クラレ 2008/12 2009年4月1日付けで三井化学が共同モノマーを吸収合併 2005/7 三井化学とクラレ、MMAモノマー製造・販売会社「共同モノマー」の合弁を9月末で解消 クラレ 2007/2 クラレ、メタクリル樹脂成形材料増設設備の稼動開始 2006/12 クラレ、メタクリル樹脂キャスト板等の生産体制変更 2003/6 メタクリル樹脂押出板生産設備の増設 2002/11 メタアクリル樹脂成形材料生産設備の増設 2002/11 メタアクリル樹脂シート・複合材の業務移管 旭化成 2008/3 旭化成、タイでのANおよびMMAプラントの建設決定 2005/10 旭化成ケミカルズ、独社にMMA技術供与 2002/10 MMAシート、年産6,000トン設備完成 2002/5 川崎にMMAシートでも新設備を設置へ :千葉工場成形材料も 2002/3 旭化成、能力増強 (7万トン→10万トン) 1999/1 旭化成 直メタ法設備完成 (旧MAN法設備は休止) 三菱レイヨン
会社名 立地 成形材料 樹脂板 コーティング
材料加工用
樹脂日本 三菱レイヨン 大竹 20.2 16.2 非公開 富山 27.5 30.0 Lucite 茨城 7 韓国 大山MMA
(三菱レイヨン 50%)麗水 40 中国 南通麗陽化学
(三菱レイヨン 80%)南通 40 三菱麗陽高分子材料(南通)
(三菱レイヨン100%)20 4.2 タイ Diapolyacrylate
(三菱レイヨン 82.7%)Map-Tha-Phut 12 Diaglas
(三菱レイヨン 48.6%)Map-Tha-Phut (20) MRC Resins (Thailand)
(三菱レイヨン 35%)Bangkok 7.5 Lucite Map-Tha-Phut 23 インドネシア Diachem Resins Indonesia
(三菱レイヨン 40.5%)ジャカルタ 5.4 米国 Dianal America
(三菱レイヨン100%)8 Lucite Memphis, TN 21 Parkersburg, WV 12 英国 Lucite Darwen 33 8 Newton Aycliffe 8 フランス Lucite Clairvaux 2 オランダ Lucite Rozenburg 21 計画 サウジアラビア Jubail 40 2003/5 三菱レイヨン、ブチルメタクリレートを新増設 2002/10 三菱レイヨン、クラレ アクリル樹脂事業拡大
麗水でモノマー、樹脂ダイセル・デグサ、PMMA事業をデグサ・ジャパンから取得
住友化学、MMAでアジア戦略 日、韓、シンガポールを結ぶ
日本、シンガポール、韓国での設備能力を3カ国合計(合弁を含む)で、現在の 年産19万5,000トンから2003年から2004年にかけて34万5,000トンへと7割近くに 増強する。
国内では、愛媛工場の4万2,000トンに、日本触媒から事業統合(住化64%、日触36%の姫路工場は存続)した5万トンが加わり、来年の10月に三井化学・クラレ合弁の大阪工場分(4万トン )が加算されるので、三井住友化学となる来年10月には国内13万2,000トンの供給体制が確立する。
シンガポールでは現在5万3,000トン設備に加えて7万〜8万トン設備を増設する計画
韓国では合弁会社・LG化学の現有5万トン設備を10万トンに増設
MMA製造設備の能力増強について
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/2001/ch020304.html
MMA製造設備増強の内容
(1) 生産能力 現行 7万t/年を、10万t/年とする。(3万t/年の増強)
(2) 工 期 2002年2月〜11月
(3) 立 地 当社 川崎支社内
2001/11/5 日本触媒/住友化学発表
アクリル酸とMMAモノマーの事業交換について
http://www.sumitomo-chem.co.jp/japanese/1newsrelease/pdf/20011105.pdf
「事業交換」
1. | 住友化学は同社愛媛工場のアクリル酸製造プラント(80,000d/年)および製品の営業を日本触媒に譲渡する。 | |
2. | 日本メタアクリルモノマー有限会社(日本触媒50%、住友化学50%)は次のとおり改組する。 | |
1) | 同社第1工場(愛媛)MMAモノマー製造プラント(40,000d/年)および製品の営業は、住友化学が譲り受ける。 | |
2) | 同社第2工場(姫路)MMAモノマー製造プラント(50,000d/年)は、新たに住友化学64%、日本触媒36%の合弁会社とし、住友化学は32,000d/年までのMMAモノマーの製品引取権を、日本触媒は18,000d/年までのメタクリル酸の製品引取権を持つ。 | |
3. | 日本触媒は、シンガポールMMAモノマー社(53,000d/年、住友化学シンガポール60%、日本触媒40%)の全持分を住友化学に譲渡する。 |
(1999/1/26 旭化成発表)
MMAモノマー新製法設備の竣工について
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/1998/ch990126.html
直メタ法MMAモノマー製造設備が完成
(ご参考)
○ MMAモノマーの製法について | |||
直メタ法 | イソブチレン → メタクロレイン → MMA | ||
直酸法 | イソブチレン → メタクロレイン → メタクリル酸 → MMA | ||
MAN法 | イソブチレン → メタアクリロニトリル → メタクリルアミド → MMA | ||
ACH法 | アセトン+青酸 → アセトンシアンヒドリン → メタクリルアミド → MMA |
MMAモノマー新製法確立と工業化について
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/1996/ch970310.html
直メタ法
従来のMAN法プロセスに代えて、本プロセスを川崎製造所内で年産6万トンの規模で工業化
Engineering Business 2001/5 http://www.enb.co.jp/
化学工学会技術賞にMMA直メタ法など5件
(化学工業日報 2002/1/29)
三菱レイヨン、MMA事業で中国戦略を強化
日本企業との合弁による生産拠点を建設する計画
タイに続き中国でのMMAチェーン構築を目指す。
PMMA事業を売却 韓LG化学、日系合弁社に
LG化学は、メタクリル樹脂(PMMA)の事業をLG MMAに売却
LG MMAはLG化学50%、住友化学工業25%、日本触媒25%の出資構成
化学工業日報 2002/8/22
韓国LG MMA、年内にPMMAを2万トン増強
これにより総年産能力は5万トンとなる。
アクリル樹脂のアジア新拠点の竣工について
http://www.mrc.co.jp/press/p99/990408.html
1. タイMMA社(タイ マプタプット)
MMAモノマーを年産能力7万トン体制にて 生産開始
2.蘇州三友利化工有限公司(中国 蘇州)
吉林化学工業公司蘇州安利化工廠との合弁
MMA 系の高級エステル・ブチルメタアクリレートを年産5千トン規模で生産開始
【資料】
《タイ・エムエムエー社概要》
1.会社名 : THAI MMA CO.,LTD.
2.設立 : 1997年1月
3.事業内容 :アクリル樹脂モノマーの製造・販売
4.生産能力 :年産7万トン
5.資本金 : 13億バーツ(42億円)
6.出資比率 :三菱レイヨン 45%
セメンタイケミカル(サイアムセメントグループ) 45%
バンコクシンセティクス 5%
三菱商事 4%
タイ三菱商事 1%
7. 所在地 タイ国バンコク(本社)
タイ国ラヨン県マプタプット工業団地(工場)
《蘇州三友利化工有限公司概要》
1.会社名 : 蘇州三友利化工有限公司
2.設立 : 1996年12月
3.事業内容 :メタクリル酸系高級エステルBMA(ブチルメタクリレート)の生産
4.生産能力 :年産約5,000トン
5.資本金 : 250万ドル
6.出資比率 :三菱レイヨン(株) 50%
住友商事(株) 25%
吉林化学工業公司蘇州安利化工廠 25%
7.所在地 : 江蘇省蘇州市
Establishment of MMA
Monomer Manufacturing Company
http://www.mrc.co.jp/english/pressroom/p96/press1996_2.html
Thai MMA Co., Ltd.
1.Established in: 1997 January
2.Business: Manufacturing and Selling of MMA monomer
3.Capacity: 70,000 ton/year
4.Operational in: 1999 Spring
5.Capital: 1.3 billion Bahts (5.72 billion yen)
6.Shareholders: Mitsubishi Rayon Co., Ltd. 45%
Cementhai Chemicals Co., Ltd. 45%
Bangkok Synthetics 5%
Mitsubishi Corporation 4%
Thai MC 1%
7: Head office Location: Bangkok, Thailand
8.Plant Location: Map-Tha-Phut industrial district, Rayong prefecture, Thailand
9. Market: Thailand, Malaysia, Indonesia etc.
10. Sales Forecast: 66MUS$ in first year, 84MUS$ in third year
The Siam Cement Public Co., Ltd.
1.Location: Bangkok, Thailand
2.Established in: 1913 (established for national policy of industrialization)
3.Capital: 1.2 billion Bahts (4 billion Yen)
4.Principal Shareholder: Crown Property Bureau of Thailand
5.Business: Financed by Thai Royal Family, the company commenced operation as the first cement manufacturer in Thailand. Currently, the company is the Thai largest cement manufacturing conglomerate, owning more than 80 subsidiary companies.
6.Sales: 85.7 billion Bahts (1995, consolidated base)
Cementhai Chemicals Co., Ltd.
1. Location: Bangkok, Thailand
2.Established in: 1995
3.Capital: 5.405 billion Bahts
4.Shareholder: The Siam Cement Public Co., Ltd. 100%
5.Business: The Siam Cement Public Co., Ltd.'s holding company of petrochemical sector.
2000/7/4三菱レイヨン発表
アクリル樹脂モノマー及び誘導体の北米生産検討開始について
http://www.mrc.co.jp/press/p00/000704.html
タイMMA社に続く、次期海外展開として、北米における「アクリル樹脂モノマー(メチルメタクリル酸=MMA)」とその誘導体である「高級エステル」の生産拠点の本格的な検討を開始
2000/1/24 三菱レイヨン
アクリル樹脂のタイにおける事業展開の強化について
http://www.mrc.co.jp/press/p00/000124.html
タイMMA社のアクリル樹脂モノマー製造の操業強化、並びにタイにおけるダウンストリーム事業強化を目的とし、TPIポリアクリレート社の経営権取得
TPI社から買い取り後の当社の出資比率は、77.5%
Business Development Asia
Asian Specialty Chemicals Newsletter Issue 13, June 1999http://www.bdallc.com/news/Chemical/pdf/asian%20chem%20newsletter%20june%2099.pdf
TPI Polyacrylate Co - Thailand
The only producer of PMMA in Thailand, with capacity of 10,000tpa.1999/12
三レ 17.5%→77.5%
TPI 65% → 5%
2001/8/21 三菱レイヨン
外資初の中国アクリル樹脂成形材料新社設立について
http://www.mrc.co.jp/press/p01/010821.html
中国江蘇省南通市にアクリル樹脂成形材料の製造・販売会社「南通麗陽化学有限公司」を設立
新会社の概要
・名 称 : 南通麗陽化学有限公司(Nantong Rayon Chemical Co.,Ltd.) ・場 所 : 中国江蘇省南通市 南通経済技術開発区内 ・代表者名 : 未定 ・事業内容 : アクリル樹脂成形材料(ペレット)の製造・販売 ・設 立 : 2001年9月 ・稼 働 : 2003年秋 ・資本金 : 1,600万US$(約19億2千万円) ・出資比率 : 三菱レイヨン 80%、 丸紅 20% ・従業員 : 約50名 ・生産能力 : 4万トン/年 ・売上目標 : 初年度 約60億円(年間)
Chemnet Tokyo 2003/7/3
三菱レイヨンの中国のアクリル樹脂成形材料工場、来月に完成
年産4万tの設備、営業運転は10月からの予定
アクリル樹脂成形材料の製造工場が8月に完成する見通し
これに続いて同じ区域内にMMA樹脂板の工場も建設
三菱レイヨンの中国のMMA成形材料工場が完成
三菱レイヨン、中国のMMA樹脂工場が本稼動
日本、タイに続く第3の生産拠点三菱レイヨンは21日、同社80%、丸紅20%の共同出資による中国・南通麗陽化学有限公司が江蘇省南通市経済技術開発区で昨年12月末からMMA成形材料の本格生産を開始したと発表した。
これは昨年秋、同区に建設した年産40,000トン能力の新工場が商業運転に入ったもの。採用技術は同社の高転化率連続塊状重合法。建設資金は2,950万ドルであった。
MMAでアジア攻勢 旭化成、台湾を拠点に
ポリマー奇美と生産委託提携、モノマー
タスコ合弁、2002年稼働
奇美実業とMMA(メチルメタクリレート)で提携
奇美実業が年産3万トンの設備を建設
旭化成が成形材料(ペレット)とシートなどのMMAポリマーを生産委託台湾石化合成股扮有限公司(タスコケミカル)とMMAモノマーで合弁事業化に向けてFS
(2000/7/10 旭化成発表)
台湾でのMMA企業化への共同F/Sの実施について
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/2000/ch000710.html
TASCO(台湾石化合成)社と共同でF/Sを実施
計画の概要
製 品 : MMAモノマー 50〜70,000トン/年 製 法 : 弊社直メタ法 立 地 : 台湾 林園コンビナートのTASCO敷地内 稼動目標 : 2002年末 (投資額・出資比率等は、検討中)
TASCO社について
社 名 : TASCO Chemical Corporation (台湾石化合成) 社 長 : 呉 澄清 (C. C. Wu) 本 社 : 25-9A Sec.4, Jen-Ai Rd., Taipei, Taiwan, R.O.C
(台北市大安区仁愛路四段25号9A)工 場 : 1 Kung-Yeh 2nd Rd., Lin-Yuan, Kaohsiung, Taiwan
(高雄県林園郷工業二路一号;林園コンビナート内)設 立 : 1982年4月 生産品目 : MTBE(ガソリン添加剤)25万t
MEK(6万t)、無水マイレン酸(2万t)、ブテン(1万t)など
住化、シンガポールMMA工場の生産能力を増強
「シンガポールMMAモノマー」
並行して「スミカMMAポリマー」の生産能力も設備手直しにより年間3万5000トンに
Chemical Week 2002/6/5
Sumitomo Chemical to Expand Acrylics in Singapore
三菱レイヨン Homepage http://www.mrc.co.jp/unique/mma.html
生産量でも技術でも世界のトップレベル
: |
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世界TOP 7 各社関連図
Atofina 現状180,000t
Rohm and Haas増設分引取で250,000tへ。
PMMA部門 Rohm and Haasと事業統合(Atohaas) → R&H 持分購入 Atoglas住化/日本触媒 日本 90+韓国50+シンガポール 55
日本経済新聞 2002/5/6
三菱レイヨン、旭化成 中国でアクリル生産 LCD向け需要見込む
三菱レイヨンは原料から樹脂、樹脂板までの一貫生産体制を整える計画
旭化成も中国での樹脂生産の事業化調査に入った
化学工業日報 2002/5/24
住友化学、成形材料などPMMAを増強
Chemnet Tokyo 2002/8/30
住化、MMA板の新成形法を韓国・三進技研に供与
国内、台湾、中国向けも急ぐ 導光板用に伸びる
2002/07/11 東ソー
TBAの製造設備並びに桟橋新設
http://www.tosoh.co.jp/ne_inx.htm
MMAの原料であるTBA製造プラントを四日市事業所に新設
TBA生産能力は年産7万トン
化学工業日報 2002/10/1
住友化学、MMAシートの国内営業を強化
日本経済新聞 2002/10/11
アクリル樹脂事業拡大
三菱レイヨン 原料の生産倍増
クラレ 新潟の設備増強
三菱レイヨンは2004−2006年度にかけて、大竹事業所、中国・蘇州の工場にそれぞれ年産1万トン規模の設備を1系列ずつ増設
クラレは中条事業所(新潟県中条町)のアクリル樹脂の生産設備を1系列増やす。
化学工業日報 2003/5/23
三菱レイヨン、来年半ばにもBMAを新増設
日本経済新聞 2005/10/4
独社に樹脂原料量産技術 旭化成ケミカルズ
独クインプラスチック社(ロイナ市)にアクリル樹脂原料のメタクリル酸メチル(MMA)の技術を供与する。クイン社は2008年から年産10万トン規模で量産を開始する。ロシア、東欧で自動車生産が拡大する中、テールランプ向けの需要は伸びており、足がかりをつくる。
2009年6月2日
韓国 大山MMA社 MMAモノマー生産開始
三菱レイヨン株式会社(本社:東京都港区、社長:鎌原 正直 以下当社)のグループ会社である大山MMA株式会社(本社:韓国忠清南道瑞山市、社長:李 安基、副社長:三木 宏 以下「大山MMA社」)は、2009年5月よりMMA(メチルメタクリレート)モノマーおよびMAA(メタクリル酸)モノマーの 商業生産を開始しました。
2008年9月に、年産4万トン規模のPMMA工場が商業運転を開始し、この度、年産9万トン規模のMMA工場(年産8千トンのMAA併産可能)が商業生産を開始しました。これによりMMA、MAAからPMMAまでアクリル系製品の一貫生産体制が完成しました。
<大山MMA社概要> | |
会社名: 大山MMA株式会社(DAESAN MMA CORP.) | |
設立: 2006年8月 | |
代表者: | 共同代表理事 社長 李 安基 共同代表理事 副社長 三木 宏 |
資本構成: 湖南石油化学株式会社 50%、三菱レイヨン株式会社 50% | |
生産販売品目: MMAモノマー、MAAモノマー、PMMA |
2011年2月24日 三菱レイヨン
大山MMA社(韓国)におけるMMAモノマーおよびアクリル樹脂成形材料工場の増設について
三菱レイヨンと湖南石油化学(本社:韓国ソウル市、以下湖南石化)は、両社の合弁会社である大山MMA社において、MMA(メチルメタクリレート)モノマー工場及びアクリル樹脂成形材料工場の増設を決定しました。総投資額は、180億円から200億円を予定しています。
1.増設の概要
<MMAモノマー>
生産能力:9.8万トン/年(既存の第1系列と合わせ、18.8万トン/年)
生産開始時期:2013年1月(予定)
所在地:韓国全羅南道麗水(Yeosu)市 湖南石化第3工場内
製造法:C4法(イソブチレン直接酸化法)*
*当社が開発した、ナフサからエチレン、プロピレン、ブタジエンを精製したC4留分の中のイソブチレンを原料にMMAをつくる方法。
<アクリル樹脂成形材料>
生産能力:6.0万トン/年(既存の第1系列と合わせ、11.0万トン/年)
生産開始時期:2012年11月(予定)
所在地:韓国全羅南道麗水市 湖南石化第3工場内
製造法:連続塊状重合法*
*水や溶剤を用いず、モノマーだけに重合開始剤を加えて、加熱して連続的に重合を行う方法。余分な成分を添加しないため純粋なポリマーが得られるのが特長。
2.増設の背景
当社グループは2009年に、英国ルーサイト社を統合し、グローバルでNo.1の設備能力と競争力を活かし、強固なMMAチェーンをワールドワイドに確立することを目指しています。
成長著しいアジア地域においては、自動車、IT向けの需要に加え、液晶LEDテレビ向け導光板需要が急伸し、今後もMMAモノマー及びポリマーの逼迫した状況が継続する見通しであり、アジアをはじめとする成長エリアでの生産体制を拡充することを基本戦略としています。
今回、液晶パネル事業をリードする韓国で、競争力ある韓国パートナー(湖南石化)との合弁会社である大山MMAにおいて、モノマー・ポリマーの一貫生産体制を強化することとし、需要家からの強い供給要請に対応していきます。
特に、アクリル樹脂成形材料の6.0万トンは、一系列では世界最大級であり、当社独自の連続重合技術による最新鋭の設備を導入し、液晶LEDテレビに代表される光学用途に最適な高品質製品を提供します。
3.大山MMA社概要
会社名:大山MMA株式会社(DAESAN MMA CORP.)
本社所在地:韓国忠清南道瑞山市大山邑 事務所:韓国ソウル市
設立:2006年8月
資本金:1,200億 韓国ウォン
資本構成:湖南石油化学株式会社 50%、三菱レイヨン株式会社 50%
代表者: 共同代表理事 社長 李 安基
共同代表理事 副社長 三木 宏
事業内容:
(1)MMA・MAA(メタクリル酸)モノマーの製造・販売
(現有生産能力:MMA9.0万トン、MAA0.8万トン)
(2)アクリル樹脂成形材料の製造・販売(現有生産能力:5.0万トン*)
*2011年1月に4.0万トンから5.0万トンにデボトル実施
サウジアラビアにおけるMMAモノマー/PMMA合弁会社設立およびプラント工事の発注について
三菱レイヨンは、2011年5月31
日付「サウジ基礎産業公社との業務提携に関するお知らせ」でお知らせしたとおり、サウジ基礎産業公社(Saudi Basic Industries
Corporation「SABIC」)と共同で、サウジアラビアにおけるメタクリル酸メチル(MMA)モノマー及びアクリル樹脂成形材料(PMMA)プロジェクトを進めてきましたが、このたび、同国アルジュベイル地区においてMMAモノマーおよびPMMA製造を目的とする合弁会社を設立し、また、台湾
CTCI社に対し、プラント建設を発注しましたので、お知らせいたします。
合弁会社The Saudi Methacrylates
Companyは、当社、SABIC社がそれぞれ50%を出資し、6月9日に現地において設立登記が完了しました。その他Saudi
Methacrylates社の概要は、末尾のとおりです。
MMAモノマー/PMMAプラントは年内を目途に建設工事を開始する予定であり、2017年年央の営業運転開始を目指します。生産能力は、MMAモノマーは世界最大規模である年産25万トン、PMMAは年産4万トンです。
本プロジェクトは、強いコスト競争力を持つサウジアラビアのガス原料、ユーティリティー、インフラを最大限活用し、当社グループのルーサイト社が持つ新しいMMAモノマー製造技術である「新エチレン法(アルファ法)」を用いて、圧倒的な競争力のあるMMAモノマー/PMMA事業を実現します。世界の
MMAモノマー需要は引き続き各国GDPプラス1.5〜2.0%の伸びが期待されており、当社は、Saudi Methacrylates社を東欧、インド、中東、アフリカなど成長する新興国市場に対する戦略的な供給拠点として活用していきます。
Saudi Methacrylates社の概要
社名: The Saudi Methacrylates
Company
代表者: 社長執行役員 Nick J Cordingley
所在地: サウジアラビア王国アルジュベイル地区
設立日: 2014年6月9日
資本金: 1,350百万サウジリヤル(約360百万USドル)
資本構成: 三菱レイヨン50%※、 SABIC社50%
事業内容: MMAモノマー(年産25万トン)およびPMMA(年産4万トン)の製造
※本プロジェクトのために設立された日本サウディメタクリレート合同会社(三菱レイヨン100%)を通じて出資。
三菱ケミカル、テキサスのLuciteのMMAプラント閉鎖
当社は、本日開催の執行役会議において、連結子会社である三菱ケミカルの米国子会社であるLucite InternationalのBeaumont(米国テキサス州)におけるMMAモノマー及びMAA生産を終了し、工場を閉鎖することを決議しましたので、お知らせします。
生産終了・閉鎖の理由
当社は、MMA事業のリーディングカンパニーとして世界各地域に3製法の生産拠点を持ち、需給や原料動向に応じたサプライチェーンの強化に努めています。事業競争力の強化と供給体制の最適化を図るためBeaumont工場における生産を終了し、工場を閉鎖することを決定しました。
Beaumont工場の概要
1)所在地 6350 North Twin City Highway,Nederland,TX77627,U.S.A
2)事業内容 MMAモノマー及びMAA他の製造
3)生産能力 年産 13.5万t ACH法 従来の公表能力 16万t
4)操業開始 1992年
生産終了予定日 2021年2月28日
業績への影響
2021年3月期通期業績予想に、本工場設備の減損損失や停止関連費用として約230百万米ドル(約240億円)を織り込んでおります。
USA Beaumont, TX 156 ACH Lucite Memphis, TN 177 ACH 英国 Cassel 211 ACH Lucite 日本 大竹 107 ACH 三菱レイヨン 110 C4(エチレン法) Singapore 120 α Lucite Saudi Arabia Al Jubail 250 α The Saudi Methacrylates Company
(三菱レイヨン 50%、SABIC 50%)中国 上海 183 ACH Lucite 恵州 90 C4 恵州恵菱化成(三菱レイヨン100%) 韓国 大山 88 C4 大山MMA
(三菱レイヨン 50%、湖南石油化学 50% )麗水 100 C4 台湾 高雄 104 ACH Kaohsiung Monomer (Lucite/CPDC) タイ Rayong 180 C4 Thai MMA
(三菱レイヨン 50.01%、SCGケミカルズ 46%、その他 3.99%)合計 1,876 ACH 938 + C4 568 + α(エチレン)370
住友化学は、このたび、アクリル樹脂(PMMA、ポリメチルメタクリレート)のケミカルリサイクル実証設備を愛媛工場(愛媛県新居浜市)に新設いたしました。2023年春からケミカルリサイクル品のサンプル提供を開始し、使用済みアクリル樹脂の回収から再資源化を経て、製品として使用するまでの一貫した資源循環システムの構築を本格化させます。
アクリル樹脂は、プラスチックの中でも極めて高い透明性を有するほか、耐候性や加工性にも優れ、自動車のテールランプや家電、水槽、液晶ディスプレイ、飛沫防止板などに広く使用されています。一方、化石資源を原料としたプラスチックについては、製造から使用後の処理までの過程で排出される温室効果ガス(GHG)を削減し、その再資源化を推進することが、喫緊の課題となっています。
住友化学は、アクリル樹脂を熱分解し、原料となるMMA(メチルメタクリレート)モノマーに高効率で再生する技術を日本製鋼所と共同開発し、愛媛工場に実証設備を新設しました。本設備には、同社の二軸混練押出機を導入しており、当社は、アクリル樹脂を高品質に再生する技術の実証と量産化の検討を行います。再生したMMAモノマーは、化石資源を原料とした材料と同等の品質で、従来品と比べて製品ライフサイクル全体のGHG排出量を60%以上削減できる見込みです。再資源化の仕組みづくりにも既に着手しており、長年の協業先である日プラ株式会社(本社:香川県三木町)や大手家電メーカーなどから廃材や使用済みアクリル樹脂を回収するとともに、再資源化した樹脂の顧客開拓も進めています。今後、異業種と連携してアクリル樹脂の回収から再生、製品化まで取り組むことで、アクリル樹脂の資源循環システムの構築を加速していきます。
循環型社会の実現に向けて、住友化学は、リサイクル技術を活用して得られるプラスチック製品などを対象にしたブランド「Meguri(メグリ)®」を21年9月に立ち上げました。「Meguri®」は、GHG排出量削減の割合などの基準を設けて認定するもので、このたび新設した実証設備から得られるケミカルリサイクル品が「Meguri®」ブランド第一号となります。今後、リサイクル技術を活用して得られるアクリル樹脂は「Sumipex® Meguri®」として販売いたします。また、当社100%子会社である住化アクリル販売株式会社が手掛けるマテリアルリサイクル技術を活用したアクリル樹脂のシートについても同じく「Meguri®」ブランドとなり、23年1月から「SUMIKA ACRYL SHEET Meguri®」が販売される予定です。
住友化学は、経営として取り組む重要課題の一つに環境負荷低減への貢献を掲げ、ケミカルリサイクルをはじめとするプラスチックの資源循環に取り組んでいます。これからも、グループを挙げて「Meguri®」の製品ラインアップを拡充し、循環型社会の実現に貢献してまいります。