日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめ
た個人のデータベースです。

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 その他化学及び周辺業界 事業統合に対する公取委判断 中国市場 

 日本のコンビナート図(トップ) 石油化学年表(トップ) 各社中長期経営計画 ほか(トップ)

 アジアの石油化学 欧米の大企業                         連絡先 knak@js2.so-net.ne.jp

 

日本のPVC業界                     

業界地図     原料VCM、EDC  苛性ソーダ/塩素     塩ビの歴史

日本の塩ビマップ(1995年頃と2000年以降の対比) 

業界地図海外関係    

各社能力   

出荷実績  毎月更新

業界損益  

各社塩ビ関係歴史 

各社関連記事    同左海外関係   産構法時代 

需要家業界  可塑剤業界   安定剤業界   添加剤業界  廃プラリサイクル

アジアのPVC/VCM

資料  塩ビ樹脂の火災時の安全性

     「ポリ塩化ビニル工業の歴史と21世紀の方向」  佐伯康治氏論文(「化学経済」 2000年8月号-2001年9月号) 

    塩化ビニル技術史の概要と資料調査結果

     「ダイオキシン猛毒の虚構」 日垣 隆

 「ダイオキシン神話の終焉」  

       「ダイオキシン毒性」は神話か  

 「塩ビ魔女化の解析」 市民のための環境学ガイド 2003/4/27

 書評 つくられた「環境の危機」 
   
ビョルン・ロンボルグ著 『環境危機をあおってはいけない--地球環境のホントの実態』 

 暮らしの手帖 「一冊の本をめぐって  ダイオキシンを考える」

 ダイオキシン関西ネット主催ダイオキシン討論会 「ダイオキシンは安全か」 

 中西準子のホームページから  「CNP中のダイオキシン」

 

トピックス

  電気化学、中国にカーバイド製造技術供与
  価格激震 産業資材、値上げ多難
  Shintech agrees $12 million settlement with EPA in TX
  Mexico's PVC producer Mexichem eyes takeover of Pemex's VCM plant
  塩ビ、公共工事減で減産 東ソー・トクヤマ 設備を一部廃棄
  わが国初の溶剤分離法塩ビ再生工場が完成
  中国製塩ビ樹脂 東アジア市場をかく乱
  お風呂で読む本、塩ビの本
  豊成と西沢技研、高難燃性塩ビを開発−塩化水素ガス30分の1
  信越化学  塩ビ価格「後決め」廃止へ 
     METI  塩ビ樹脂の商慣行実態調査
  東大一KAST 塩素含有材料の燃焼時ダイオキシン抑制する光触媒前駆体を開発
  Global PVC shortage seen by 2010: Nexant
  信越化学 金川社長インタビュー 2003/3    その2   日経「人間発見」
       信越化学 強さの秘密
  中国、塩ビ加工業が急成長
   塩化ビニル産業日中共同フォーラム
  中国政府、塩ビ樹脂で「アンチダンピング調査」正式公告  
   → VEC反応 →塩ビ樹脂業界、意見書を提出へ →訪中 →仮決定
    関連:中国 アンチダンピング乱発 → 日本政府反応 
  米国 Borden 塩ビ事業から撤退 
     (PVCプラント売却)
  台湾政府、FPCの中国PVC計画承認
  信越化学金川社長 インタビュー  2002/5
  メキシコが米国製PVCへの特別関税延長(ダンピング対策) 
  神鋼、塩ビを回収・再生 ソルベイと合弁会社     Solvay Vinyloop Process
  苦悩する化学会社、事業再々編のジレンマ PVC
  旭化成、軟質塩ビ代替の新規ポリマー開発、事業化   → 好評
  苛性ソーダ豪州向け輸出価格
  内部ジャケット
  Australian government backs LG Chem's EDC proposal  
  クボタとシーアイ化成、塩ビ樹脂を共同購入
  中国のPVC、旧来のカーバイド製法復活
  塩ビ混入廃プラからのアンモニア生産                    

    


業界地図        

 

 

2024/4/1 トクヤマが新第一塩ビを吸収合併
  
新第一塩ビ解散

                                                                

2024/4/1 トクヤマが新第一塩ビを吸収合併

2022/3/31 東ソー、大洋塩ビへの出資比率を 84%に引き上げ  三井化学、工場停止で離脱

 

          千葉ポリマー   *川崎有機 (東亞合成が吸収

 

 

2002年の動き:

◎ セントラル化学 2003/3で販売停止

◎ 大洋塩ビ 呉羽から事業買収 国内5社体制に

◎ 旭硝子、国内の塩ビ樹脂事業から撤退(2002/12)

◎ 鐘淵化学、PVC生産を2003年春再構築
             〜高砂でS&B/鹿島で一部廃棄、チッソ・水島への生産委託も中止

◎ ヴイテック、塩化ビニル事業の競争力を強化

◎ 三菱化学と東亜合成、ヴイテックへの出資比率を変更  三菱 85.1%、東亞 14.9%

 

2024/4/1 トクヤマが新第一塩ビを吸収合併


塩ビ共販体制の終了

*原料VCM、EDCについてはVCMの項 を参照

 


各社能力  

単位:トン/年  2015/12/末〜2019/12/末  2020/12/12末

 

会社名 工場 〜2019 2022 備考

ヴィテック

川崎

0 0

121,000←95,000

四日市

0

0

79,000

水島

0

0

0←110,000

合計

(0)

(0)

200,000←304,000

東亜合成 川崎

120,000

120,000

ヴイテックから移管 カネカから製造受託

カネカ

鹿島

82,000

82,000

116,000178,000
一部を「特殊塩ビ」にシフト

高砂

295,000

295,000

 

合計

(369,000)

(369,000)

どちらかで -8,000 

チッソ

水島

0

0

 鐘化から製造受託→03/3停止

信越化学工業

鹿島

550,000

550,000

新第一塩ビ

千葉

0

0

2015/秋 停止 80,000

徳山

145,000

145,000

高岡

0

0

40,000

愛媛

30,000

30,000

 

合計

(175,000)

(175,000)

 

大洋塩ビ

千葉

102,000

102,000

2014/10 +12千トン

四日市

310,000

310,000

:f

大阪

158,000

0

2020年6月末に生産を停止

合計

(570,000)

(412,000)

 

東ソー

南陽

28,000

28,000

 ペースト

呉羽化学

0

0

 04/3 停止

徳山積水工業

徳山

117,000

117,000

 
合計

1,929,000

1,771,000

2024/4/1 トクヤマが新第一塩ビを吸収合併

2013/12/末 単位:トン/年

会社名 工場 能力 備考

ヴィテック

川崎

0

121,000←95,000

四日市

0

79,000

水島

0

0←110,000

合計

(0)

200,000←304,000

東亜合成 川崎

120,000

ヴイテックから移管 カネカから製造受託

カネカ

鹿島

82,000

116,000178,000
一部を「特殊塩ビ」にシフト

高砂

295,000

 

合計

(369,000)

どちらかで -8,000 

チッソ

水島

0

 鐘化から製造受託→03/3停止

信越化学工業

鹿島

550,000

新第一塩ビ

千葉

80,000

徳山

145,000

高岡

0

40,000

愛媛

30,000

 

合計

(255,000)

 

大洋塩ビ

千葉

90,000

 

四日市

310,000

大阪

158,000

 

合計

(558,000)

 

東ソー

南陽

28,000

 ペースト

呉羽化学

0

 04/3 停止

徳山積水工業

徳山

117,000

 
合計

1,997,000

 

 単位:千トン 各年12月末    2024/4/1 トクヤマが新第一塩ビを吸収合併

 

97

98

99

00

01

02

  03

 04

 
 

旭硝子 *

10

10

10

0

0

0

呉羽に委託→02年末撤退

呉羽化学

  100

100

  100

  100

  100

  100

0

錦 03/1/1営業譲渡・受託生産
→停止

 

鐘淵化学

385

385

440

440

440

440

456

456

高砂・鹿島

チッソ

170

170

172

70

70

70

鐘化から受託 03/3/末停止

 

信越化学

550

550

550

550

550

550

550

550

鹿島

 

新第一塩ビ

362

407
(
+80-35)

407

302

307

292

292

292

千葉・徳山
愛媛・高岡 他に特殊品 3

第一塩ビ製造

80

(上記千葉)

 

東ソー(ペースト)

28

28

28

28

28

28

28

28

南陽

大洋塩ビ

581

605

608

574

574

564

564

564

千葉・四日市・
大阪 他に特殊品 6
2019/6 大阪(158)停止
 

三菱化学

291

291

227

(下記)

東亞合成

104

204

204

(下記)

ヴイテック

390

390

334

334

334

川崎・四日市・
水島

・・・

徳山積水工業

115

115

115

115

115

115

115

115

南陽

合計

2,775

2,865

2,861

2,569

2,574

2,494

2,340

2,340

  *旭硝子 チッソ千葉の設備の一部を所有、チッソに製造委託
          (チッソ千葉生産停止に伴い停止)

  

        *1997/8 東亞合成・徳島工場 20千トン生産停止

        *新第一塩ビ 水島工場(120,000t)停止、徳山工場手直し増設(+15,000t+5,000t)

                 2002/9 高岡工場 15,000t休止

            *大洋塩ビ 2002/3 大阪工場10千トン廃棄   

                                    大阪工場 (年産158千トン) 2020年6月末に生産を停止

           ヴイテック 2003年初
              川崎  100+80 → 115+0
              水島  100    → 115
              四日市 110    → 104
               計    390    → 334

  2024/4/1 トクヤマが新第一塩ビを吸収合併


出荷実績 

   

  他の樹脂と比較し、最近の内需が落ち込んでいる理由は住宅の影響
            (PVCは住宅関連需要が大きい)

   

 

 

2006/8/17

米景気、減速感増す 7月の住宅着工 1年8ヶ月ぶり低水準

 年率換算 1,795千戸 (2004/11月 1,782千戸)

2006/8/25 減速する米住宅市場


海外    各社の記事は下記

 

信越グループの能力(千トン)
  場所 PVC  VCM 注  
現状 計画 現状 計画
日本 信越化学 鹿島  550        
鹿島塩ビ 鹿島      492   600
米国 Shintech Texas 1,450        
Louisiana  590        
(270)       廃棄
   600    750 塩素 450
欧州 CIRES ポルトガル  200        
信越PVC オランダ  450    620    
フィンランド  (90)       契約終了
合計 3,240  600 1,112  750 塩素 450

 

単位:万トン  2021/1

立地 PVC VCM NaOH cpd C2
Texas Freeport  145   −   −

 
Louisiana Addis 58   −   −    
Plaquemine 60   160  109    
  2013年増設 32 30 20   50
Plaquemineー2 29 47 27    
  2021/1 +38 +58 +39    
合計 362 295   195   50

 

 

信越PVC(オランダ)増設  VCM 500→600 →620
                 PVC 400→440 
→540 (自社450、委託 90)
米国の旧Borden工場は休止のまま→廃棄
フィンランドの委託終了
CIRES社の株式公開買付け完了による完全子会社化

シンテック:塩素 450、VCM 750、PVC 600 一貫新設計画

シンテック社 テキサス州に塩ビモノマー工場の建設許可を申請    
    
VCM 82.5万トン、カ性ソーダ55万トン、塩素50万トン

Shintech 増強 2018

Shintech 増強 2021

 

 


---------------------- 

下記のうちSatomoはPVC、VCMは電解を含め
パニングループ(ネシアのロ−カル銀行)が を購入


中国 東曹(広州)化工有限公司 PVC 110 → 220

    
東ソー、中国のPVCメーカー「常州化工」に資本参加の方針

 

Satomo Indovil Monomer/ Polymer

サリムの経営破たんによりサリムの事業は管理会社の手に移り順次売却されることとなった。東ソー・住商によるサリム持分購入案があったが、入札が成立せず、2001/12 以下の企業のサリム持分は香港のEmperor Group に売却された。発表文

Satomo Indovil Monomer サリム 50%, Brendswick (香港)25%, 住友商事 25%
Satomo Indovil Polymer サリム 50%, 東ソー 25%, 住友商事 25% 
PT Sulfindo Adiusaha サリムの電解会社

その後の動き  

 ◎ 現状 パニングルプ(ネシアのロ−カル銀行)が すべてを購入


Platts 2004/10/13

Indonesia's Satomo restarts PVC plant after almost 1-yr outage

Indonesia's Satomo Indovyl Polymer has slowly begun to increase the operating rates at its 80,000 mt/yr PVC plant in Merak, a source close to the company said Wednesday.

---------------------- 

旭硝子    

旭硝子、タイの塩ビ企業 VinyThai を買収                                       

旭硝子、インドネシアで塩ビ樹脂8割増産

Engro Asahi mulls plan to expand PVC output by 50%

旭硝子、パキスタンの塩ビ合弁から離脱

ベトナム Phu My Plastics & Chemicals Co., Ltd 買収 2014年 

旧株主 Petronas  93%
Vung Tau Shipyard Corporation 7%
新株主 AGC 78%
三菱商事 15%
Vung Tau Shipyard Corporation 7%

2016年初頭完成で増設 100千トン→150千トン   

     理研ビニルとのコンパウンドJV

                                        タイ  THASCO CHEMICAL  塩素・苛性ソーダ
                                                
        →子会社化

                                              タイTPCに出資 (THASCO経由)
                                        → 
2004/6 売却

 

---------------------- 

                                   米国 2003/3解散

 

2010/12/18 カネカ、マレーシアでペースト樹脂増産 能力7割拡大

カネカは建築材や革製品に使われる塩化ビニールのペースト状樹脂をマレーシアで増産する。2012年末にも、年産能力を現在の7割増とな る約6万トンに引き上げる

 

   カネカ、インドで塩素化塩ビ樹脂(CPVC)事業展開

---------------------- 

 

2004年7月12日
 Mitsui VCM、三井物産が持株をPetronasに譲渡
  (Mitsui VCMは解散)
 Petronas 100%に。

Petronas  2013年1月にプラント停止

これに伴い、VCMを供給していたベトナムのPhu My Plastics & Chemicalsを
旭硝子・三菱商事に売却

 

 

 

----------------------

三井物産
   
  
Vulcan    撤退

  

  中国 
   
Cangzhou Chemical Industry 滄州(河北省)
    
VCM、PVC 各15万トン  40万トン計画あり
    三井物産 25%出資

 ----------------------

三菱化学・日商岩井 

        

      トリケム  別紙

Braskem boosts PVC/PP capacity

    Braskem consolidates control of Trikem 三菱化学、日商岩井、その他持株買収

    Braskem incorporates Trikem

    Braskem to invest $28-mil to boost PVC capacity


三菱化成/日商岩井のブラジル進出

JV名 シキネ
ペトロキミカ
ポリアルデン
ペトロキミカ
CPC  →Trikem
コンパニア・ペトロキミカ・カマサリ
設立 1969/6 1974/7 1975/10
稼動 1974/3 1979/1 1979/9
製品 2エチルヘキサノール
ブタノール
無水フタル酸
無水マレイン酸
DOP
HDPE PVC
当初株主

三菱化成

28.4

日商岩井

5.4

ペトロキザ

35.2

バンコ エコノミコ

31.0

Elekeiroz

→100

三菱化成

16.4

→0 

日商岩井

16.7

→0 

ペトロキザ

33.3

バンコ エコノミコ

33.3

++

Braskem

→100

++ (普通株)

三菱化成

19.0

→0  

日商岩井

14.3

→0  

ペトロキザ

33.3

 →0  

(オデブレヒト)
=Braskem

33.3


→99.99

   その後、3社とも Conepar子会社となる。
   その後、
バンコ エコノミコが 倒産、同行のConepar株式を中央銀行が肩代り
   中央銀行持株をOdebrecht/ Marianiが買い取り、Braskemを設立

----------------------

丸紅   米国でのVCM生産JV オキシマール 2.1 billion pounds 

            → 2004年売却


業界損益  
 右下図のとおり、余剰能力と損益に反比例の関係が見られる。
 最近は余剰能力が縮小しているが、赤字の輸出に大きく依存しており、これを除くと
実質余剰能力は産構法前の水準。

2001年度損益は未公表  (下記記事により120億円とした)

2002年度も経常赤字は引き続き120億円を上回ったと言われている。

 


各社関連記事 

       
  2002/11   塩ビ再編、総仕上げ段階、相次ぐ撤退、需給均衡へ
       
  積水化学    
  2013/2   積水化学、タイでの塩素化塩化ビニル(CPVC)樹脂の生産合弁会社設立に合意
  2003/3   日本カーバイド、積水化学に塩素化塩ビ樹脂の商権譲渡  
       
  徳山積水    
  2012/11   積水化学、耐熱配管用「塩素化塩ビ樹脂」設備増強
       
ヴイテック
  2010/5   東亞合成、ヴイテックのPVC設備を引取り、カネカから製造受託
  2009/5   ヴイテック、製造設備を2011年3月末までには停止
  2009/4   三菱化学 撤退
  2008/4   ヴイテック、PVC輸出の停止とそれに伴う生産体制の見直し
  2005/3   ヴイテック、新ビジネスモデル構築へ2007年12月までの経営方針を策定
  2004/2   三菱化学と東亜合成、ヴイテックへの出資比率を変更
  2003/7   ヴイテック平井社長 インタビュー
  2003/3   三菱化学の冨沢社長、"基本方針"不変を強調
  2002/12   ヴイテック、塩化ビニル事業の競争力を強化
  2000/4   ヴイテック設立     同社発表     → 川崎有機その後
  1998/1   川崎有機 塩ビ新プラント完成
  1997/8   東亞合成徳島工場生産停止
  1996/5   三菱化学/東亜合成 提携
  1995/9   三菱化学、塩ビ樹脂設備を新製法に転換 水島 64 千tスクラップ、10万t建設へ
  1994/8   化成・油化合併で「化学」が塩ビ製販 化成ビニル 樹脂加工専業に
       
鐘淵化学
  2010/5   東亞合成、ヴイテックのPVC設備を引取り、カネカから製造受託
  2005/11   カネカ、塩素含有アクリルグラフト共重合樹脂の開発に成功
  2003/4   鐘淵化学、高砂工場に140m大型設備が完成
  2002/11   鐘淵化学、PVC生産を来春再構築
 〜高砂でS&B/鹿島で一部廃棄、チッソ・水島への生産委託も中止
  1995/10   塩ビ・ソーダ事業の強化について
       
信越化学
  2002/6   信越化学金川社長 「塩ビ設備休止せず」
  1995/8   塩ビ生産能力 20%アップ  鹿島工場、年55万トンへ 来年内に実施
      信越化学社史より 鹿島コンビナートヘの参加
       
大洋塩ビ                 三井化学 技術供与一覧表
  2022/3/31   三井化学、工場停止で離脱
  2013/9   大洋塩ビ、千葉工場のS&Bで1万トン増強
  2002/11   大洋塩ビ 呉羽から事業買収 国内5社体制に
  2002/3   大洋塩ビ、大阪旧設備年1万t廃棄
  2000/4   大洋塩ビ改組(1996/1設立 96/4 営業開始)   同社発表  再編経緯

     
東ソー ビニルチェーン
  1997/3   三井東圧/電化 塩ビ製造合弁「日本ピーヴィシー」を解消 
  1996/4   大洋塩ビ営業開始 (96/1設立)
  1995/9   東ソー・三井東圧・電気化学 発表 
  1995/7   東ソー・三井東圧統合の観測記事
  2019/6  
大阪工場 (年産158千トン) 2020年6月末に生産を停止
       
呉羽化学
  2004/2   呉羽化学、3月末PVC10万t休止
  2002/11   大洋塩ビ 呉羽から事業買収 国内5社体制に
       
新第一塩ビ
   2024/4/1 トクヤマが新第一塩ビを吸収合併
  2023/4   新第一塩ビ、トクヤマ100%に
  2017/10   日本ゼオン、新第一塩ビ持株をトクヤマに売却
  2015/9   千葉工場停止
  2012/3   新第一塩ビ ペースト塩ビ設備更新
  2007/4   新第一塩ビ、特殊塩化ビニル樹脂の生産能力増強
  2005/10   日本ゼオン、新第一塩ビとの製造受託解消
  2005/8   新第一塩ビ、ペースト塩ビ生産体制強化〜愛媛工場に重合缶を追加
  2002/9   新第一塩ビ、高岡で塩ビペースト生産系列を3割休止
  2000/3   新第一塩ビ水島工場停止(下記)  
  1999/6   新第一塩ビ改組     同社発表    幻の大統合案
  1998/3   新第一塩ビ 第一塩ビ製造の呉羽持分を買収

 →1998/秋 
千葉老朽プラント停止、第一塩ビ製造を吸収合併
  1995/7   新第一塩ビ 営業開始    呉羽不参加発表   第一塩ビ製造 改組
  1994/8   日経がPVC一体化のスクープ(合成樹脂一体化の第1号)
  1990/7   第一塩ビ製造設立
       
旭硝子
  2002/11   旭硝子、国内の塩ビ樹脂事業から撤退
  2000/4   旭硝子、PVC生産委託を呉羽化学に一本化
       
チッソ
  2002/11   チッソ、水島停止 塩ビ事業撤退
  2000/7   チッソ水俣工場停止(五井に続き) 
  2000/4   チッソ、鐘化に塩ビ商権譲渡
  2000/1   チッソ再生計画発表 
       
セントラル化学
  2002/10   セントラル化学 2003/3に塩ビ事業から撤退
       

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(海外関係)

  2002/10   タイ、PVC合弁エイペツクス 伊藤忠など日本側資本撤収完了
       
信越化学     シンテック業績    シンテック損益(2007/上) 信越化学、移転価格課税
  2009/10   信越化学、米のPVC2期増強が来秋に完成
  2009/8   CIRES社の株式公開買付け完了による完全子会社化
  2008/12   信越化学、CIRESを100%子会社化
  2008/2   信越化学 米工場新増設を延期
  2007/5   信越化学、テキサスで塩ビ原料

  シンテック社 テキサス州に塩ビモノマー工場の建設許可を申請    
    
VCM 82.5万トン、カ性ソーダ55万トン、塩素50万トン

  2006/6   Shin Etsu PVC expansion expected on line by Jul 06
 2006/9 オランダ シンエツPVC社増設完了
  2005/7   Finnplast Oy acquires PVC operations from Dynea Chemicals Oy (信越の委託加工終了)
  2005/1   シンテックの新工場、ルイジアナ州に決定   
  2005/1   信越化、欧州で塩ビ増産 
  2004/12   シンテック:塩素 450、VCM 750、PVC 600千トン 一貫新設計画  salt crystallization plant
  2004/10   シンテック社、操業30周年
  2003/6   オランダ信越PVC社VCM工場増設
  2002/11   シンテックの上期業績好調、経常利益120億円と過去最高
  2001/12   信越化学、米国でBordenより工場買収、米国能力231万トンに
  2000/11   信越化学の米子会社シンテック 第1期増設完成  2001/末 第2期完成
  1999/12   信越化学、欧州でシェル/アクゾノーベルJVの塩ビ会社ロビンを買収
  1996-98   シンテック増設 環境問題
  1973    信越化学社史より Shintecの設立と100%子会社化
  1960/11   信越化学社史より Ciresの設立
       
東ソー
  2009/12   東ソー、中国での塩ビ生産3倍に
  2009/10   東ソー、フィリピン・マブハイ社を子会社化
  2004/9   東ソー・丸紅 中国PVCメーカー常州新東化工に出資
  2004/9   東ソー、中国塩ビ事業 生産計画を倍増、3商社と連合
  2004/5   東ソー、中国のPVCメーカー「常州化工」に資本参加の方針
  2004/4   東ソー、南陽でVCM新プラント、中国でPVCプラント建設
  2004/2   東ソー、比塩ビ樹脂会社出資比率を80%に上げ
  2004/1   東ソー、PVC中国生産具体化へ
  2003/12   東ソー、フィリピンのPVC設備を手直し増強〜来年7月に1万t
  2002/12   東ソー・旭硝子、アジアで電解・塩ビ関連の次期投資機会を模索
  2002/6   東ソー 比で塩ビ8割増産
  2002/2   東ソー、比で電解塩ビ事業拡大

  東ソー、フィリピンの電解設備をIM法に全面転換
  2002/1   東ソー、中国で量産 2004年メド50億円投資 年10万トン
  2001/12   インドネシア提携先サリム持分 香港のEmperor Group に (発表文
  2000/6   東ソー、フィリッピンでの増設決定 (→ 16万トン)  一時延期
      東ソー、インドネシアの状況
  1998/7   東ソー、フィリッピンで塩ビコンパウンドJV
       
東ソー/住友商事
      インドネシア サトモ問題
       
旭硝子
2013/8   旭硝子、インドネシアで塩ビ樹脂8割増産
  2007/7   旭硝子、パキスタンの塩ビ合弁から離脱
  2006/9   Pakistan's Engro Asahi mulls plan to expand PVC output by 50%
  2004/6   タイ・プラスチック・アンド・ケミカル社の株式を売却
  2002/12   東ソー・旭硝子、アジアで電解・塩ビ関連の次期投資機会を模索
  2002/8   旭硝子、インドネシアの電解増強完成、塩ビ原料全量自製
  1999/11   旭硝子の「エングロ旭ポリマーアンドケミカル」(パキスタン)のPVC工場完成
       
鐘淵化学→カネカ
  2011/12   カネカ、インドで塩素化塩ビ樹脂(CPVC)事業展開
  2010/12   カネカ、マレーシアでペースト樹脂増産 能力7割拡大
  2003/3   Kaneka Delaware Corporation 解散
  2001/1   鐘化、マレーシアのペースト工場稼動
  1996/2   鐘化、米国にペースト新会社
       
三菱化学/日商岩井
  2003   Trikem 株式売却
  1975   CPC設立 →その後 Trikem
       
三井物産の活動 

 


化学工業日報 2002/8/27

2001年度の国内塩ビ事業 経常損失120億円規模に
 メーカー10社計、内需低迷が響く

なお、塩ビ各社の事業収益状況は、経済産業省が毎年公表しているが、2001年度分については発表されない方向。


2002/3/29 Chemnet Tokyo

中国政府、塩ビ樹脂で日本など4カ国に「アンチダンピング調査」正式公告

 


Platts--2Apr2002

China starts investigating allegations of PVC dumping


2002/4/25 化学工業日報

VEC首脳会見 「中国の対応は心外」、ダンピング調査開始で


化学通信 2002/9/9

塩ビ樹脂業界、中国のダンピングに意見書を提出


Chemnet Tokyo 2002/11/5

塩ビ・TDI訪中団出発「ダンピング事実ない」訴え


中国 アンチダンピング乱発  日本政府反応 


(化学工業日報 2002/4/30)

日中共同フォーラム成功裡に  中国市場の重要度増す塩ビ産業
    WTO加盟で構造調整、事業機会広がる一方 環境対策も本格化へ

  同国の樹脂メーカーが67社あり、そのうち
力ーバイド法が44%の生産量を占めている


徳山積水工業

1964/1   設立 積水化学、日信化学工業(チッソ/信越JV)
1964/12  東洋曹達工業が参加:積水 50%/日信化学 40%/東ソー10%

1965/11  日信化学が持株をチッソに譲渡、
         のちチッソは積水に譲渡 →
積水 70%/東曹 30%

1966/1   南陽でPVCの生産を開始


日経産業新聞 2002/6/13

塩ビ設備休止せず 信越化学社長、会見で表明

 国内の塩化ビニール生産について「当社の生産設備を休止する考えはない」

 中国でシリコーン樹脂の工場投資に踏み切った。「今後の経済成長を考えて決めた。需要に応じた慎重な投資ならば問題ない」


日刊工業新聞 2002/7/9

苦悩する化学会社、事業再々編のジレンマ PVC
  各社、再編に二の足

 


化学工業日報 2002/8/2 

旭硝子・タイ クロルアルカリ、高収益市場にシフト               
子会社化
 新増設PC向けなど、製品構造見直し  需要急拡大、増強も着手

 旭硝子のタイ法人 THASCO CHEMICAL


佐伯康治氏の「ポリ塩化ビニル工業の歴史と21世紀の方向」 (「化学経済」2000/8月号)

 第二次世界大戦が始まって、米国ではナイヤガラフォールやルイビルでPVCの大量生産が政府主導で行われるが、これは日本の真珠湾攻撃で、軍艦が爆撃以上に破壊されたのは、艦内に張り巡らされた当時ゴム被覆であった電気配線の束の火災によることが分かり、電線被覆に難燃のPVCを用いるべきであるとして、急ぎ政府によって工業化が促進されたという話が、小山寿の著書で、PVCの章の冒頭に書かれている。(下記参照
 それ以後、PVCは電線被覆材として貴重な位置づけを獲得している。わが国のPVCも電線被覆から始まっている。これだけの歴史を持つPVC電線被覆を、最近みられる「脱PVC」として、安易に電線被覆材を他の材料に転換できるものであるかどうか、再考すべき問題であろう。


The Vinyl Institute

From accidental discovery to worldwide acceptance: The history of vinyl
http://www.vinylinfo.org/materialvinyl/history.html

The world's most versatile plastic had a rather humble beginning: A rubber scientist during the early 1920s stumbled onto a new material with fantastic properties during his search for a synthetic adhesive. Waldo Semon was intrigued with his finding, and experimented by making golf balls and shoe heels out of the versatile material called polyvinyl chloride, or PVC.

Soon after his discovery, PVC-based products such as insulated wire, raincoats and shower curtains hit the market. As more uses for vinyl were discovered, industry developed more ways to produce and process the new plastic.

Plants manufacturing PVC began to spring up during the '30s to meet demand for the versatile material. Just a decade after its conception, PVC - commonly known as vinyl - was sought for a variety of industrial applications including gaskets and tubing.

Joining industries across the nation during the '40s, PVC manufacturers turned their attention to assisting the war effort. Vinyl-coated wire was widely used aboard U.S. military ships, replacing wire insulated with rubber. Vinyl manufacturers were working in high gear as World War II wound down, and they quickly found new markets for the durable plastic. Following the war, news of vinyl's versatility and flame-resistant properties spread, leading to dozens of commercial uses.

Five companies were making PVC at the century's midpoint, and innovative uses for vinyl continued to be found during the '50s and '60s. A vinyl-based latex was used on boots, fabric coatings and inflatable structures, and methods for enhancing vinyl's durability were refined, opening the door to applications in the building trades.

Vinyl products quickly became a staple of the construction industry; the plastic's resistance to corrosion, light and chemicals made it ideal for building applications. PVC piping was soon transporting water to thousands of homes and industries, aided by improvements in the material's resistance to extreme temperatures. Twenty companies were producing vinyl by 1980.

Today, vinyl is the second largest-selling plastic in the world, and the industry employs more than 100,000 people in the United States alone. Vinyl's low cost, versatility and performance make it the material of choice for dozens of industries such as health care, communications, aerospace, automotive, retailing, textiles and construction. Rigid as pipe or pliable as plastic wrap, vinyl is a leading material of the 21st century.


2013/9/4 

大洋塩ビ、千葉工場 S&Bで能力増強

大洋塩ビは4日、千葉工場の生産設備をスクラップ・アンド・ビルドにより約1万トン増強し、年産10万トン能力にすると発表した。完成は2014年10月の見込み。


工場はいずれも自社工場で、四日市に年産31万トン、大阪に同15万8000トン、今回の千葉の10万トンと合わせて年産56万8000トン能力となる。ユーティリティーは各親会社が受け持つが、原料の塩ビモノマーはコスト的に有利な東ソー南陽事業所から供給している。