日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめ
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VCMプロセスの歴史                          Back

 

     例 日本ゼオンGPA法

       呉羽化学混合ガス法   原油分解法

       住友化学SBA法(アセチレンはアクリロニトリル用中心で一部VCM用)

 

  


日本ゼオン高岡のGPA法  (日本ゼオン社史より)

 

エチレンを含んだアセチレンに塩化水素を反応させ塩化ビニルモノマーを合成、エチレンと塩化ビニルモノマーを分離し、エチレンは塩素と反応させEDCを得、これを熱分解して塩化ビニルモノマーと塩化水素とし、塩化水素はアセチレンと反応させる
(下図の混合ガス法と同じ方法)

GPA法 : より資源多消費型のプロセス
第1次石油危機による影響で、ナフサの方がエチレンに比べ、値上がり率が大きかった

GPAプラントは、こうして1979年6月4日操業を止めた。


呉羽の混合ガス法、原油分解法 (「呉羽化学50年史」から)

 

石油アセチレンの製法開発:混合ガス法

 

原油分解法

 (その後の呉羽の動き)

次期増設としてオキシ法での共同生産:常陽モノマー構想 → 実現せず

1978/12 原油分解法VCM 停止

1982/3  混合ガス法VCM 停止

  以降 VCMを全量、旭硝子・住友化学に委託    

1995/7  京葉モノマーに参加

 

「常陽モノマー」構想  (「呉羽化学50年史」から)


 呉羽化学、
旭硝子、日本ゼオン、三菱油化(現三菱化学)との共同事業

 呉羽化学 増産は三菱油化の鹿島コンビナートの第2期計画の一環として共同で設置
 
旭硝子  塩化ビニルモノマーからポリマーへと事業展開を
 
日本ゼオン 東日本に生産拠点を

 ポリマーも、並行して旭硝子や三菱モンサント化成(現三菱化成ビニル)との共同投資の可能性

 肝心の三菱油化のコンビナート拡張計画が、石油危機後の不況の過程で見直しを余儀なく

 

 


住友化学 SBA法   

1958/8 ベルギー SBA(Societe Belge de l'Azote et des Produits Chimiques due Marly)から技術導入(同社には中間実験工場もなく、試験工場だけのデータの段階)

(住友化学社史より)

ナフサを分解し、アセチレン日産25トンと、エチレン50トン(年産1万6500トン)を生産
余剰ガスをアンモニアの原料ガス用に
アセチレンは、アクリロニトリル用、塩化ビニル樹脂用
エチレンは全量をポリエチレン用

1961年8月に完成

1966/1 プラント閉鎖