日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめた個人のデータベースです。 他のページへ トップページ エチレン ナフサ価格 PE PP PS SM ABS PVC VCM PC エンプラ EO PO フェノール MMA 合成ゴム その他石化業界 その他化学及び周辺業界 事業統合に対する公取委判断 中国市場 |
ナフサ価格
Saudi Aramco、2018/10/1より原油価格決定方式を変更
現状:Platts Dubai / Platts Oman平均、改正:Platts Dubai / Dubai Mercantile Exchange (DME) Oman 平均
2011/6 IEAが石油備蓄6000万バレル放出
原油価格はどう決まる? 原油のイロハ 東京工業品取引所 日経相場
原油、ナフサ価格 最高値 →その後更に上昇 グラフ参照
Chávez sees oil at $200 if Iran invaded 2008/4 Energy Department revises oil price projections for 2008 to $101
2008/5 サウジ原油増産、 米、戦略石油備蓄の積み増し停止
30万バレル増やし、945万バレルにその後、更に7月から20万バレル増産
2008/5 CFTC Announces Multiple Energy Market Initiatives
2008/6 産油・消費国会合
原油高がGDPに及ぼす影響
1バレル当たり10ドル上昇した場合
世界 ▲0.5% : 米国 ▲0.3% EU ▲0.5% 日本 ▲0.4% 中国 ▲0.8% (注)国際エネルギー機関試算
簡単な換算計算 1バレル = 159リットル 1バレルの石油重量:比重0.9の場合
143kg、 日量万バレルx 58= 年間 万キロリットル 日量万バレル x 53= 年間 万トン (比重が0.9の場合の重量トン) |
OPEC加盟国 2008/9
加 盟 離脱 現メンバー 60 61 62 67 69 71 73 75 07 イラク ○ ◎ イラン ○ ◎ クウェート ○ ◎ サウジアラビア ○ ◎ ベネズエラ ○ ◎ カタール ○ ◎ インドネシア ○ 08 リビア ○ ◎ アラブ首長国連邦 ○ ◎ アルジェリア ○ ◎ ナイジェリア ○ ◎ エクアドル ○ 93 ◎ ○ ガボン ○ 95 アンゴラ ○ ◎ 加盟国 5 1 2 1 1 1 1 1 2 3 12 合計15(実質14) 実2 OPECは2017年5月25日の総会で、減産を7月1日から9カ月延長することと、赤道ギニア(Equatorial Guinea)のOPEC即時加盟を承認した。
現在の加盟国は14か国。→ 2018/12/5 カタール、OPEC脱退へ
加盟 離脱 再加盟 一時停止 加盟 脱退 イラク 中東 1960 イラン 中東 1960 クウェート 中東 1960 サウジアラビア 中東 1960 ベネズエラ 南米 1960 カタール 中東 1961 2019/1 インドネシア アジア 1962 2009 2015 2016 リビア アフリカ 1962 UAE 中東 1967 アルジェリア アフリカ 1969 ナイジェリア アフリカ 1971 エクアドル 南米 1973 1993 2007 ガボン アフリカ 1975 1994 2016 アンゴラ アフリカ 2007 赤道ギニア アフリカ 2017 加盟国 14 14 -3 +3 -1 +1 -1 (13)
2010/10 原油埋蔵量 イラク、3位浮上か
2002/6 OPEC 非公式会合 減産継続で合意
2002/8 原油の自主設定生産枠を無視 OPEC減産態勢、崩壊
2002/8 OPECの生産配分に課題 シェア伸ばす下位産油国
2002/9 OPEC増産見送り決定
2002/12 OPEC非公式協議 実質150万バレル減産合意
2003/1 OPEC増産150万バレルで合意
2003/4 OPEC、200万バレル実質減産(枠は90万バレルアップ)
2003/9 OPEC 日量90万バレル減産 11月実施合意 イラク増産に備え
2004/2 OPEC,3月は据え置き 4月に100万バレル減産
2004/3 OPEC、実質減産で合意
2004/6 OPEC 200万バレル拡大合意 生産量、現状を追認2004/9 サウジ、生産能力 日量1250万バレルにアップ
2004/9 OPEC 生産枠100万バレル拡大合意
2004/12 サウジ 原油生産能力増強 2009年にも150万バレル増
2004/12 OPEC100万バレル実質減産 総会合意 生産枠削減見送り
2005/3 50万バレル増産、市況が高値で推移すれば5月に追加して50万バレル引き上げ
2005/6 OPEC 生産枠最大100万バレル拡大 2段階、来月まず50万バレル
2005/9 OPEC 生産枠据え置き決定 製油所新増設も合意
2005/12 OPEC 生産枠据え置き合意 原油価格50ドル割れ警戒
2006/10 OPEC減産合意 実質27,500千バレルから1,200千バレル減産し、26,300千バレルへ
2006/10 OPEC減産 現状追認の様相
2006/12 OPEC、2月から日量50万バレル追加減産 アンゴラ加盟も承認
2007/9 OPEC10カ国 11月から実質50万バレル増産(140万バレル増枠)
2007/12 エクアドル、OPEC再加盟
2008/9 インドネシア、OPECから正式脱退
2008/12 OPEC、1月から日量220万バレル減産
2009/3/15 OPEC 追加減産見送り 世界景気低迷に配慮 生産枠順守を優先
OPEC生産枠推移は以下の通り(Iraq を除く、Indonesiaは離脱)。 単位:1,000b/d
2007/2 2007/11 2008/1 2008/9 2008/11 増減 Algeria 794 1,357 1,357 1,357 1,286 -71 Indonesia 1,370 865 865 ー ー ー Iran 3,788 3,817 3,817 3,817 3,618 -199 Kuwait 2,065 2,531 2,531 2,531 2,399 -132 Libya 1,371 1,712 1,712 1,712 1,623 -89 Nigeria 2,123 2,163 2,163 2,163 2,050 -113 Qatar 663 828 828 828 785 -43 Saudi 8,399 8,943 8,943 8,943 8,477 -466 UAE 2,257 2,567 2,567 2,567 2,433 -134 Venezuela 2,970 2,470 2,470 2,470 2,341 -129 Angola ー ー 1,900 1,900 1,801 -99 Equador ー ー 520 520 493 -27 Total 25,800 27,253 29,673 28,808 27,300 -1,500 (増減) (-500) (1,450) (2,420) (-865) (-1,500)
BP statistical
review of world energy 2005
日本経済新聞 2010/10/5
原油埋蔵量 イラク、3位浮上か
石油相、24%増と発表
イラクのシャハリスタニ石油相は4日、原油の確認埋蔵量がこれまでと比べ24%多い1431億バレルとなったと発表した。西クルナやズバイルなど南部の大型油田での確認埋蔵量の増加分が全体を押し上げたとしている。BP統計にあてはめると、イラクの新埋蔵量はイランを上回り、サウジアラビア、ベネズエラに次ぐ第3位に浮上する。
確認埋蔵量とは技術的、経済的に確実に生産できる原油の総量を指す。イラクの確認埋蔵量はこれまで1150億バレルとされてきた。今回の埋蔵量増加について第三者による確認はない。
イラクでは旧フセイン政権時代から政権崩壊後の混乱の間、油田の保守や開発投資が滞り、正確な埋蔵量が把握されていなかった。戦後復興を急ぐイラク政府は外資導入により生産量を現状の5倍近い日量1200万バレルに引き上げる計画。長年手つかずのイラクの油田は深海など採掘条件が厳しい他国の油田に比べ生産コストが低く外国石油会社も強い関心を寄せている。
首位のサウジは全世界の2割の埋蔵量を保有している。BP統計で2位のベネズエラの埋蔵量は処理の難しい超重質油を含んでいるとみられる。シャハリスタニ石油相は「イラクに従来型原油で(サウジに次ぐ)世界2位になった」と強調、「新油田の発見によりさらに増えるだろう」と述べた。
2009年末の埋蔵量は以下の通り。
Saudi Arabia 264.6 Venezuela 172.3 Canadian oil sands 143.3 Iran 137.6 →150.3 Iraq 115.0 →143.1 Kuwait 101.5 United Arab Emirates 97.8 http://www.bp.com/liveassets/bp_internet/globalbp/globalbp_uk_english/reports_and_publications/statistical_energy_review_2008/STAGING/local_assets/2010_downloads/Statistical_Review_of_World_Energy_2010.xls
イランのミルカゼミ石油相は11日、同国の原油埋蔵量が従来比で9%増となる1503億バレルとなったと発表した。年末までにさらに増え るとの見通しも示した。原油埋蔵量をめぐっては、イラクが先週、従来比で24%増となり、イランを抜いて世界3位に浮上したと発表したばかり。イランが今 回発表した埋蔵量はこれを再び上回る。
BP統計によると、イランの埋蔵量はこれまで1376億バレルとされてきた。9%増となった要因は明らかでなく、第三者による確認もない。イラクは先週、埋蔵量が1431億バレルになったと発表した。
両国が埋蔵量をめぐって競り合うのは、石油輸出国機構(OPEC)の生産上限枠を視野に入れているためとみられる。OPECは加盟国の埋蔵 量や生産能力に応じて生産枠を定める。戦後復興の過程にあるイラクは現在、生産枠適用を除外されている。将来の生産枠復帰をにらんで高い埋蔵量を主張して いるとみられ、自国の生産枠が影響を受けかねないイランも対抗に引き上げを急いでいるとみられる。
http://www.customs.go.jp/toukei/srch/index.htm?M=29&P=0
関税番号 271011.181→2012年1月から変更 2710.12-181
国産ナフサ価格推移
1982/6までは交渉で決定:「ナフサ戦争」に 経緯
1982/4/7 MITI 石油化学原料用ナフサ対策について
国産ナフサの価格
ナフサについては、既にその供給量の半分に達している輸入比率が今後さらに増大していくという状況にある。また、国際商品たる石油化学製品の価格はそのコストの大部分を占めるナフサの価格の国際的動向に大きく左右される性格のものである。このような他の油種にはないナフサの特有の状況や条件に鑑み、国産ナフサの価格は他の油種とは異なり、例外的に、以下により、輸入価格が反映されたものとなるべきである。
(1)個別企業間における国産ナフサの値決めは、標準的には、各四半期毎に全国平均の輸入ナフサCIF価格に諸掛(金融費用、備蓄費、税負担等)を加えたものを基準として速やかに行われるべきである。1982/7〜1983/3 3ヶ月平均の輸入ナフサCIF価格+2900円/kl
1983/4以降 3ヶ月平均の輸入ナフサCIF価格+2000円/kl (石油税免税)その後、交渉により決定することに戻り、現在は国産ナフサ基準価格として単なる参考価格である。
協議による決定 | 国産ナフサ基準価格 1982/7〜1983/3 3ヶ月平均の輸入ナフサCIF価格+2900円/kl、1983/4以降 +2000円/kl (石油税免税) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
以下 右記 |
輸入価格平均+2,000円/kl 10円位を四捨五入
|
円相場 | |
2005年までは年間平均、 nowは2006/7/14 72ドル/バレル、115円/ドル 1$/bbl=6.29$/kl |
||
WTI終値 |
|
|
BP Statistical Review of World Energy (June 2011) |
原油、油種間の価格差拡大 軽質急騰、中・重質伸び悩み
ドバイ、WTIの16ドル安
製油所で二次精製装置に追加投資をすれば、重質原油からガソリンなどを精製する比率を高めることができる。だが「巨額の投資負担を考えると、まだ軽質油を買う方が割に合う。軽重格差は今後も広がる」(石油会社)との見方が多い。
日本経済新聞 2005/3/4
今回の相場上昇では軽質原油の米WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)に比べ、中・重質原油のドバイ原油の上げ幅が大きい。石油輸出国機構(OPEC)は1月から、生産枠(10カ国で日量2700万バレル)を超えて生産していた60万バレル分を実質減産しているが、価格が比較的安い中・重質を中心に減産しているとみられるからだ。
2007/2 | 2007/11 | 2008/1 | 2008/9 | 2008/11 | 2009/1 | 2012/1 | |
Algeria | 794 | 1,357 | 1,357 | 1,357 | 1,286 |
|
Iraq含む |
Iran | 3,788 | 3,817 | 3,817 | 3,817 | 3,618 | ||
Kuwait | 2,065 | 2,531 | 2,531 | 2,531 | 2,399 | ||
Libya | 1,371 | 1,712 | 1,712 | 1,712 | 1,623 | ||
Nigeria | 2,123 | 2,163 | 2,163 | 2,163 | 2,050 | ||
Qatar | 663 | 828 | 828 | 828 | 785 | ||
Saudi | 8,399 | 8,943 | 8,943 | 8,943 | 8,477 | ||
UAE | 2,257 | 2,567 | 2,567 | 2,567 | 2,433 | ||
Venezuela | 2,970 | 2,470 | 2,470 | 2,470 | 2,341 | ||
Angola | ー | ー | 1,900 | 1,900 | 1,801 | ||
Equador | ー | ー | 520 | 520 | 493 | ||
Iraq | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | (ー) | |
Indonesia | 1,370 | 865 | 865 |
離 脱 |
|||
Total | 25,800 | 27,253 | 29,673 | 28,808 | 27,300 | 24,845 | 30,000 |
(増減) | (-500) | (1,450) | 〔2,420〕 | 〔-865〕 | (-1,500) |
2011年12月の総会で、2012年1月以降の生産枠を、イラクを含む加盟12カ国の生産枠を日量30,000千バレルとすることで合意した。
ほぼ現状の生産量に即した水準で、サウジアラビアの意向に沿った形となった。
単位:千バレル/日 イラクを除く
OPEC生産枠推移は以下の通り(Iraq を除く、Indonesiaは離脱)。 単位:1,000b/d
2007/2 | 2007/11 | 2008/1 | 2008/9 | 2008/11 | 増減 | |
Algeria | 794 | 1,357 | 1,357 | 1,357 | 1,286 | -71 |
Indonesia | 1,370 | 865 | 865 | ー | ー | ー |
Iran | 3,788 | 3,817 | 3,817 | 3,817 | 3,618 | -199 |
Kuwait | 2,065 | 2,531 | 2,531 | 2,531 | 2,399 | -132 |
Libya | 1,371 | 1,712 | 1,712 | 1,712 | 1,623 | -89 |
Nigeria | 2,123 | 2,163 | 2,163 | 2,163 | 2,050 | -113 |
Qatar | 663 | 828 | 828 | 828 | 785 | -43 |
Saudi | 8,399 | 8,943 | 8,943 | 8,943 | 8,477 | -466 |
UAE | 2,257 | 2,567 | 2,567 | 2,567 | 2,433 | -134 |
Venezuela | 2,970 | 2,470 | 2,470 | 2,470 | 2,341 | -129 |
Angola | ー | ー | 1,900 | 1,900 | 1,801 | -99 |
Equador | ー | ー | 520 | 520 | 493 | -27 |
Total | 25,800 | 27,253 | 29,673 | 28,808 | 27,300 | -1,500 |
(増減) | (-500) | (1,450) | (2,420) | (-865) | (-1,500) |
98年 枠 |
99/ 4/1 |
00/ 3/29 |
00/6 | 00/9 | 00/ 10/31 |
01/ 2/1 |
01/ 4/1 |
01/ 9/1 |
02/ 1/1 |
03/1 | 03/ 2/1 |
03/ 6/1 |
03/11 | 04/4 | 04/7 | 04/8 | 04/11 | 05/7 | 06/11 | 07/2 | 07/11 | 能力 | |
アルジェリア |
788 |
731 |
788 |
811 |
837 |
853 |
805 |
773 |
+ |
693 |
734 |
782 |
811 |
+ |
+ |
+ |
830 |
+ |
894 |
+ |
+ |
+ | 1,100 |
インドネシア |
1,280 |
1,187 |
1,280 |
1,317 |
1,359 |
1,385 |
1,307 |
1,255 |
+ |
1,125 |
1,192 |
1,270 |
1,317 |
+ |
+ |
+ |
1,347 |
+ |
1,451 |
+ |
+ |
+ | 1,350 |
クウエート |
1,980 |
1,836 |
1,980 |
2,037 |
2,101 |
2,141 |
2,021 |
1,941 |
+ |
1,741 |
1,846 |
1,966 |
2,038 |
+ |
+ |
+ |
2,087 |
+ |
2,248 |
+ |
+ |
+ | 2,400 |
リビア |
1,323 |
1,227 |
1,323 |
1,361 |
1,404 |
1,431 |
1,350 |
1,296 |
+ |
1,162 |
1,232 |
1,312 |
1,360 |
+ |
+ |
+ |
1,392 |
+ |
1,499 |
+ |
+ |
+ | 1,500 |
ナイジェリア |
2,033 |
1,885 |
2,033 |
2,091 |
2,157 |
2,198 |
2,075 |
1,993 |
+ |
1,787 |
1,894 |
2,018 |
2,092 |
+ |
+ |
+ |
2,142 |
+ |
2,307 |
+ |
+ |
+ | 2,300 |
カタール |
640 |
593 |
640 |
658 |
679 |
692 |
653 |
627 |
+ |
562 |
596 |
635 |
658 |
+ |
+ |
+ |
674 |
+ |
726 |
+ |
+ |
+ | 780 |
サウジアラビア |
8.023 |
7,438 |
8,023 |
8,253 |
8,512 |
8,675 |
8,189 |
7,865 |
+ |
7,053 |
7,475 |
7,963 |
8,256 |
+ |
+ |
+ |
8,450 |
+ |
9,100 |
+ |
+ |
+ | 11,000 |
UAE |
2,157 |
2,000 |
2,157 |
2,219 |
2,289 |
2,333 |
2,201 |
2,113 |
+ |
1,894 |
2,007 |
2,138 |
2,217 |
+ |
+ |
+ |
2,269 |
+ |
2,444 |
+ |
+ |
+ | 2,650 |
イラン |
3,623 |
3,359 |
3,623 |
3,727 |
3,844 |
3,917 |
3,698 |
3,552 |
+ |
3,186 |
3,377 |
3,597 |
3,729 |
+ |
+ |
+ |
3,817 |
+ |
4,111 |
+ |
+ |
+ | 3,850 |
ベネズエラ |
2,845 |
2,720 |
2,845 |
2,926 |
3,019 |
3,076 |
2,902 |
2,786 |
+ |
2,497 |
22,646 |
2,819 |
2,923 |
+ |
+ |
+ |
2,992 |
+ |
3,222 |
+ |
+ |
+ | 2,800 |
合計 |
24692 |
22976 |
24692 |
25400 |
26200 |
26700 |
25200 |
24200 |
23200 |
21701 |
23000 |
24500 |
25400 |
24500 |
23500 |
25500 |
26000 |
27000 |
28000 |
26300 |
25800 |
27250 | 29,230 |
(前回比増減) |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
-1500 |
-1000 |
-1000 |
-1500 |
+1300 |
+1500 |
+900 |
-900 |
-1000 |
+2000 |
+500 |
+1000 |
+ |
-1700 |
-500 |
+1400 | ++ |
実生産量 |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
+ |
24500 |
27400 |
25900 |
+ |
26000 |
↓ |
28000 |
+ |
27500 |
+ |
26700 +500 |
+ |
その後の異動
2004/11 生産枠 +1,000→27,000(実生産量28,000)
2005/3/16 生産枠 +500→27,500
2005/7/1 生産枠 +500 (8月以降さらに500も)
2005/12/12
生産枠 28,000 据え置き
2006/10/20 実質27,500から1,200減産し、26,300へ
2006/12/14 生産枠 -500 (2月から25,800)
2007/9/11 2007/11から 生産枠 27,250(+1,400) 実質 +500 (10カ国)
2007/12 アンゴラ目標生産量 1,900、再度加盟のエクアドルは日量520。
2008/3 据置 12カ国 29,670
2008/9 据置 11カ国 28,800
日本経済新聞 2004/4/1
日本経済新聞 2002/6/27
OPEC 非公式会合 減産継続で合意
9月末まで 需給ひっ迫の恐れ
1月から実施している日量150万バレルの減産を9月末まで継続することで合意
日本経済新聞 2002/7/5
変わる石油地図 米ロ接近、OPECに陰り
1973年、サウジアアラビアの対米石油禁輸を受け、石油価格が4倍に高騰した。以来、石油輸出国機構(OPEC)は幾度かの危機を乗り越えながら今も価格への影響力を保っている。しかし、ここにきて弱体化の兆しが出てきた。背景にあるのはロシアと米国の接近だ。
朝日新聞 2002/8/11
原油の自主設定生産枠を無視 OPEC減産態勢、崩壊
日本経済新聞 2002/8/31 現在の能力
OPECの生産配分に課題 シェア伸ばす下位産油国 カタールなど油田開発進む
カタール、アルジェリアなど石油輸出国機構(OPEC)内で生産量が下位だった産油国が原油の生産能力を向上させている。油田開発で外資の導入を渋ってきた上位国と違い、積極的に受け入れて生産能力向上を図ったためだ。
日本経済新聞 2002/9/20
OPEC増産見送り決定 緊急時は「あらゆる対策」
イラクを除く加盟10カ国の生産上限枠(日量2170万バレル)を年内いっぱい据え置くことで正式合意
日本経済新聞 2002/12/13
生産枠推移
OPEC非公式協議 実質150万バレル減産合意 「ヤミ増産」是正を狙う
石油輸出国機構(OPEC)は12日、ウィーンで総会前の非公式協議を開き、来年1月から日量150万バレルを実質減産することで合意した。現在の生産量は日量約2450万バレルで、生産枠(2170万バレル)を大幅に超えている。
日本経済新聞 2002/12/14
OPEC実質減産合意 生産枠順守に不透明さ残す
石油輸出国機構(OPEC)のウィーン総会は生産枠を無視した「ヤミ増産」の自粛による実質減産で合意した。
日本経済新聞 2003/1/14 生産枠推移
OPEC増産150万バレルで合意
2月1日から生産枠(日量)を150万バレル引き上げ2450万バレルとすることで合意した。反政府ストによるベネズエラの生産減少分を埋め合わせ、高騰する原油価格を安定させるため大幅増産で一致した。
毎日新聞 2003/1/14
「増産」は政治ショー 生産実態追認が本音
石油輸出国機構(OPEC)は、12日の緊急総会で、2月から生産枠を現行の日量2300万バレル(イラクを除く10カ国)から同2450万バレル(同)へ150万バレル増やすことで合意した。しかし、業界関係者によると「表面の増産合意と違って、生産実態に大きな変化はない」という。
日本経済新聞 2003/4/25 生産枠推移
OPEC、200万バレル減産 緊急総会合意 6月実施 なお供給過剰も
現在の日量2740万バレルから同2540万バレルに日量200万バレルの実質減産
今回の総会では減産を決める一方で、現状を追認して生産枠を2540万バレルに90万バレル引き上げた。
日本経済新聞 2003/9/25
OPEC 日量90万バレル減産 11月実施合意 イラク増産に備え
11月から日量90万バレル減産、原油生産枠は2450万バレルに
イラク OPEC揺らす 石油相が増産方針 「2005年に400万バレル」
イラクは90年の湾岸危機前はイランと同じ314万バレルの割当量
復帰後は現在のイランの割当量てある373万バレル程度を求める方針
日本経済新聞 2004/2/11
4月に100万バレル減産 OPEC,3月は据え置き
石油輸出国機構(OPEC)は10日、アルジェで総会を開き、3月の減産を見送る代わりに、4月1日から生産枠を現行の日量2450万バレルから100万バレル減らすことで合意した。
日本経済新聞 2004/6/4
OPEC 200万バレル拡大合意
50万バレル8月上積みも 生産量、現状を追認
石油輸出国機構(OPEC)は3日ベイルートで開いた総会で、原油の生産枠(現行日量2350万バレル)を7月に日量200万バレル引き上げ、必要に応じて8月から50万バレルをさらに上乗せすることで合意した。生産枠拡大により原油高を抑制する姿勢を示したものの、すでに現行の生産枠を上回って生産している「ヤミ増産分」を追認するにとどまり、市場では原油高是正につながるか疑問視する声もある。
日本経済新聞 2004/8/26
原油価格はどう決まる?
基本は需給、思惑で変動
Q 指標油種にはどんな役割があるのですか。
A 指標油種の価格は消費国が実際に輸入する原油の購入価格に影響します。日本は原油の8割を中東に依存しています。例えばサウジアラビア産の原油は基本的にブローカーなどを通さず、石油会社が同国から直接調達します。この購入価格は、ドバイ原油とオマーン原油のスポット価格の月間平均値を足し、2で割ったものに調整金を付け加えて決まります。このため東京スポット市場のドバイ原油の取引価格は日本の原油輸入価格の先行指標として注目されています。
原油価格には、先物価格と現物の取引におけるスポット価格があり、「ニューヨーク原油先物」「ブレント原油先物」「ドバイ原油・オマーン原油のスポット価格」が三大指標となっている。 DD原油は、半年や1年単位で契約する「ターム」と呼ばれる長期契約が基本で、ディーラーから必要に応じて1回ごとの契約で買い取る場合は「スポット」と呼ばれる。
ターム契約の場合、毎月1回、価格を見直す方式が中心。
一方、スポット価格は、その時々の需給に応じて刻々と変動する。ただ、石油元売り各社がどちらの方式で、どれだけの原油を買っているかという情報は「秘中の秘」(石油関係者)だ。
安定して調達できるDD原油が大部分を占めるとみていい。サウジ、クウェート、イランの3カ国から調達するDD原油の価格は、ドバイ原油とオマーン原油の月間平均スポット価格に、それぞれの原油の性状に応じた「調整額」を加味して決める。
DD原油価格 =(ドバイ原油スポット価格の月間平均価格+オマーン原油スポット価格の月間平均価格)÷2 ± 調整額2008/8月積み調整金 (5ヶ月連続で重軽格差が10ドル/バレルを上回る)
サウジ super-light +6.00 アジアで軽質需要が旺盛
extra-light +5.15
light +1.35
medium -3.70
heavy -7.60ただ、ドバイ、オマーン原油ともどこかの取引所に上場しているわけではない。このため、日本の石油元売り会社が頼りとするのが米エネルギー情報配信会社「プラッツ」が提供する価格情報だ。プラッツは中東の石油会社やトレーダーなどから聞き取りで両原油の取引価格を調査。最も高い値と最も低い値を切り捨てた価格を毎日顧客に配信している。両原油のスポット価格は米WTI先物価格との連動性が高いが、品質の違いから1バレル当たり7ドル程度低い価格でおおむね推移している。また、ドバイ原油とオマーン原油の価格差はほとんどなく、大きく開いても1ドル程度だ。
世界の代表的な原油取引
場所 | 取引油種 | 最低取引 単位(1枚) |
|
ニューヨーク・マーカンタイル取引所 | ウェスト・テキサス・インターミディェート | 1000バレル | 先物 |
ロンドン国際石油取引所 | 北海ブレント | 1000バレル | 先物 |
シンガポール取引所 | 中東産原油 | 1000バレル | 先物 |
東京工業品取引所 | 中東産原油 | 100キロリットル | 先物 |
東京スポット市場 | ドバイ原油 | ー | 現物 |
(注)ニューヨーク・マーカンタイル取引所の先物は現物引き渡しも可
日本経済新聞 2004/9/16
OPEC 生産枠100万バレル拡大合意 日量2700万バレル、現状追認
OPEC加盟国は15日、ウィーンで開いた総会で、11月から生産枠を日量100万バレル増やし2700万バレルにすることで合意した。生産枠は2000年秋の同2670万バレルを上回る過去最大となり、原油高を是正する姿勢を示した。ただ、実際は超過生産分の追認に過ぎず、生産量もほとんど増えないため、市場の供給不安心理を抑えられるかは不透明だ。
現在、OPEC加盟10ヶ国(イラクを除く)の生産量は日量約2800万バレル。
日本経済新聞 2004/9/29
NY原油 通常取引も50ドル台
28日午前のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の原油先物相揚は続伸。
WTI(ウェスト・テキサス・インターミディェートで期近の11月物は1983年の市場創設以来初めて取引時間中に1バレル50ドルの大台に乗せた。
スポツト価格ナフサ最高値
ニューヨーク原油の先物価格が50ドルを超えたことを受け、石油化学製品の基礎原料、ナフサ(粗製ガソリン)のスポツト(当用買い)価格が急伸した。アジアの指標品種となる東京オープンスペックは28日に1トン451ドル(中心値)を記録。年初比で126ドル(39%)高く、現行のスポット取引が始まった1985年以降の最高値を付けた。
日本経済新聞 2004/11/30
サウジ、生産能力増強 原油、14%増の日量1250万バレル 石油相方針
石油輸出国機構(OPEC)の最有力国サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は29日、原油生産能力を今後数年間で現状より14%増の日量1250万バレルに増やす方針を表明した。大幅な能力増強計画を示すことで原油高を是正するねらいとみられる。
ロンドンの英王立国際問題研究所での講演後に記者団に「2油田の能力を最近大幅増強した結果、現在の生産能力は(日量50万バレル増の)1100万バレルに達した」と述べた。現在の生産量は950万バレルで、余剰能力は150万バレルとなる。
日本経済新聞 2004/12/2
原油価格 異例の逆転 中東産
米向け高騰、日本向け上回る
NY先物 独歩高響く
ニューヨーク原油先物、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が再び50ドル台を目指す高値となっているが、これがもとで、中東からの日米向けの原油価格で、米向けが日本向けを逆転する現象が起きている。
世界最大の産油国サウジアラビアの原油輸出価格は地域ごとに異なる計算式(フォーミュラ)で決まる。米向けはWTI原油先物、欧州向けは北海ブレント、アジア向けはドバイ原油とオマーン原油を基準価格とし、これに調整金を加えたり、引いたりしている。アラビアンライトに比べ軽質で価格が高めなWTIと北海ブレントに対しては割り引き、重質なドバイ原油は価格を積み増してバランスをとる。
アラビアンライトの調整金は年初は米向けがWTIから1バレル3.9ドルの割り引き、アジア向けがドバイとオマーンの基準価格に0.95ドルの積み増しだったが、11月積みは米向けを7.3ドルの割り引き、アジア向けを0.2ドルの積み増しとし、その幅を広げた。だがWTI高騰に比べ調整金の下げ幅は小さく、結果的には米向けはアジア向けより割高になった。
輸出先別に異なる基準価格と計算式
サウジアラビアの価格フォーミュラのうち、米向けは積み日から50日後を中心とした前後10日間のWTI平均として算出する(FOBの場合)。この50日は中東から米国までのタンカー運航日数などを基に設定。欧州向けは同じく積み日から40日後の10日間の北海ブレントを基に算出。このため正確には1,2カ月後の原油相場に左右される。
これに対してアジア向けの価格フォーミュラはWTIや北海ブレントといった取引所での上場原油先物ではなく、スポット市場でのドバイ原油とオマーン原油の月間平均を2で割った価格が基準となる。積み日が11月中であれば、11月の月間平均を適用する「後決め」方式となる。
また、サウジの調整金は各地域のスポット市況やガソリンなど石油製品の製品マージンなどを勘案して、前月の月初に発表している。中東諸国はサウジの価格を基に、自国の輸出価格を決める例が多く、サウジの影響力は大きい。輸入する側の価格はFOBにタンカー運賃や保険料、税金などが加算される。
日本経済新聞 2004/12/11
OPEC100万バレル実質減産 総会合意 生産枠削減見送り
石油輸出国機構(OPEC)は10日、カイロで総会を開き、日量2700万バレルの生産枠を超過して生産している日量100万バレルを来年1月から削減し、実質減産することで合意した。
日本経済新聞 2005/2/18
ナフサ乱高下 インドが台風の目 突然の放出、市況かく乱
インドでは1999年に総合石化会社のリライアンスが年2700万トンの原油処理能力を持つ巨大製油所を建設し、ナフサも増産基調にある。
政府は昨年4月、初めて割安な液化天然ガス(LNG)をカタールから輸入、国内企業にナフサからの燃料転換を促した。その結果、余剰ナフサが大量に発生。製油所の増産分と合わせ、年間80万−100万トンが新たに輸出されるようになった。
日本経済新聞 2005/3/15-
原油のイロハ
ドバイがアジアの指標 スポット取引、油種少なく
DDはスポット連動 需給映す調整金を加減
WTlと北海ブレント ガソリンなど精製比率高い
先物、現物に影響カ 欧米ではスポットの指標に
勢いづく投機筋 買い越し、8000万バレルに接近
日本経済新聞 2005/3/17
OPEC最大100万バレル増産
NY原油最高値 需給ひっ迫56j台
石油輸出国機構(OPEC)は16日の定例総会で、原油生産枠を現行の日量2700万バレルから最大で日量100万バレル(約4%)拡大することで合意した。直ちに50万バレル増やし、市況が高値で推移すれば5月に追加して50万バレル引き上げる。追加分についてはOPEC議長のアフマド・クウェート・エネルギー相が加盟国首脳と協議し決定する。
アフマド議長は今回の増産が「(高値が続く)市場に非常に良いメッセージになるだろう」と強調した。実際の生産量がどこまで増えるかは不透明だ。サウジを除けば大半の加盟国はフル生産しており、追加増産すればそれ以上の増産余力は乏しくなる。
16日午前のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場が大幅続伸し、代表的油種である米国産原油の先物価格が一時、1バレル56.35ドルと過去最高値を更新した。
2005/6/16 日本経済新聞
OPEC枠推移
OPEC 生産枠最大100万バレル拡大 2段階、来月まず50万バレル
原油高抑制は不透明
石油輸出国機構(OPEC)加盟国は15日午後、生産枠を二段階で最大で日量100万バレル拡大することで合意した。現状生産量を追認する50万バレルの枠拡大で合意する方向だったが、欧米の原油相場が再び上昇したため、追加拡大に含みをもたせることにした。
7月1日から現行生産枠(日量2750万バレル、イラクを除く加盟10カ国が対象)を50万バレル拡大。その後も1バレル50ドルを超える高値が7日間続けばアフマドOPEC議長が他国と協議した上で8月以降に50万バレル追加拡大する。
日本経済新聞 2005/9/21
OPEC 生産枠据え置き決定 製油所新増設も合意
石油輸出国機構(OPEC)は20日の総会で、原油生産枠(日量2,800万バレル)を据え置くことで合意した。また10月から3カ月間、余剰能力である日量200万バレルを活用し、石油会社の注文に応じて機動的に供給することを決めた。歴史的な原油高の最大の原因である精製施設の能力不足を補うため、加盟国が製油所の新増設に積極投資することも合意した。
日本経済新聞 2005/12/13
OPEC 生産枠据え置き合意 原油価格50ドル割れ警戒
石油輸出国機構(OPEC)は12日、クウェートで総会を開き、現行生産枠(日量2800万バレル)を据え置くことで合意した。前回の総会で決めた「同200万バレルまでの機動的増産」は取りやめる。供給超過の市況から増産は必要ないと判断した。一部加盟国からは需要が減少する春先に向けての相場下落を警戒し、生産抑制を求める声も出ている。
他方、アフマド議長は12日朝の総会記念講演で、今後の生産能力の拡大策に言及した。今月末までに日量50万バレル増の3250万バレルとなり、来年はさらに100万バレルの上積みが可能だという。加盟国が中期目標として2010年までに合計で1千億ドルを投資し、能力を3800万バレルに拡大することも明かした。
日本経済新聞 2006/10/13
OPEC減産 現状追認の様相
生産枠届かず 加盟国の対応割れる
原油市場で石油輸出国機構(OPEC)が減産に踏み切るとの観測が広がってきた。価格下落と需給緩和を受けて加盟国が生産枠削減で合意するとの見方が浮上、値動きにも影響し始めた。ただ各国の姿勢に温度差があるうえ、多くの国が実質減産している現状追認の様相も強い。市況への影響は限られそうだ。
加盟国のうちイラクを除く10カ国の総生産量は3月以降、生産枠の日量2800万バレルを数十万バレル下回る状況が続いている。OPECが100万バレルの生産枠削減に合意しても、削減分がそのまま減るわけではない。
2006/10/20 生産枠
OPEC、減産合意
OPECは19日、カタールのドーハで緊急会合を開き、イラクを除く加盟10カ国の生産量を公式生産枠2800万バレルから170万バレル、実質生産量2750万バレルから120万バレル減らして2630万バレルにすることを決めた。11月1日から実施する。
OPECは2005年7月1日に生産枠を50万バレルアップし2800万バレルとして以来、公式生産枠を維持してきた。しかし、8月後半以降の原油価格の急落を受け、減産による価格維持策が必要と判断した。
当初は公式生産枠から100万バレルの減産との説が流れたが、実質生産量は生産枠を50万バレル程度下回っていることから、現状追認に過ぎないとの見方が出て、価格は下落傾向をたどっていた。
このため、OPECは実質生産量を基準にし、かつ120万トンと減産幅を上積みした。
OPECでは市場の動きを見守り、12月4日にナイジェリアで開く会合で見直しを行うとしている。
OPECの減産合意を受けて、ニューヨーク商業取引所の原油市場は19日、WTI原油の先物価格が夕方の時間外取引で1バレル=61ドル台に急伸した。しかし、実際の減産は合意の70-75%にとどまるとの見方が広がり、一時57ドル台まで下げている。
各国の状況及び減産幅は以下の通り。(単位 千b/d)
生産枠 | 06/9生産実績 | 06/9 能力 |
減産幅 | ||
Algeria |
894 |
890 |
890 |
59 |
|
Indonesia |
1,451 |
1,400 |
1,400 |
39 |
|
Iran |
4,110 |
3,750 |
3,750 |
176 |
|
Kuwait |
2,247 |
2,600 |
2,600 |
100 |
|
Libya |
1,500 |
1,700 |
1,700 |
72 |
|
Nigeria |
2,306 |
2,200 |
2,200 |
100 |
|
Qatar |
726 |
850 |
850 |
35 |
|
Saudi Arabia |
9,099 |
9,200 |
10,500 |
380 |
|
UAE |
2,444 |
2,600 |
2,600 |
101 |
|
Venezuela |
3,223 |
2,450 |
2,450 |
138 |
|
Total |
28,000 |
27,640 |
28,940 |
1,200 |
日本経済新聞 2006/12/15
OPEC、2月から日量50万バレル追加減産
グラフ&推移
原油価格安定狙う アンゴラ加盟も承認
石油輸出国機構(OPEC)は14日、アブジャで臨時総会を開き、2007年2月から原油を日量50万バレル追加減産することを決めた。OPEC全体の生産量は日量2580万バレルとなる。米国など消費国の在庫が積み上がっており、需要期が終わる春以降に原油価格が急落する懸念があるためだ。
OPECは07年1月にアンゴラが加盟することも承認した。加盟国が増えるのは1975年にガボン(1995年離脱)が加わって以来。これで加盟国は計12カ国となる。
2006/11/30 日本経済新聞
アンゴラ、スーダンなどOPEC加盟へ
アフリカのアンゴラが石油輸出国機構(OPEC)への加盟を申請する見通しとなった。アフリカのスーダンと南米のエクアドルも申請準備を進めているとみられる。OPECが3カ国を承認すれば、加盟国は現在の11カ国から14カ国に拡大する。新興産油国を取り込み、原油の生産調整を通じた価格調整能力を一段と高めることになる。
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OPEC加盟国
イラク、イラン、クウェート、サウジアラビア、アルジェリア、ベネズエラ、カタール、インドネシア、リビア、
アラブ首長国連邦、ナイジェリアの11カ国埋蔵量(2004年末) 生産量(2004年)
アンゴラ 8,800百万バレル 991千バレル/日
スーダン 6,300 301
エクアドル 5,100 535
石油輸出国機構(OPEC)は5日、エクアドルが正式にOPEC加盟国として復帰したと発表した。1963年から1993年まで加盟していたが、各国同額で設定される拠出金の負担が重いなどの理由で脱退していた。目標生産量は日量52万バレル。
また、先に正式加盟したアンゴラの目標生産量は同190万バレルだと明らかにした。
Saudi pressures OPEC into output hike, analysts question impact
OPEC exporters agreed Tuesday to pump an extra 500,000 barrels of oil a day to cool near-record crude prices, in a victory for Saudi Arabia over its reluctant partners.
The 10 OPEC members that are bound by production
limits have raised their output target by 1.4 million
barrels per day to 27.2 million bpd, from its current level of
25.8 million bpd,
ministers explained.
(Two members - Angola and Iraq - are not bound by the cartel's
official output quotas
* Angola 2007/1 OPEC加盟)
But this represents a real increase of 500,000 barrels per day from current levels because OPEC was already producing 900,000 bpd more than its output target, ministers said.
データ http://www.eia.doe.gov/emeu/steo/pub/3atab.html
2007/10/16 日本経済新聞
「季節外れ」の原油高騰 異変示す5つの不思議
原油価格の騰勢が止まらない。米国のガソリンシーズン真っ盛りの夏に高値をつけ、冬に向けて下落という近年のバターンとは明らかに異なる。錯綜した原油市場の5つの不思議をまとめてみた。
▼需給は本当に逼迫しているのか?
製油所のトラブルが相次ぎ、生産に支障が出たことが響いた。背景には、かねて指摘されてきた製油所の、老朽化と能力不足があり、製品供給にボトルネックがあることがうかがえる。
▼ガソリン価格は大幅に下がってきた。製品主導なら原油は下がるはずだが?
実は原油価格は見かけほど上がっていないという説がある。ドル建てでは昨年の高値1バレル78ドル台を超え、9月に84ドル台をつけた。が、ユーロに換算すると、昨年の高値61ユーロに比べ9月の高値は59ユーロ。欧州の消費者からすれば驚くほどの上昇ではない。
▼需給よりもマネーが高値の主因としたら一体誰が買っているのか?
▼WTI(ウエスト・テキサス・インターミディェート)高は米国のローカルな需給の反映?
▼石油輸出国機構(OPEC)が増産を決めたのになぜ上がる?
様々な不思議を解き明かす説にまだお目にかかっていない。だが首をかしげながらも当面「価格のベクトルは上を目指している」とみるほかないであろう。
サウジ原油増産
サウジは16日、原油生産を日量30万バレル増やし、945万バレルにすることを明らかにした。
既に増産体制に入っており、6月までに軌道に乗せる。
ーーー
米、戦略石油備蓄 積み増し停止
米エネルギー省は16日、戦略石油備蓄の積み増しを停止すると発表した。ブッシュ大統領が方針を転換した。
日量約 76千バレルの規模で7月から半年間の購入を予定していた契約を結ばないことを決めた。
OPEC、インドネシアの加盟停止を正式決定 申し出受け
石油輸出国機構(OPEC)は9日の定例総会で、インドネシアの申請を受け、同国の加盟停止を正式に決めた。声明で、インドネシアが早期復帰 することへの期待も表明した。加盟国はこれで12カ国となった。インドネシアは1961年から、アジア唯一の加盟国となっていた。
同国は今年5月、OPECからの脱退を正式に発表。同国では、新規油田の開発が遅れ、政官界での根強い汚職体質など背景に外資誘致が停滞しているこ ともあり原油生産量が下降の一途で、2004年に純輸入国に転じた。生産量は日量100万バレル前後で、最盛期と比べ数十万バレル落ちていた。
同国の原油生産量はスハルト政権下の90年代半ばには日量150万バレルを超えた。
OPEC、日量50万バレル実質減産 生産枠は据え置き
石油輸出国機構(OPEC)は10日未明、ウィーンで開催した通常総会で、原油生産量を日量で約50万バ レル(52万バレル)減産すると発表した。生産枠は据え置くが、枠を超えて生産している分を40日以内に削減する。サウジアラビアなどが今年に入って増産していた分をなく すことで、下落が続く原油市場を安定させる狙いだ。
総会後の記者会見で、ヘリルOPEC議長(アルジェリア・エネルギー鉱業相)は「OPEC加盟国が増産した結果、市場には十分原油が供給されている。来 年はさらに過剰となるだろう。世界経済が減速していることを考えれば、原油相場は一段と下落する可能性がある」と述べた。
OPECの生産枠は、来年から脱退が決まっているインドネシアを除く11カ国で日量2880万バレル。だが、今年の春から夏にかけて原油高騰に悩む消費 国の要請に応え、サウジアラビアが合計で日量50万バレルの増産を決めたことなどを受け、OPECの実質生産量は今年7月に同2930万バレル程度まで上 昇していた。
OPEC lowered its output targets to 28.8 million barrels per day (bpd), a move the group's president said would reduce output by 520,000 bpd.