ポリイソブチレン製造装置の能力増強
PIBは、複層ガラスのシール剤※1や医療用途の粘着剤※2等に使用される無色透明で無毒な高粘度液体です。当社は、川崎製造所において、ナフサを主原料としてエチレン製造装置から副生されるC4留分の高付加価値化のため、1980年から独自技術によるPIB事業を開始しました。35年以上にわたり技術の改良を積み重ねた当社PIBは、高い製品性能から世界各国のお客様より高い評価をいただいております。
当社は、現在、世界需要35千トン/年(当社推定)に対し、7千トン/年の製造装置を有しております。PIBの需要は、アジアをはじめ世界的に拡大することが見込まれるとともに、今後も安定供給の継続が求められており、当社は、5千トン/年の製造装置新設について詳細な検討を行います。
今後とも、さらなるPIBの品質向上・用途拡大に取り組むとともに、供給体制の強化に努め、需要家様の事業をサポートすることで、PIBのグローバル展開を加速してまいります。
当社は、基本戦略に掲げる「次世代の柱となる事業の育成」に基づき、経済成長著しいアジアを中心とした事業展開を推進いたします。
【PIB製造装置増強計画の概要】
1.建設予定地 : 当社 川崎製造所内(神奈川県川崎市)
2.建設開始時期 : 2018年1−3月(予定)
3.商業運転開始 : 2019年10月(予定)
4.新設装置能力 : 5千トン/年 (増強後当社製造能力 12千トン/年)