日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめた個人のデータベースです。 他のページへ トップページ エチレン ナフサ価格 PE PP PS SM ABS PVC VCM PC エンプラ EO PO フェノール MMA 合成ゴム その他石化業界 その他化学及び周辺業界 事業統合に対する公取委判断 中国市場 |
2003年08月06日 協和発酵
新規ポリオール「TOE-2000H」の工業的生産に成功
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ウレタン原料やUV硬化剤ほか、幅広い分野への応用期待
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http://www.kyowa.co.jp/netext/nr030806.htm
両末端に水酸基を有する新しいポリオール「TOE−2000H」の工業的生産に世界で初めて成功
2003/9/9 日刊工業新聞 発表
三井武田ケミカル、鹿島工場でウレタン原料を増産
トリレンイソシアネート(TDI)
鹿島工場における同原料の年産能力は従来比で倍増の12万トン
大牟田工場(福岡県大牟田市)と合わせた国内の年産能力は24万トンとなる。
鹿島工場におけるTDI新プラントが営業運転開始
http://www.mitsui-chem.co.jp/whats/030908b.pdf
ご参考 三井武田ケミカル株式会社の概要
1.本社 東京都千代田区霞ヶ関三丁目2番5号
2.工場 鹿島(茨城県)、清水(静岡市)、名古屋、徳山(周南市)、大牟田
3.設立 2001年4月
4.資本金 200億円(三井化学51%、武田薬品49%)
5.社長 吉田浩二
6.事業概要 ウレタン原料、ウレタン樹脂、接着剤、有機酸の製造、販売、研究
2004年10月21日 出光興産
高機能化成品の用途展開を拡大
−水酸基末端ポリオレフィン系ポリオールの用途開拓を加速−
http://www.idemitsu.co.jp/news/news_2004/041021.html
弊社(本社:東京都千代田区、社長:天坊昭彦)は、自社開発技術による特殊化成品事業を通じて、樹脂原料、塗料・粘接着剤原料、界面活性剤原料、溶剤など、身の回りの幅広い分野を支える原料を供給しています。
最近では、次世代半導体製造工程で用いられるフォトレジスト用原料であるアダマンタン誘導体など高機能化戦略を加速しており、研究開発対象の重点を高機能・高付加価値分野へ移すとともに、販売体制も重点商品別に再編成しました。
中でも液状ゴムの一つである水酸基末端ポリオレフィン系ポリオール*(商品名:エポール)は、電子・電機、自動車などの成長分野において用途拡大が加速しております。
エポールは、分子末端に水酸基を持っているため、イソシアネート類により容易に硬化し、良好なウレタン系エラストマー(ゴム弾性体)になります。
エポールは以下の特長を有しております。 | |
(1) | イソプレン*系モノマーを原料としておりますので、ブタジエン*系に比べ、高伸長で耐屈曲性良好な物性が得られます。 |
(2) | 水添されており、分子内に二重結合がありませんので、耐熱老化性、耐候性に優れたエラストマーになります。 |
(3) | 他のウレタン材料では得られない耐熱性、耐薬品性を有するとともに、優れた電気絶縁性と耐衝撃性を有します |
これらの特長が以下の成長分野におけるニーズにマッチし、用途展開が加速しております。 | |
(1) | 電気絶縁性と耐衝撃性に優れることから、フラットパネルディスプレイ(FPD)用接着剤や電子部品のポッティング材*用途 |
(2) | 高温下においても経時的に安定した物性を有することから、ハイブリッド化に伴い増加している自動車エンジンルーム内の電子部品用接着剤 |
(3) | 自動車用高輝度ヘッドランプ用接着剤用途では、耐透湿性に難点のある特殊シリコン系接着剤の代替 |
こうした用途は年々需要が拡大しており、エポールの本年度の販売見込み量は約50トン(売上高1億円)ですが、2年後の平成18年度には100トン、平成20年度には200トンの販売を目指します。
弊社は今後も、日々高度化する市場ニーズを先取りし、機能性化成品を事業収益の柱として育成すべく、更なる新規化成品の開発と既存化成品の誘導品展開を推進してまいります。
<*用語解説> | |
@ | イソプレン 天然ゴムの主成分で、刺激臭のある無色の液体。単独で重合させるとイソプレンゴムになる。石油から製造され、合成ゴム・合成樹脂の原料に使用される。 |
A | ポリオール 水酸基(−OH)を有する化合物。イソシアネートとの重付加反応によりポリウレタンを生成する。 |
B | ブタジエン 無色無臭の気体。BR、SBR、NBR、ABSなど合成ゴムの原料に使用される。 |
C | 耐熱老化性 高温下に経時における引張物性、硬度など実用物性の保持性。 |
D | ポッティング材 電気回路などを衝撃や振動あるいは湿気や腐食から守るため、電気回路全体を埋め込む、充填材のこと。 |
http://www.ipc.idemitsu.co.jp/ipchome/IPC/ipc_sales/01_polybd_r.html
“Poly bd”は、分子末端に反応性の高い水酸基を備えたポリブタジエンタイプの液状ポリマーです。通常のポリウレタン同様、イソシアネート類により容易に硬化し、良好なエラストマー(ゴム弾性体)となります。
このエラストマーは主鎖が炭化水素のみからなるため、優れた耐水性・耐薬品性・電気特性を備え、しかも骨格が1,4結合のため、良好な低温特性も備えるなど、工業製品に欠かせない数々の特性を併せ持っています。
また液状のため加工が容易で、機械化・自動化・連続化が行ないやすく、省設備投資・省力化・省エネルギーに大きく貢献します。
“Poly bd”は以上の特長を活かし、従来のポリウレタン、シリコーン、エポキシ等に代わる新しい素材として、様々な分野で使われています。“Poly ip”は、ブタジエンの代わりにイソプレンを重合した液状ポリマーです。“Poly ip”も分子末端に水酸基を持っており、イソシアネート類により容易に硬化し、良好なエラストマー(ゴム弾性体)になります。“Poly ip”は“Poly bd”に比べて、低モジュラス、高伸長、良接着性の特長を持っています。
“エポール”は、“Poly ip”を水添したもので、分子内に二重結合がありません。そのためシリコンゴム並みの耐熱性、耐候性に優れたエラストマーになります。シリコンゴムに比べて、低透湿性、低ガス透過性、良接着性の特長を持っています。
2005年8月17日
三井武田ケミカル
中国におけるウレタン樹脂事業の拡大について
http://www.mitsui-chem.co.jp/whats/050817.pdf
当社(社長:片板眞文)は、急拡大を続けている中国のウレタン樹脂需要獲得のため、中国におけるウレタン原料の製造・販売を目的とする合弁会社:天寰ポリウレタン有限公司(TCPC)においてウレタン樹脂製造設備を新設し、併せてTCPCを連結子会社化することで、合弁パートナーと合意に至りました。
<計画の概要>
1.ウレタン樹脂製造設備新設の概要
(1)新設する設備:塗料用硬化剤及び包装用接着剤製造設備
(2)設備設置場所:TCPC天津開発区工場(中国天津市・天津経済技術開発区化学工業区)
(3)生産能力:17,000t/年
(4)営業運転開始 2006年7月
2.TCPCの連結子会社化
(1)連結子会社化の形態:TCPC増資の当社単独引受
(2)増資額:60百万元(資本金:30百万元→90百万元)
(3)出資比率の変更
TCPCの株主 変更前 変更後 三井武田ケミカル 45% 70% 中国石油化工集団天津石油化工公司 45% 25% 蝶理 10% 5%
(4)実施時期 2005年度下期
別 紙
1.三井武田ケミカルの概要
(1)商 号 三井武田ケミカル株式会社
(2)事業目的
ウレタン原料、ウレタン樹脂、接着剤、有機酸の製造、販売及び研究
(3)本社所在地 東京都港区
(4)工場
鹿島(茨城県)、清水(静岡市)、名古屋、徳山(周南市)、大牟田(福岡)
(5)設立 2001年4月
(6)資本金 200億円
(7)出資比率
三井化学株式会社51%、武田薬品工業株式会社49%
(8)社長 片板眞文
2.TCPCの概要
(1)商 号 天寰ポリウレタン有限公司
(2)事業目的 ウレタン原料の製造、販売
(3)本社所在地 中国・天津市
(4)設立 1993年6月
(5)資本金 90百万元(増資後)
(6)出資比率(比率変更後)
三井武田ケミカル株式会社 70%(現状45%)
中国石油化工集団天津石油化工公司 25%(現状45%)
蝶理株式会社
5%(現状10%)
(7)総経理 境誠二郎
2005年11月15日
旭化成ケミカルズ
中国での「デュラネート」生産設備新設について
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/2005/ch051115.html
旭化成ケミカルズ株式会社(社長:藤原健嗣、本社:東京都千代田区)はHDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)系ポリイソシアネート(商品名「デュラネート」)の需要の拡大へ対応するため、中国において100%出資で製造・販売子会社の設立、生産設備の建設を実施することを決定いたしましたのでお知らせいたします。
「デュラネート」の生産能力は、10,000トン/年とし、2007年春の稼働を目指します。
「デュラネート」は1978年に生産開始以来、順調に販売・生産数量を伸ばし、現在日向化学品工場(宮崎県日向市)の生産能力は約10,000トン/年となっております。
生産拠点・新会社の概要
(1) 会社名 旭化成精細化工(南通)有限公司
(2) 立 地
中華人民共和国 江蘇省 南通市経済技術開発区内
(3) 設 立 2005年11月
(4) 資本金 22億円
(5) 事業内容
HDI系ポリイソシアネート(商品名「デュラネート」)の製造・販売
(6)生産能力 10,000トン/年
(7)スケジュール 着工:2006春 稼動開始:2007年春
2005/11/14 日本ポリウレタン
新MDIプラント建設に関するプレスリリース
http://www.npu.co.jp/topics/news2000/2005-11-14.htm
日本ポリウレタン工業(本社:東京都港区、社長:澤井克介)は,MDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)のアジアでの旺盛な需要拡大に対応して安定供給を図るべく、2007年10月完成を目標に、新たに20万トン/年の生産能力のMDIプラントを山口県周南市に建設することを正式決定した。
<新MDIプラントの概要>
1.生産能力 20万トン/年
2.建設場所 東ソー(株)南陽事業所内借用地
3.完工 2007年10月
4.商業運転開始 2008年1月の予定
2005/11/15 日本ポリウレタン
南陽化成における新HDIプラント建設について
http://www.npu.co.jp/topics/news2000/2005-11-15.htm
日本ポリウレタン工業株式会社(本社:東京都港区、社長:澤井克介、以下、日本ポリウレタン)と旭化成ケミカルズ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:藤原健嗣、以下、旭化成ケミカルズ)は,両社の共同出資会社である南陽化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:佐々木和起、以下、南陽化成)のHDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)製造能力を増強するべく、新たにHDI製造プラントを建設することを決定した。
<新HDIプラントの概要>
1.生産能力 2万トン/年
2.建設場所 日本ポリウレタン工業株式会社南陽工場敷地内
3.着工 2006年春
4.完工 2007年春
5.運転開始 2007年夏
<南陽化成株式会社の概要>
1.本社 東京都千代田区有楽町一丁目1番2号
2.代表者 代表取締役社長 佐々木和起
3.資本金 1億円
4.事業内容 HDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)の製造
5.株主 日本ポリウレタン工業株式会社(50%)
旭化成ケミカルズ株式会社(50%)
日本経済新聞 2006/4/4
東ソー、1000億円設備投資
総合化学単独で過去最大級・原料プラント増強
塩ビ樹脂の原料である塩ビモノマーを年産40万トンから60万トンに、ウレタンや自動車のバンパーなどの原料となるアニリンも現在の15万トン設備を2系列に倍増するなど設備を増強する。
プラント増強に先駆け東ソーは関連会社でウレタンの原料や中間製品を生産・販売する日本ポリウレタン工業を子会社にする。東ソーが35%、保土谷化学工業が65%を出資しているが、16.67%分の株式を14日付で保土谷から買い取る。
東ソーは子会社化ののち日本ポリの年産能力を現行の20万トンから倍増しこの分野での競争力をさらに強化する。
大手化学各社による石油化学関連の国内投資(カッコ内は投資額と稼働時期) 【三菱化学】 ・ジャパンエナジーと鹿島コンビナート(茨城呉神栖市)でベンゼン、パラキシレンなど増産(700億円・08年) ・鹿島工場(神栖市)でポリプロピレンの大型設備(150億円、08年) 【旭化成】 ・水島製造所(岡山県倉敷市)でスチレンモノマー増産(100億円、04年) 【三井化学】 ・市原工場(千葉冥市原市)で自動車部品などに使うエチレン・プロピレン・ターポリマーを増産(200億円、07年) ・大阪工場(大阪府高石市)でポリプロピレンの大型設備(120億円、03年) 【昭和電工】 ・大分コンビナート(大分市)でエチレン生産の設備更新(70億円、01年) |
日本経済新聞 2006/5/9 発表
ウレタン原料生産2倍 東ソーと子会社
東ソーと子会社の日本ポリウレタン工業は断熱材や自動車のバンパーなどに使うウレタン原料の生産能力を倍増する。東ソーが主力の南陽事業所(山口県周南市)に3年間で約1千億円を投じる増強計画の第一弾で、まず東ソーが345億円、日本ポリが300億円を投資する。設備の新増設を進める欧米勢に対抗し、中国などの需要拡大に対応する。
東ソーは現在年産15万トンのアニリン設備に160億円、1時間あたり8千立方メートルの一酸化炭素設備に80億円を投じて生産能力を倍増。関連するインフラなどにも105億円を投じる。
2006年05月09日 東ソー
MDI増強計画に対応したアニリン、一酸化炭素製造設備を倍増
http://www.tosoh.co.jp/news/20060509_nw000243.html
−更なる「ビニル・イソシアネート・チェーン」事業の強化策の一環−
東ソーは、当社が52%出資するグループ企業である日本ポリウレタン工業(本社:東京都港区)が、当社南陽事業所内に2007年Q4完成を目標に建設を進めている新MDI(ジフェニルメタン・ジイソシアネート)年産20万トンプラントに対応するため、MDIの主原料であるアニリン、一酸化炭素及び電解生産設備を建設し、併せて必要とする基盤インフラ整備投資を当社南陽事業所にて行なうことを決定しました。
各々の増強プラントの生産能力と完工時期は、アニリン年産15万トン(2007年Q4)、一酸化炭素8,000Nm3/H(2007年Q4)、電解設備15万トン(2008年Q3)を予定しており、投資金額はアニリン160億円、一酸化炭素は80億円、電解設備は65億円、インフラ整備40億円で、東ソーサイドの投資額合計は345億円となります。日本ポリウレタン工業の新MDIプラントの投資金額は誘導品も含めれば約300億円を予定しており、グループ全体では約645億円に達する規模となります。
東ソ−はイソシアネートの原料である塩素、苛性ソーダ、及びユーティリティを日本ポリウレタン工業に供給するとともに、同社で副生される塩酸は当社の塩ビモノマー原料として回収・利用しています。このように当社のビニル・チェ−ン事業と日本ポリウレタン工業のイソシアネート事業は優れた経済合理性で結ばれ、「ビニル・イソシアネート・チェーン」事業として一体的な運営を行っています。今回の大規模な設備投資実施により「ビニル・イソシアネート・チェーン」事業の競争力を一段と高め、アジア・中国市場における東ソーグループのプレゼンスの更なる強化・拡大を図っていきます。
2006/4/7 クラレ
熱可塑性ポリウレタン(TPU)生産設備の新設について
http://www.kuraray.co.jp/release/2006/060407.html
当社は、TPU(熱可塑性ポリウレタン:当社商標「クラミロン」)を倉敷事業所(岡山県倉敷市)で生産(年産1,400トン)していますが、最近の需要増に対応すべく、この度、立地を鹿島事業所(茨城県神栖市)に移し、年産2,000トンに能力アップした生産設備を新設することを決定しました。新設備は2006年12月から稼動を開始する予定で、これに伴い、倉敷事業所の現行設備での生産は停止いたします。
新設備の概要
場所 :
当社 鹿島事業所(茨城県神栖市 事業所長:大崎 隆義)
生産能力 : 年産 2,000トン 稼働開始予定:2006年12月
設備投資額 : 約15億円
2006/5/25 日本ポリウレタン
MDIスプリッター設備を中国に建設
〜中国事業を本格的に強化〜
http://www.npu.co.jp/topics/news2000/2006-5-25.htm
日本ポリウレタン工業株式会社(本社:東京都港区、社長:藤井恒嗣)は、MDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)の中国での旺盛な需要拡大に対応するため、中国浙江省にMDIスプリッター(精製分離)設備を新たに建設する。
当社は、浙江省瑞安経済開発区内に100%出資の製造・販売会社を設立、年間生産能力5万トンの新設備を建設し、2007年夏頃から商業生産に入る予定である。
設立した新会社は、「日本ポリウレタン(瑞安)有限公司」(資本金1,200万米ドル)で、既に中国政府から営業許可を取得しているが、今般、設備建設に必要な環境影響評価など中国当局から正式に認可されたことから、近々工場建設に着手する運びとなった。
ピュアMDIは、主にスパンデックスや靴底、人工皮革、TPU(熱可塑性ポリウレタン樹脂)などの主原料として用いられており、これらの製品の生産基地が近年中国をはじめとするアジアになってきていることから、今後もこの地域で大きな需要増加が期待される。一方、ポリメリックMDIは、各種断熱材や自動車の内装材、パーティクルボードのバインダーなどに用いられており、今後の省エネニーズの高まりに伴う断熱材用途の拡大や自動車生産の増加などに伴う需要増が見込まれている。ここ数年、中国を中心にアジア地域のMDI需要量は年率10%前後の高成長を示しており、今後更に継続的な高い成長率が予想されている。
<中国スプリッターの概要>
1.会社名 日本ポリウレタン(瑞安)有限公司
2.立地 中華人民共和国 浙江省瑞安市 経済開発区内
3.設立 2005年11月
4.資本金 1,200万米ドル
5.生産能力 50,000トン/年(プレカーサー分離能力)
6.スケジュール 稼動開始:2007年夏頃を予定
7.事業内容
MDI精製分離及びそれら製品の販売
その他ポリウレタン関連製品の製造・販売
2009年05月18日 |
錦湖三井化学がMDIの増設プラントの稼動開始 |
生産能力2倍の年13万トン体制確立 |
三井化学と韓国の錦湖石油化学の折半出資会社である「錦湖三井化学」は14日、韓国・麗水市郊外の同社麗水工場内で年産65,000トン能力のMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)第2プラントの竣工式を行い営業運転に入った。
これにより錦湖三井化学のMDI生産能力は、2系列合計で年130,000トンとなった。また三井化学グループ全体では、大牟田工場(福岡県)の同60,000トンと合わせて同190,000トンに拡大した。
同日の竣工式で藤吉建二・三井化学社長は、「新プラントは、錦湖石油化学と三井化学の両社がそれぞれ保有する最新技術を結集して完成したもので、世界最高水準の品質の製品を極めて安全・安定して生産できる特徴がある。この強みをフルに活用して、成長市場であるアジアで錦湖三井化学が世界の列強に伍して大きく羽ばたいていくことを期待している」と挨拶した。錦湖アシアナグループ化学部門の朴賛求会長ら関係者多数が出席し、新プラントの竣工を祝った。
BASFと三洋化成工業は、PUD 開発の戦略的協業に関する覚書に調印しました。両社は、サステナビリティへの貢献が高い革新的な製品を共同で開発・生産することを目指します。新たに開発された技術や製品は、両社のグローバル生産拠点を通じて、世界市場へアクセスできるようになります。 「PUD 市場の需要は拡大しており、ユーザーは製品の性能向上を求めています。また、地域の規制を遵守し、企業の責任目標を達成するための持続可能なソリューションを 期待しています。この協業により、両社は新技術の市場投入時間を短縮し、水系塗料 システムへの転換に拍車がかがります」と BASF アジア太平洋地域担当レジン& 添加剤事業本部 バイスプレジデントのシルヴァン・ヒュグナードは述べています。注 ポリウレタンディスパージョン/PUDs (水系ウレタン樹脂) はポリウレタン樹脂を水に分散した材料
BASF ジャパン 執行役員副社長の窪田浩三は、「日本では革新的なソリューションを開発し、それを海外市場に展開してきた長い歴史があります。水系塗料システムへの転換は世界的なトレンドです。今回の連携により、お客様はトップクラスの PUD に世界中で アクセスできるようになります」と述べています。
三洋化成の常務執行役員 事業企画本部長の原田正大は、「BASF のようなグローバル企業の市場アクセスや製造拠点を活用できることは、三洋化成の PUD 事業にとって重要な節目となります」と述べています。
この覚書により、BASF と三洋化成の戦略的協業が実現し、共同開発が強化され、両社は PUD の生産ネットワークを活用することができます。この連携により、バリューチェーン全体で、カーボンフットプリントを低減しながら、柔軟性と信頼性をお客様に提供します。
■BASF
のディスパージョン&ピグメント事業本部について
BASF
のディスパージョン&ピグメント事業本部は、高品質の幅広い顔料、樹脂、添加剤およびポリマーディスパージョンの開発、生産、販売を世界各地で行っています。これらの材料は、コーティング、建設、接着剤、印刷・包装、電子および紙を含む多くの産業のフォーミュレーションに使用されます。ディスパージョン&ピグメント事業本部は、包括的な製品ポートフォリオと業界に関する広範な知識を生かして、革新的かつ持続可能なソリューションをお客様に提供し、フォーミュレーションの促進に貢献しています。
2021/10/8
東ソー
トリレンジイソシアネートの生産および販売停止について
東ソーは、トリレンジイソシアネート(以下TDI)及びTDI
関連製品の生産と販売の停止を決定しましたのでお知らせします。
当社は、1962年に旧日本ポリウレタン工業株式会社南陽工場でTDI
の製造を開始し、半世紀以上にわたり事業展開を行ってまいりました。
これまで継続的に収益改善策を実施してきましたが、近年は事業を取り巻く環境はより一層厳しさを増しており、今後も事業環境が好転する可能性が無いため、当社はTDI
事業の継続を断念し、2023年4月(予定)に生産を停止します。
1.生産停止設備
TDI
製造設備(年産25,000トン)
2.生産停止時期
2023年
4月(予定)
3.生産・販売停止製品
TDI
モノマー、TDI
誘導品(トリマー、接着剤、熱硬化樹