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2002/6/19 日本経済新聞                                        Back

神鋼、塩ビを回収・再生 ベルギー大手と合弁会社

ソルベイと合弁会社を設立廃材から塩ビだけ取り出す同社の技術を導入

 


日本工業新聞 2004/1/1                          

プラ混合廃棄物から塩ビ原料抽出、神鋼などがリサイクル工場
  
http://www.jij.co.jp/news/chemical/art-20031231170922-MVTMERCGYT.nwc

プラスチック混合廃棄物から、塩化ビニールだけを取り出して塩ビ原料に再生する国内初のリサイクル工場が2004年度内に千葉県で操業を始める。

リサイクル工場を建設するのは、神鋼の環境事業子会社の神鋼環境ソリューションと、ソルベイ社100%出資の日本法人の日本ソルベイ。投資額は15億円を見込む。

新工場は、
ソルベイ社が開発した、塩ビだけを溶かす有機溶剤を使い、他の素材から塩ビを分離回収し、塩ビを再生する仕組みだ。


2001/8/30 神戸製鋼

塩ビリサイクルプロセスに関する業務提携について
   
http://www.kobelco.co.jp/column/topics-j/messages/117.html



ビニループ(Vinyloop®)プロセス』に関し
ソルベイ社と業務提携

1. 前処理(粉砕)した原料を溶解槽に投入し、特殊な有機溶媒を用いて塩ビ系廃棄物中の塩ビコンパウンド分だけを溶解する。
2. 溶解されない他の素材をフィルター等により分離する。
3. 溶媒の中に溶解している塩ビコンパウンドを沈殿・析出させ、回収する。

PVC News 2001年6月 No.37 (塩化ビニル環境対策協議会) 
    

ソルベイ社(ベルギー)の 「ビニループ・プロセス」
  廃棄物中の塩ビを溶解し、新品並みのコンパウンドを再生する注目の新技術
       
 http://www.pvc.or.jp/pvc/data/37-05.html

 
    Vinyloop ホームページ 
http://www.vinyloop.com/

 


2004/01/15 神鋼環境ソリューション       Solvay's release    経緯

塩ビ・リサイクル事業に係わる合弁会社設立について
〜日本初の塩ビ100%リサイクル事業のスタートに向けて〜
    
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=62809

(株)神鋼環境ソリューション(社長:平田 泰章)と日本ソルベイ(株)(社長:嶋田 正樹)は、本日、塩ビ系廃棄物のリサイクル事業を推進するための合弁会社を設立しました。今後、施設設置許可等の許認可取得を含めた事業化への最終準備を行い、塩ビ系廃棄物からポリ塩化ビニル樹脂(以下「塩ビ」)を100%再生する国内初のリサイクル施設を、千葉県で2004年後半から建設を着工、2005年末の稼動を予定しています。合弁会社の出資比率は、(株)神鋼環境ソリューション66%、日本ソルベイ(株)34%で、売上規模は当面、年間10億円を目指します。また、両社は関西をはじめとする全国への事業展開も検討して行きます。



【資料−1 】

合弁会社詳細
社名 株式会社コベルコ・ビニループ・イースト
設立 2004 年1 月15 日
資本金 10 百万円(建設着工時、増資予定)
    (株)神鋼環境ソリューション 66%, 日本ソルベイ(株)34%
社長 星野 孝(神鋼環境ソリューションより派遣)
本社 東京都品川区北品川5 丁目9 番12 号
(電話)03-5739-5832
     
(株)神鋼環境ソリューション会社概要
発足 2003 年10 月1 日
(株)神戸製鋼所環境部門と神鋼パンテツク(株)の事業統合により発足
資本金 60.2 億円
上場取引所:大証二部(6299 )
社長 平田 泰章
本社 兵庫県神戸市中央区
売上高 450 億円(2003 年度見込)
従業員数 約900 名(2003 年12 月末現在)
     
日本ソルベイ(株)会社概要
設立 1987 年(ソルベイ社の100%子会社)
事業内容 化学品の輸入販売(ソルベイ社製品の輸入およびソルベイ社向けの輸出)
資本金 20 百万円
社長 嶋田 正樹
本社 東京都北区
売上高 56 億円
従業員数 15 名(2003 年12 月末現在)
     
ソルベイ社会社概要
設立 1863 年
事業内容 化学品、プラスチック材料・加工品、医薬品の製造販売
世界第4 位の塩ビ製造メーカー
資本金 1,500 億円
社長 アロイス ミッケルセン
本社 ベルギー、ブリュッセル
売上高 約1 兆円(連結)
従業員数 約33,000 名(連結)
     
塩ビリサイクル施設の概要
塩ビ系廃棄物処理量:18 千トン/年
再生塩ビ量 12 千トン/年
総事業費 約30 億円
建設開始予定 2004 年後半
稼動予定 2005 年末
     
業務提携契約(2002 年6 月)の骨子
日本国内で展開する塩ビ・リサイクル事業に関し叶_鋼環境ソリューションが独占パートナーとなること
日本国内でのリサイクル・プラントを販売する際に叶_鋼環境ソリューションが独占販売権を有すること。
     
フェラーラプラントの概要
場所 イタリア、フェラーラ市
処理対象物 電線被覆廃材
処理能力 10 千トン/年
再生塩ビ量 8.5 千トン/年
     

【資料−2 】
「VinyLoop Rプロセス」について

1 .特長
@ あらゆる塩ビ系廃棄物からの塩ビの分離・再生が可能
A 混合物のない純度100 %の「塩ビ・コンパウンド」として再生
B 再生された塩ビ・コンパウンドは剛性、延伸性、絶縁性品質がバージン材に匹敵
C 元の用途へのマテリアルリサイクルが可能
   
2 .処理技術のフロー
@ 予備粉砕工程 :塩ビ系混合廃棄物を適当なサイズに粉砕
A 溶解工程 :塩ビ(コンパウンドを構成する可塑剤、添加剤等を含めて)を選択的に溶解する溶液を用いて、塩ビのみを溶解させ、不溶なその他成分と分離
B 沈殿工程 :溶剤中に溶解した塩ビ溶液からスチーム・ストリッピング操作により溶剤を蒸発させ、塩ビを粒状に固化沈殿させ回収する
C 溶剤回収工程 :蒸発させた溶剤を冷却凝集させ、溶解工程に循環再利用


2004/1/15 Solvay

Solvay, Kobelco eco-solutions create joint venture to introduce Vinyloop
® in Japan
First Asian Unit of Solvay
s Innovative PVC Recycling Process Scheduled for 2005
  http://www.solvay.com/services/newsfrompo/0,7119,13914-2-0,00.htm

Solvay and Kobelco Eco-Solutions announce today that they have signed a joint venture agreement with a view to set up an industrial unit of Solvays Vinyloop® Polyvinyl Chloride (PVC) recycling process in Japan, under the name Kobelco Vinyloop® East Co.,Ltd. Kobelco Eco-Solutions is to own 66% of the joint company, while Nippon Solvay will hold the remaining 34% stake. The agreement proceeds from extensive feasibility, market and technical studies (Solvay Press Release of August 30, 2001). Pending government approval, both companies are planning to launch Asias first Vinyloop® industrial unit at the end of 2005. In a first step, production should be built up to 12,000 tons of recycled PVC per year.


2006/04/20 Chemnet Tokyo

わが国初の溶剤分離法塩ビ再生工場が完成
神鋼グループ企業が年26,000トンを処理へ

 神戸製鋼グループの一つの
コベルコ・ビニループ・イースト 社は20日、千葉県富津市にわが国初の溶剤分離法による塩ビリサイクル工場を完成して4月1日以降順調に試運転中と発表した。
 
 今回同社が完成した工場は、農業用ビニルシート(農ビ)、壁紙、電線被覆など各種の使用済み塩ビ加工製品を、ベルギー・ソルベイから導入した溶剤分離プロセス(ビニループプロセス)によってバージンレジンと同等の品質のポリマー(コンパウンド)に再生するというもの。年間2万6,000トンの塩ビ系廃棄物から1万8,000トンのポリマーを再生する能力を持つ。

 収集した農ビや壁紙等を破砕・洗浄等で前処理したあと、塩ビを選択的に溶解する溶剤によって塩ビだけを分離・溶解し、次いでスチームで溶剤を蒸発させて塩ビコンパウンドを顆粒状で回収するというのが同プロセスの概要。コストについては明らかにしていないが、「バージン原料に近い価格での販売を計画している」(平井等・同社社長)という。

 現在は、使用済みの農ビや壁紙を使って試運転中。5月末まで試運転して6月早々から営業運転と製品の販売活動を開始する計画。総事業費は約35億円。うち7億6,500万円は環境省と千葉県からのエコタウン補助金で賄うことにしている。

 当面は農ビ、壁紙、電線被覆材の3種類の使用済み塩ビ製品を対象にしていく。全体の70%を農ビからの再生品で占めることになる見通しだという。将来は塩ビ管・継手やターポリン等も処理していく考えだ。

 初年度は30%の稼働率にとどまるが、07年度は70%に引き上げ、08年度にはフル稼動を目指すとしている。その時点での目標売上げ高は年20億円という。また、「時期はまだ未定だが、いずれは同地域での能力増強や関西地区への進出等による全国展開を実現したい」(同社長)とも述べている。

(コベルコ・ビニループ・イースト http://www.kobelco-eco.co.jp/KVE/index.htm