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Mideast styrene capacity to shift trade patterns
ダウ、エニと共同でエタンからのSM製造法開発
旭化成、SM輸出分に新価格設定方式を導入
値決め透明化へ加速 「国際価格と連動」導入
東洋スチレン、使用済みポリスチレン樹脂のケミカルリサイクルプラント建設を決定
秋山
業界地図
三井化学、「太陽石油化学」にスチレンモノマー事業を譲渡 → 停止
新日鉄化学と昭電、新日鉄化学のBTXとSM事業を合弁事業化
2013/11/29 住友化学、エチレン停止に合わせ日本オキシランのSM、PO、PGを2015年に停止
↓
能力
2022/12/末 単位:トン/年
会社名 |
工場 |
2014/12 |
2015/12 |
2019/12 |
2022/12 |
備考 |
旭化成 |
水島 |
678,000 |
678,000 |
372,000 |
372,000 |
2004/2
330千トンプラント稼動
2007 125千トン停止
2016/3に320千トンプラントを停止 |
出光興産 |
千葉 |
210,000 |
210,000 |
210,000 |
210,000 |
: |
徳山 |
340,000 |
340,000 |
340,000 |
340,000 |
: |
合計 |
(550,000) |
(550,000) |
(550,000) |
(550,000) |
: |
(新日鐵化学) |
大分 |
0 |
|
|
|
2011/8 SM事業をNSスチレンモノマーに移管 |
NSスチレンモノマー |
大分 |
422,000 |
422,000 |
422,000 |
422,000 |
新日鉄化学51%/昭和電工49% |
デンカ |
千葉 |
0 |
270,000 |
270,000 |
270,000 |
2012 停止 240千トン |
千葉スチレンモノマー |
千葉 |
270,000 |
↑ |
|
|
電気化学60%/住友化学40%
2012/4 住友化学離脱 2017 デンカが吸収 |
日本オキシラン |
千葉 |
412,000 |
- |
- |
- |
住友化学60%/ライオンデル・ケミカル40%
PO併産
2015年停止 |
太陽石油 |
宇部 |
335,000 |
335,000 |
335,000 |
ー |
04/1/1
三井化学から譲受け
停止(2022/12) |
(三菱化学) |
鹿島 |
0 |
|
|
|
2011/3 停止 |
合計 |
2,667,000 |
2,255,000 |
1,949,000 |
1,614,000 |
|
2014年3月、太陽石油化学は太陽石油と合併した。
2013/12/末 単位:トン/年
会社名 |
工場 |
能力 |
備考 |
旭化成 |
水島 |
678,000 |
2004/2
330千トンプラント稼動
2007 125千トン停止
2016/3に320千トンプラントを停止 |
出光興産 |
千葉 |
210,000 |
: |
徳山 |
340,000 |
: |
合計 |
(550,000) |
: |
(新日鐵化学) |
大分 |
0 |
2011/8 SM事業をNSスチレンモノマーに移管 |
NSスチレンモノマー |
大分 |
422,000 |
新日鉄化学51%/昭和電工49% |
(電気化学工業) |
千葉 |
0 |
2012 停止 240千トン |
千葉スチレンモノマー |
千葉 |
270,000 |
電気化学60%/住友化学40%
2012/4 住友化学離脱 |
日本オキシラン |
千葉 |
412,000 |
住友化学60%/ライオンデル・ケミカル40%
PO併産
2015年停止 |
太陽石油化学 |
宇部 |
335,000 |
04/1/1
三井化学から譲受け |
(三菱化学) |
鹿島 |
0 |
2011/3 停止 |
合計 |
2,667,000 |
|
単位:千トン
|
96
|
97
|
98
|
99
|
00
|
01
|
02
|
03
|
04
|
PS連合
|
|
旭化成工業
|
409
|
409
|
409
|
409
|
436
|
436
|
436
|
446
|
761
→840
→710
|
PSジャパン
(A&Mスチレン+出光)
|
三菱化学
|
505
|
525
|
525
|
371
|
371
|
371
|
371
|
371
|
371
|
出光石油化学 |
550
|
550
|
550
|
550
|
550
|
550
|
550
|
550
|
550
|
|
東ソー(四日市)
|
130
|
130
|
ー
|
ー
|
ー
|
ー
|
ー
|
ー
|
ー
|
東洋スチレン
(新日鐵化学/電化/ダイセル)
|
日本スチレンモノマー
(新日鐵化学/東ソー)
→新日鉄化 100%
→新日鉄化学 |
232
|
232
|
232
|
232
|
232
|
232
|
232
|
232
|
232
|
新日鐵化学
|
191
|
191
|
191
|
190
|
190
|
190
|
190
|
190
|
190
|
・・・
|
電気化学工業
|
240
|
240
|
240
|
240
|
240
|
240
|
240
|
240
|
240
|
東洋スチレン
(新日鐵化学/電化/ダイセル) (住化枠 日本ポリスチレン)
|
千葉スチレンモノマー
(電気化学/住友化学) |
270
|
270
|
270
|
270
|
270
|
270
|
270
|
270
|
270
|
|
日本オキシラン
|
352
|
357
|
357
|
367
|
380
|
405
|
405
|
412
|
412
|
日本ポリスチレン
|
三井化学(宇部)
|
284
|
284
|
294
|
294
|
294
|
294
|
294
|
ー
|
ー
|
太陽石油化学 |
ー
|
ー
|
ー
|
ー
|
ー
|
ー
|
ー
|
294
|
294
|
合計 |
3,163
|
3,188
|
3,068
|
2,923
|
2,963
|
2,988
|
2,988
|
3,005
|
3,320
|
・ |
太陽石油化学、2006/11からSM37万tで増産開始〜定修中に4万t増強
* 三菱化学、石油化学事業の再編・再構築 2011/3 SM停止
*1999年 三菱四日市スクラップ
◎ 旭化成 2003年に大型S&B 330千t
start(計780千t=460+330-10) +60
上表(METI発表)では現状436千トンだが、同社発表では460千トン
更新後630千トン(廃棄 150、新設
330、既存設備能力 -10)
上記廃棄(150) 取り止め
2006/3 330千トン→390千トン
150千トン停止、300千トン→320千トン、停止後(2
系列)(32万+39 万トン)71 万トン/年
* 日本スチレンモノマー
1988設立 新日鐵化学 65%、新大協和石化
35%
1992 昭和電工参加
1994 昭電のPS撤退で出資引き上げ
東ソーによる新大協和石化吸収で 新日鐵化学
65%、東ソー 35%
→ 2008/3/末 新日鉄化学
100%
→ 2008/6/30 日本スチレンモノマー解散
新日鉄化学と昭電、新日鉄化学のBTXとSM事業を合弁事業化
* 千葉スチレンモノマー 1992設立 電気化学 60%、住友化学
40%
電気化学ホームページより
《スチレンモノマー》は、合成樹脂及び塗料等の原料として広く使用されています。当社では、当社プラント(能力:24万t)に千葉スチレンモノマー社(住友化学とのJV、能力:27万t)を加え、単一工場として日本で最大の51万tの能力を有しています。
↓
電化、千葉スチレンモノマーの完全子会社化と事業再編 電化能力27万トンに
* 日本オキシラン
1972設立 住化/昭電/ハルコン/ARCO
1975 PO/SM
併産設備完成
1980 ハルコン持分をARCOに。
1982
製造部門分離、「スミアルコ」設立(住化
50%/ARCO 50%)
1987 日本オキシランがスミアルコを吸収
住化 44.76%、昭電 5.24%、ライオンデル(旧ARCO)
50%
住友化学、NOCの出資比率でライオンデルと協議 → 60%に
* 三井化学
宇部で将来のエチレンセンター構想を目指し、三井東圧、宇部興産、鐘淵化学
3社により設備を建設、最終的には合弁会社化を目指した。
1994年250千トン稼動→294千トン
固定費負担 三井 70%、宇部 15%、鐘化 15%
エチレンセンター構想が中断、共同事業を解消することで合意
2000/3 鐘化、SM共同事業から離脱(償却費負担)
三井化学、スチレン工場の生産中止検討
三井化学、宇部のSM稼働継続へ
三井化学、来年1月メドに合弁会社「太陽石油化学」にスチレンモノマー事業を譲渡→03/12 294→324
海外活動
需要実績
記事
海外関係
(Chemnet Tokyo
2001/9/27
旭化成、水島でスチレンモノマー大型S&B
新たに33万トン、中国合弁子会社向け供給へ
新プラントによる能力増分は、自家消費分の増加および中国で米ダウケミカルと共同で進めているPS(ポリスチレン)年産12万トン向けに供給する予定。
中国には1998年10月、ダウケミカルと合弁(50対50)で斯泰隆石化(張家港)有限公司を設立、02年初稼動入りを目標に年産12万トンのPSプラントを建設中である。
(2001/9/26 同社発表)
スチレンモノマー設備更新について
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/2001/ch010926.html
<生産能力>
既設
既設 新設
現 状(2系列) 15万トン 31万トン
計46万トン/年
更新後(2系列) 休止
30万トン 33万トン 計63万トン/年
設備更新の内容
1) 今回休止する設備
生産能力15万トン/年
2) 今回新設する設備
生産能力33万トン/年
3) 立地 岡山県倉敷市、水島支社内
4) 完成予定 2003年12月
※中国ポリスチレン合弁会社の概要
斯泰隆石化(張家港)有限公司 <スタイロン(ジャンジャガン)>
1998年10月13日設立
資本金26.8百万米ドル(旭化成50%、ダウ50%)
2002年初頭稼働予定
2003/3/28 Platts
Japan's Asahi to
complete new Mizushima
SM plant
Nov/Dec
Japan's Asahi Kasei expects to complete building in November
or December its new styrene plant at Mizushima, a company
source said Friday. The plant is to have a nameplate capacity
of 330,000 mt/yr.
(Chemnet Tokyo 2001/9/6)
出光石化、来月定修でエチレン増強、SM用に未精製エチレンも
注目の「ダイリュートエチレン」わが国で初めて
スチレンモノマー(SM)用エチレンをこれまでの精製エチレンから未精製(ダイリュート)エチレンに切り換える工事も行う。
(Chemnet Tokyo 2000/5/17)
鐘淵化学、宇部のSM共同事業から3月末で離脱
固定費償却残高、昨年決算の特別損失で一掃
(日本経済新聞 1999/3/12)
スチレンモノマー生産・販売
三菱化学・旭化成が統合 pending
再編、川上の原料分野に波及 シェア3分の1に
1998/7/17 化学工業日報
三菱化学、SM再構築 鹿島に設備集約 四日市は停止
コスト30億削減、黒字化めど
四日市のベンゼン2系列年22万トン、EB同29万トン、SM2系列同27万トン(うち1系列9万トンは休止中)をスクラップ
鹿島ではEBをゼオライト触媒プロセスに転換し、同16万トン増強、計43万トンヘ、SMは手直しで6万トン増の39万トンに増強
1998/8/6 東ソー発表
四日市事業所のスチレンモノマープラント休止について
http://www.tosoh.co.jp/ne_inx.htm
《休止対象設備》
・スチレンモノマー設備
年産能力 13万トン
・合成エチルベンゼン設備 年産能力
10万トン
・分留エチルベンゼン設備 年産能力
4万5千トン
大分にある新日鐵化学との合弁会社である日本スチレンモノマー(年産能力23万2千トン、東ソー出資比率35%、年間引き取り量
約8万トン)での事業は引き続き継続する。
(1999/9/2 三菱化学発表)
シンガポールにおけるスチレンモノマー
(SM)引取権取得について
http://www.m-kagaku.co.jp/rel/1999/99090202.htm
セラヤ・ケミカルズ社の当社所有株式(出資比率30%)をシェル社に売却
年間38万トンのSMの引取権
POの引取権をシェル社に譲渡
Platts--2002/5/2
Shell has a 50-year
agreement with Mitsubishi, in which the latter is to offtake 280,000mt of
ELLBA's styrene
yearly.
(トーメン Homepage)
Styrindo Mono Indonesia社(SMI)
インドネシア唯一のスチレンモノマー工場──
SMI
インドネシアにおけるトーメン最大の合弁事業へと成長したのが、
Styrindo Mono Indonesia社(SMI)。インドネシア唯一のスチレンモノマー工場です。これまで年産10万トンベースでのフル稼働が続いていましたが、インドネシア国内での総需要を満たすことができなくなったため、
1999年に年産20万トンプラントの増設を完了し、年産30万トンの生産体制を確立しました。スチレンモノマーは、家電製品や包装資材、家庭用品などに幅広く使用されているポリスチレンの原料です。インドネシア国内の旺盛な需要を反映して、順調な操業を続けています。また、周辺諸国でも需要の伸びが予測されており、インドやタイ、中国などへの輸出力強化を含めた販売体制の整備に取り組んでいます。
(トーメン広報)
SMI(スチリンド・モノ・インドネシア)は、
トーメンが68.42%を出資します インドネシアで唯一のスチレンモノマーの
生産会社です。 年産10万トンと20万トンの2系列を保有し、
能力合計は30万トンです。 → 34万トンへ
他の出資者は:
現地の PT Bimakima 15.79%
Idemitsu petorochemical 5.26%
他
Platts 2002/5/29
Indonesia's
Styrindo boosts SM capacity by 40,000 mt/yr
by 40,000 mt/yr to 340,000 mt/yr
日刊工業新聞 1990/12/21
三井東圧 宇部でSM生産を再開 92年夏メドに新設備
建設費150億円投入 年産規模は24万トン
西沖の山埋め立て地=宇部興産所有地
2001/12/26
中国新聞地域ニュース
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn01122606.html
三井化学、山口工場の生産中止へ
化学工業日報 2002/7/22
三井化学、宇部のSM稼働継続へ
日刊工業新聞 2003/7/8
旭化成、水島工場のスチレンモノマー設備の廃棄を一部見送り
当初予定していた一部(年産能力15万トン)の廃棄を見送る
2003/10/08 三井化学
スチレンモノマー事業の譲渡について
http://www.mitsui-chem.co.jp/whats/031008.pdf
三井化学が所有・運営する山口スチレン工場でのスチレンモノマー(SM)事業を太陽石油を主体に設立する合弁会社(太陽石油化学株式会社)に譲渡
合弁会社は2004年1月1日を目途に本事業に係る資産を譲り受け、営業を開始します。
別紙 新合弁会社概要
1.会社名 |
: |
太陽石油化学株式会社(Taiyo
Petrochemical Company, Ltd.) |
2.所在地 |
: |
[本社]東京都千代田区内幸町2−2−3
[工場]山口県宇部市大字西沖ノ山字西沖13−3 |
3.資本金 |
: |
20億円 |
4.代表取締役社長 |
: |
村田正夫(就任予定、現太陽石油本社化学品部長) |
5.出資比率(予定) |
: |
太陽石油70.1%、三井化学9.9%、その他20.0%(三井物産)
→太陽石油 90.1%、三井化学9.9% |
6.事業内容 |
: |
スチレンモノマーの製造及び販売 |
7.年間売上高 |
: |
200億円程度(2004 年見通し) |
8.従業員数 |
: |
40名程度
46名【内、三井化学出向受入 30名】(平成17年1月1日現在) |
9.生産能力 |
: |
294千トン/年 |
太陽石油化学 http://www.taiyo-petchem.co.jp/intoro.html
当社は太陽石油株式会社70.1%、三井物産株式会社20.0%並びに三井化学株式会社9.9%の合弁事業にて三井化学株式会社が所有・運営していた山口スチレン工場の資産を譲り受けて2004年1月1日よりスチレンモノマーの製造・販売事業を開始しました。
太陽石油株式会社からは長年の石油精製と石油化学の知見をベースとして、山口スチレン工場の操業委託を行うなど全面的支援を受けております。
また、三井物産株式会社には同社の持つ情報収集力と販売面での貢献を仰ぎ、三井化学株式会社からは設備の譲渡のみならず同社が長年培われてきたスチレンモノマー製造技術を継承します。
これら出資会社の支援を受けて、当社は三井化学株式会社が同工場の操業開始以来続けてきた無事故・無災害運転を今後も継続する万全の体制を整備して安定的な事業展開を行います。
従来からの優良な顧客との関係を維持・強化しながら、中国を中心とした成長著しいアジア市場で積極的かつ安定的な販売活動を行いますが、原料手当て面でも主原料であるベンゼン及びエチレンは太陽石油株式会社及び三井化学株式会社から安定的に調達し、強固な原料供給体制を確立しました。
当社は、山口スチレン工場の安全・安定運転を目指すことを主とし、太陽石油株式会社へ山口スチレン工場の操業を委託する契約を締結しました。これにより、太陽石油株式会社の工場運営ノウハウを導入し、同社の強力なバックアップのもと、スチレンモノマー事業を展開することが可能となりました。
化学工業日報 2006/8/17
太陽石油、太陽石化と資本関係強化
太陽石油は、宇部地区でスチレンモノマー(SM)事業を展開する子会社「太陽石油化学」(本社・東京都千代田区、塩崎和實社長)の基盤強化に乗り出した。今年3月末、三井物産が保有していた同社株式の20%すべてを取得し、出資比率を90.1%へ高めたほか、4月から総務部門を太陽石油本体へ移管するなどの組織改革も実施した。太陽石化では今秋の定修でSMの生産能力の増強を計画しており、こうした事業拡大策をスムーズに遂行するためにも、太陽石化における意思決定の迅速化などを図る必要があると判断した。
日本経済新聞 2003/10/9
太陽石油は主力の四国事業所(愛媛県菊間町)で原料ベンゼンを生産しており、高付加価値のスチレンモノマーへの進出で収益力を高めたい考え。
2004/01/06 太陽石油化学
スチレンモノマー事業の開始について
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=62264
太陽石油化学株式会社(本社・東京都千代田区、社長・村田 正夫、以下「太陽石油化学」という。)は、太陽石油株式会社(本社・東京都千代田区、社長・河井 圀士、以下「太陽石油」という。)、三井物産株式会社(本社・東京都千代田区、社長・槍田 松瑩、以下「三井物産」という。)、並びに三井化学株式会社(本社・東京都港区、社長・中西 宏幸、以下「三井化学」という。)を引き受け先とする第三者割当増資、及び三井化学が所有・運営する山口スチレン工場の資産譲り受けを経て、平成16年1月1日よりスチレンモノマー(SM)事業を開始しましたので、お知らせします。
2004年2月9日
旭化成ケミカルズ
スチレンモノマーの新プラント(33万トン)商業運転開始と定期修理に伴なう停止期間の延長について
旭化成ケミカルズ株式会社(本社:東京都千代田区 社長:藤原健嗣)の水島製造所(岡山県倉敷市)では、スチレンモノマー(SM)事業において、既に稼動しているプラント2系列(年間生産能力45万トン)に加え、昨年12月には年間生産能力33万トンの新プラントを完工し、試運転を行なってまいりましたが、このたび2月2日に商業運転を開始しました。これにより、SMの年間生産能力は78万トンとなりました。
また、この新設SMプラントでは、3月から4月にかけて既設のSMプラントの定期修理とともに11日間の停止を計画していました。しかし、水島コンビナート全体の定期修理計画にあわせるため、新プラントの停止期間を25日間に延長することになりました。
当社のSMの需給バランスはタイトな状態が継続しておりますが、新プラントの停止期間の延長による供給不足は、市場からの購入を行なうなどで対応し、今後もお客様への安定供給を果たしてまいります。
2005/10/7 Platts
Asahi,
Taiyo to boost Japan's SM capacity by 90 kt/yr next year
Japan
is expected to see its styrene capacity grow by 90,000 mt/yr next
year from two debottlenecking projects by Asahi Kasei and Taiyo
Petrochemical, industry sources said Friday. Asahi
plans to add 60,000 mt/yr of capacity to its 330,000 mt/yr No 3
plant in Mizushima, while Taiyo is
to increase its plant's size in Ube by 30,000 mt/yr to 324,000
mt/yr. (from
294,000)
The
firms' new output are to be sold locally and exported, primarily
to China. China is scheduled to bring online several new
expandable polystyrene and ABS plants next year.
化学工業日報 2006年5月12日
三菱化学、シェルと油化セラヤのSM引取権解消交渉
三菱化学は11日、シンガポールの100%子会社である油化セラヤにおいて、シェルからのスチレンモノマー(SM)引取権を解消する方針を固めたことを明らかにした。現在、シェルと引取権解消に向け交渉中。油化セラヤはシェルからSMを年間38万トン引き取り、アジアを中心に販売している。しかし原料であるエチレン、ベンゼンともに全量購入しており、ここにきての原料価格高騰を受けスプレッドが悪化。将来的にも収益改善が見込めないと判断した。引取権解消後、油化セラヤを解散する見通しだ。
2007 年2 月15 日 旭化成ケミカルズ
スチレンモノマープラント停止について
旭化成ケミカルズ株式会社(社長:藤原
健嗣、本社:東京都千代田区)は、水島製造所(岡山県倉敷市)の旧式のスチレンモノマープラント(生産能力15
万トン/年)を停止することを決定しましたのでお知らせいたします。
1.背景
当社の水島製造所のスチレンモノマー生産能力は、15
万トン/年系列、30 万トン/年系列に加え2004 年2
月に最新プロセス33
万トン/年系列を稼動、更に2006 年3 月に6
万トン/年の能力増強を行い、現在、合計84
万トン/年の能力を有しております。水島B地区の15
万トン/年系列は1968 年稼動で、規模も小さく、今後の競争力を考えて今年の定修時に停止することを決定しました。また同時に、30
万トン/年系列を2 万トン/年増産運転します。
これにより、今後は水島C地区に集約された合計71
万トン/年プラントをフル稼働することにより、コスト競争力を更に高め体質強化による収益の向上を目指します。
また今後の能力増強については、北東アジア地区のスチレンモノマー需要は引き続き旺盛に推移すると予想されますが、2008
年以降の中東地区での大型新設プラントの稼動による中東品の市場への影響を見極めた上で、国内だけでなく海外での立地及び他社との提携も視野に入れた検討を行ってまいります。
2.停止設備について
(1)停止設備:水島製造所B地区スチレンモノマープラント
15 万トン/年系列の停止
(2)停止時期:2007 年10 月定修時(予定)
3.生産能力
現状 (3 系列)15 万トン 30 万トン 39 万トン
合計84 万トン/年
停止後(2 系列)32 万トン 39 万トン 合計71
万トン/年
2007年10月19日 Chemnet
Tokyo
旭化成ケミの旧式SM設備が18日をもって停止
2系列合計年産71万トン体制で高効率生産へ
旭化成ケミカルズは18日をもって、同社水島製造所内の旧式SM(スチレンモノマー)プラントの操業を停止した。同プラントは稼動開始が1968年と古く、また設備規模も年産15万トンと小さい。このため同社では、激しい国際生存競争を生き抜いていくには同プラントの操業を打ち切って高効率の大型プラント2基に生産を集中するのが合理的と判断してかねてから同プラントの操業停止の準備を進めていた。
この日の停止によって同社のSMの設備能力は、年産32万トン装置1基と同39万トン装置1基の2基合計同71万トンとなる。
Platts 2007/11/26
New Mideast styrene
capacity to shift trade patterns
The copious new capacity
from the Middle East will change global styrene monomer market
dynamics from 2008, global styrene industry players said.
Jubail
Chevron Philips Company, a joint venture company between
Chevron Philips Chemical Co and the Saudi Investment Group, will
begin operations at its new 777,000 mt/year styrene monomer plant at Al
Jubail by the first quarter of 2008, Asian market sources said.
In Q3 of 2008, EQUATE, a joint venture project between
Kuwait Petrochemical Industries Co (42.5%), Dow Chemical Co
(42.5%), Qurain Petrochemical (6%) and Boubyan Petrochemical
Company (9%), will start up its new Olefins II aromatics project,
which includes a 450,000 mt/year styrene monomer unit at Shuaiba.
The styrene unit was EQUATE's debut into the styrene market and
the company was looking to export to both Asia and Europe, said a
company source. Together with Saudi Arabia
Petrochemical Company's (SADAF) existing 1,050,000 mt/year styrene facilities at Al Jubail,
the region's total production capacity would more than double by
2008.
2008/3/5 東ソー/新日鐵化学
スチレンモノマーの合弁事業解消について
東ソー株式会社と新日鐵化学株式会社とは、2008年3月末日をもって、日本スチレンモノマー株式会社(NSM社)におけるスチレンモノマーの合弁事業を解消することで合意いたしました。本年3月末をめどに、東ソーの保有するNSM社の全株式を新日鐵化学が買い取り、100%子会社といたします。
東ソー株式会社のスチレンモノマー事業は、1998年10月の四日市事業所のプラント停止以降は、NSM社のみにて運営してまいりましたが、全社的な事業の選択と集中≠進める中で、このたび事業撤退することと致しました。今後は、南陽と四日市の2つの事業所を中心に、コモディティー、スペシャリティー事業を両軸とする、ハイブリッド経営をより一層強化、推進する計画としています。
他方、新日鐵化学株式会社はNSM社の完全子会社化に伴い、スチレンモノマー事業の年産能力は42万2千トンに増加し国内第4位の規模となります。今後も大分石油化学コンビナートの一中核企業として、昭和電工から受け入れる石油系原料に加え、新日本製鐵グループから供給される石炭系原料などの安定した原料供給体制を強みに、更には大きな需要拡大が続く中国市場へ近いというプラント立地条件も最大限いかした事業展開によって、今後とも強固な事業基盤の構築を目指してまいります。
■日本スチレンモノマー概要 設
立:1988年(1990年設備稼働)
資本金:4億円(新日鐵化学 65%、東ソー
35%)
社 長:小熊道郎(新日鐵化学取締役SEO化学品事業部長)
本 社:東京都千代田区(新日鐵化学本社内)
工
場:大分県大分市(新日鐵化学大分製造所内)
事
業:スチレンモノマーの製造・販売(年産能力23万2千トン)
平成20 年7月29 日 新日本製鐵
連結子会社の解散に関するお知らせ
当社連結子会社である日本スチレンモノマー株式会社は、平成20
年6 月30 日開催の第20 回定時株主総会で解散することを決定し、同日に解散いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
1.解散した子会社の概要(平成20 年3
月末現在)
(1)社名 :日本スチレンモノマー株式会社
(2)所在地 :東京都千代田区外神田四丁目14
番1 号
(3)設立 :昭和63 年11 月
(4)資本金 :400 百万円
(5)代表者 :小熊 道郎
(6)株主/出資比率 :新日鐵化学梶i当社100%子会社)100%
(7)取引銀行
:株式会社みずほコーポレート銀行
(8)事業内容
:スチレンモノマーの製造・販売
2.解散の理由
新日鐵化学鰍ヘ、スチレンモノマー事業強化のため、平成20
年3 月末に日本スチレンモノマー鰍合弁相手先(35%出資)からの全株式買取により100%完全子会社と致しましたが、グループ一体運営による業務効率化を図るため、同年4 月に同社の設備等資産を取得し、6
月末をもって同社を解散することと致しました。尚、平成20
年7月以降は、同年9 月末目処の清算結了に向けた業務に移行しております。
2011/3/24 新日鐵化学/昭和電工
芳香族事業に関する共同事業会社の設立について
新日鐵化学株式会社(以下、「新日鐵化学」)と昭和電工株式会社(以下、「昭和電工」)は、新日鐵化学大分製造所における芳香族事業(スチレンモノマーおよびベンゼン、トルエン、キシレン)を母体とする共同事業会社「NSスチレンモノマー(仮称)」を設立し、両社の合弁事業として運営することで合意いたしました。
会社設立は平成23年8月1日を予定しており、この提携の下、スチレンモノマーをはじめとする芳香族製品の更なる安定供給と品質向上に努め、ユーザーの皆様のご要望へタイムリーにお応えできるよう、盤石な事業基盤の構築を進めて参ります。
1.共同事業会社設立の目的
新会社で運営するスチレンモノマー等の芳香族事業は、新日本製鐵グループの製鉄プロセスで発生する粗軽油と、昭和電工の分解ガソリン、エチレンを原料としており、今回の共同事業化は、原料から製品に至る垂直連携と、設備改善の実施などにより本事業を強化し、中国をはじめとするアジア市場への輸出競争力の向上および、国内市場への安定供給体制の整備を図るものであります。
2.共同事業会社の概要
@ 社 名 :
NSスチレンモノマー株式会社(仮称)
A 設 立 : 平成23年8月1日(予定)
B 本社所在地 :
東京都千代田区外神田4−14−1(新日鐵化学本社内)
C 設立方法 :
新日鐵化学が新設分割により本合弁事業を承継する株式会社を設立。
新設会社株式の一部(49%)を昭和電工に譲渡。
D 資本金 : 4億9千万円
E 資本構成 :
新日鐵化学51%、昭和電工49%
F 社 長 : 新日鐵化学より指名
G 従業員 : 出向による
H 事業内容 :
1.ベンゼン、トルエン、キシレンの製造と販売
2.スチレンモノマーの製造と販売
(ジビニルベンゼン事業は、従来通り新日鐵化学が事業を推進。共同事業会社が製造のみ受託する)
I 製造能力 : 変更なし。
<参考>
スチレンモノマー 19万トン(No.2設備)
同 23万トン(No.3設備)
ベンゼン 20万トン
トルエン 7万トン
キシレン 4万トン
平成24年1月10日 電気化学工業
スチレンモノマー製造子会社の完全子会社化と事業再編に関するお知らせ
今般、電気化学工業株式会社(以下「当社」)は、スチレンモノマー(以下「SM」)の生産を目的に住友化学株式会社(以下「住友化学社」)と、共同で設立・運営している千葉スチレン
モノマー有限会社(以下「千葉SM社」)に関して、住友化学社が保有する株式を譲り受け完全子会社とすることで合意したことをお知らせいたします。
当社は、今後、SM事業再編のため千葉工場で稼動中の二基のプラントの内、自社プラント
(生産能力:24万d/年)を停止して千葉SM社プラントの一基操業体制に移行します。この結果、当社SM生産能力は40万d/年から27万d/年となり、当社は、競争力を有する
プラントでの集中生産体制を確立し、SMからスチレン系樹脂及びその加工製品に至るスチレンチェーン全体の基盤強化を図ります。
1.千葉スチレンモノマー社の概要
所在地 :東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号
代表者 :代表取締役社長 暗 紳介
設立年月 :平成4年1月
資本金 :20億円
事業内容 :スチレンモノマーの製造・販売
出資会社と出資比率 :電気化学工業株式会社 60% 162千トン
住友化学株式会社 40% 108千トン
SM生産能力 :27万d/年 (両社出資比率見合いで引取権を有する)
2.取得前後の株式出資の状況
取得前の比率: 60%
取得後の比率:100%
3.取得の日程
平成24年4月28日(予定)
4.業績に与える影響
本件による当期の連結業績への影響は軽微であります。
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2012年1月10日 住友化学
スチレンモノマー共同生産合弁事業の解消について
住友化学株式会社(以下、「住友化学」)は、スチレンモノマー(以下、「SM」)の生産を目的に電気化学工業株式会社(以下、「電気化学」)と共同で設立した千葉スチレンモノマー有限会社(以下、「千葉SM」)に関し、本年4月末をもって、住友化学の持分(40%)を電気化学に譲り渡して合弁事業を解消し、千葉SMからの製品引き取り(生産能力27万tの40%)を終了することについて、電気化学と基本合意いたしました。
これまで、千葉SMから引き取ったSMは、当社のグループ会社である日本オキシラン株式会社(以下、「NOC」)が販売してまいりました。しかし、近年、SMの事業環境は、欧米での需要低迷、中国・中東等での能力増強による需給緩和や円高の進行による競争力の低下など非常に厳しい状況にあるため、今後、SMを輸出し安定的に収益を確保していくことは困難な情況であると判断し、当該合弁事業の解消を決定し、輸出販売を縮小することとしたものです。
今後、住友化学グループのSM事業は、NOCが生産するSMの販売のみとなりますが、国内外の需要動向に適切に対応しうる体制に事業縮小することで、SM事業の収益性向上を目指していく考えです。
2022年1月11日
東洋スチレン
使用済みポリスチレン樹脂のケミカルリサイクルプラント建設を決定
〜SDGs
達成に向け、廃プラスチックの再資源化による脱炭素・循環型社会の構築を目指す〜
東洋スチレン(デンカ持分50%、日鉄ケミカル&マテリアル35%、ダイセル15%)は、2020年4月に使用済みPSのケミカルリサイクル(CR)事業実施に向け、アジリックス社(本社:米国オレゴン州ポートランド)と技術ライセンス契約を締結し、事業の実施について鋭意検討をしてまいりましたが、今般、デンカの協力を得て、デンカ千葉工場敷地内に使用済ポリスチレン樹脂のケミカルリサイクルプラントの建設(年間処理能力:約
3000t)を決定し、2023
年度下期の稼働開始を予定しております。
現在、SDGs
の重要性が増大し、脱炭素・循環型社会構築の社会的要請が強く求められている状況にあります。ポリスチレン樹脂は従来のマテリアルリサイクルではポリスチレン樹脂国内需要の約
60%
を占める食品包材用途へのリサイクル品の用途が食品との非接触用途に限定され「ワンウェイ容器」として環境対応に不向きとの評価がありましたが、ケミカルリサイクルでは、熱分解によりスチレンモノマー(SM)に戻る性質を生かし、PSを高収率でSMに変換することが可能です※2。
この特徴を生かし、使用済みPS食品容器を再び同用途(食品接触部)に使用することが可能となることで、PSの循環型利用が可能になります。
当社は、サーキュラーエコノミーへの第一歩として、本事業のケミカルリサイクルプラントの建設を行い、当面はポストインダストリアル材を回収、ケミカルリサイクル事業を開始いたしますが、より広く社会の協力と賛同を得て、将来の社会全体への拡大・定着を進めてくために、SDGs
未来都市である千葉市原市が取り組む「市原発サーキュラーエコノミーの創造」において、市民・企業・行政が一体となったプラットフォームへの参加を予定しています。
ケミカルリサイクル活用により、ポリスチレン樹脂が環境対応樹脂であることを社会にお示しすると共に、サーキュラーエコノミー達成による社会貢献を進めてまいります。
※1:ケミカルリサイクル:廃プラスチック製品を化学的に分解することで、原料やモノマーに戻し、プラスチック製品の原料として再生利用する技術(燃料として消費するサーマルリサイクルや、食品包装材料として再生利用するマテリアルリサイクルとは異なる。
※2:当技術に関し、アジリックス社は、日本国内で特許出願済。
1.投資概要
・投資拠点:デンカ株式会社
千葉工場敷地内(千葉県市原市五井南海岸
6)
・投資内容:使用済みポリスチレン樹脂のケミカルリサイクルプラント設備の導入
・稼働時期:2023
年度下期(予定)
2.ポリスチレン(PS)ケミカルリサイクル循環モデル図
2022.12.23 太陽石油
山口事業所におけるスチレンモノマー製造事業の終了について
当社は、山口事業所におけるスチレンモノマーの製造事業を終了することを決定しましたのでお知らせいたします。
当社は、三井化学株式会社からスチレンモノマーの製造事業を譲り受け、2004年1月に山口事業所を開設いたしました。以来、同事業所においては設備の拡充と合理化を積極的に推し進めながら国内外の需要に応えてまいりました。一方、近年は世界的にカーボンニュートラルに関する取り組みが急速に進んでおり、将来に向け、サステイナブルな事業体制を構築することの重要性が高まると同時に、中国を中心に製造プラントの新増設が相次ぐなど、今後のスチレンモノマー市場は不透明な事業環境が続くことが想定されています。
このような事業環境を踏まえ、当社では、予てより最適な事業体制の構築についてあらゆる角度から検討を重ねてまいりました。山口事業所の土地・設備をはじめとした経営資源を新しい事業で活用できる可能性を踏まえ、既存のスチレンモノマー製造事業を終了し、同事業所の事業転換を図ることが最善であるとの判断に至りました。なお、事業終了の具体的な時期等については、諸般事情を考慮しつつ、適宜、判断してまいります。
今後の同事業所の活用については、当社及び地域における新たな価値創造に資するあらゆる事業の選択肢を検討してまいります。また、同事業所に勤務する全ての従業員について、雇用を継続してまいります。
<山口事業所概要>
所在地 山口県宇部市大字西沖ノ山字西沖13番地3
操業開始 1994年4月
従業員 65名(2022年12月1日現在)
製造設備 エチルベンゼン製造装置 397千トン/年
スチレンモノマー製造装置 370千トン/年