日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめ
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2002/12/2  帝人/帝人化成 

中国におけるポリカーボネート樹脂新会社の設立について
   
http://www.teijin.co.jp/japanese/news/2002/jbd021202.html



【 新会社の概要 】

1.社  名   帝人化成(中国)有限公司(TEIJIN POLYCARBONATE CHINA LTD.)
2.所 在 地   中国浙江省嘉興市乍浦開発区
3.代 表 者   未定
4.資 本 金   50億円(帝人化成100%出資)
5.設立時期   2003年1月(2005年4月商業生産開始)
6.生産能力   第1系列5万/年(第2系列増設後は10万/年)
7.投資総額   140億円
8.売上目標   120億円(2006年)

 


2003/4/11 化学工業日報

帝人化成、中国でPC樹脂倍増設前倒しへ

 


2003年10月17日 Chemnet Tokyo

帝人化成が中国初のPC工場の建設に着手
 第1期年産5万t設備を来年末に完成

帝人化成は15日、中国浙江省嘉興市郊外の経済開発区内でポリカーボネート(PC)工場の建設起工式を挙行して工事に着手した。
 
先ずは第1期の同5万t能力のプラント建設に着手、04年12月に完工の予定。中国では初めてのPCプラントとなる。

中国でのポリカーボネート工場立地経緯

 


Chemnet Tokyo 2003/4/18 

台北出光石化のPC第2号機が完工、水運転開始
  6月から年産10万t体制でCD分野の基盤強化へ

 

出光石油化学と台湾化学繊維(FCFC)の折半出資会社の「台北出光石油化学有限公司」

 


2004年8月23日 旭化成ケミカルズ

ポリカーボネート技術ライセンス契約締結について
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=79271

 旭化成ケミカルズ株式会社(本社 東京都千代田区 社長 藤原 健嗣、以下旭化成ケミカルズ)は、ロシア連邦タタルスタン共和国カザン市のカザンオルグシンテツ社(Kazanorgsintez、以下KOS社)に対し、旭化成のポリカーボネート(以下PC)技術をライセンスする契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。

1. 旭化成ケミカルズは、独自の非ホスゲン法PC技術を開発し、台湾・奇美実業股*有限公司との合弁会社
旭美化成股*有限公司(以下旭美化成)において2002年6月から商業生産を開始いたしました。以降、旭美化成のプラントは順調に稼動しており、非ホスゲン法による生産技術及び製品技術が工業化実証されました。


4. KOS社は、ロシアで需要が拡大しているPCの生産を計画。三井物産及び東洋エンジニアリングを通じて当社の非ホスゲン法PC技術ライセンスの引き合いを受け、3月末より両社も参加して交渉を開始いたしました。7月末ライセンスの供与及び基本設計の提供について合意に達し、このほど契約を締結したものです。KOS社は、カザン市に、ロシアで第1号となる
年産65,000トンのPCプラントを建設し、2007年11月より生産を開始する予定です。

<参考>
1. KOS社の概要
(1) 本社:ロシア連邦タタルスタン共和国カザン市
(2) 代表者:会長 V. V. Presnyakov、社長L. S. Alyokhin
(3) 事業内容:エチレン、ポリエチレン、フェノール、エチレンオキサイド、ポリエチレン・パイプ等
(4) 総資産:US$341M (2003年末)
(5) 売上高:US$360M (2003年)

4.  旭美化成について
 旭美化成については、技術実証という所期の目的を達成したため、経営体制の最適化を目的に、本年3月、旭化成ケミカルズの保有株式の一部を奇美実業に譲渡し、出資比率を奇美実業90%、旭化成ケミカルズ10%としました。以降、奇美実業はPC事業の早期拡大、高収益化に向け、旭美化成のスピード経営に取り組んでおり、第2系列の増設(2006年、スタート予定)も決定しました。一方旭化成ケミカルズは非ホスゲン法PC技術のライセンス活動と旭美化成PCの販売に注力しております。


日本経済新聞 2004/12/16

高機能樹脂相互に供給 帝人化成と独バイエル

 帝人化成と独バイエルグループは高機能樹脂のポリカーボネートの相互供給で合意した。来春からパソコンなど電子機器の外枠などの一般用途向けを中心に年数千トンレベルから始め、順次拡大する。
アジアと欧米で地域補完し、納期短縮や輸送費の削減につなげる。
 ポリカーボネートは透明性や耐熱性、寸法安定性に優れる高機能樹脂。バイエルは独、ベルギー、米、タイで世界2位の年80万トン、帝人化成は日本とシンガポールで3位グループの同32万トンの生産能力を持つ。
 相互供給の対象からは帝人が得意とするDVD(デジタル多用途ディスク)など光学用途は外す。提携は樹脂の供給面にとどめ、販売は各地域でそれぞれが展開する。両社は2005年以降、ともに中国で生産を始める。


2004年12月15日 帝人化成/バイエルマテリアルサイエンス

ポリカーボネート樹脂事業における相互供給体制の構築について

 帝人化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:藤井信)と独バイエルマテリアルサイエンス社(本社:ドイツ・レバクーゼン市、CEO:ハーゲン・ヌーレンベルグ)は、両社それぞれの中核事業であるポリカーボネート樹脂事業において、グローバルで製品の相互供給を行うことで合意し、このたびLOI( Letter of Intent)を締結しました。


2005/1/19 化学工業日報

帝人化成、5月に中国のPC樹脂2期着工

 帝人化成は、中国でポリカーボネート(PC)樹脂を増強、2006年に年10万トン体制に引き上げる。需要が拡大する光学用を併産できる設備とし、今年5月に着工、2006年9月に完工し同年12月に商業生産を開始する。総投資額は120億円。


2005/04/26 出光興産

台湾プラスチックグループとのポリカーボネート樹脂合弁事業第三期計画に正式合意
− 連続法世界最大級のプラントを建設 −
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=99311&lindID=4

 弊社(本社:東京都千代田区、社長:天坊昭彦)と台湾最大手の石油化学グループFormosa Plastics グループ(台湾プラスチックグループ、以下FPG)の中核企業であるFormosa Chemicals & Fiber Corporation(本社:中華民国台湾省台北市、董事長:王 永慶)とは、2000年1月に契約した出光が保有するポリカーボネート(以下PC)樹脂製造技術のライセンスに基づき、第三期計画を当初計画より規模を拡大し7万5千トン/年の能力で実施することに、両社合意しました。


<参考>
光ディスク需要の年次推移と見通し(世界需要:弊社予測)

  単位 2003 2004 2005 2006

ディスクグレード需要

千d/年

530

620

660

690

伸長率

%

115

115

107

104

 


2006/04/10 三菱化学

黒崎事業所ポリカーボネート樹脂製造設備増設
および中国北京ポリカーボネート・ビスフェノールA事業計画について

黒崎事業所で6万トン/年のPC樹脂増設を決定しました。今回の増設に伴い、競争力のある生産体制にするため同事業所において現在稼動中のPC重合設備2系列のうち、旧設備の1系列2万トン(1975年稼働開始)を停止いたします。従って、今回の増設完成後は、従来の1系列2万トン(2000年稼働開始)とあわせて、合計8万トン/年の設備能力を有することになります。また、今回増設されるPC製造設備には世界的にコスト競争力があり、且つ、環境面にも配慮した最新の製造技術を採用いたします。(*1)
 製品の販売については従来同様、三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社(本社:東京都中央区、社長:中村 悠一)を通じて行います。

 また、中国におけるPC樹脂需要は、年率10%を上回る勢いで成長を続けており、世界でも最大の需要地となっています。中国最大の国営企業であり、整備された豊富なインフラを有する、SINOPEC社と共同でPC樹脂及びBPA事業をすすめることにより、旺盛な中国需要に対応した、事業展開を図っていくことを検討してまいります。今後、SINOPEC社と共同で詳細FSを実施してまいります。


[事業概要]
(1) 黒崎事業所PC樹脂増設(予定)
 1.事業予定地 北九州市八幡西区 黒崎事業所
 2.生産能力 PC樹脂 6 万トン/年
         DPC 10 万トン/年
 3.完成時期 2008 年3 月
 4.総投資金額 約250 億円
 5.投資形態 三菱化学の単独投資

(2)
中国北京 PC樹脂・BPA計画(予定)
 1.事業予定地 北京市・房山地区 (SINOPEC/燕山石化敷地内)
 2.生産能力 PC樹脂 6 万トン/年
         BPA 10 万トン/年
 3.完成時期 2008 年12 月
 4.総投資金額 約190mil US$(日本円換算・約220 億円)
 5.投資形態 日本側投資会社(MCC、MEP出資予定)と中国側SINOPECとの合弁会社設立を予定

<参考>
三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社
 本社:東京都中央区
 社長:中村 悠一
 資本金:30 億円(三菱ガス化学株式会社、三菱化学の50:50 出資の合弁企業)
 売上高:約1,350 億円(2005 年度見込)


2007/3/27 XFN-ASIA

Mitsubishi Chemical, Sinopec to invest 190 mln usd in chemical JV

Mitsubishi Chemical Holdings Corp will jointly invest about 190 mln usd with China Petroleum & Chemical Corp (Sinopec) to build a chemical facility, the China Petroleum and Chemical Industry Association said.
Masaoki Funada, deputy chief executive of Mitsubishi Chemical, disclosed the plan at a briefing on the company's 2007 expansion.The joint venture is designed to produce 100,000 tons of bisphenol A and 60,000 tons of polycarbonate annually, the association said.
Funada said the two parties reached a preliminary agreement in 2005, and will sign a final agreement by July.

He added that Misubishi Chemical unit Mitsubishi Plastics Inc will build a resin blend manufacturing facility wtih Sinopec Beijing Yanshan Chemical Corp in Guangzhou, in southern China.
Sinopec Beijing Yanshan will hold 40 pct of the project and Mitsubishi Plastics 55 pct, Funada said.

Mitsubishi Chemical's sales in China are expected to hit 160 bln yen in 2008 from 75 bln in 2006, Funada added.


June 2, 2006 GE Plastics      GE Plastics, PetroChina Suspend Work China Polycarbonate Project


GE Plastics and PetroChina Company Limited agree to cooperate on polycarbonate production in China
http://www.geplastics.com/gep/en/NewsRoom/PressReleaseDetail/june_02_2006_geplasticsandpetrochina.html

GE and PetroChina Company Limited announced today that they would cooperate by creating a world-scale polycarbonate (PC) resin manufacturing joint venture in China.

Under the terms of the joint venture agreement, PetroChina Company Limited will supply the feedstocks and the partners will collaborate on a phosgene-free, melt technology-based polycarbonate plant that will be built to serve the growing local demand for PC resin. Serving the growing Chinese demand for polycarbonate is a key strategic priority for GE. ship, where our competitive capabilities will achieve mutual benefits for GE and PetroChina.

GE Plastics manufactures Lexan polycarbonate resin at Mt. Vernon, Indiana; Burkville, Alabama, Bergen op Zoom, The Netherlands; Cartagena, Spain; and Chiba, Japan and compounds Lexan polycarbonate resin at 15 plants worldwide, including facilities in China.


化学工業日報 2006/11/22

出光興産、台湾のPC樹脂合弁で能力倍増

 出光興産は、台湾プラスチック(FPC)グループの台湾化学繊維(FCFC)と運営するポリカーボネート(PC)樹脂事業について、台湾・麦寮の製造プラントの年産能力を2007年度に現在の2倍となる20万トンへ高める。両社は昨年、年7万5000トンの第3期増設計画について合意に達していたが、既存装置(2基合計年10万トン)もボトルネック解消により同2万5000トン能力を引き上げることで、能力倍増を実現する。需要増加が見込まれる光ディスク向けに攻勢をかけるとともに、生産能力の増強でコスト競争力を一段と高める狙い。


2006年12月7日 帝人化成

中国におけるポリカーボネート樹脂の生産増強について

 帝人グループの樹脂事業の中核会社である帝人化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:佐野 喜八郎)は、中国においてポリカーボネート(PC)樹脂の需要が拡大していることに対応し、100%出資の現地法人である(Teijin Polycarbonate China Ltd.)に第3系列の増設を決定しました。
 帝人化成は、競合他社に先駆けて、2005年4月に年産5万トンの第1系列を立ち上げ、本年末には同じく年産5万トンの第2系列の商業生産を開始する予定です。
 このたび増設を決定した
第3系列は年産6万トンの一般用途専用ラインで、これにより中国でのPC樹脂生産能力は年産16万トンとなります。
 帝人化成は、日本(愛媛県松山市)・シンガポール・中国の3拠点の合計生産能力が年産48万トンに達することになり、アジアNo.1の地位を確実なものとするとともに、今後さらに磐石な事業基盤の構築を目指します。
 詳細は下記のとおりです。

1.増設の背景
(1) PC樹脂の世界需要は年率7%程度の成長が継続する見通しで、特に成長の中心であるアジアでは10%、中国については14%に及ぶ高成長が見込まれています。
(2) 中国における需要拡大を牽引するのは、電気・電子やOA機器向けのコンパウンド品(PC樹脂に強化材・難燃剤・他のポリマーなどを複合化した高機能材料)であり、今後は自動車向けの大きな需要も期待されています。
(3) 帝人化成では、中期経営計画における主要な戦略の一つとして、高付加価値で価格乱高下の影響を受けにくい「コンパウンドを含む加工製品の拡大」を掲げており、顧客の事業展開に合わせて、中国およびアジアでのコンパウンド品の供給体制を強化しています。
(4) 帝人化成は、既に上海に年産能力4.3万トンのコンパウンド工場を有していますが、現在フル稼働状態が続いており、2007年12月完成予定で年産能力を6.3万トンに引き上げる計画です。
(5) さらに、2005年9月にはコンパウンド工場の敷地内にテクニカルセンターを開設し、顧客ニーズにスピーディーに対応するため技術支援体制を整えています。
(6) このたび増設する第3系列は一般用途専用であり、こうしたコンパウンド品の需要拡大に対応した生産ラインです。

2.増設の内容
(1)所在地: 中国浙江省嘉興市乍浦開発区雅山西路888号
帝人聚?酸?有限公司(TEIJIN POLYCARBONATE CHINA LTD.)内
(2)生産能力: 年産60,000トン
(3)投資額: 110億円
(4)着工時期: 2007年8月
(5)商業生産開始: 2009年3月

 


2008年4月8日 三菱化学

中国におけるBPA及びPC製造販売合弁会社設立計画について

三菱化学株式会社は、三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社(「MEP社」)と中国石油化工股?有限公司(「SINOPEC社」)との3社で、中国におけるビスフェノールA(以下「BPA」)とポリカーボネート樹脂(以下「PC」)の製造・販売合弁会社(以下「合弁会社」)の設立について検討を進めてまいりましたが、今般、3社の合同事業化調査が合意に達し、2008年4月8日に中国の国家発展和改革委員会にプロジェクト申請書を提出いたしました。承認後、速やかに合弁会社の設立を申請し、2010年春を目標に製造設備を完成させる予定です。



[合弁会社の概要]
1. 会社名称 未定
2. 事業予定地 中華人民共和国北京市SINOPEC社北京燕山分公司内
3. 生産能力
PC:6万トン/年、BPA:15万トン/年
4. 製造プロセス 当社独自技術
5. 着工時期(予定) 2008年末
6. 完成時期(予定) 2010年春
7. 総投資金額 約3億米国ドル
8. 出資比率
PCRIJ社:50%、SINOPEC社:50%


[投資会社の概要]
1. 会社名称 ピーシーアール・インベスツメンツ・ジャパン株式会社
(英文名:
PCR Investments Japan Corporation
2. 本社所在地 東京都港区
3. 代表者 石塚 博昭 (三菱化学株式会社 執行役員 ポリマー本部長)
4. 設立時期 2008年2月
5. 資本金(予定) 約60億円
6. 出資比率 三菱化学:80%、MEP社:20%


<参考:MEP社の概要>
1. 会社名称 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社
           (英文名:Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation)
2. 本社所在地 東京都中央区
3. 販売製品 PC、6ナイロン、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、
変性ポリフェニレンエーテル、強化ポリエチレンテレフタレート、強化芳香族ナイロン
4. 資本金 30億円
5. 出資比率 三菱化学:50%、三菱ガス化学株式会社:50%
6. 売上高 1,560億円(2007年3月期)

ビスフェノールAの製造販売 

 会社名:上海石化三井化工有限公司上
 立地  :
上海市漕地区上海ケミカルパーク
 
出資者:三井化学 50%
       Sinopec 50%
 能力  :120千トン
 備考  :
2006/7/28 起工式


2008 年7 月18 日 三菱化学

ポリカーボネート樹脂製造設備の稼働延期について

 三菱化学株式会社(本社:東京都港区、社長:小林 喜光)は、弊社黒崎事業所(所在地:福岡県北九州市)においてポリカーボネート樹脂製造設備の建設を進めていました。当該設備は、本年3月に設備完成後、試運転を実施し、本格設備稼動の準備が整っております。
 しかしながら、原油高騰を背景とした原燃料費上昇に加えて、ポリカーボネート樹脂の市況低迷が続き、事業の採算性が悪化していることから、今般、当該設備稼働時期を当初予定の7月から当面の間延期する事を決定致しました。稼動開始時期については、今後の原燃料、市場 及び価格の動向を勘案しながら、総合的に判断して参ります。

(ご参考)三菱化学のポリカーボネートの国内生産能力
  既存プラント  2万トン/年 (黒崎事業所)
  今回稼動延期するプラント   6万トン/年 (黒崎事業所)


2009/5/28 三菱瓦斯化学

子会社の設立に関するお知らせ

 当社は、下記のとおり中国に子会社を設立することを決定いたしましたので、お知らせします。



2. 設立する子会社の概要
(1) 商 号 菱優工程塑料(上海)有限公司
(2) 代 表 者 未定
(3) 所 在 地 中国上海市 上海化学工業区内
(4) 設立予定 2009 年7 月
(5) 事業内容 PC およびPC コンパウンドの製造、テクニカルサービス
(6) 主な設備  PC 製造設備(界面法、年産8 万トン)
          造粒設備(年産6 万トン)
          コンパウンド設備(年産2.8 万トン)
          テクニカルセンター
(7) 生産開始予定 2012 年4 月
           (テクニカルセンターは2011 年8 月より運営開始予定)
(8) 従業員数 約260 名
(9) 資 本 金 約100 億円
(10)出資比率 三菱ガス化学株式会社 80%
    (予 定) 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 20%
(11)総投資額 約300 億円


平成21年5月14日 三菱化学

植物由来エンジニアリングプラスチックの量産化に向けて
〜高機能ポリカーボネート樹脂パイロットプラント建設〜

三菱化学株式会社(所在地:東京都港区、社長:小林 喜光、以下「三菱化学」)は、植物由来のポリカーボネート(以下「バイオポリカーボネート」)の開発及び量産化に向け、当社黒崎事業所(所在地:福岡県北 九州市)内にパイロットプラントを建設することを決定いたしましたのでご連絡いたします。パイロットプラント建設の概要は下記の通りです。

三菱化学は、持株会社である三菱ケミカルホールディングス社中期経営計画“APTSIS 10”の育成事業である「サステイナブルリソース」の一つとして、バイオプラスチックの開発に取り組んでいます。

この度開発したバイオポリカーボネートは、光学特性に優れ、耐光性や表面硬度等に高い機能を有した植物由来の透明耐熱エンジニアリングプラスチックであ り、ポリ乳酸を原料とした植物由来プラスチックと比べ大幅に耐熱性・耐久性に優れております。今後、最先端の光学・エネルギー関連部材又はガラス代替用途 等拡大が見込まれる市場への展開が期待されております。当該パイロットプラントでは、バイオポリカーボネートの量産化に向けた実証研究を実施する予定で、 あわせて当社は、市場開発の促進を積極的に進めてまいります。

今後、サステイナブルリソース事業の拡大を通じて、CO2排出削減を達成し、低炭素社会の構築に向け貢献してまいります。

 

パイロットプラント建設概要(予定)
着工時期 2009年6月
完成時期 2010年4月
能力    300 t/Y
投資金額 約20億円


平成21年8月28日 三菱化学

中国におけるBPA及びPC事業の進捗について

中国石油化工股?有限公司(本社:中国北京市、董事長:蘇 樹林、総裁:王 天普、以下「SINOPEC社」)と三菱化学株式会社(本社:東京都港区、社長:小林 喜光、以下「MCC社」)と三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社(本社:東京都中央区、社長:喜嶋 安彦、以下「MEP社」)は共同で、中国におけるビスフェノールA(以下「BPA」)とポリカーボネート樹脂(以下「PC」)の製造・販売合弁会社の設立 について検討を進めてまいりましたが、本年5月21日に合弁会社「中石化三菱化学聚?酸?(北京)有限公司」(以下「SMP社」)を設立いたしました。

SMP社では、BPA及びPC製造設備をSINOPEC社北京燕山分公司内(北京市房山区)に立地し、
SINOPEC社からBPAの主原料であるフェノー ル及びアセトンとユーティリティの提供を、MCCからPCの主原料であるジフェニルカーボネートの提供を受けてBPA及びPCを生産いたします。今後、中 国の旺盛な需要に対応すべく、2010年内を目標に製造設備を完成させる予定です。

PCは、透明性、耐衝撃性、寸法安定性に優れたプラスチックとして、自動車部品や電気/電子部品、建材、光ディスク、日用品等幅広い用途に使用されており、またBPAについては、PC及びエポキシ樹脂の主原料として使用されております。

SINOPEC社は、アジアにおいて、石油精製・石油化学を一体運営する企業の最大手であり、将来に向けて化学事業の最適化を進めております。更に、高付 加価値の製品分野への展開も進めており、その中でBPA及びPCは、その高付加価値の製品分野の一つと位置づけ拡大を図っております。

一方、MCC社は、フェノールからBPA、PCに至るこのチェーン事業を戦略的に集中事業の1つとして位置付けており、今後も高い技術力等の優位性を生かし、世界最強の競争力を有するチェーン事業とすべく、積極的な事業推進を進めてまいります。

[合弁会社の概要]

1. 会社名称 中石化三菱化学聚?酸?(北京)有限公司
2. 事業予定地 中華人民共和国北京市SINOPEC社北京燕山分公司内
3. 生産能力 PC:6万トン/年、BPA:15万トン/年
4. 製造プロセス MCC社技術
5. 設立時期 2008年5月
6. 資本金 約7億2千万人民元
7. 総投資金額(予定) 約22億人民元
8. 出資比率 SINOPEC社:50%
ピーシーアール・インベスツメンツ・ジャパン社:50%
※ピーシーアール・インベスツメンツ・ジャパン社は、
 MCC社とMEP社が設立した投資会社。
 出資比率は、MCC社 80%、MEP社 20%。

 


2010年7月21日 アルバック(Ulvac)

SABICイノベーティブプラスチックス Exatec*とアルバック
自動車用グレージングにポリカーボネート樹脂の採用を加速するコーティング技術の量産化で技術提携を発表

 SABICイノベーティブプラスチックスの100%子会社Exatec*(以 下エグザテック)と真空装置の最大手メーカー株式会社アルバック(以下アルバック)は、耐候性と耐傷つき性に優れるプラズマコーティングを施した Lexan*(レキサン*)ポリカーボネート(PC)樹脂製 自動車用グレージング(樹脂ガラス)の、低コストでの量産化促進に向けて技術提携を結んだと発表した。今回の技術提携によりアルバックは今後、同社の大型 真空装置技術とエグザテックのプラズマコーティング技術とを駆使した、即量産可能なシステムの製造を進める。

 エグザテックとアルバックの技術の統合は、自動車メーカーや部品サプライヤーが従来の重いガラス窓をLexan PC樹脂製グレージングに置き換えることで、今後さらに強まるCO
2排 出規制への対応に加え、設計自由度の大幅な向上や部品統合化によるコスト低減に貢献する。さらにこの技術は他の産業、特に家電業界の幅広い製品に対して、 耐久性と耐傷つき性に優れたコーティング・ソリューションを提供する。エグザテックの技術を用いた樹脂グレージングの量産を図る自動車メーカーは、製造装 置を近い将来、アルバックから購入できることになる。

 エグザテックのドミニク・マクマーン最高経営責任者(CEO)は「世界規模で排出ガス低減に対する要求が強まっており、各自動車メーカーには、高品質と 高耐久性を備えた軽量化ソリューションの適用が求められています。プラズマコーティングを施したPC樹脂グレージングは、軽量化を実現する大きな可能性を 秘めています。この技術は既に実証済みであり、さらにアルバックとの技術提携は、量産化に向けた道を拓くものです。私たちは、アルバックの実用装置技術に 当社のコーティング技術が加わることで、自動車グレージングの将来を変え、燃費の向上や排出ガスの低減、航続距離の延長に大きく貢献できるものと確信して おります。」と述べる。

 アルバックの中村久三会長は「今回のエグザテックとアルバックの技術提携は、プラズマコーティングPC樹脂グレージングの量産を間違いなく加速すること でしょう。エグザテックの優れたPC樹脂ハードコーティング技術は既に生産が始まっており、当社には様々な真空コーティング装置を製造販売してきた実績が あります。私たちは、今回の技術提携が自動車業界や家電業界の顧客に包括的なソリューションを提供するものと確信しています。」と語る。

 SABICイノベーティブプラスチックスのグレッグ・アダムス自動車部門バイスプレジデントは「市場では、自動車の設計自由度を向上すると同時にグレー ジング部品の軽量化が可能な新素材が求められています。ここ数年、エグザテックのコーティングとLexan樹脂は、革新的な自動車メーカーによる多くの技 術実証車のグレージングに採用されてきました。このたびのアルバックとの技術提携は、自動車業界におけるPCグレージングの採用拡大に向けた画期的なでき ごとと言えるでしょう。」と述べる。

 世界の主な自動車市場では、今後さらなる排出ガス規制の厳格化が計画されている。米国では、2016年までに乗用車の燃費として1ガロンあたり平均 35.5マイル(約57 km、リッター換算約15 km/L)が義務化される。一方欧州では、2015年までに全ての新車平均で走行1 kmあたりのCO
2排出量を130グラムにまで削減し、2020年までには同じく95グラムに削減する目標を掲げている。

プラズマコーティングPC樹脂グレージングの商業化

 エグザテックとアルバックの技術提携は、両社の優れた先進技術を統合し、樹脂グレージングの大量生産向けに最適化するも のである。エグザテックのLexan PC樹脂向けプラズマコーティングは、卓越した耐候性および耐傷つき性によって、車の耐用年数以上にわたり高い透明性と魅力的で耐久性に優れたグレージン グを実現する。アルバックによる先進の真空装置技術は、このコーティングシステムの量産化を可能にする。このシステムは高い成膜速度と連続プロセスを特徴 とし、複雑な形状を持つ多様なサイズの部品に対応できる。両社は今回の技術提携によってこのシステムを最適化し、抜群の品質、耐久性、生産性を実現してい く。

アルバックについて

 株式会社アルバック(社長 諏訪秀則)は、日本における真空技術の先駆け企業として1952年に設立されました。真空技術の発展と共に成長を続け、現在ではLCD、PDP、有機EL などのディスプレイデバイス、太陽電池、各種電子機器及び半導体、自動車用部品や医薬品等多岐に渡る産業分野に、真空技術を応用した製品及びサービスを提 供する世界で唯一の真空総合メーカーです。アルバックグループ全体では2009年6月末現在で売上高約2240億円、従業員約6900名です。装置や部品 の提供のみならず、生産ラインとしての一貫ラインの提供、材料の供給、委託生産、保守・改善提案等トータルソリューションを展開することで、顧客満足の向 上に努めております。又、真空技術の枠にとらわれることなく、新たな分野での製品開発を進め、産業の発展に貢献してまいります。

EXATECについて

 エグザテック(www.exatec.biz) は、SABICイノベーティブプラスチックスの100%子会社です。同社は1998年に設立され、無機ガラス並みの性能を誇るプラズマコーティング技術の 独占的な供給をはじめ、先進のPC樹脂グレージングシステムを実現する、業界で最も幅広い技術を提供しています。エグザテックのテクノロジーソリューショ ンは、SABICイノベーティブプラスチックスの広範な樹脂原料と成形加工技術に基づいており、次世代ポリカーボネート素材や高い機能を付与する成形技 術、ウェットコートやプラズマ化学蒸着、部品のマーキング、熱線デフロスターなど全ての製造プロセスを網羅しています。エグザテックの最先端プラズマコー ティングシステムは、業界最高の耐候性、耐久性、ガラス並みの耐摩耗性を実現します。これらのプラズマコーティング技術は、コスト効率に優れ複雑な形状の 部品の、ロスが少なく高い生産性での製造を実現します。エグザテックは、10万平方フィートの敷地に最新の技術開発センターを有する米ミシガン州ウィクソ ムに本社を置いています。

SABICイノベーティブプラスチックスについて

SABICイノベーティブプラスチックス(www.sabic-ip.com) は、熱可塑性エンジニアリングプラスチックスのグローバルサプライヤーであり、75年にわたり、顧客が直面する大きな課題を解決する画期的なソリューショ ンを提供してきました。現在SABICイノベーティブプラスチックスは、数十億ドル規模の企業であり、35か国以上に事業展開し、全世界で約9,000人 の従業員がいます。SABICイノベーティブプラスチックスは、顧客とのコラボレーションや、新たなポリマー技術、グローバル・アプリケーション開発、加 工技術、および環境に配慮したソリューションへの継続的な投資により、自動車、エレクトロニクス、建築/建設、輸送、医療などの幅広い市場をターゲット に、今後もプラスチックス業界のリーダーであり続けます。当社の幅広い製品ポートフォリオには、熱可塑性プラスチックス、コーティング、特殊コンパウン ド、フィルム、シートなどがあります。SABICイノベーティブプラスチックスは、世界の5大石油化学製品メーカーの1つであるサウジ基礎産業公社 (Saudi Basic Industries Corporation: SABIC)の100%子会社です。

* SABIC Innovative Plastics IP BVの商標です


2010年12月20日 住友ダウ

商号変更のお知らせ 

 弊社は、来る2011年(平成23年)4月1日をもって、社名を 「住化スタイロン ポリカーボネート 株式会社」に変更することにいたしましたので、 おしらせ申し上げます。

 弊社は1996年(平成8年)1月の会社設立以来、住友化学株式会社(“住友化学”)とザ・ダウ・ケミカル・カンパニー(“TDCC”)の折半出資の合弁会社として事業活動を行ってまいりましたが、本年9月末にTDCCが保有してい た全ての弊社株式がスタイロンホールディングB.V.に譲渡されたため、現在は住友化学とスタイロンホールディングB.V.の合弁会社として事業活動を継 続しているところであります。
 ちなみに、上記株式譲渡は、本年6月に実施されたTDCCのスタイロン事業のベイン キャピタル パートナーズへの事業譲渡の一環として行われたものであります。

 社名変更後も、「優れた技術力に裏付けされた、世界一の品質を備えた高付加価値ポリカーボネート樹脂製品のGlobal Leaderを目指す」という弊社の企業ビジョンには、些かも変わりはなく、引き続き、カリバーTMならびにSDポリカTMの商標の下に、顧客の皆様に、耐熱性、耐衝撃性、難燃性、熱安定性に優れた高品質ポリカーボネート樹脂製品を提供させていただきたいと存じます。

(ご参考)

住友ダウ株式会社(SUMITOMO DOW LIMITED)の概要

1.本 社

東京都中央区日本橋兜町8番8号中島ビル

2.資本金

24億円

3.株主構成

住友化学50%、スタイロンホールディングB.V.50%

4.売上規模

186億円(2009年(平成21年)12月期)

5.事業内容

ポリカーボネート樹脂及び同ブレンドの製造、販売

6.事業所

東京、大阪、応用開発研究所(大阪市)、愛媛工場(愛媛県新居浜市)

 

BASFと並ぶスチレン系の大手であったDowも、スチレン系事業のStyronを投資会社Bain Capital Partnersに売却している。

同社は2010年3月2日、Styron DivisionをBain Capital Partnersに16.3億ドルで売却する契約を締結したと発表した。ポリカーボネートや合成ゴムも含まれる。

同社は2007年にChevron PhillipsとのSM/PSの50/50JVAmericas Styrenicsを設立、米国と南米のPS工場を拠出したが、この持分も売却対象に含まれる。

2010/6/18 ダウ、スチレン系事業売却完了

Styronは2011年末に社名を Trinseo に変更した。

TrinseoはIntrinsic(「固有の」、「本質的な」、「内在する」)から取った。
同社の製品や技術が、需要家の製品にintrinsic な役割を果たし、需要家の成功に不可欠なものになるという意味。

なお、PSの商標は従来通り Styron を使用する。

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2017 年1月26 日 住友化学

住友化学とトリンセオ、ポリカーボネート合弁会社の株式譲渡契約を締結

住友化学と、トリンセオ S.A.の100%子会社であるトリンセオホールディング B.V.は、このたび、両社の合弁会社「住化スタイロンポリカーボネート株式会社」(以下、SSPC)について、トリンセオが所有する全株式を住友化学に売却する契約を締結いたしました。株式の譲渡完了は2017 年1 月31 日の予定です。

SSPC は、愛媛県新居浜市にある製造プラントにおいて、ポリカーボネート樹脂を生産し、日本およびアジアを中心に事業を展開しており、株式譲渡後は住友化学の100%子会社としてポリカーボネート事業を強化していきます。また、両社は、SSPC がトリンセオのパフォーマンスプラスチック事業向けにポリカーボネート樹脂を継続して供給することで合意しており、今後ともSSPC およびトリンセオ間の戦略的関係を維持することになります。なお、SSPC は会社名を「住化ポリカーボネート株式会社」と変更する予定です。

トリンセオの上級副社長のティム・ステッドマンは、次のように述べています。「住友化学が、日本に立地しているSSPC のポリカーボネート製造プラントの所有者となることは自然なことです。同社は、日本・アジア地域の化学業界のリーダーであることから、より有利な立場でポリカーボネートプラントを運営し、付加価値を生み出していくことができます。一方、アジア・太平洋地域は、トリンセオにとって引き続き重要な成長マーケットであり、当社は、今後もこの地域でのパフォーマンスプラスチック事業の成長に積極的に取り組んでいきます。」

住友化学の代表取締役専務執行役員の大野友久は、次のように述べています。「当社は、トリンセオとの長年にわたる関係を高く評価しており、トリンセオによる決定に敬意を払いたいと思います。当社の石油化学部門は幅広い製品を有しており、長年培ってきた技術力を活用してポリカーボネート事業のさらなる発展を図ります。」

SSPC は1996 年に、住友化学とダウケミカル社が折半出資し、住友ダウ株式会社としてスタートしました。その後、2010 年にスタイロン(現トリンセオ)がダウケミカル社の持分を継承し、住化スタイロンポリカーボネートと社名変更されたものです。

Trinseo is smaller in scale than the global chemical giants forged through many mergers and acquisitions. It is choosing its businesses carefully in order to survive, and apparently intends to put its management resources toward making materials for eco-friendly tires. It appears to have called on Sumitomo Chemical to buy out its stake as part of this effort.
 


2015年1月19日 旭化成ケミカルズ   

ポリカーボネート樹脂原料ジフェニルカーボネートの新製法「DRC法DPCプロセス」実証プラント建設について

旭化成ケミカルズは、ポリカーボネート樹脂の原料であるジフェニルカーボネート(DPC)の新製法として、ジアルキルカーボネート(DRC)を経由した製造プロセスを開発しました。このたび、本製法の実証プラントを水島製造所内に建設することを決定しましたので、お知らせいたします。

1.実証プラント建設の目的

 現在、当社では“二酸化炭素を原料とする非ホスゲン法ポリカーボネート樹脂製造プロセス”の技術ライセンス事業を展開しています。今回のDRC法DPCプロセスの開発により当社非ホスゲン法ポリカーボネート樹脂ライセンス事業の競争力を強化します。

2.DRC法DPCプロセスの特徴 

 本プロセスは、二酸化炭素とアルコールおよびフェノールを原料とし、当社が開発した独自の触媒を用いてDRCを経由してDPCを製造する技術です。従来の当社非ホスゲン法と異なりエチレンオキシドを原料としないため、エチレンセンターに依存せず製造場所の立地制約が緩和されます。また、反応を簡素化することにより従来の当社非ホスゲン法に比べてエネルギー使用量の低減ならびに生産コスト削減にも寄与します。

 本技術は、循環炭素化学の新たな技術として世界の注目を集めるものと期待されます。

<製造プロセス比較>

◆従来の当社非ホスゲン法ポリカーボネート樹脂製造プロセス

◆新製法による非ホスゲン法ポリカーボネート樹脂製造プロセス

3.DRC法DPCプロセス実証プラント計画概要

(1)立地

旭化成ケミカルズ株式会社 水島製造所B地区(岡山県倉敷市)

(2)能力

1,000トン/年

(3)稼働予定

2017年1月

 本技術は、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のプロジェクト※1にて助成いただいた成果を基にしており、さらに本実証設備は、NEDOの新たなプロジェクト※2を活用しています。


2015年9月30日 出光興産 

ポリカーボネート生産の台湾への集約について

当社は、ポリカーボネート樹脂「タフロン」の生産を、台湾Formosaグループの中核企業であり、技術ライセンス先であるFormosa Chemicals & Fibre Corporation(以下 FCFC社)へ集約いたします 。
当社は、本年12月をもって千葉工場(千葉県市原市)のポリカーボネート製造装置の運転を停止し、FCFC社へ生産を集約することにいたしました。
FCFC 社では、当社のライセンスによるポリカーボネート生産を2002年に開始しており、2013年以降、当社千葉工場からFCFC社への生産集約を段階的に進めてまいりました。今回、特殊グレードも集約することで、当社のポリカーボネート全グレードの生産をFCFC社で行うことになります。

FCFC社のポリカーボネート装置は、台湾雲林県のFormosaグループの麦寮コンプレックスに立地し、安定的な原料供給と、20万tの生産能力によりアジアトップクラスの競争力を誇ります。

当社は今回の生産集約により、「タフロン」の競争力をさらに高め、日本はじめ世界各国へのより一層の安定供給に努めてまいります。