日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめた個人のデータベースです。 他のページへ トップページ エチレン ナフサ価格 PE PP PS SM ABS PVC VCM PC エンプラ EO PO フェノール MMA 合成ゴム その他石化業界 その他化学及び周辺業界 事業統合に対する公取委判断 中国市場 |
樹脂添加剤
旭電化
韓国DONGBU ADEKA CORP.の子会社化
―東部グループ保有の株式60%を買収・買収金額は約11,000
百万ウォン―
http://www.adk.co.jp/news/dongbu.pdf
DONGBU ADEKA CORP.(東部アデカ)〔韓国〕の株式30
%を所有
韓国の東部グループが所有している同社株式60%を約11,
000 百万ウォンで買い取ることで、基本的に合意
東アジア(日本・中国・韓国・台湾)四カ国での当社拠点構築が、近々始まる中国の当社現地法人である阿洒旭精細化工(上海)有限公司工場建設の完工をもって、第一段階を終了
現在DONGBU ADEKA CORP. の主な事業は、汎用樹脂用添加剤の生産ですが、子会社化後は汎用品のみでなく、高機能特殊添加剤の生産が可能なように、又、PCV 用安定剤の生産も視野に入れた形に組替えていく予定。
東部アデカ概要 アデカファインケミカル・コリアと改名
@ 資本金 60 億ウォン
(現在) (今後)
東部ハンノン 35% 〉東部グループ 60% 東部精密化学 25% 当社 30% 日商岩井 10%
} 当社 90% 日商岩井 10%
A 本社・工場
本社:ソウル 工場:全州
B 従業員数 社長・パート除き41 名
C 売上・損益 (単位:百万ウォン)
2002年予想 売上高
15,000
経常利益
1,400
当期利益
1,100
配当
15%
D 生産販売品目 フェノール系汎用添加剤(3 タイプ)
日本経済新聞 2003/6/24 発表
中国で樹脂添加剤製販 旭電化、台湾社と合弁で
上海には旭電化が75%、長春グループが25%出資する「艾迪科(あでか)精細化工(上海)」を設ける。建設中の工場は9月の稼働予定で、年産能力は8千トン。
江蘇省常熟市には折半出資で「艾迪科精細化工(常熟)」を設立し、2004年1月に年産能力2万トンの工場を稼働する。
樹脂添加剤の中国展開
台湾大手化学メ−カ−・長春グル−プと共同で2
つの合弁設立
http://www.adk.co.jp/news/jojuku.pdf
1.江蘇省常熟市には、長春グループの進出先である沿江工業区内に、当社と長春石油化学との出資比率50:50
で「艾迪科精細化工(常熟)有限公司」(注1)を設立します。
第一期生産能力は、ホスファイト系抗酸化剤10,000t/y,難燃剤10,000t/y
です。
2.上海市金山区には、当社100%の子会社である阿洒旭精細化工(上海)有限公司の進出先に、当社と長春人造樹脂廠との出資比率75:25 による「艾迪科精細化工(上海)有限公司」(注2)を設立
第一期生産能力は安定剤5,000t/y,特殊可塑剤3,000t/y です。
韓国の東部アデカの株式の大部分(90%)を取得し、アデカファインケミカル・コリアと改名しました。
【参考】
(1)阿洒旭精細化工(上海)有限公司について | |
【社名】 | 阿洒旭精細化工(上海)有限公司 |
【資本金】 | US$8MM |
【出資】 | 旭電化工業株式会社100% |
【責任者】 | 董事長塚本公樹(旭電化工業・常務取締役)総経理関崎通郎 |
【生産品目】 : | (第一次) 塩ビ用安定剤、可塑剤、エポキシ硬化剤、プリント配線板用エッチングシステム、食品工場用殺菌洗浄剤 |
【土地】 | 上海市金山区金山嘴工業区26 号地 (75,000 平方米) |
【会社設立】 | 2002 年8 月 |
【工場稼動】 | 2003 年11 月 |
【売上、従業員】 | (3 年後)30〜50 億円、50 人 |
(2)長春グループと当社との関係 | |
【1981 年】 | 長春石化へ可塑剤(エポキシ系)のライセンス供与 |
【1989 年】 | 長春人造樹脂と合弁販売会社「長江化学」を設立(当社:長春人造樹脂=50:50) 長春人造樹脂に安定剤・可塑剤(ポリエステル系)のライセンス供与 |
【1991 年】 | 長春石化へ汎用樹脂添加剤のライセンス供与 |
【2000 年】 | 長春人造樹脂へ難燃剤のライセンス供与 |
(3)長春グループの概要 | |
中核は下記の3 社。グループの合計資本金は約480 億円、従業員3,900 名、売上1,650 億円。 | |
長春人造樹脂廠株式会社 | ||
: | 売上 | :460 億円 |
経常利益 | :46 億円 | |
資本金 | :120 億円 | |
董事長 | :林書鴻 | |
総経理 | :鄭信義 | |
1949
年に設立。新竹、高雄、大発と麦寮に工場(計約45
万平方米)。 紙フェノール銅張積層板、エポキシ樹脂、エポキシ樹脂成形材料、フェノール樹脂成形材料、メラミン樹脂成形材料、PBT エンジニアリングプラスチックス、PET 、絶縁紙、電子級ガラスファイバーチョップドストランド、ホルマリン、パラホルマリン、紙力増強樹脂、塗料用樹脂、繊維加工樹脂など |
||
長春石油化学株式会社 | ||
売上 | :450 億円 | |
経常利益 | :46 億円 | |
資本金 | :170 億円 | |
董事長 | :林書鴻 | |
総経理 | :林書鴻 | |
1964
年に設立。現在苗栗一、二工場、高雄大発工場と麦寮工場があり、全ての敷地面積が約100
万平方米。 主要製品は、ポリビニルアルコ−ル、PVA 、PVB 、氷酢酸、プチルアセテ−ト、エポキシ化大豆油、過酸化水素、酸化防止剤、メラミン、ピリジン、二アシン、ヘキサミン、トリメチロ−ルプロパン、ポリビニルアセテ−トエマルジョン、アクリル樹脂、半導体及び液晶TFT 関連化学品、銅箔など |
||
大連化学工業会社 | ||
売上 | :260 億円 | |
経常利益 | :18 億円 | |
資本金 | :50 億円 | |
董事長 | :林書鴻 | |
総経理 | :陳顕彰 | |
1979
年に南宝樹脂化学会社との共同出資により設立。現在、高雄大社、大発、麦寮、マレーシア、中国に五つ工場があり、敷地面積は約100
万平方米。 主要製品はビニルアセテ−トモノマ−、酢酸エチル、EVA エマルジョン、アリルアルコール、1,4−ブタンジオール、MPDO 、PTMEG などの高分子産品、塗料及び接着剤用の原料を生産 |
旭電化、樹脂添加剤のグローバル展開を強化
旭電化工業が、樹脂添加剤の国際展開に拍車をかける。欧州ではアサヒデンカヨーロッパの傘下にある仏アデカパーマロールが、造核剤などの粉砕工程に加え、委託加工などの方式で他の添加剤とのワンパック品の供給体制を構築する。またタイでは、生産委託から自社工場建設の方針を打ち出していたなか、バンコク近郊に用地を絞り、今年、工場建設に着手できる見通し。さらに韓国では一昨年、90%の資本を取得し、社名を東部アデカから変更した韓国アデカファインケミカルで、造核剤、紫外線吸収剤なども製造品目に加えた。